情熱開放のブログ一覧

欧州の町並みは、

古くからのもの
建材は地元で得られるもので色調がおなじ
教会や城、役所、裁判所など公共性の高いもの以外は規格（高さなど）が揃えられていて

とても調和がとてれ美しく見えます。

１）リヨン

市役所は17世紀のもので完成してまもなく火災にあいましたが、修復され現在に至ります。

地元の人にリヨンのいいところを聞かれました。形容詞をたくさん並べましたが、

はやり極めつけは「マニフィック」　これには、地元の方も「そうだよ。マニフィックだよ」と、共感。

丘の上の教会の屋根の上からは遮るものなく、すべてを見渡すことができました。

リヨン帰りの私が、土産とともに提出したコメントつき写真集は

「フランスの戦没者慰霊碑」と「フランスの宗教」のほかに

「マニフィック！すばらしい眺め」「ボジョレーを歩く」「フランスのジュースは果汁100％に限る」

「初めてものビズ」とあるのだが、

なかなか筆が進まない。

彼女たちの反応を書いておこう。

「ビズってなんですか？」　（ここでしましょうか？）

「リヨンに泊まってあちこちに足を延ばしたんだね」

「町が美しい」


そして以前ほど、話をしなくなりました。

それはそれで気楽なのですが、寂しくもあります。


仕方ありません。

極一般的日本人とは、人生観その他の価値観を共有できないのですから。


その前の出勤時お初の上司の言葉

「そんなにフランスばかりだと、留学するかも、住み着くかも」

それでいいんですよといって、

わけは「慰霊碑」に書いておいた。

日本、見るべきものはもうない。

日本は1周以上しているし、歴史も国民として義務教育の範疇は学んだ。

思い残すことはない。


「旅に病んで、夢は、枯れ野を駆け巡る」とは芭蕉の時世だが、

今の僕なら、さしずめ

「旅に病んで、夢は、フランスを駆け巡る」である。


僕は、日本に対して適応障害を起こしているのか、

フランスに対して適応障害を起こしているのか。

さっぱり分からない。

参照：パリ症候群