情熱開放のブログ一覧

昨年、福山は鞆の浦に出かけたとき、高台に立つ楼閣の座敷からの風景を説明する老人。

「西洋人は馬鹿。景色はこうして敷居や鴨居に切り取られた額縁に嵌めてみるもの」と。



日本のように狭い空間（それが都市であれ、田舎であれ）の景色を美しく、そして広く見るためには

（額縁に嵌めたほうが見えない部分の広がりを想像で見ることができる。たとえば掛け軸の絵のように

表現されない領域は（山とか、海とか、池とかの広がり）鑑賞者の想像に任される。




僕は現地を知ってるが、そうでない人たちは、この写真を見て、この町並みをどう想像するだろうか。



撮影者のいるところは、伊能忠敬の旧家、奥が伊能忠敬記念館。

橋は水路を兼ねていて、伊能家の敷地から流れる。

その下の川は舟運で賑わい、利根川に注ぐ。船は江戸に向かう。



では、これからは、この旅でであった、美なるものについて書いていこうと思う。