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新型車を開発し発売するまでに、国交省にいくつもの書類を提出するだろうことは、想像に難くない。


では、その型式取得のための「標準車両」（この呼び名が正しいのかどうかは分からない）に照らして、

実際に生産される車両の、たとえば剛性だとか、たとえばサスの性能だとか、たとえばAV関係の作動だとか

個体差があるのは仕方がないだろう。



その個体差の平均が「標準車両」なのか、それとも最低ラインが「標準車両」なのか。




後者ならば、いかなる車両を手に入れても、「はずれ」はない。むしろ「当たり」にあうことが多くなる。



しかし、前者ならば、半数は不合格車となる。国交省に届け出た数値に足らない車両が半数、市場に

出回ることになる。




それが今回の日産の事件であろう。




最高性能を持った車両を国交省に提示していないのは当然だが、平均値を持った車両を出すとは、

企業の姿勢として疑われる。





しかし、それにしてもだ、車両って新造の吊るしで買っても、個体差がこれほどにあるとなると、


「残念車両」を手に入れるなど、とても嫌なことだと思う。




国交省に提出した基準値を満たさない車両は市場に出回らないようにすること

こういうのが「正しい商売」と思えるが、日産やスバル、三菱には、期待できないことである。




今回は、リコールはしないという日産。

僕は、「欺き」だと断じるが。