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岡本太郎著

『自分の中に毒を持て』


生きるということは、権力に従順になることではない。

自分を守るために、世間や常識や権威に屈従する。

それは屈従だろう。自分を守ったことにはならない。

何も気にせず、自分を生きることこそ、本当に人生を生きたことになる。


ロダンだって、彫刻家でいるけれど、著作でいい言葉を残している。


芸術家とは、表現者である。

絵画でも、彫刻でも、そして文筆でも。

いろんな方法で自分を表現していい。

いや、いいのではなくて、表現すべきなのだ。


同じことを言葉を変えて、繰り返し書かれているので、

断章をよむだけで十分であるが、


書いてあることが、悉く私が若い頃から言っていること、

そして全否定されてきたことである。

その頃に、この本を読んでいれば、きっと僕の心はもっと救われたであろうに。