2020年11月13日
次の旅行を画策する。
安宿がいいという娘。
オペラの後に泊まるお宿。
新国立劇場に近いところを選ぶ。
新宿あたり。
初台の傍にあっても、それでは、夜食にありつけない。
新宿まで下り坂を余韻に浸りながら、歩いて、あのおすし屋までいくのだろうから。
新大久保あたりに、gotoを使って、3000円かからない安宿を見つけた。
しかし、アパホテルが改装オープンしたという。
最上階を指定して予約した。倍のお値段。
それで、20階から(それでも低すぎる。40階はないと見下ろせない。
新国立劇場となりの、東京オペラシティのレストランからは、町を見下ろすことができる)
東新宿を見渡す。どういう夜景だろうか。西口のタワーホテルなら、都庁が見えるというが、東口の20階では、それも見えない。
夜の闇の向こうに、新宿御苑や新国立競技場、はたまた明治神宮、代々木公園がみえるのだろうか? 暗闇としてね。
今回、宮城の鳴子峡に効用を求めた。奥の細道も歩いた。
今年の見頃は例年よりも1週間遅かろうと予測したのだが、
そうでもなかった。タクシーの運ちゃんによると、10月早々に色づきはじめ、
例年通りの日取りとなったそうだ。今年は1月に亘り、長く楽しめたという。
特に、かえで系の赤の色が美しいという。
確かに、ぶなの類の茶、橙、黄の色は褪せて、赤が目立った。
翌日の山寺は、ちょうど見頃であったが。
50kmも南にあれば、季節は変わる。東北は広いものだから。
近畿なら、京都、奈良、大阪で、見頃が1週間ずれても不思議ではないからな。
さて、お宿は、仙台に戻る、でもよかったが、
まあ、時間を無題にしないで、紅葉狩りをするには、
やはり鳴子周辺の温泉宿となるでしょう。
今回はgotoを使って、初めての温泉宿。
温泉宿。これまでは、湯治宿ばかり使ってきましたからね。
そりゃあ、「世間様」の概念じゃあ、「おんぼろ宿」でしょうけれど、
それが、また楽しい。
もともとはここも湯治宿も予定でしたが、gotoから外れている。
周辺に買出しできる施設がなさそう。
レンタカーではなく(渋滞と駐車場問題を懸念。陸羽東線の景色も楽しみたいし)、足がないから、除外・・・
駅から見えたその宿は・・・本当に湯治宿でした。
それもまた楽しかろうけれど、
たまには、gotoを使って、よっとよさげな宿に。
といっても、地域最安値を狙ったので、バイキングスタイルのチェーンホテル。
でも「とてもじゃあないけれど、正規価格はいかれているね」と
娘と話す。
食事がついているから、まだ納得の割引の価格だけれど。
今回からはクーポンも配布された。
買い物は簡単にホテルの売店でお土産を買った。4000円のクーポンに60円を余計に支払っただけ。
ホテルは、丸儲け。こちらは60円の出費。
gotoの出所は、税金。
ホテルも僕も、他人のふんどしで楽しんでいる、悪しき制度。
そうでもしないと、「世間様」はお出かけをしないというのだろうか。
一方で、出歩くなといい、一方では金を回せ、という。
矛盾する政策。
そして、不合理なgotoキャンペーン。
正しい知識と実践、なにより、意思と勇気を持って、お出かけする人間が
どれだけ少ないかが、よくわかる。
お金で吊らないと、お出かけしないんだからね!
やっぱり、阿呆だな。
で、温泉宿。もう、バイキングは面倒で嫌だ。品数が多ければ豪華というわけでもない。
丹精こめた食事を、個室で頂くのが、感染対策だ。
マスクをしたって、満員の大食堂でバイキングをしたら、何が対策か知れたものではない。
ビジネスに泊まって、コンビニ弁当持込が、一番感染対策にもなる。財布にも優しい。
娘は、それで十分だという。
温泉であっても、最安値でいいという。
「だって、大阪人やで~」
もう、すっかり大阪人になった気分でいる。
人間、開明的なところに住むがよいが、
豊かな地方には、人が集まるものだ。
貧しい土地柄ほど、人間はやってこないので、特有の文化が形成される。
大都市は、文化なんてあったもんじゃあない。
それで地方に来たが、しかし、地方には先見の明がなく、
前世紀もしくはそのまた前世紀の文化を引きずっている。
それが特有の文化であるとの自覚もなく。
とにもかくにも、地方には、懐がない。
ポケットは、いつもいっぱいいっぱいだ。新しいものを受け入れる余裕がない。
その点、街はまだよい。
疲れたら、田舎に遊びに行けばいい。
それだけのことだ。
地方は、都心の人間の癒しの場というのが本当の役割だ。
そういうものだ。
実体験の15年。
田舎は、都会の、食糧生産所、人口の供給源、ゴミ捨て場。
そういうことなのだ。
この国の制度はそうなっている。
新幹線や高速道路の利用方法を見れば明らかだ。
Posted at 2020/11/13 00:38:48 | |
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