2020年11月22日
奈良公園周辺の紅葉は見頃であった。
難波6:32の東生駒行き普通は、以前に乗車している。9月の岡崎行きのときにである。
鶴橋で上本町発の同時入線、同時発車の急行に乗り換えた。
今回は、奈良行きであるから、そのままなら方面に向かう。
しかし、この時間帯、優等列車は少ない。
後からの7:43準急でも同じなのだが、各停なら大阪平野のパノラマをゆっくり楽しめるだろう。
日頃利用しない準急の停車駅を知らない。帰りの生駒ケーブルの探索も兼ねて、ひとつ手前の生駒で降りる。
朝日に照らされる、生駒山が美しい。
列車の往来も面白い。
そして準急に乗る。
東生駒。生駒山から離れてこちらのほうが、生駒山が大きく見える。
失敗したな。
西大寺を過ぎる。
平城宮跡。
秋の風情。
進行方向左手の私は、大極殿を見る。しかし、朝日に照らされる朱雀門のほうがずっと美しかった。
カメラが間に合わなかった。
帰りは、逆で、大極殿は夕日に照らされ、朱雀門は日陰と逆行だった。
これも失敗だった。
今日再び、訪問しようかと思ったが、その体力はなかった。
タイヤも届いていた。iphoneの修理(先日落下させて、ガラスが蜘蛛の巣になった)も考えるか。
引越し前に、準備が忙しい現実がある。
(ま、大して急がなくてもいいのだけれど、今月に入って、いろいろと
良くないことがあるものだ)
7:32近鉄奈良。
誰もいない、行基像の前を通り、登大路を進む。コロナ禍のせいか、朝は遅い。
猿沢の池。朝のお手製おにぎり一つ目。(今回の旅では、外食なし)
見慣れた小川。辿る。絵屋橋を見つける。平城京より由来のある橋だ。
流れは暗渠になって、異臭を放つ。下っていく。
餅飯殿(もちいど)商店街へ。ならまち動物園の脇を進む。
昔の欄干を見つける。看板がある。「奈良市下水道。車通るな」
はがれたアスファルトの下は、コンクリの敷石。
どうやら、川を下水にしているだけのようだ。
通りに出る。
流れを見失う。
お寺がある。筒井順慶ゆかりのお寺である。
幼稚園が併設されている。
このあたりに流れがあったか?
先へ進む。見失う。
探す。
欄干が見つかる。
まずは、先に進む。
三条池跡に慰霊碑がある(人間のエゴで埋め立てられ、命を奪われた生物すべてに慰霊を捧ぐ)。先にフェンス。駐車場。
ここまでとする。
JR奈良駅の効果が先に見える。
だいぶと歩いたか。
無人レンタサイクル屋を見つける。面白いシステム。1日550円は安い。
マイクでやり取りするのだった。8時から17時まで開店。返却は24時間対応。
緩やかだ。身分証明を写真撮影されるので、乗り逃げは厳禁だ。
引き返す。遡ってく。
お寺の脇の幼稚園に着く。
ここに出るのか。
お寺前で、流れが不明になる。
門前を住職が掃除されていたのでお話を聞く。詳しく話された。
この大通りで2回90度曲がっていたようだ。
お寺を訪問することにする。
寺男に参拝を依頼する。9時10分前だが、開けて頂く。
入ってすぐ、寺の名前の書かれた欄干を見つける。
これで氷解した。
寺の前に川が流れ橋がかけられていた、ということだろう。
ちょうど、幼稚園の送迎の時間だった。
保育士さんは、川については無知だったが、住職の妻と思しき女性のおそらく園長先生は、山門で幼稚園児を迎えていた。
その合間にお話を聞けて、門前でマンホールも見つけ、これでこの川の流れを理解することができた。
どぶ川に蓋をしただけの、垂れ流し下水道。
安価な造りではあるため、硫化水素の異臭がする。
風情があるというのか、どういうのか。
ブラタモリを思い出しながら、
京都の清水寺脇から流れ出す川の暗渠とも比べながら、
都市における暗渠の現状をまとめたものを、出版するか、動画にでもしたら、
面白いかと考えならが、猿沢に戻ってきた。
ここで、一つ目の手製のおにぎりを食べて、
「よしだや」の脇を通り、いつもの「柿」の和菓子をお土産とする。
ここは、常連でないとこれないところだ。
物自体は、東向き商店街でも買えるものだが、本店に出向くものは少なかろう。
(昼からは人手が増えるというので、急ぐことにしよう)
ここまで2時間。いやいや、偶然の発見に意外と時間を費やしたものだ。
ここからが、紅葉の本番である。
浮御堂、鹿苑を越えて、国際フォーラムまで。
裏から庭園に入る。
のち、なんとか茶屋から若草山のふもとへ。
ここまで1時間。第二回目のおにぎり。
鹿が近づく。手持ちのどんぐりを出す。どんぐりは食べないのか。
どうしたことか。食べ飽きたか?
街中にも鹿がいたことだし。食糧難だが、どんぐりは食べ飽きたということか。
(鹿も、いろいろで、食欲を満たすために、街中に出てくるものもあれば、山にこもったままのものいる。どちらが生存に有利か、それぞれに利益と不利益があるのだから、ちょっと人間と重なる部分があるな、と感じながら)
修学旅行のバスが来る。団体さんのバスが来る。
ここには、宿屋が連なるからね。
「扶桑」愛知か岐阜か? 三交バス。
いい時期にやってくるねえ。
コロナ第3波のさなか、紅葉の大和路へ。(京都も行くのだろうか??)
二月堂。誰も登らない裏山にも登る。貯水池を経て、ドライブウェイまで。
ドライブウェイは人は通れないが、この道を来れば、入れるぞ。
ここで、本格的昼食。コンロが使って、カップのパスタ。
下山して、東大寺の周辺を散策。
ここが、メインだな。
いい雰囲気だ。人も少なめ。
(帰宅して京都の様子を見たが、これはひどい人でだ。既に京都市中の紅葉狩りには飽きているので、昨年の京都だって、清滝散策、トロッコが精一杯だったな)
(近場なら、これからは奈良がいいな、と)
戒壇院。
寺内は一般者通行止め。それを見張るためのスイフトパトカーと思っていたら、
様子が違う。
若いカップルが3人の警官に書面を取られている。
何?被害者?加害者?
なぜ、ここで?
「上申書」?? 何それ??
「私たちは留学生で観光目的で奈良に来た」
「トイレのために入り口にスーツケースを置いて」
奈良県警は優しい警官で、僕に見るなとは言わず、座っていていたのを立ち上がった。ただそれだけ。
なぜこの場所で?
ここに、トイレなんかない。
スーツケースの指紋を採る。
女性がサインする。
盗まれたか、盗んだか。
どっちにしても、スーツケースもって、奈良散策をするか?
盗まれたにしても、ここで調書?
調書でなくて「手書き」の「上申書」? しかも警官が白紙に書く?
盗んだにしても、検挙されたら、当然しょっぴかれるはず。
シチュエーションが理解できないまま、駅方面に進む。
奈良を代表する庭園、依水苑には入らず、隣の庭園に入る。
見事だ。予定外の散策だった。これで完全に京都立ち寄りをあきらめた。
(奈良斑鳩きっぷは京都にも行ける。近鉄京都まで行って、すぐき、を求めると森にしていた。ただそれだけのために。近鉄京都駅の風情を楽しみために)
まだ2時過ぎだが、谷のある庭園は日陰となる。
「奈良を代表する写真家」入江氏の旧宅の前を通る。
関西文化の日、で無料だとか。
夕暮れ時の(15時前後)紅葉を楽しむ。
窓枠が額縁となる。
帰りの生駒ケーブルの時間を確認していない。
ここを最後として、早めに奈良を経った。
夕日に照らされる若草山は美しく、
17時前の生駒山は暗く寒かった。
東向きの生駒山の紅葉は朝に楽しむべきだ。
その代わり大阪平野の夕暮れは美しかった。
17時15分ごろ。
生駒ケーブルの最終は18時9分だったから、
生駒山の山上遊園から、この夕日を見て、下山してくるというのも良かったか?
大阪平野を見下ろせる場所から戻ってくるのに、間に合ったろうか?
(そういう意味では、夜景を楽しむなら、防寒対策をして冬至に来るのがいいか)
明日も、奈良へ行きたい。
生駒山の紅葉と京都へのすぐき買出しと入江氏の写真館訪問(関西文化の日で無料)と。
そう思っていたものの、疲労が激しく、
そして、ボルボのタイヤも届いていたりして、
今、ブログを書いたところだ。
Posted at 2020/11/22 11:26:42 | |
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