
路線バスの旅。
これを事前に路線とダイヤを調べて、経路を見つけておくのは難しいと思った。
現地に行ってから、新たな路線が見つかるのである。
本数が少ないから、考えあぐねている時間がないのである。
1)境港から美保関へ
駅を降りて水木しげるロード散策までに先にバス停を見つけておく。観光案内所で乗り継ぎも確認しておく。
バスの待ち時間だけの散策。そしてバス停では・・・通り過ぎるバスを追いかける。なぜなら、逃したら、目的の美保関散策ができず、最終目的地の松江に到着できないから。
とうとう引き離された。諦めた。出発時間よりも早くバスが来るなんて・・・
どうしようかとバス停で待っていたら、おばさんが、「あれは病院行き。戻ってきて美保関のほうに行くよ」
そんなの時刻表に書いてない・・・? 注意書きはあった・・・。辛いわ。
境水道を橋で越えてバスターミナルへ。鳥取県と島根県でバス認可が異なるからだろうか、
コミュニティバスは乗換えを余儀なくされる。
料金は200円と270円。
2)美保関から松江へ
コミュニティバスで、往きのバスターミナルを越えてその先のバスターミナルへ。
乗り継ぎは一畑バス。これで松江まで。市街地が近づくにつれて乗客が増えてくる。
島根大学は学祭。城下町の名所を巡りながら。
これにはもうひとつルートがあって、境港に戻って、大根島経由の路線バスがある。
でも、僕たちは時間があわなかったので選択しなかった。
みんカラにもよく登場する、大根島の急坂を体験・・・できなかった。
しかし、途中、中海干拓事業(現在中止)のための干拓堤防道路を見たり(湖の中を車が走っているのは、不思議な景色)、弁慶生誕の地を通過したり。
面白かった。
弁慶の生誕地は紀州田辺か、雲洲か。
雲洲の言い伝えはこうである。
弁慶の母になる女性は、大女で男性に恵まれず、出雲に願掛けに来た。
天狗だったか鬼だったかが人間にばけて、かっさらわれ果てに男子を産む。
男子は怪力、
シングルマザーのもと弁慶はすくすく育つが、怪力ゆえに家を出される。
修行の途中、父親に出会い、さらに鍛えられる。
父の告白があって、京に上る・・・
京に上れば、あとは知ってのとおり。
田辺説はどうだったかな?
3)電鉄大社~旧大社駅~稲佐浜
一畑電鉄。9時台の急行に乗るつもりが、早く着いて8時台の普通で。
参拝するまえに(そちらに行けばもう南には来ないだろうから)先に旧大社駅に。
むすめは文句を垂れるが、いいではないか。
D51に乗って、好きなだけ線路を歩いて、パンケーキも食べて。満足満足。
行きに見つけた路線バスの時刻。短距離だが乗るとするか。むすめの機嫌取り。
神在月とみてか道路は早くも渋滞。バスは遅れます。
参拝は最後にしようと、稲佐浜まで乗車しました。
このとき、その先の日御碕まで行っておけばよかったとあとから後悔・・・
4)大社前バス連絡所⇔日御碕
参拝には2時間はかかり、隣の県立歴史博物館も見る予定だったので、稲佐浜散策のあとは
参拝したが、意外と早く済んだ。だって「参拝」しなかったから。あの列に並ぶ気はしないから。
歴史博物館に入るのも早すぎる。
ここから日御碕までバスで20分と意外に使い。1時間ごとの便というのがネックだか、
散策時間は90分ある。ならば・・・
しかし大渋滞の影響で、45分以上の遅れ。
ダイヤを見越して、少し前に突いたのだが、それは遅刻便が出てすぐあと・・・
え? も少し早く来ていたら、とってもいいことになったのに。
これが天と地の別れ。
ちゃんと神様に祈っておけばよかったのにって?
いや反対でしょ。もっと軽く廻っておけばよかったわけなのだから!
土産物屋で時間を潰して、いつ来るかわからないバスを待つ(リスキー!)
結局灯台まではいけなかったけど、神社を参拝して海岸を散策した。
行ってよかった(当初は時間的に無理だろうと計画から外していた)。
気まぐれな僕は、現地でひょいっとバスにのかってしまうのだな。
(これまではケチでバスなど利用せず歩いてばかりいたが、少し年老いたのかもしれない?)
しかし渋滞に嵌るとバスの時間が読めないので、辛い。
4)松江循環バス。
お城の周りを歩いたのだが、だんだん時間がなくなってきたのだ。
城内散策に時間を割きすぎたか。朝の出発が遅かったか。8:30から登城できるというのに。
3つのお茶室巡りを確定したところから、観光循環バスの利用を考え始めていた。
お城の周りを時計回りから反時計回りに切り替えるころ、観月庵から月照寺へ。
ここでバスを利用することにした。15時くらいだったか。
これから1日乗車券を購入。バスの運転手に「これから?」と訊かれたが、3回乗れば元が取れるから。
藩主の菩提寺の月照寺からカラコロ館(旧日銀)へ(2度目の乗車)。
最終乗車が、カラコロ館から駅まで。
ところが予定時刻になっても、バスが来ない。
これは焦る。
なぜって、松江駅のやくもの時間が迫るから。
駅弁を買わないと、晩ご飯は岡山の21時前になる!
バスが来ても、もうやくもに間に合わない到着時間になった!
焦るよなア。 1ブロック隣のバス停からは、駅行きの一畑バス(初日に乗った路線)が行くのだもの!
追っかけてもどうにもならない・・・
万事休す。もうタクシーに乗るしかない。どこから? 流しはないのか?
と思ったら、やってきました「空車」。
これはラッキーでした。フランス旅行のおかげで、バスを捨ててタクシーに乗ることに抵抗がなくなっていたので、すんなりと手を上げることができた。
このタクシーに出会っていなかったらどうなっていたか・・・。
バス旅って、めちゃんこリスキーだわ!
でも嵌るわ、これ。
このドキドキがいい。
(そんなことだから、こんな人生になっちゃうんだなあ)
(安パイを切らないところが僕の人生なんだなあ(面倒くさ))
ドキドキが生きてる実感をよび起こす。
仕事でも、そうだもの。マニュアルギリギリを狙ってるから・・・?