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旧日本銀行小樽支店。

東京駅をデザインした辰野金吾氏の手によるもの。

日本各地に残る旧日銀。なかなかに渋い観光地だと思います。

（松江もよかったよ）。



ここは無料の博物館になっています。

ちょうどタイミングよく、ガイド付きツアーの始まりでした。

僕とむすめだけで。



小樽の生成発展の過程がよく示されていました。

日銀らしく、1万円1枚は1g、100枚で1cm、とか、1億円分の裁断された1万円札があったり。

記念に使用済みの裁断された1万円札を3g頂きました。

「お札に復元できないそうです」

というか、そんなパズル解けるのかしら？






お札の歴史の展示のところで、

「いままでで女性の肖像画は二人です。こちらの樋口一葉がその一枚です」

「そういえば、2千円札の裏は紫式部でしたね」

「そうですね。源氏物語絵巻の一節でした」

「そうでした、紫式部はいなかった。戦前に神武皇后が描かれていましたよね」

「よくご存知で。お札がお好きですか？」

「お札って・・・（爆笑）。まあそりゃあ、好きっちゃあ好きですけどね」

「いえ、質問が悪かったです。いわゆる古銭がお好きなのかと」

「いえ、ただの教養として知ってるだけで」




そんなこんなの会話が盛りだくさん。そりゃあ、楽しかった。

ガイドさんも「とても楽しくガイドができました」



連れて帰ってきたかったです。

こういう教養のある女史がそばにいますと、とても幸せでありますものを。

今日も明日も、生涯をかけて捜し求めています。





追記

小樽旧日銀のシンボルは、シマフクロウ。あちこちに掲げられているけれど、

これがふくろうだとは思わなかった。

「亀と答えられる方が多いです」

でしょうでしょう。

蝦夷地の動物で、夜も眠らず監視してくれる、などの由来があるそうです。

繁華街の手間にお店を見つける。（小樽オルゴールの手前ね。先の坂の途中）

ここへ入る。何より食べたいから。

僕は、海鮮丼（おきまりかな）

むすめは、あなご丼。それでいいのか？　安いからそれでいいか。おこちゃまには。



ところで、あなごって北海道名物だった？




「大将。僕は大阪から来たけど、大阪なら大阪湾のあなごが有名でお寿司やてんぷらで美味しく頂くのだけど、北海道ではあなごは獲れるの？」


「北海道では、あなごは獲れないよ」





じゃあ、どこのあなご？

KIXのLCC、なかんずく、ピーチを利用することになった。

理由は、JRの小人3000円その他の企画切符をほぼ使いきったこと、

きっかけは、かぐや姫からよくLCCを利用する話を聞かされていたこと

による。


冬といえば、雪、北海道。



初日。小樽。マイナーだけど南小樽駅から入る。コインロッカーを使ったから帰りもこの駅に戻らないといけない。けど、周りがいいはず。（電車賃が安いのです！吝嗇）



オタル　それは、アイヌ語で、「砂の川」の意味だったと記憶する。



いやいや、坂の町だ。

内陸の三笠市の炭田から小樽の港まで蒸気が通って、海に突き出す桟橋（今は写真だけが残る）。



その町も、まずはお昼から
繁華街を目指して歩いていく。

25年物の登山靴は滑る。

毎年恒例、正月乗り放題で、北西の端へ。

上越。



何十年前の日本だろうか。

昔ながらの「何もない正月」であった。




初詣は、近所の神社（神社だけだよ）。

出店も無し。

商店も何一つ開いていない。

観光施設などは当然。




これは困った。お昼はコンビニだった。



ひたすら歩くだけだった。




お城、海、寺、神社。商店街。

ちらほら人を見かけるだけ。

芭蕉、林芙美子、安寿と厨子王丸・・・そういう碑がたくさんありました。




雪国新潟は「雁木」。それを体験してきたが、雪は遠い山にしかなかった。




春日山・・・謙信ゆかりの城と神社があるけれど、今回はいけなかった。

そこくらいは賑わってたのではないだろうか。





上越の正月は～～何もない元旦です～～♪　（「襟裳岬」に載せて）



ほんまに、「日本らしい伝統を感じられる」お正月でした。







参考

初詣。電車その他の移動で遠くの観光寺社にもう出るようになったのは、

電鉄会社の策略だったそうです。



これを聴くと遠出の初詣も馬鹿馬鹿しくなります。

しかし、正月文化探訪の旅は有益です。

今回は、これまでと質が異なり得るものがありました。