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zato787のブログ一覧

2018年09月30日 イイね!

誰がために鐘は鳴る  抜き取り検査不正問題

誰がために鐘は鳴る  抜き取り検査不正問題
抜き取り検査問題は、そう簡単に解決はしないだろう。

それは、日本の自動車メーカーが愚かだからではなく、利用者たる私達が、問題の本質と改善すべき場所を正しく理解できないようにしている、報道問題が大きい。 マツダも、スバルも、よりよい方向へ進むために、社内組織を改定していく必要性はあるし、彼らはそれに取り組んでいくと思っている。 すぐに結果は出ないかもしれないが、長い間「それで済んできたこと」について、改善をしていく、という文化に切り替わっていくことは会社組織が腐らないためにも必要だと思っている。


 スバル生産ライン


 マツダ生産ライン


今日、書いておきたいことの中心は、自動車メーカー自身の改革のことよりも、その周りの捉え方や、社会に対するアクションの仕方が、問題解決に全く向かっておらず、単に他人を批判するだけで終わっていること自体が問題だということだ。


 メーカーが謝罪する姿を報道して終わり
 他人事で済ませて終わりではないのだ


スバルが抜き取り検査問題について、対象の台数及び問題の内容についての報告を国土交通省に対して行ったが、この問題について、正しく考えて報道していると感じたメディアが非常に少ないことが、まず残念だと思っている。スバルの国土交通省への報告から、多くのメディアが、「製造業の品質の危うさ」について報道を始めている。もともと、報道という行為に品質基準を持たないメディアは、これ以上品質が劣化しようもないから、不勉強でも、不正確でも構わず、読者が興味を持ちそうな内容で報道するだけで、本質的な問題がどこにあり、どうするべきなのかを知らせようともしない。
「不正」、「改ざん」、が意味する本当の意味と、センセーショナルに人々に与える印象の差にギャップがあることを知った上でやってるので、より悪質に文章を使っている印象が拭えない。


 スバル生産ライン

まず、「品質劣化の始まり」と抜き取り検査の問題の間には、相関関係がない。つい最近こういう問題が始まったわけではなく、ずっとこうだったからだ。 本件はクルマの品質が劣化したことが問題なのではなく、「監督官庁である、国交省様の求める要求通りに実施できてない」という点が問題なわけで、スバルやマツダの生産するクルマの品質が、昨今、急激に劣化している、という帰結にはならない。


次に、「信用」の問題である。本件は、自動車製造会社の社会的信用を失わせることを目的に報道されていると思うが、そもそも、「不正」という言葉の範囲が、ドイツ・フォルクスワーゲン社による「ディーゼル不正」と「抜き取り検査における、検査方式からの逸脱への対処方法の誤り」を同一のレベルに捉えさせるような比較の仕方も問題であろう。

フォルクスワーゲン社による「ディーゼル不正」は、自社の利益のために、他社が不可能なことを「可能だと」するために作り出した、「ズルをするための装置」をつけた、という事件だ。 結果として、自動車業界におけるディーゼル機関の未来に大きな停滞を作ってしまったという点で非常に罪深い。

一方で、今回の「抜き取り検査の方式違反」に関する不正は、監督官庁の意向に沿わない方法で検査を終わらせたケースがスバルでは1869件に膨らんだということだ。1か0かで言えば、「自社利益のためにやったのではない」とは言えない。(抜き取り検査で検査数値内に入らなかった、その単体は、新車として販売できないため。) ところが、自社の利益のために、「ズルをした」意図の大小にはものすごく大きな差があるし、その行為自体が、「ズルをするため」にやったかどうかにも、大きな差があるため、同一レベルで比較するような話ではない。


 スバル本社工場

ところが、これを同一のイメージで、「メーカーの不実な行為」と悪印象を与えることだけを目的にしたとしか思えない報道内容で終わるため、決して問題の本丸に近づけないのである。 今回の問題の根本には、JC08という排気ガスを検査する方式がある。 この試験には、室内温度、速度の上昇下降、一定速の走行など細かな厳しい定義がある。今回問題になった、室内温度の規定超過など、試験項目を満たさない試験は、無効であり、その試験に用いたクルマは、もう新車として販売できなくなる。これを自動化するには、相当なコストがかかり、各クルマごとに、モデルごとに、その数値を満たすための操作方法も操作量も異なる。 これを自動化することが、どれほどのハイテクノロジーなのか、全く理解されないまま、「検査不正」、「検査結果改ざん」だけを声高に叫ぶのでは、何の解決にもならないのだ。

JC08方式は、クルマごと、モデルごとに、実施方法が異なり、深い知識と多数の経験を持つ人でないと正確に検査できない、そもそもが、正確に行うことが非常に難しい試験なのである。 それ故に、かなりの部分を、試験員の判断に依存することになる。例えば、速度制限(速度差2km/h以内で走行)などの条件にごくわずか、外れた場合でも、総合計で2秒までなら超過を認めるという規則があるのだが、試験員がその合計2.01秒を1.99秒と誤認すれば、これは、「不正な試験行為を、改ざんした」とみなされるのだ。本人に、それが2.01秒だという意識がなくても、「改ざん」となる。 こんなやり方を放置していることに、何の問題もないのだろうか。 



 JC08の速度調整の指示グラフ
 基本的に、このモードからずれたら、不正検査である。
 ごくわずかのブレは、合計2秒間まで許容されるが、
 2.01秒ならば不正検査となる。


それを簡単な例に例えるならば、「最高速度を、100km/h、最低速度を98km/hとする。 最低速度を下回っても、最高速度を超えても違法、雨でも夜でも、上りでも下りでも、わずかでも超えたら、速度違反の不正行為である。」と定めた高速道路を20分間運転するようなものだ。(実際は、もっと難しいことを要求しているのは、上のグラフを見ればわかると思う) 警察官に、「ほら、上りになって97km/hにおちましたね。速度違反なので罰します」と言われたら、あなたは、その違法行為に深く反省するだろうか。


「どんな、悪法でも法は法であるから、破るほうが悪い。」

そう言うのは簡単だし、法治国家においてそれは間違いではない。 法の遵守は基本であり、それを否定するつもりはない。 しかし、よりよいクルマ、より良い社会を作る上では、問題を解決するためには、根本原因が何であるか明確にして、その対策を考えない限り、問題は決して解決しない。

だから、マツダ、スバル、日産、ヤマハで発覚した抜き取り検査に関する問題は、トヨタやホンダなど他の会社では起きえないのか・・について、誰も「起きえない」と言い切れない。それは、本来監督官庁が実施すべき検査があまりに実現困難な内容故に、監督官庁自らが行うことができず、製造会社自身に依頼するしかないからである。


 国土交通省

つまり、検査基準、検査方法、検査の検証も全て製造会社まかせなのに、「失敗したら何もかも全部、製造会社のせいであり、国土交通省に謝罪し、世間にも謝罪せよ。」というのが、監督官庁の意向である。


■問題を解決するために

問題を解決するために、本来進むべき議論の方向は、こうした「メーカーへの無理難題」が、問題を引き起こす根本原因であり、国土交通省と各製造会社で、「第三者機関」を作り、そこで一括して、抜き取り検査を実施するべきなのである。 幸い、最も重要な、衝突安全試験は、「国土交通省、自動車事故対策機構(NASVA)、(通称JNCAP)」で試験され、公表されるから、利用者はこの情報を見て、公平に各社の製品の安全性を確認することができる。



 国土交通省 JNCAPで評価

 排ガス規制や、燃費の測定、エンジンやブレーキの性能測定も、同様に自動車の重要な要素であり、監督官庁へ届け出と生産に関しての一定の報告義務がある。ならば、同様に国土交通省が中心になって、JNCAPと同じように第三者機関を用いて評価すべきものなのである。

 自社の定める製品品質に対して、各社が製品検査を行うのはごく当たり前のことであるが、「国土交通省が実施する」と定義している試験を、監督官庁自身ができるだけの技術がないので、各社で実施して、報告だけを提出する、という方式を放置しているそのことに根本的な問題がある。 私達ユーザーは、自動車メーカー各社がどのように改革していくのかを、直接見つづけることは困難であるし、もし仮に、自動車メーカー自体が「報告を自粛」するようなことがあれば、もはやそれを捉えることすらできないのである。 だから、国土交通省を中心にして、自動車の品質評価を行う第三者機関を設立することが必須だと思うのだ。

 自動車は、現在でもまだ日本の基幹産業の一つであり、その基幹産業をどんどん疲弊させることが、国家や国民の願うところではない。 これまで日本車は、その品質の高さで世界中のユーザに評価され、ブランドを築いて来た。 だから、より高い品質を目指し、それを評価することは、日本全体の利益を考えたときに大いに意味があることだ。 品質がゼロの報道機関であっても、多少は、国民のために役立つ方向について考えて報道をやってもらいたいと思う。

そして、自動車が自分たちの生活に必要だとしている我々こそが、自動車製造業界を正しい方向に進ませるために、自動車メーカーが向き合っている問題を正しく理解して、その進むべき方向に声をあげて行くことが、最も重要だと考えている。


 ラインオフ中のロードスターRF
Posted at 2018/09/30 17:15:49 | コメント(0) | トラックバック(0) | 自動車技術 | クルマ
2018年09月22日 イイね!

トヨタ・ハイブリッドは、電気羊の夢を見るのか。

トヨタ・ハイブリッドは、電気羊の夢を見るのか。ようやく渋滞を抜けて、低速運転から加速するためにスロットルを踏む。
エンジンの回転数が上昇する音はするが、加速力はまだ小さいままだ。
トヨタのハイブリッドのクルマに乗ると、エンジン回転数の上昇と速度の上昇の関係に違和感がある。


トヨタのハイブリッドは、1997年の発売以来、もう20年以上世界中の道を走っている。 燃費向上、静粛性、安全性向上のための制御に大きく貢献することから、主要メーカーは電動化に向けて進みはじめた。 その中でも、既存のインフラがそのまま使えるという点で、ハイブリッド(PHEVも含む)方式は他の方式より実用的である。 


私も電動化の動きに対して、EVたるiMIEVも、ハイブリッドの代表のプリウスも自分の車として乗ってきた。iMIEVでは、電費にびびりながら、片道50km以上遠出することはなかったし、プリウスには、「クルマなんて動けばいいのよ」的な思想に染められるそうにはなったが、それぞれの実用上の利点も欠点も理解した。 私は、決して自動車の電動化に反対なわけではない。むしろ、安全制御の強化の面から賛成派ですらある。 しかし、人間が期待する反応とは異なり、躍度が可変するドライブフィールには抵抗を覚えてしまう。それは、私だけの違和感ではなく、世界中に一定の数存在する模様で、トヨタは、ハイブリッドカーのドライブフィールを改善せねばならないと思っている。 


 三菱EVのiMIEV



 トヨタプリウス(2代目)


トヨタのハイブリッドにはいくつかの世代があるが、ガソリンエンジンに発電用と駆動用のモータを遊星ギアを用いて構成される「電気CVT」で組み合わせてタイヤを駆動しているクルマであることは変わらない。トヨタ、レクサス共に同じパワートレーンを使用している。現在は、FF/FRだけでなく、4WDもラインナップされている。

THS-Ⅱの初期のモデルでは、駆動用のモーター動力は、ピニオンギアの1速だけである。ハイブリッドが、内燃機関が最も不得意とする、低速域・低負荷域での運転を改善しようという発想から始まったのだから、モーターには低速重視のギア設定を与えておけばよいわけだ。なので、低速はモーターでぐいぐい走りだせるが、速度をあげるにしたがってモーターのアシスト量は小さくなり、高速域はエンジンの力が主体になる。初期のプリウスは、低速域での燃費を重視した設定になっていたから、高速域では出力が不足していた。


 2代目プリウス用1.5HVエンジン
 初期型のハイブリッドは、
 低速スペシャル設定のため、60km/hを超えるとモーターのアシストは劣化し、
 システム全体での出力不足感は否めなかった。
 
トヨタは2003年に、レクサス用として3.5LV6の高出力エンジンに、モーターのギアを低速/高速の2段切り替えができる、2段変速リダクション機構付きのハイブリッドに進化させた。 その後15年かけて性能は改善され、現在の中核的なハイブリッドエンジンになった。 しかし、モーターだけを変速機で高速側に切り替えても、電気CVT内部でエンジン側の制御が優先するため、エンジンも使える領域が制限され、駆動用モーターが動作できる回転数にも限度があり、エンジン回転数に応じてモーターの出力を存分に引き出せない領域がまだ残ったままになっている。


 在来型主力ハイブリッド
 リダクション機構付THS-II


■動力分割機構「電気CVT」

トヨタの動力分割機構を現在でも「電気CVT」と呼ぶのは、ハイブリッドを開発した時に、監督官庁への車両届け出申請の際に困ったトヨタが、在来の「機械式CVT」に使用目的が近い物として、「電気CVT」と申請したことがきっかけだ。 現在でも電気CVTと呼ばれることが多いが、機械式CVTのような変速機構を持っているわけではなく、固定減速比の機構しかもっていない。 本来の役割は、ピニオンギアを介してモータ、エンジン、発電機の相対回転数を1から±無限大(正回転・逆回転)まで変化させることであり、電気CVTにおいては、モータもエンジンも変速しない直結状態である。 駆動軸に対するエンジンの回転数の変化は、駆動軸につながったリンクギアとエンジンのプラネタリキャリアの回転数の比率が変化することで発生させ、有効なトルクを得ているわけだ。 この機構なくして、トヨタ・ハイブリッドは生まれなかったから、自動車技術の中の重要な発明であることは疑いはない。


ところが、リンクギアとエンジンのプラネタリキャリアの回転数の比率を変化させて、エンジンから有効な出力を取り出す故に、加速時にエンジンの回転数と車速が一致しないという、何とも間延びしたドライブフィールが発生する。 このゴムバンドフィールは、ハイブリッド制御技術の向上で徐々に改善されているとはいえ、多段式ATやDCTといった最新の変速機が持つダイレクト感には全く及ばないままだ。 


  動力分割機構
  「電気CVT」と役人向けに苦肉の策でつけた名前が
  20年後も残るとは、トヨタも想像できなかった。


トヨタは、いい加減、「動力分割機構」と呼び変えたいようだが、世間では、「電気CVT」で通っているので、ここでも、「電気CVT」と書くことにする。



■THS-Ⅱマルチステージハイブリッド

トヨタは、この電気CVTが持つドライブフィールを改善するために、様々な試みが行われた結果、新しいハイブリッドシステムを作り出した。まだ、電気CVTの持つ根本的な問題は解決できないが、別の方法でダイレクト感を得ようとした。これが、「THS-Ⅱマルチステージハイブリッド」で、当初は新LSとLCに採用されたが、トヨタは、今後の採用範囲の拡大のために、マルチステージハイブリッドの量産に挑み、ついに一定の数の製造ができるようになった。
これを、トヨタは新クラウンの3.5HVに搭載してきた。 クラウンのラインナップでは最上級の700万円以上のモデルにしか搭載されないとは言うものの、これまでLSとLCにしか載せてなかったと思えば、半額の値段のクルマに載せてきたわけだ。「クラウン現象くるかも」で書いた通り、日本専売のクラウンに有り余る高出力を与えていて、ついつい、大きな出力の方に目が行ってしまうけど、このエンジンは現在のトヨタ・ハイブリッドエンジンの中では、最もナチュラルなフィールを持つエンジンである。その代り、ミッションケースを含めたパワートレーンが大きいので、FRのGA-Lプラットフォームにしか搭載できない。


トヨタのマルチステージハイブリッドの肝は、「動力装置たる在来ハイブリッド」の後ろにトランスミッションを置くことだ。 駆動軸に対するエンジンの回転数の変化とモーターの回転数の変化はあってよい。電気CVTは、必要な駆動力を生み出すために、モータ、エンジン、発電機の相対回転数を1から±無限大に変化できると説明した。 そして、欠点たる、ゴムバンドフィールは、増速時の「加速」の時に生まれる。 ならば・・・たとえば、電気CVTでトルクが必要な時に、今までのようにエンジンの回転数の制御で駆動軸への出力を調整する代わりに、別の変速機で減速比をローギアード/ハイギアードに変速して駆動軸へ出力を伝えたらどうなるだろうかと考えた。



 マルチステージは、(エンジン+モーター)を変速する。
 在来型はモーターのみの変速であった。
 


変速機を加えるということは、((エンジン+モータ)×電気CVT)×変速機(4段)という構造を取り入れたということだ。変速の段は、電気CVT仮想3段×AT3段で9段、これにトップギアとして、電気CVT無段変速(仮想段制御解除)×ATトップギアの10速が加わり、合計10速となる。トップギアにはいる車速では、可能な限りエンジン回転数を下げる制御がなされ、駆動力が必用になると、即時9速以下にシフトダウンする。変速機構は従来ハイブリッドシステムと出力 軸の間に配置されている。



  従来ハイブリッドシステム(左)とマルチステージハイブリッド(右)
  

■高効率化運転の実現

マルチステージハイブリッドでは、エンジントルクを3.5 倍大きく出力軸に伝達できるた め,エンジンのダウンサイジング化を行っても、高い発進性能を確保することが可能となった。現在は、3.5LV6エンジンにしか組み合わせてないが、より小排気量のエンジンでも効果が高い仕組みである。変速は、後方の変速機が行うので、車速に対するエンジン回転数の選択範囲が大いに広がった。 変速機構をLo ギヤに設定し,その減速効果を利用することで、低車速からでもエンジンを最高回転数で運転でき,エンジン から最大パワーを得ることができるようになったわけだ。 在来方式では最高回転数6000回転までしか使用できなかったが、マルチステージハイブリッドでは、6600回転の最高出力発生回転まで使える。 もう、ハイブリッド用に出力回転数を下げなくても良いのだ。



 エンジン使用範囲が拡大し、Loギアードにおける
 高回転域の利用と、Hiギアードにおける、低回転域
 の使用が可能になり、苦手だった高速走行での燃費が改善した。


車両の運転状況に合わせて 変速機構のギヤ段を適切に選択することで,トランスミッションの伝達効率の向上が可能となった.従来ハイブリ ドシステムは理論伝達効率の曲線を1本だけで運用するしかないわけだが、マルチステージハイブリッドでは変速機構のギヤ段数分の曲線を持ち、クルマの運転状態に合わせて変速機構のギヤ段を適切に選択することで、各速度域にあった、高い理論伝達効率を維持し続けることができる。 特に、高速運転時の伝達効率を大きく改善することで、これまで苦手とされていた、高速領域での燃費を向上させている。 在来方式では120km/hが限界だったモーターのみでの運転可能速度も、210km/hまで可能になった。つまり、200km/hで巡航中にエンジンを止めてモータだけで走れるということだ。(市販車では、210km/hまでモーター駆動を許してはいないが)



 青い所が「美味しい領域」で、
 これまで使えなかった高効率領域で
 運転ができるようになった。


■ドライバビリティの向上

変速機の減速効果とオーバードライブ効果によって、エンジ ン回転数の動作可能域が拡大したということは、通常のATと同じように、クルマの走行状態にあった、エンジン回転数が選べるという事だ。 車速が低いのに、エンジンの回転数を上げて、ハイギアードにずるずる引っ張って車速が上がるのを待つ必要などない。減速比を下げて、高回転までエンジンを回してやればいいわけだ。 動作可能域上で実現できる 最Loギヤ比(下図の1速の部分)から車速に依存する10速分のクロスレシオなエンジン回転数を設計して、その線の上で作れば、10段クロスレシオミッションだってできてしまう。

残念ながら、まだ「仮想クロスミッション」は実現できていない。電気CVTが要求速度に追いつけなくて、回転数がふらふらする(物理的に駆動軸とは繋がってないからね)し、後述する、スナッチとパワートレーンねじれの問題のために、理想的なクロスレシオに乗せて動かすことができない。 モーターは、バッテリーの有無の状態によって出力発生可否が変わるから、高負荷をかけている途中で電気が切れて大パワーモーターの出力がスコンと抜けるとパワートレーン全体がねじれてしまう。

だが、狙いたいことはよくわかる。電気CVTにおいても、ダイレクトな運転感覚を得たいのだ。パワートレーンは、ドライバーの指示に応じて、運転状況に応じたエンジン回転数を選択し、選択したエ ンジン回転数で運転できるようにシステムのトルクとパワー を管理する有段変速制御を作り出せばいい。電気が無限にあれば、モーターはスーパーチャージャーのように扱えばよく、その制御はきっと可能だ。こ有段変速制御には、アイシンのドライバーの運転状況によって仮想ギアを維持するような制御も加えている。 



 仮想クロスミッション運転図
 トヨタの広報用の図は適当版なので、本当の値の方を示す。
 各ギアが波打ってるのは、電気CVT配下のエンジン
 回転数制御に限界があるため。



 青い部分で、駆動力が大幅に向上
 要するに、加速がよくなり、高速では抵抗が減ったということ


■技術課題

トヨタが完璧主義だと言っても、限界はある。マルチステージハイブリッドには、大きな課題がある。主な課題を下記に示す。

1.変速機構の各ギヤ段特有の駆動系ねじれ振動特性
2.変速機構のギヤ段切り替え時のハイブリッドシステム の変速
3.変速機構のギヤ段切り替え時のハイブリッド電池のパワー管理

さきほど、ドライバビリティのところで、下記の課題2,3のことは簡単に触れたが、電気モータのパワーが急激に抜けないように制御せねばならない。さらに、エンジンとモーターは独立して動いているわけではないので、エンジンの回転数をMTのように上げていくと、同調している駆動用、発電用のモーターも過回転をしてしまうから、仮想クロスミッション上の変速は、フィードフォワード制御をシビアに行わざるを得ず、ガバナーによって上の段へと自動変速される。 試乗記等の中では、「手動モードなのに勝手にシフトアップする」ことを批判する評論も見られるが、きちんとマルチステージハイブリッドの構造を理解した上で、ガバナーを外す方法を提案できないのなら、それは、「ぼのくかんがえたさいきょうのくるま」レベルでしかない。


もっとも深刻なのは、「1.変速機構の各ギヤ段特有の駆動系ねじれ振動特性」である。特に始動時などのエンジンがかかる時の振動が課題であった。マルチステージハイブリッドでは、変速機構のギヤ段を切り替えることによりエンジンや駆動モータの動力をクルマに伝達するため、各ギヤ段毎に駆動系ねじれ振動特性が異なる。主たるねじれは、一次ねじれが、ドライブシャフトの伝達系ねじれ共振、二次ねじれが、エンジンに取り付けているトーショナルダンパーから発生する。さらに、これらの振動の周波数が、リアサスペンションメンバーなど、駆動系パーツの共振周波数と近いので、パワートレーン全体が振動することになる。 特に、エンジンが最初にかかる瞬間に発生する振動でこれらの問題がおきやすい。 


 トーショナルダンパー(T/D)を含む、
 マルチステージハイブリッドの駆動系
 エンジンの後ろにあるのがT/D


難しいことを全部端折って言えば、トーショナルダンパーで発生した振動(T/Dがねじれる→元に戻るで発生する)などの、駆動系のねじれ振動特性が大きく在来から変化したため,特にエンジン始動時には変化した特性に合わせた制振制御技術の開発が必要になった。



 各ギアで、発生する振動周波数が変わってしまう。
 変速状態に応じた、振動対策が必用になる。


■今後のトヨタへの期待


トヨタのハイブリッドのドライバビリティの問題は、電気CVTに変速機構がなく、回転数の調整だけで駆動力を制御せねばならないことが主因であった。 モータのギアを変えることで、低速、高速でモーター駆動を生かす領域を増やすことはできたが、回転数変動だけの制御では、ドライバビリティの改善はできない。

発想の転換部分は、電気CVTを回転数が変化するパワーユニットととらえ、変速機能を別に用意しようと考えたことだ。確かに現行のマルチステージはまだ完成品ではない。まだ変な動きをするところがたくさんある。それは、電気CVT自体が在来の技術を使っていて、マルチステージハイブリッド全体化としては最適になっているわけではないからだ。

内燃機関、モーターの出力を効率的に融合させること自体が難しいのだが、それを変速処理するということは、電気CVTと呼ばれている動力分割機構の制御と振動対策をやり直さないと理想的な形にはできない。 しかしながら、マルチステージハイブリッドは、モーター+エンジンを動力分割機構から駆動力制御をしなくてもいい、という方法を作り出した。 THS-Ⅱである以上、電気CVTと呼ばれるのは仕方あるまい。 しかし、パワーソースと捉えるのならば、動力分割機構に、「CVT」が持つような駆動力制御機能は必要がない。 私は、トヨタが駆動力制御機能を持たない動力分割機構を作っていると予想している。 それこそが、多分、THS-Ⅲと呼ばれるのだと思う。

パワーソースは、スロットルの制御によって、「回転数」を上下させる。パワソースが生み出す駆動力は、変速機によって適正なトルクを駆動軸に伝えるわけだ。 ギア自体は、N速クロスレシオで組めるし、それを用途に応じて可変させることだって可能だろう。(振動問題が最重要課題になるけれど)パワーソースを内燃機関オリエンテッドにすれば、ようやく、モーターをスーパーチャージャーのように使えるのではないかという希望すら持てる。

なるほど、これは、私たちの知ってるクルマ、そのものではないか。

トヨタの「楽しいクルマを作っていく」と言う言葉に期待している。
未来のトヨタのクルマは、きっと運転して楽しいクルマになると。



GR Supra Racing Concept
Posted at 2018/09/22 21:21:46 | コメント(1) | トラックバック(0) | 自動車技術 | クルマ
2018年09月14日 イイね!

ビリギャルだったCX-3が目指した道

ビリギャルだったCX-3が目指した道「デミオと差別できていないのに100万円高くするのはおかしい」と言われていたCX-3だが、マツダの元々の企画は、「小さなデザインコンシャスなSUVを造ろう」ということだった。ヴェゼルが、FITと同じグローバルスモールプラットフォームを使っているのに、60万円も高い値段で売られているのを見て、ふらふらっとCX-3にあの値段をつけたことで、国内販売では、月販平均で1250台程度と目標の4割も売れない悲惨な結果を生んだ。ライバルはハイブリッドでも250万円以下に価格を抑えているホンダヴェゼルと、市場をしっかり分析して、プリウスと同じハイブリッドを積んだ燃費も実用性も(デザイン・・も多分。私にはスターウオーズの帝国軍のヘルメットに見えるけど)、TNGAをしっかりチューニングして走りも磨いたC-HRが同等価格帯にあるわけで、この状態になったのは全く不思議ではない。 マツダの販売店からの評判も決してよくはなかったから、積極的に売っていくこともなかったのだろう。。


 ホンダヴェゼル



 トヨタC-HR


それでも、マツダがCX-3を更新しようと思ったのは、欧州・北米・アジア市場では一定の支持を得ていて、欧州市場で累計で5万7000台も売れているからだ。マーケット分析をするまでもなく、「デミオの車高アップ版」から離脱せねば、CX-3に未来はない。幸い、全長4.3m程度のSUVにマーケットがあることは、C-HRやQ2などのライバル車が証明している。ディーゼルとガソリンを併売している欧州では、ディーゼルエンジン自体は一般的であるにも関わらず、CX-3の販売量の60%がガソリンになったのは、高速性能の不足からだ。わずか105馬力の1.5Lディーゼルターボでは、欧州の高速道路ではコンパクトカーと差別化ができなかったからだ。 しかし、ようやく自らのマーケッティングの誤りを認め、2017年からデミオとの差別化に踏み切り始めた。 だからと言ってCX-3の差別化がすぐにできるわけはなく、2017年のマイナーチェンジで2.0を投入してから1年もたたず、4度目の大幅改良を行ったわけだ。


 CX-3

質感を向上させ、CX-5に近づけるのが、現在のCX-3が目指す位置だ。だから、マツダは理詰めでネガを潰していった。シートの材質、布や革の張り方、縫製の細やかさなど、部品メーカーの努力の結果が大きいけれど、こうした一つ一つの積み立てが、他車との差別化を生んでいく。アテンザのように商品改良レベルでダッシュボードを全面的に作り変える方が普通ではないわけで、基本的な造形は変えられないものの、センターコンソールは、EPB(電動パーキングブレーキ)を装備したことで、コンソールボックス周辺全面的に作り変え、その後ろにはアームレストも備えたことで、CX-5のレベルに近い所に持ってきた。EPBは、走りの高級車化に効果的で、MRCCの全車速対応と合わせて、乗ってみて、使ってみてわかりやすい差別化ができたと言えるだろう。 高品質な内装の車内に座り、ドアを閉めてエンジンをかけても今までよりずっと静かで、滑らかに加速し、減速する。 乗り心地は柔らかくはないが、固いわけでもなく、多くの場合でいやな振動も突き上げもない。 室内は外から見るより広く使いやすく、4人でも、2人でも快適に走ることができる。 少なくとも、試乗した人を楽しませることはあっても、がっかりさせる要素はもうない。エンジニアリングをしっかりやったことは、CX-3に乗ってみればよくわかる。それは決して悪い印象を人に与えることはない。



 EPB(電動パーキングブレーキ)

CX-3は、全長4.3mくらいのコンパクトなオシャレなクルマで、SUVながらも、女性に好まれるデザインである。デミオとは大いに差別化ができた。 今度はディーラーで比較されても、見栄えにも、乗り心地にも明確な差があり、価格の差に納得できるところは大きいだろう。 CX-5と試乗して比較しても、がっかり感が小さくなって購入後の満足感が高くなった。 乗ってみれば、思ったよりも室内も広く、それなりの荷物も積めるから街中でのお買い物などに、ちょっと小さくていいクルマに乗りたい人に、ガソリンモデルはぴったり合っている。 2名で長距離にも出かけれるけれど、CX-5ほどの積載性は不要だという人には、1.8ディーゼルが向いている。 コンパクトだけどいいクルマが欲しいという需要はずっとある。最近の軽自動車が装備を充実させて乗り出し価格が200万円を超えるケースがよくあるのも、その表れの一つだ。

コンパクトカーと差別化するために、まず「内外装のデザイン」が重要であることは十分にわかっている。 しかし、恰好だけで中身がコンパクトカーのままだと、市場でどういう扱いを受けるのかは、これまでのCX-3が証明してしまった。 ネガを潰す作業を地道に続けたCX-3の販売台数は、世界的にこれまでよりは好転するだろう。しかし、本当にCX-3が評価されるのは次のモデルだ。今回のCX-3へのアプローチのように、ちゃんと目標に向けて詰めていくエンジニアリングを続けられれば、外装、内装、走りの上質さをマツダらしくまとめたクルマができるだろうと期待している。



 CX-3
Posted at 2018/09/14 21:33:51 | コメント(3) | 試乗記 | クルマレビュー
2018年09月07日 イイね!

やはり、カワイイは正義なのか 新アテンザ

やはり、カワイイは正義なのか 新アテンザ「カワイイは正義」だが、「よくできたクルマ」が正義とは限らない。

最初に、アテンザは、この6年の間に、様々なネガを潰して進化したことは間違いない。 クルマとしての完成度も2018年に販売されている400万円クラスのDセグメントの中では、十分に近代的だ。走行性能のところで述べたように走りだって、マツダのクルマらしく悪くない。25LとXDLの購入に多少迷うかもしれないが、短距離走行が中心ならば25L、家族と長距離にも乗るならばXDLという選択になるのはこれまでと変わらない。しかし、XDLの加速性能が過去モデルよりもマイルドに滑らかになり、25Lの低速トルクが豊になったため、ディーゼルに動力性能でのアドバンテージが小さくなった。 同時に、静粛性にも大きな差がないほどディーゼルは静かになり振動も小さくなった。


アテンザの静粛性に関しては、もっと褒められるべきだ。
新型クラウンに乗った時に、どのモデルも相当に静かだったし、クルマとしての出来もかなり良くなったから、このブログで3回も取り上げた。アテンザに乗った今でも評価は高い。 アテンザに乗った時も、最初は静かだけどクラウンには及ばないよなと思ったのだが、念のため、再度クラウンンにも乗りなおしてみた。同じ路面を走っているわけではないから、dB系の値を比較するのは意味がないけれど、他のクルマに比べてクラウンが静かであることに間違いはないが、アテンザがこれに匹敵するほど静かになったのは事実だと言っておくべきだと思っている。


 静粛なアテンザの室内


私が、新アテンザを買う方向に動かないのは、新アテンザは、ペリエ(炭酸水)みたいなクルマだからだと感じたからかもしれない。 ペリエは、太ることもなく、甘くもなく、アルコールも入っておらず、安く、料理にもあうし、清涼感もある。 でも、「本当は美味しいシャンパンが飲みたいのだけど、クルマに乗るからペリエにしている」という感じに似ている。 価格と性能のレベルが高い妥協点と言ってもいいかもしれない。 ミニバンを選ぶように、利便性中心でのクルマ選びとは異なり、Dセグメントのクルマは趣味的な要素も多く入ってくるから、無色透明なペリエは選びづらい。 このクラスのクルマは、「このクルマが欲しい」という、そのクルマにしかない何かを持たせることが大事で、どういう気持ちになってアテンザを選べばいいのか、という所のアピールが難しいのだ。


  ペリエ


これが何を意味するかといえば、クラウンやEクラスの購入を検討する人は、アテンザなど、最初から眼中にないから、試乗することすらしないということになる。クアドロフォリオや、ジャガーはその比較対象になったとしても、「アテンザじゃねえ。。。」と最初からディーラーに行こうともしない。似たような境遇にレガシーB4もあるが、あちらはモデル末期だから売れているわけでもないし、新型になってから判断すべきだろう。クラウンもEクラスも、ゴルフエクスプレスがメインの用途ではないし、Dセグのセダンが、全部同じ方向性を向いている必要もないが、だからといって、アテンザにしかない魅力はなんだろうか。 2012年には、魂動デザインが初期ユーザを引き付けたが、今回はその新鮮味はない(現時点でもデザインは優秀だと思う)。 いいクルマなら売れるとはいえない・・のが、このクラスのマーケットの難しいところだ。


 新アテンザ

「乗り出し価格400万円のセダンとワゴン」のマーケットは日本にはない。これはマツダもよくわかっているし、今回のモデルチェンジの目的が、中国、アジア、北米であることは前にも述べた。 恐らく、新アテンザは日本ではさほど売れることはあるまい。クルマのできは良くとも、中途半端に安く、高く売るだけのブランド力はまだないからだ。

マイナーチェンジでは考えられない程の変更をしたことは高く評価したいけれど、購入するユーザの視点からすると、FRになったわけでもないし、SkyActive-Xでもないし、期待の直6を搭載しているわけでもないから、購入時の比較の遡上に上がってこないのだ。 丁度Dセグメントのマーケットに目を向けているクラウンの購買層は、残念ながら、クラウンより150万円も安いアテンザを比較対象としてくれないことは残念だ。



 新アテンザ


マツダのディーラー自身が、アテンザがそれほど売れないだろうということをよく理解している。それは、試乗車の検索をしてみるとよくわかる。主力のディーラーであっても、アテンザを試乗車に持っていないところがたくさんある。逆にCX-5の試乗車を持たないディーラーはないし、主力ディーラーならCX-8の試乗車を持たないところもない。


こうして分析をしてみると、新アテンザ/マツダ6において、最も心配なことは、期待しているアジア、中国マーケットでどのように受け入れられるのかである。 今のところ、北米市場では、それほど大きな動きにはなっていない。やはり、セダンにおいては、カムリ、アコード、シビックが強い。だから、今回投資して大幅に良くなった結果、期待された以上にマツダ6の販売が伸びないのではないかと考えている。 世界中の多くのマツダ6のユーザは、やはり次世代のマツダ6に期待をしていると思う。「KAWAII」はもはや日本語ではなく、世界に通じる言葉の一つだ。日本語の「可愛い」とはことなる意味合いで、尖ったCOOLさ、とでもいえばいいだろうか。 次世代のアテンザは、クラウンクラスの価格と性能と、マツダらしいデザインと走行性能をもって、世界中のDセグメント車を相手に勝負をかけることを期待している。 それこそが、マツダの「KAWAII」なのだから。



 新アテンザ
 良いデザインは、時間と共に劣化することはない。
 もっと褒めてあげたいけれど、マーケットは冷酷なのだ。
Posted at 2018/09/07 23:12:06 | コメント(1) | 試乗記 | クルマレビュー

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