
GWで長期連休だけど長野・新潟方面のスキー場に雪が無く壊滅状態・・・
せっかくなので北海道へと行くことにしました
舞鶴港 前島埠頭 (京都府舞鶴市)
北海道の小樽港とを結ぶ新日本海フェリーのターミナル
不定期で舞鶴~苫小牧航路もあります

乗る船は「はまなす」
旅客定員 746名
車両搭載数 トレーラー158台 乗用車66台
舞鶴港00:30→小樽港20:45 約20時間の航海
長期連休では旅客も多いけど
普段はトラック・トレーラー運送が主体のため
夜間入出港のダイヤになってます

長期連休の際は乗船に時間が掛かるため出港90分前までに
手続きを終えて待機駐車場へと車を並べます
普段は60分前までだそうです
北海道では数日前に吹雪いたそうで
スタッドレスタイヤに戻しました

小樽港から乗ってきた車が下船していきます
乗船もこのスロープを使います
それほど段差はありませんが低すぎる車高だと断られることがあるそうです

23:00 乗船が開始されました
車両甲板へはドライバー1人で乗船し
同乗者は降りて徒歩での乗船となります
乗船手続きは車検証が必要で車の全長により運賃が決まります

出港すると車両甲板へは立ち入ることが出来ないため
荷物は船内へと持ち込まなければいけません

エントランス
吹き抜けの階段がありホテルのロビーのようになってます
記念撮影用に船長の制服も着用可能
向かい側にはインフォメーションカウンターもあります

徒歩乗船はターミナルビルから空港と同じボーディングブリッジにて乗ることが出来ます

貴重品はインフォメーションで預かってくれます
その他の荷物は100円リターン式のコインロッカーが設置されてあるので
そこに入れておくといいのですが
数があまりないので早めの確保がいいでしょう

陸地から離れた航路のため携帯電話は圏外になることがほとんどなので
船舶電話が設置されています

客室は4Fから6Fですエレベーターが設置されていました

自動販売機コーナーには酒類 ソフトドリンク アイスクリーム ホットスナックなどがあります
売店もありますが営業時間が決まってます

深夜に出港なので船内レストランやカフェは営業してません
たこやき おにぎり等の夜食と生ビールも販売してました

船の後部にはカフェがあり
ステージでビンゴ大会や大道芸が行われます

地上波TV放送は電波が届かないためBS放送と
どの辺を航海しているかの現在位置表示のモニター

カフェは営業時間外でも椅子テーブルはあるので
飲酒・食事 読書などをして寛ぐことが出来ます
寝る時意外はほとんどカフェに居ましたね
持ち込んだ本は「空飛ぶ広報室」/有川浩
空自戦闘機パイロットだった主人公が不慮の交通事故に巻き込まれ負傷
事故直前にはブルーインパルスへの異動も内示されていたが
パイロット資格を取り消され防衛省広報室に転勤
空自を取材するTV局の女性番組ディレクターや広報室のメンバーとの日常を描いた作品
ドラマ化されたようですが私は見てないんですよね・・・

カフェからは後方デッキへと出ることが出来ます

高速船で航行中は風が強いため
船外へは後方デッキしか出られません
陸地から遠く離れた日本海 僅かにカーブを描く水平線が見えます
船尾にはヘリポートがありますね

船室は豪華なスイートルームや和室もありますが
もっとも多いセパレート型2段ベッド「ツーリストA」

2段部分は天井が低いので頭上注意です
行きは1段目だったので頭上空間にはかなり余裕がありました

シーツは自分でセッティングします

ベッド脇には照明とコンセントがあるので
携帯電話の充電などに便利です
01:00~08:00まで船内アナウンスはありません
おやすみなさい・・・zzz

インフォメーション近くの掲示板に
日の出 日の入りの時刻が書かれているので
後部デッキから朝日を見ることにしました
雲があったけどキレイな朝焼けです
朝日を見てもうひと眠りしようと思ったんですが
その後 うねりの関係で数時間ほど結構揺れました・・・

船内施設としてコインランドリーがあります

カップ麺などを作れる給湯器
売店でもカップ麺は販売されてます
コンビニと変わらない価格ですが
スーパーで買って持ち込む人も多かったです

船首方向から展望できるフォワードサロン
飲食物の持ち込みは出来ません

いい眺めです
入港時にはカーテンが閉じられます
また冬季や荒天のときは窓が閉鎖されるそうです

大浴場が設置されています
湯船に浸かりながら見る大海原が気持ちいい
全裸でチ○コぶらつかせても窓の外には誰もいません
脱衣所100円リターン式ロッカーあり 脱衣棚カゴ併設
ドライヤーあり
リンスインシャンプー ボディーソープ
サウナ
出港直前直後は混みます
また荒天時には閉鎖されるそうで
出港前しか入れないこともあるとか

100円でマッサージ機が動くマッサージルーム

子供たちの遊び場チルドレンルーム

DVDをレンタルして見れるビデオルーム

アーケードゲームの設置してあるゲームコーナーなど
船内には施設がたくさんあります

船内は喫煙所以外は全面禁煙です
後部展望デッキでも吸えません

これは帰りの船の答え合わせ用のクイズですが
船内の何箇所かに問題の張り出してある紙を探し
クイズに答えて応募すると抽選で景品が当たるクイズラリーを開催していました

チョット難しめです

同型船とのすれ違いイベントがあります

お互いに汽笛を鳴らして航海の安全を祈願します

すれ違いイベントの後はカフェでビンゴ大会
船内で使える金券や後から送られてくるチーズケーキなどが当たります

リーチまで行ったけど当たらず・・・

後部カフェのステージでは大道芸を披露してました
北行きは「たっきゅうさん」
2本の棒でカラーコーンを叩いて浮かせています

帰りの南行きは「ここあ&しいな」
男性がジャグラーのここあさん
女性はフープダンサーのしいなさん

コンファレンスルームで映画の上映があります
時間を置いて2本上映されるのですが
私は実写の「ルパン三世」を見ました
ルパン三世:小栗旬
次元大介:玉山鉄二
石川五ェ門:綾野剛
峰不二子:黒木メイサ
銭形警部:浅野忠信

映画館のように座席が階段状にあるわけではないのですが
スクリーンが大きいので見やすかったです
いろんなイベントがあり長時間の航海でも退屈しません

そうこうしているうちに北海道の沿岸へと近づいてきて
携帯電話の電波も入り始めます
海上から見るニセコスキー場近くの羊蹄山
ワクワクしてきました

そして日が沈み
もう少しで小樽へと入港です

小樽港 勝納埠頭(北海道小樽市)
フェリーターミナル

帰りは同型の姉妹船「あかしあ」でした
小樽港23:30→舞鶴港(翌日)21:15
南行きはチョット時間が掛かります

エントランスが多少違うかな?

小樽のフェリーターミナルにはフェリーの模型(1/100)があります
はまなす
全長 224.82m
幅 26.00m
深さ 20.40m
総トン数 16810t
航海速度 30.5ノット
三菱重工業 長崎造船所 2004年7月竣工
現在就航している日本のフェリーでは航海速度最速
また全長も日本最長となります
200mを超えると巨大船の分類になり規制が増えるため
日本の他のフェリーは200m未満なのですが
新日本海フェリーは冬の荒れる日本海を定時運行するため
大きな船を建造しています

船首には船体を横方向に動かすバウスラスターが2個設置されています
接岸時の操船が容易となり接岸作業の短縮になります

横揺れを軽減させる長いフィン状のものがビルジキール
飛び出しているのがフィンスタビライザー
センサーが揺れを感知して自動的に翼の角度を調整し揚力をコントロール
横揺れを軽減させます
必要ないときは船体の溝に収納されます

通常のスクリュープロペラと舵を兼ねた電動ポッドプロペラを
それぞれ逆回転させることにより二重反転プロペラになり
30.5ノット(約56km/h)の高速航行が可能になってます
また電動ポッドは270度回転することでサイドスラスターとしても使用出来
接岸作業が容易になりタグボートを必要としません
世界初のハイブリッド型CRP推進システムを採用したことにより
シップ・オブ・ザ・イヤー'04を受賞
以前までは舞鶴~小樽間を29時間かけて運行していたところを
21時間での運行になり同型船「あかしあ」との2船で
ほぼ毎日1往復の運行が可能になり運用コストが低減できます
初の長距離フェリーでしたが
360度周りは全て海という景色とゆったりした時間を過ごせて
船旅もいいものだと思いました
ブログ一覧 |
乗り物 | 旅行/地域
Posted at
2016/05/14 23:13:43