
陸上自衛隊 伊丹駐屯地(兵庫県伊丹市・川西市)
2016年10月09日
陸上自衛隊の5個方面隊のひとつである「中部方面隊」
東海・北陸・近畿・中国・四国 2府19県の防衛を担当します
その中部方面隊の総監部が伊丹駐屯地に置かれています
創隊記念行事ということで
各地の部隊が集結しました

開門前の早朝から並ぶ熱心な来場者
近隣の自衛隊イベントでよく見かけるので
もう数人と顔なじみになってしまいました
夜明け前までは土砂降りの雨でした

おなじみの迷彩服着たワンちゃんたち

草を付けたような偽装帽子を被った来場者

観閲式に参加する部隊の車両が続々到着
第3偵察隊(千僧駐屯地/兵庫県伊丹市)
82式指揮通信車
軽装甲機動車
偵察オートバイ
伊丹駐屯地の周辺は住宅街
一般道を走行する自衛隊車両は
見慣れてないとちょっと異様なふいんき(←何故か変換できない)です
開門時間まで飽きませんでした

開門時間になったので入場します
荷物検査はかなり念入りでした

模擬店があって大盛況
雨上がりで寒かったため暖かいものが人気だったようです

駐屯地内の厚生センター「いこい」

センター付近には銀行のATMボックスが設置されていました

館内にはコンビニエンスストア「セブンイレブン」があります

休憩スペースには真田信繁(幸村)の甲冑レプリカが展示されています
伊丹駐屯地に駐屯する第36普通科連隊のロゴマークは
真田幸村の兜をモチーフにしています
真田家の家紋「六文銭」は三途の川の渡し賃
決死の覚悟で国家・国民に忠誠を貫き最後まで護り抜く
との決意の現れだそうです

PXと呼ばれる売店があります
自衛官が官給品にプラスして訓練で使う私物や日用品
自衛隊オリジナルグッズ お土産などが売ってます
ミリタリーショップのような感じですかね
マガジン(弾倉)ポーチや拳銃を入れるホルスター
タクティカルベストなんかも売ってました
こういう駐屯地祭ぐらいしか入れないので大盛況
大量に買っていく人もいました
装備品の展示がありました

UAV (近距離用)
UAVとは無人航空機の事です
通称である「ドローン」のほうが馴染みがありますね
近距離偵察用に開発された小型無人機
手投げ もしくはゴムロープを使用した簡易カタパルトで発進させます
回収は胴体着陸 草地などに着陸させて損傷を防ぎます
制御装置は展示されていませんでしたが
1~2人で持ち運べるぐらいコンパクトなもののようです
JUXS-S1(日立製作所製)
全長 約0.95m
全幅 約1.55m
全高 約0.35m
重量 約4kg

01式軽対戦車誘導弾
普通科部隊に装備し
主として近距離域付近の敵戦車・装甲車を撃破するための携帯式ミサイル
赤外線画像誘導方式のためミサイルが自律的に目標に飛翔するので
射手が誘導する必要のない撃ちっぱなし能力を備えています
前後の発砲スチロールは保護用
使用時には取り外します
通称:軽MAT(川崎重工製)
全長 約0.97m
胴体直径 約0.14m
弾体重量 約11.4kg
システム重量 約17.5kg

対人狙撃銃
遠距離の人員目標に対して精密な射撃が可能
体形に合わせて肩当(ストック)部分を調整できます
暗視照準スコープもあり夜間でも狙撃可能
導入前は64式7.62mm小銃や89式5.56mm小銃に
照準眼鏡(スコープ)を取り付けて狙撃銃としていましたが
本格的な狙撃専用銃に比べて命中精度や射程距離が劣っていました
そこで米国製M24ボルトアクションライフルを対人狙撃銃として導入しています
M24 SWS(Sniper Weapon System)米国レミントン・アームズ製
口径 7.62mm
全長 約1.10m
重量 約4.7kg
給弾方式 弾倉式(5発)
作動方式 手動式(ボルトアクション)
銃口初速 868m/秒
有効射程 800m

携帯偽装網(ギリースーツ)
狙撃手が身体偽装に使用します
性能は熱・火炎からの防護
昼夜間の監視・観測から身体を偽装します
狙撃手は全国の普通科連隊に創設された狙撃班に配属されており
単独もしくは観測手(スポッター)と2人1組での行動が基本となっています
狙撃手・観測手ともにギリースーツを含む
隠密行動用戦闘装着セットが支給されていて
森林など偽装が必要な場所で活動する際はこれを着用します
春夏用(緑色系)と秋冬用(茶色系)があります

5.56mm機関銃MINIMI
主として対人用火器で小隊が前進するときに
弾幕(ブライト・ノアの好物)を張るための分隊支援火器です
小銃よりも長射程で長時間の連続射撃に耐えられる構造と
大量の弾薬を携行するために軽量化が求められます
62式7.62mm機関銃(言うこと機関銃 無いほうがマシンガン)の後継
89式5.56mm小銃や米軍のM16自動小銃と同じ弾薬を使用することで
互換性があり ベルト給弾以外にも89式とM16の弾倉もそのまま使用することができます
ミニミ軽機関銃(ベルギーFN社/住友重機械工業ライセンス生産)
口径 5.56mm
全長 約1.04m
重量 約7.0kg
給弾方式 弾倉(30発) ベルトリンク(200発)
発射速度 750~1000発/分
有効射程 1000m

89式5.56mm小銃
64式7.62mm小銃の後継として開発された国産アサルトライフルです
強化プラスチックやプレス鋼板を使用することにより軽量化・生産性が向上
64式に比べて部品点数が大幅に減り整備性も向上しました
単発と連発の切り替えの他に3発制限点射機能(スリー・ショット・バースト)があります
切り替えレバーは安全「ア」単射「タ」連射「レ」で縁起を担いで「アタレ(当たれ)」
と呼ばれています
実際は 安全「ア」→連射「レ」→3点射「3」→単射「タ」の順番
一緒に展示されているのは89式多用途銃剣
鋸刃状の峰部分と鞘を組み合わせてワイヤーカッターとしても使用が可能です
鞘部分には栓抜き 缶切り機能もあります
通称:「ハチキュウ」(豊和工業製)
口径 5.56mm
全長 約0.92m
重量 約3.5kg
給弾方式 弾倉式(20発/30発)
発射速度 650-850発/分
有効射程 500m

防弾チョッキ3型
隊員の身体防護用として着用
性能は単体で拳銃弾 砲弾破片からの防護
付加器材(セラミックプレート)を挿入すると小銃弾に対応します
難燃繊維による熱・火炎からの防護機能もあります
落水時や負傷時にすぐ脱げるようにクイックリリース機能があります
弾倉や無線 衛生キットなどを収納するポーチを装着しやすいように
布テープが多数縫い付けられています
重量 約5kg

展示してある89式小銃は本物のため
私たち一般来場者は触れることができません
モデルガンが展示してあったのでこちらは触ることが出来ました
重量は同じのようです
ずっしりと重かったです
長くなるので
次回へ続く (全4回の予定・・・で収まるか?)