ヤマハ発動機の企業ミュージアム
ヤマハコミュニケーションプラザ(静岡県磐田市)
二輪車を中心に ボートや船外機のマリン製品 四輪車のエンジンなど
およそ200点の展示があります
ヤマハ発動機の二輪車はデザイン性が高く
「芸術のヤマハ」の異名があります
1階は主に現在発売されている製品を中心に展示しています
NIKEN(ナイケン)
前二輪 後一輪の三輪オートバイ
ナイケンは前2輪を2つの剣に例えてのネーミング
水冷直列3気筒DOHC4バルブ847cc 115馬力
車両重量263kg
後二輪のトライクと違い通常の二輪車と同様に傾けることでコーナリングします
そのため特定二輪車の扱いになり
二輪免許が必要なのとヘルメットの着用義務があります
特徴として
濡れたマンホールや砂地など滑りやすい路面でも
どちらか一輪がグリップしていれば影響が少ないため
転倒のリスクが減らせます
横風によるふらつきが軽減できます
フロントフォークが片側に2本の片持ち式
タイヤは15インチです
自立機構が無いため
停車時は足で支え
駐車時はスタンドを使わないと倒れます
機構が非常に気になるバイクでした
YZF-R1(2016年モデル)
400ccなどの中型並みの車重に1000cc 200馬力のハイパワーエンジンを搭載
クロスプレーン4気筒エンジンなので独特の音がします
バンク角によって出力を調整するトラクションコントロール(TRC)
横滑りを防止するスライドコントロール(SCS)
ウィリーを防ぐリフトコントロール(LIF)などの電子制御も多数装備
水冷直列4気筒DOHC4バルブ998cc 200馬力
車両重量199kg
隣はネイキッド版で扱いやすさを重視して
出力を下げたりライディングポジションを上げ気味にした
MT-10
水冷直列4気筒DOHC4バルブ998cc 160馬力
車両重量210kg
トヨタ自動車とヤマハ発動機が共同開発した車両
トヨタ2000GTとレクサスLFA
トヨタ2000GT(1967年)
生産はヤマハ発動機
完成検査はトヨタ自動車が担当
当時の価格で238万円はクラウンが2台 カローラなら6台買えるほど
高価だったそうです
トヨタ・クラウン用の直列6気筒SOHCエンジンに
ヤマハ発動機が設計・製造したDOHCシリンダーヘッドを装着
水冷直列6気筒DOHC2バルブ1988cc 150馬力
車両重量1120kg
レクサスLFA(2011年)
日本が世界に誇るスーパースポーツカーとして開発
トヨタ熟練の職人の手作業により1日1台 500台限定で生産されました
展示車両はプロトタイプ
量産車とは細部が異なります
ラッピングシートでV10エンジンやリアトランスアクスルの
パワートレインを再現してあります
1LR-GUE型エンジン
V型10気筒のLFA専用エンジン
ヤマハ発動機が開発・製造しました
「天使の咆哮」と称されるように
楽器のようなとても美しいエンジン音が特徴
車内に聴こえるエンジン音は
楽器メーカーのヤマハが担当しました
エンジンを組み立てた職人のネームプレートが貼付されていました
水冷V型10気筒DOHC4バルブ4805cc 560馬力
車両重量1480-1580kg
ロードレース世界選手権(モトGP)用
ヤマハファクトリーレーシング車両
YZR-M1(2018カラー)
タイヤに溝の無いレース専用のスリックタイヤ
カーボンコンポジットブレーキを装備してます
割れを防ぐためか
穴あき加工してませんね
軽量化のためカーボンファイバープラスチックが多量に使用されています
タンクはライダーが伏せた状態でもヘルメットが当たらないよう
くぼみができてます
水冷直列4気筒DOHC4バルブエンジンは
レギュレーションぎりぎりの1000cc
出力は公称240馬力以上とのこと
開発が進むともっと出るんでしょうね
市販車と違い無垢の金属(アルミ?)からの削り出し加工されたエンジンブロック
切削加工された刃具のスジが見えますね
二輪車に跨って試乗することが出来ます
日本でも2014年から白バイとして導入されている
FJR1300P
フルカウルなので本田のCB1300Pよりも大きく見えます
海外の白バイ仕様プロトタイプでしょうか?
スピードメーターが取り締まり用ではありませんでした
2階はヤマハ発動機の歴史や当時の代表的製品を紹介しています
楽器を製造していた日本楽器製造(現ヤマハ)で大日本帝国陸軍の
軍用機に装備されていた木製プロペラを制作していた技術力を元に
分離してオートバイなどを製造するヤマハ発動機が発足しました
ヤマハとヤマハ発動機はシンボルマークを共有してますが
ヤマハのほうは3本の音叉が円の中に納まるのに対し
ヤマハ発動機の方は円から突き抜けています
またアルファベットの「YAMAHA」も微妙に違いが見られます
ロードレース世界選手権(WGP)に出場していた
ヤマハワークスの歴代マシン達が展示されていました
V型4気筒2ストロークエンジン
シートカウルから突き出たサイレンサーがカッコいい
YZR500タンデム仕様(2002年)
実際のワークスチームが使用していた車両をベースとして
スポンサーの依頼によりアトラクションとして記者や観客を乗せるための
後部座席とタンクにグリップを設置した特別仕様
水冷V型4気筒2ストローク499cc 180馬力以上
この時は特別に試乗することが出来ました
同乗者と密着ですね・・・
フォーミュラ1用に開発したエンジンが載った
ジョーダン192(1992年)
ヤマハOX99
水冷V型12気筒DOHC5バルブ3498cc 600馬力以上
主流は吸気・排気共に1気筒あたり2バルブづつの4バルブエンジンですが
ヤマハの得意な1気筒あたり吸気3 排気2の5バルブエンジンです
バルブ開口面積が広がり高回転化に有利になります
3階はプラザカフェ
展示物を詳しく見てると結構な時間が経ってしまうので
おなかも空きます
アンケートに記入して
会計時に提出すると10%OFFの割引サービスが受けられます
コミュニケーションプラザは
ヤマハ発動機の本社ビルに隣接しています
それと本社敷地内には
サッカーJリーグのジュビロ磐田
ラグビーのヤマハ発動機ジュビロがホームスタジアムにしている
ジュビロスタジアムがあります
コミュニケーションプラザは
ヤマハのバイクのみならず各メーカに乗ったライダーが多く来場してましたね
駐車場も広いし展示物も多いので
いい施設でしたね
ヤマハコミュニケーションプラザ
静岡県磐田市新貝2500
開館日時
平日 9:00~17:00
毎月第2・第4土曜日と翌日曜日 10:00~17:00
入館無料
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クルマ バイク | 日記
Posted at
2018/09/13 23:45:06