
トヨタ産業技術記念館 (名古屋市西区)
トヨタグループの企業博物館です

トヨタ自動車の源流は繊維機械製造の豊田自動織機
その工場跡地にある博物館
1918年築で赤レンガ造りの工場をそのまま流用・拡張してます
来場者用駐車場も大きいです

この時は新型コロナ感染症対策のためエントランスは別に設けてあり
入館者数制限もしてるため あらかじめ来場予約をしないと入館できません

展示場エントランスには博物館のシンボル
巨大な環状織機
画像上端にある円周5mの布を織ることが出来ます

博物館の展示は主に2つに分かれていて
織機の展示と自動車の展示になってます
実演で機械を動かしながらマイクとスピーカーで解説をしてくれるので
分かりやすいし見ていて面白いです
1873年製の水車駆動の機械ですがしっかり動きます
綿から糸を紡いでいく機械 ガラ紡機

古い工場跡地をそのまま利用しているため
柱が多いです
設置してあるほとんど機械は動かすことの出来る状態で保存してあります

自動車館
製造工程などがわかりやすく展示されてます

初期の頃の製造風景
木型に合わせて鉄板を叩いて曲げて形にしていった様子の再現

トヨタ最初の量産乗用車
トヨダAA型
見事な職人技ですね

順路を進むと広大な展示場になってて
製造機械や今まで製造してきた車が展示されています

1955年製のクラウン
今の乗用車と違いフレーム構造なので
構造がわかるようにボディーとシャーシが分かれて展示してあります

1989年発売の初代セルシオのパワートレーン
エアサスの構造やV8エンジンの構造がわかります

1997年発売の初代プリウスのカットモデル
バッテリーやモーター エンジンの構造がわかります

実際に衝突させてみて 人体や車体にどのぐらいのダメージがあるかを
解析するためのクラッシュテストに使用した車両

燃料電池自動車MIRAI(2014年) カットモデル
ガソリンの代わりに水素を搭載し
水素から化学反応により電気を発生させて
その電力でモーターを駆動する電気自動車(FCV)

フロントのボンネット部分にはエンジンはなく
制御装置とモーターが搭載されています
発電部分が熱を持つのでしょうか
大き目の水冷ラジエターが搭載されてますね

箱状のものが要の発電部FCスタック
後部の黄色い円筒形のものが高圧水素タンク
炭素繊維やガラス繊維を重ね合わせた強化プラスチック製

ハイブリッド用のパワーユニット
THSの展示
左の初代(1997年)はバッテリーも制御装置も大きかったけど

4代目(2015年)のTHS2ではトランスミッションにあたる動力分割装置の小型化
ニッケル水素バッテリーからリチウムイオンバッテリーに変わり小型化で
出力も大きくなってます

トヨダAA型乗用車(1936年・複製)
曲線を多用した流線形のボディが美しい
最初のころは「トヨダ」だったのですが
濁音が無いほうが響きがいいのと
画数が8になり末広がりで縁起がいいと後に「トヨタ」となります

ステアリングの下にあるのは警笛のホーン
自転車などの手で握って「パフパフ」と鳴らすタイプの大きい奴で
両足で挟んで鳴らします
本木目パネルや毛織物の内装が高級感ありますね

トヨダG1型トラック(1935年・複製)
試作はAA型乗用車が早かったけど
国策や軍からトラックの開発をしてほしいとのことで
こちらの方が早くに発売されました

矢羽式の方向指示器

タイヤ側面についているホウキのようなものは
未舗装が多かった時代に泥が跳ねて
歩行者に掛からないようにと取り付けられたものです

各時代の代表的車種が展示してあるコーナー

トヨタ2000GT(1967年)
DOHCエンジンや4輪ディスクブレーキ リトラクタブルライト等
当時の最新技術を投入して開発された高性能スポーツカー

トヨタ・セルシオ(1989年)
アメリカで徹底的に市場調査をし
静粛性や防振 動力性能などの品質を向上させて
高精度な組み立てなどで高級車市場に参入
危機感を持ったメルセデスベンツやジャガー等もセルシオを購入してバラし
徹底的に研究したほどの衝撃を与えました

レクサスLFA(2010年)
限定500台のスーパーカー

ドアはノブを押し込んで開ける方式です
展示車両は左ハンドル仕様なんですね

リアウィングは速度に応じて上下するアクティブリアウイング
通常 停車時は格納されていてボディと一体になってます

製造工程をわかりやすく展示しているゾーン
ロボットがボディを組み立てていく展示

ボタンを押すとロボットが動いていき 溶接はしませんが
組み立てていく行程がわかります

200トン トリミングプレス
部品の型抜きですかね
スタッフが実演して見せてくれます
大きな音がしましたね

エンジン内部のコネクティングロッドの鍛造がわかる様子
最初はただの丸棒なのが鋼を熱してプレスで押して形にしていき
型抜きされていく行程

エンジンのシリンダーブロック鋳造工程の展示
型に溶けた鉄を流し込んで製造します
型は砂を固めて作られています

たっぷり見て回り午前10時に入館したらあっという間に午後3時でした
お腹も空くし休憩もしたくなりますね
博物館内にカフェがあるので食事をすることが出来ます

カフェで一番人気の記念館プレミアムカレーのセットを注文
スパイシーな辛口カレーです

今回は入館者数制限だったので
いろんな展示をほぼ独占で見ることが出来たので
じっくり見れました
解説のスタッフも沢山いて 機械を可動させて説明してくれるので
非常にわかりやすかったです
機械の仕組み等興味ある方は一日中いても飽きないのではないでしょうか?
非常に内容の濃い展示でしたね
おススメ度大です
トヨタ産業技術記念館
場所:名古屋市西区則武新町四丁目1番35号
開館時間:午前9時30分~午後5時(入場受付は午後4時30分まで)月曜休館
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クルマ バイク | 旅行/地域
Posted at
2020/08/15 13:29:48