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2015年02月14日 イイね!

寝ても覚めても「カワサキワールド」夢中にさせちゃうぞ vol.1

寝ても覚めても「カワサキワールド」夢中にさせちゃうぞ vol.1神戸港 メリケンパーク内にある白い船の帆のような外観が特徴的な
神戸海洋博物館(神戸市中央区)

その館内に設置されている
川崎重工業(本社 神戸市)の企業博物館
「カワサキワールド」



二輪車 船舶 航空機 鉄道車両などの輸送機器
ガスタービンや発電所などのプラント 
トンネル掘削シールドマシン 産業ロボット など様々な製品を製造してます


国内4メーカー中 原付スクーターを製造せず硬派なイメージで
「漢(おとこ)カワサキ」と呼ばれファンの多いカワサキの二輪車

2月は特別展示として「Kawasaki Ninja H2R モーターサイクルフェア」
が開催されてました






入館してスグのところに展示してある車両は
左 Ninja 250SL
右 Ninja 250





Ninja 250

並列2気筒エンジンを搭載するフルフェアリングスポーツバイク
ピストン シリンダー クランクケースなどエンジンの主要部分を新作
さらに新型フレーム 新型サスペンション ワイドタイヤなど変更は全身に及び
先代を凌ぐ運動性能を手に入れました


水冷並列2気筒DOHC
248cc 31馬力 
乾燥重量172kg
6段リターン





Ninja 250SL

専用設計のトラスフレームに4ストローク単気筒エンジンを搭載する
スリムでコンパクトな超軽量スポーツ 
高回転まで吹け上がるエンジン 俊敏なハンドリング
そしてアグレッシブな前傾ライディングポジション

水冷単気筒DOHC
249cc 29馬力
乾燥重量149kg
6段リターン




この2台は実際に跨って乗ることが出来ました
ニンジャ250SLのほうがトップブリッジよりもハンドルが下にあるため
前傾がキツ目でした





Versys650


ロングストロークなサスペンションと
アップライトなライディングポジション
低中速トルクを重視したパラレルツインエンジンを採用することで
どのカテゴリーにも当てはまらない
特異なパッケージングを形成するミドルスポーツ


水冷並列2気筒DOHC
649cc 69馬力
乾燥重量214kg
6段リターン



アドベンチャーバイクやアルプスローダー等と呼ばれる
長距離ツーリングに最適のバイク

純正アクセサリーのフォグランプやサイドボックスなどが装着されてます




Versys1000


ストリート 特にワインディングにおいて最高のライディング性能を追求して誕生
パワーユニットには高回転まで吹け上がる並列4気筒エンジンを選択し
足回りには衝撃吸収性の高いロングストロークサスペンションを採用



水冷並列4気筒DOHC
1043cc 118馬力
乾燥重量250kg
6段リターン


Versysの名前の由来はVertex(頂点)とSystem(システム)からとったものだそうです






Ninja ZX-10R


電子制御ステアリングダンパーや予測型トラクションコントロールなどを装備した
ハイテクマシン

(ベース車両)
水冷並列4気筒DOHC
998cc 200馬力
乾燥重量198kg
6段リターン


レース車両 左より

●スーパーバイク世界選手権仕様(2013 カワサキレーシングチーム)

スーパーバイク世界選手権は
市販車をベースとした改造車両で行われます

ヘッドライトはペイントですね

2013年にはワークスチームの
トム・サイクス選手によるシリーズチャンピオンを獲得しました



●耐久レース仕様(カワサキ チームグリーン)

カワサキチームグリーンは
販売会社「カワサキモータースジャパン」が運営するチームで
準ワークスチームといったところでしょうか?
鈴鹿8時間耐久レースなどに出場しました



●耐久レース仕様(チーム38)


川崎重工の二輪車開発に従事するメンバーによってチームを設立
川崎重工・明石工場内にある38番工場が開発実験の中枢になったため
「チーム38」となりました






別会場の大ホールで
Ninja H2Rのイベントが開催されてました






Ninja H2 (公道仕様)


目指したもの
それは誰も味わったことのないライディングエクスペリエンスの実現




比類なき加速力とトップスピード
さらにはスーパースポーツマシンレベルのサーキットパフォーマンス
この全てを実現するために 川崎重工グループの総力を結集した
壮大なプロジェクトが動き出した




カウルを取り外した状態
構造がよくわかりますね


フレームは鋼管トレリス(トラス)フレーム
溶接箇所が多いためロボットによる自動溶接
品質の均一性が保たれてます




車両左側に這わせてある黒いダクトは
高速走行中の風圧を利用して
効率的に空気を取り込むラムエアインテーク




片持ちスイングアームを採用

重量物であるマフラーを車体中心近くに配置することが可能
コーナーリング時にバンク角を稼ぐことが出来ます




リッタークラスのスーパースポーツ用エンジンと同等のコンパクトサイズながら
自然吸気エンジンでは考えられないパフォーマンスを実現する
これまでの常識では考えられないパワーユニットを内製することができた背景には
川崎重工 ガスタービン・機械カンパニー  航空宇宙カンパニー
そして川崎重工グループ全体を横断する組織である技術開発本部との協働がありました




ターボと同じ遠心式圧縮機を利用したスーパーチャージャー


製造は鋳造ではなく鍛造アルミニウムブロックから
5軸CNCマシニングセンタによる超精密削り出し
複雑な形状を実現するとともに高精度と高耐久性も達成しました
ブレードの面には整流効果のある溝が無数に刻まれています

高効率かつ熱の発生を最小に抑える設計としたことで
インタークーラーは不要となり重量およびスペース効率を高めています



水冷並列4気筒DOHCスーパーチャージャー
998cc 200馬力 (ラムエア加給時210馬力)
乾燥重量238kg
6段リターン

輸出専用車
逆輸入参考価格 約250万円(税別)






Ninja H2R (サーキット専用車)

自動車検査登録不可




サーキット専用なので灯火類はありません

フロントカウルはカーボン
ミラーの位置にある翼は
高速走行時に安定させる効果があるそうです

センターカウルにもカーボン製ウィングが装着されてます
これらのエアロダイナミクス関連は
川崎重工の航空宇宙カンパニーが技術協力したとの話



水冷並列4気筒DOHCスーパーチャージャー
998cc 310馬力 (ラムエア加給時326馬力)
乾燥重量216kg
6段リターン

価格 500万円(税別)






カワサキワールド入り口「ウェルカムゲート」
綺麗な尾根遺産のいるインフォメーションカウンターがあり
その先には川崎重工の製品を紹介する大画面シアターがあります






創業者紹介コーナー~ヒストリーコーナー


1878年「川崎築地造船所」として創業した川崎重工業の歴史を
写真や模型などで紹介してます






航空機用エンジン KAE-240型  (実機)


1953年 戦後初の国産航空機エンジンとして
運輸省(当時)より型式証明を取得
しかし実際に航空機に搭載されず 製造はこのエンジン1基のみ


空冷水平対向6気筒OHV
240馬力




シリンダーヘッドカバーが開いてて
ロッカーアームの形状がよくわかります





産業用ロボット 川崎ユニメート2000型 (実機)


1969年に製造開始された国産初の油圧駆動の産業用ロボット
自動車生産工場でスポット溶接作業用として大量に導入されました

可搬質量34kg
位置精度±1mm




現在のカワサキロボット 可搬質量3kg~500kgまでありますが
これは最小のもの

可搬質量3kg
位置精度±0.05mm




ジェットスキー (実機)

1975年に製造されたジェットスキー初期モデル

水冷2ストローク2気筒
398cc 26馬力
重量100kg 定員1名




水上オートバイの開発はアメリカで
「エキサイティングでニュータイプのレクリエーショナル・ウォータークラフトを商品化してほしい」と
川崎重工業の子会社であるカワサキモータースコーポレーション・アメリカの販売会社に要望し
一人乗りのスタンドアップタイプが製品化されたのが始まりであるとされています


これは身体バランスにより操縦するタイプですね

ジェットスキーは川崎重工業の登録商標です




T-4中等練習機(ブルーインパルス) (1/10模型)

1985年 パイロットの訓練用に開発された純国産練習機
安定した空力特性と高い運動性を持ち
1996年からは3代目ブルーインパルス使用機として活躍


全長 13.0m
全幅 9.9m
最大速度 マッハ0.9 (1000km/h)
最大航続距離 約1300km





T-4は川崎重工を主契約企業(分担率4割)として
協力企業を三菱重工・富士重工(同各3割)として開発が始まり
エンジンは石川島播磨重工業(現 IHI)製の
国産ターボファンエンジンF3-IHI-30を2基装備
完全な純国産機となった


ブルーインパルスで使用されている機体は正式には「戦技研究仕様機」といい
改修点はバードストライク対策のウインドシールドの強化 主翼前縁の強化
ラダーリミッタの制限角度変更
低高度警報装置の追加
スモーク発生装置の追加などである





長いので
vol.2へ続く・・・

Posted at 2015/04/03 00:02:41 | コメント(0) | トラックバック(0) | クルマ バイク | 旅行/地域
2014年11月03日 イイね!

自動車【文化の日】 トヨタ博物館 part2

自動車【文化の日】 トヨタ博物館 part2part1からの続き

本館3Fは日本車展示
1930年代から1990年代までの車両が展示されてます




3F上がってスグの展示は

トヨペット クラウン RS型 (1955年 日本)


クラウンの初代モデル
海外との技術提携に頼らずに開発されました
観音開きドア 優れた乗り心地と耐久性など
バランスのとれた純国産車として話題を集めました


全長x全幅x全高 4285x1680x1525 (mm)
車両重量 1210kg

水冷直4OHV 
1453cc 48馬力





スバル 360 K111型 (1958年 日本)


航空機メーカーだった中島飛行機の技術が生かされたスバル360
空冷エンジンを横置きし後輪を駆動するRR方式を採用
サスペンションは日本初のトーションバースプリングを用い
当時としては異例の10インチサイズのタイヤを新規開発させて
車内の客室容積確保を図った

フォルクスワーゲン・ビートルの「かぶと虫」と対比して「てんとう虫」のあだ名で親しまれました


全長x全幅x全高 2990x1300x1380 (mm)
車両重量 385kg

空冷直2 2ストローク
356cc 16馬力


NHKで放送されてた「プロジェクトX」でも題材になってましたね
今でも稀に当時のナンバープレートのままで
走行してる姿をみることがあります






ダイハツ ミゼット DKA型 (1959年 日本)


当時の軽免許で乗れることから爆発的なブームを巻き起こし
3輪車の代名詞にまでなりました
初代のDKA型はキック式スターターやバーハンドルなどオートバイに近く
いたるところにコストダウンや合理化の努力がみられる


全長x全幅x全高 2540x1200x1500 (mm)
車両重量 305kg

空冷単気筒 2ストローク
249cc 10馬力






初代 トヨペット クラウン RS型のデラックス版

「クラウン デラックス」 RSD型のインストルパネル(インパネ)



ワイパーやランプなど いまではレバーに集約されてますが
独立スイッチだったんですね
ラジオの選局ボタンが懐かしい・・・






ホンダ S500 AS280型 (1964年 日本)


当時 すでに2輪メーカーとして名を馳せていたホンダが4輪分野へ進出
本格的なライトウェイトスポーツであるS500を送り込んだ
2輪メーカーから出発したホンダらしくファイナルドライブにはチェーンが用いられた

当時の量産車では世界的に見ても希有なDOHCエンジンを採用
4気筒の各気筒に1個のCVキャブレターを奢り
等長エキゾーストマニホールド アルミ製エンジンブロックなどを採用し
ホンダらしい超高回転型エンジン 出力は44PS/8000rpm
「まるでグランプリエンジンのミニチュアのようだ」と言われました


全長x全幅x全高 3300x1430x1200 (mm)
車両重量 725kg

水冷直4DOHC
531cc 44馬力


エンジン屋のホンダ この時代に8000rpmも回るエンジンは凄い






トヨタ スポーツ800 UP15型 (1965年 日本)


当時トヨタが生産していた最小のモデルである大衆車「パブリカ」のエンジンと
シャシを流用しコストダウンを考えた大衆のためのスポーツカーであった

非力なパブリカ用エンジンで高性能を確保するため
航空機さながらに徹底した軽量化と空気抵抗の抑制が図られた


全長x全幅x全高 3585x1465x1175 (mm)
車両重量 580kg

空冷水平対向2気筒OHV
790cc 45馬力


超軽量空力ボディーで非力なエンジンをカバー
ホンダS600の好敵手だったそうです






マツダ コスモスポーツ L10B型 (1969年 日本)


日本初のロータリーエンジン搭載車 強烈なインパクトを与える未来的なスタイル
レシプロエンジンの2リッタークラスをもしのぐ高性能で注目を浴びました


全長x全幅x全高 4130x1590x1165 (mm)
車両重量 960kg

水冷ロータリー 2ローター
491cc x2 128馬力






トヨタ センチュリー VG20型 (1967年 日本)

従来アメリカ製高級車によって占められていた
日本国内のVIP向けショーファー・ドリブン用途への本格的参入を狙い
まったく新しい設計から誕生
日本的なスタイリングからは想像できないほどのパフォーマンスを発揮しました

「センチュリー(世紀)」の名称は初代モデルが発表された1967年
創業者 豊田佐吉の生誕100年や
明治100年(明治元年は1868年1月25日 旧暦1月1日)に因んだものです 


全長x全幅x全高 4980x1890x1450 (mm)
車両重量 1800kg

水冷V8OHV
2981cc 150馬力


運転手付けて後席でふんぞり返って乗ってみたい・・・




トヨタ 3V型エンジン


初代センチュリー専用エンジン
OHV・3000ccエンジンから始まり 
その後 排出ガス対策等で3400cc(4V-U型、4V-EU型)
4000cc(5V-EU型)まで排気量拡大がなされました




1-8-4-3-6-5-7-2と点火順序が刻印されてました


丸いエアクリーナーボックスが懐かしい・・・






ホンダ シビック CVCC (1975年 日本)


当時 世界一厳しくパスすることは不可能とまで言われた
アメリカの排出ガス規制「マスキー法」の規制値を最初にクリアしたエンジン

CVCCとは Compound Vortex Controlled Combustion
「複合渦流調整燃焼」の略


全長x全幅x全高 3545x1505x1325 (mm)
車両重量 680kg

水冷直4OHC
1238cc 63馬力






トヨタ ソアラ MZ10型 (1981年 日本)


医師 弁護士 実業家など知的な職業に携わる
裕福な青年層に向けて開発された高級・高性能なパーソナルカー

デジタル表示のスピードメーターにLEDのタコメーターを組み合わせるなど
インテリアにも先進技術を積極的に取り入れ
自動車技術のエレクトロニクス化到来を告げるモデルとなった


全長x全幅x全高 4655x1695x1360 (mm)
車両重量 1305kg

水冷直6DOHC
2759cc 175馬力


ソアラはみんなの憧れだったなぁ・・・






トヨタ カリーナED ST160型 (1985年 日本)


クーペ並みの低い全高と強く傾斜した前後ピラー
センターピラーをなくした富士山型の小さなキャビンが特徴
後席居住性には難があったが若々しく流麗なスタイルと
4ドアセダンの実用性を持つモデルとして
幅広い層に絶大な人気を博し4ドアハードトップクーペブームを巻き起こした
車名の「カリーナ」(Carina)は英語で「竜骨座」
EDはExciting Dressyを略したものである


全長x全幅x全高 4475x1690x1310 (mm)
車両重量 1170kg

水冷直4OHC
1832cc 115馬力


リアの緑に光る「ED」の文字が印象的だったな

しかし現代は「ED」というと・・・






トヨタ カローラレビン AE86型 (1983年・日本)


カローラクーペ系で最後のFR(フロントエンジン・リアドライブ)
次代のAE92型へのモデルチェンジで前輪駆動に変更されたことで
日本車として希少となった軽量後輪駆動車として存在が再認識され
新車による販売当時以上にモータースポーツ関係者や
ドリフト走行愛好者の間で注目されるようになった


全長x全幅x全高 4180x1625x1335 (mm)
車両重量 925kg

水冷直4DOHC
1580cc 130馬力


免許取ったら乗ろうと思ったけど中古車価格が高すぎで諦めました
今でも「藤原とうふ店(自家用)」ステッカー貼った
白黒の「頭文字D」レプリカを見かけます






トヨタ MR2 AW11型 (1984年 日本)


MR-2とは「Midship Runabout 2seater」の頭文字を取ったもの
日本の自動車メーカーで初の市販ミッドシップ車である

安価で量産性を高めるため足回りとエンジン トランスミッションは
既存の前輪駆動車(E80型カローラ)を流用し生産された

84~85年 日本カー・オブ・ザ・イヤー受賞


全長x全幅x全高 3925x1665x1250 (mm)
車両重量 980kg

水冷直4DOHC
1587cc 130馬力






トヨタ セルシオ UCF11型 (1991年 日本)


トヨタがアメリカ合衆国を主要マーケットとして新たに立ち上げた
高級車ブランド「LEXUS(レクサス)」の最上級車種「LS」の日本向けモデル

圧倒的な静粛性と快適性 卓越した走行性能
徹底したエアロダイナミクスや高度の製造品質は
世界の高級車メーカーを驚愕させその後の車造りに大きな影響を与えた


全長x全幅x全高 4995x1820x1400 (mm)
車両重量 1730kg

水冷V8DOHC
3968cc 280馬力






トヨタの新旧高性能スポーツカーが華々しく並んでます




トヨタ 2000GT MF10型 (1968年 日本)


当時の技術の粋を集めヤマハ発動機との共同開発した高性能スポーツカー

ロングノーズの均整がとれたスタイリングやバックボーンフレーム構造
6気筒ツインカムなどデザイナーやエンジニアが思う存分に腕をふるった結果
連続高速耐久テストで3つの世界記録と13の国際新記録を樹立
世界水準の高性能車をつくり上げました

生産台数はわずか337台


全長x全幅x全高 4175x1600x1160 (mm)
車両重量 1120kg

水冷直6DOHC
1988cc 150馬力






レクサス LFA〈プロトタイプ〉 LFA10型 (2009年 日本)


炭素繊維強化樹脂(カーボン)製モノコックシャシーに
ヤマハ発動機と共同開発したV型10気筒4.8リッターエンジンを搭載する




最適な前後重量配分を得るためにエンジンのフロントミドシップ搭載
トランスアクスル方式の採用に加え
ラジエーターを後輪の後方左右に配置している




エンジン音のチューニングには楽器メーカーのヤマハが参画

世界56カ国で500台が限定販売されました


全長x全幅x全高 4505x1895x1220 (mm)
車両重量 1480kg

水冷V10DOHC
4805cc 560馬力


一般道で走ってるところを見てみたい いいエンジン音するんだろうなぁ・・・






トヨタ プリウス NHW10型 (1997年 日本)


動力源としてガソリンエンジンと電気モーターを備え
それぞれの駆動力を状況に応じて最適に組み合わせる
ハイブリットシステムを採用した世界初の量産車

キャッチフレーズは「21世紀に間に合いました。」

足回りでは専用の超軽量鍛造アルミホイールを装着し
さらにその上に空気抵抗低減のための
樹脂製のホイールカバーを装着するという珍しい手法を採用

既存のガソリン車と同等の走行性能を保ち
約2倍の低燃費とCO2半減などを実現しました


全長x全幅x全高 4275x1695x1490 (mm)
車両重量 1240kg

水冷直4DOHC
1496cc 58馬力

エンジン出力58馬力 モーター出力30kw(41馬力)
合計最高出力99馬力


初めて見たとき 低速だと音がしない車は衝撃的でした






新館
トヨタ博物館開館10周年記念の1999年にオープンしました

日本のモータリゼーションの歴史を人の暮らしと生活文化との関連で捕らえ
暮らしと自動車の関わりあいについて展示してます




本館から新館に続く廊下にはトヨタ歴代車の1/5模型が展示されてました


左上 MR-2 (W11型)  左下 MR-S (W30型)
初代と3代目ですね

右上 セリカXX (A60型)  右下 スープラ (A70型)
2代目と3代目ですね



廊下は2階に繋がってます


1945~1950年ゾーン

鍬や臼などがあり自給自足の生活だったんでしょうか?


ウィリス ジープ (1941年 アメリカ)


進駐軍が大量に持ち込んだ4輪駆動車
日本が第二次世界大戦に参戦する直前の1941年に
軍用偵察や連絡を目的としてフォード社
およびウィリス社の両社によって生産された

展示車は最初に日本本土に上陸し情報収集 
撮影などを行った車両のロゴマークを付している


全長x全幅x全高 3359x1575x1772 (mm)
車両重量 1050kg

水冷直4サイドバルブ
2199cc 54馬力






1950~1960年ゾーン


テレビ(白黒) 洗濯機 冷蔵庫 の「3種の神器」が見れます

等々・・・






1階はミュージアムショップやカフェテリアがあります


お土産やチョット休憩にいいですね





自動車誕生初期の貴重なクルマから少し前に街で走ってたクルマまで
見ごたえのある博物館です
じっくりみてると3時間ぐらい掛かりますが
館内には多くの椅子が用意されててゆったりできます

近くには愛・地球博記念公園(モリコロパーク)もあるので
一緒に訪れてみてはどうでしょうか?



トヨタ博物館
愛知県長久手市横道41-100
開館時間 9:30~17:00 (入館受付は16:30まで)
休館日 月曜日(祝日の場合は翌日)および年末年始

Posted at 2014/11/20 01:01:23 | コメント(3) | トラックバック(0) | クルマ バイク | クルマ
2014年11月03日 イイね!

自動車【文化の日】 トヨタ博物館 part1

自動車【文化の日】 トヨタ博物館 part1
トヨタ博物館(愛知県長久手市)
1989年 トヨタ自動車創立50周年記念事業の一環として建設されました



ガソリン自動車の誕生から自動車技術・文化の歩みを世界視野で研究し
世界の自動車メーカーが造った自動車約120台を展示しています
展示車両のほとんどが稼動できる動態保存
イベント時などで走行させているそうです

トヨタだけでなく他社の自動車も展示されています


3連休なので結構な来場者がいました



屋外展示は

トヨタ ボンネットバス FB80型 (1968年 日本)


現在は大型トラック・バスはグループ会社の日野自動車が製造してますが
1970年代まではトヨタでも製造してました

シャーシはトヨタ製 
丸いボンネットが特徴のボディは富士重工製です




必要最低限のものしかないような
超シンプルな運転席

この頃の大型バスはすでにディーゼルエンジンが主流なんですが
このバスはガソリンエンジン


なにか拘りでもあったんでしょうか?
燃費が凄そう・・・




今のバスにはあまり無いロングシートの客席


全長x全幅x全高 8220x2425x3000 (mm)
車両重量 4740kg
乗車定員 51人

水冷直6OHV 
3878cc 130馬力






トヨタ IMTSバス (2005年 日本)


Intelligent Multimode Transit System
2005年日本国際博覧会(愛・地球博)長久手会場移動手段のひとつとして
専用道は無人で自動運転・隊列走行
一般道は通常のバス同様にマニュアルで単独走行を行う新交通システム




専用路走行区間は鉄道としての扱いです

CNG(圧縮天然ガス)を燃料にしてます
万博開催中はおよそ179万人を輸送しました


全長x全幅x全高 10910x2490x3870 (mm)
乗車定員 50人

CNGガスエンジン
10520cc 230馬力






1F エントランス

広々としたロビー
修学旅行などの団体客も余裕で入れそうです

キレイな尾根遺産がいるインフォメーション




インフォメーションカウンターでも購入できますが

自動券売機でもチケットは購入できます
その際 案内のリーフレットも忘れずに

JAF会員証やトヨタカードを提示すると割引を受けられるようです





それでは展示車両
本館1Fシンボルゾーン 入場してスグにあるのが

トヨダ AA型乗用車〈レプリカ〉 (1936年 日本)


1936年9月発表当時の社名・車名は「トヨダ」
しかし翌1937年1月より「トヨタ自動車工業株式会社」として
豊田自動織機より分社
「トヨダ」の車名はわずか3ヶ月しか使用しませんでした

当時最新のアメリカ車を手本にしながら開発した
トヨタ初の乗用車




プレス加工品はあまり使われず
職人の手叩きによる流線型の全鋼製ボディ

観音開きドアのデザインは前後対称
左前ドアと右後ドア 右前ドアと左後ドアは共通




復元車を製作するにあたり
当時の開発担当者の情報を元に内張り生地の色あいまで忠実に再現
馴染みのないインチ規格だったため換算に相当苦労したとか

また 原型を忠実に再現したつもりだが
技術の進歩の結果 材質の向上や加工技術の向上などにより
当時より性能が上がってしまったそうです


全長x全幅x全高 4750x1750x1750 (mm)
車両重量 1500kg

水冷直6OHV 
3389cc 65馬力






本館2F 欧米車展示 
19世紀末から20世紀中頃までの車両が展示されてます






ベンツ パテント モトールヴァーゲン〈レプリカ〉 (1886年 ドイツ)


1885年 カール・ベンツが設計した空冷4ストロークのガソリンエンジンを前1輪 後2輪の3輪車に搭載
翌1886年 世界初の「ガソリン自動車」として特許を取得


偶然にも同じ年 ダイムラーもガソリン動力車両を発明していた
その後 カール・ベンツのベンツ社はダイムラー社と合併
ダイムラー・ベンツ社となり現在に至る(現 ダイムラー)




むき出しになったカウンターウェイトの付いたクランクシャフトと
大きなフライホイール

エンジン始動はフライホイールを手で回して行ったそうです




このときすでに差動装置(デファレンシャルギア)があったんですね

棒ハンドル(ティラー)で前輪を操向し15km/hで走行が可能です


その後 ベンツの妻ベルタはモートルヴァーゲン号に乗り2人の息子とともに
世界初の長距離自動車旅行をして106kmを走行しました


全長x全幅x全高 2547x1454x1623 (mm)
車両重量 313kg

空冷単気筒 
984cc 0.9馬力






この頃の照明はロウソク
ホーンは「パフパフ」と鳴るアイドル水泳大会でお馴染みのラッパホーン






フォード  モデルT (1914年 アメリカ)


日本では「T型フォード」で有名
1908年に発売し1927年まで1500万台以上生産された大ベストセラー車
ベルトコンベアで流れ作業方式を採用し大量生産された史上初の自動車

遊星歯車を使用した変速機はペダルを使用して
同時期の変速操作に比べると容易だったそうです(前進2速+後退)


全長x全幅x全高 3364x1793x1800 (mm)
車両重量 712kg

水冷直4サイドバルブ
2896cc 20馬力






フォルクスワーゲン 38プロトタイプ〈レプリカ〉 (1938年 ドイツ)


ヒトラーの掲げた「国民車構想」をもとにフェルディナント・ポルシェ博士が設計
流線型ボディー 4輪独立懸架 
リアエンジン・リアドライブ(RR) 空冷水平対向エンジン と 
後年まで続くフォルクスワーゲンのスタイルが決まった


全長x全幅x全高 4050x1550x1550 (mm)
車両重量 683kg

空冷水平対向4気筒OHV
985cc 24馬力


ビートルの原型ですね
独特の流線型スタイルは今でもファンが多い






ドラージュ タイプD8-120 (1939年 フランス)


ドラージュはレースで活躍した後に高級ツーリングカーや豪華サルーンをつくるようになった
D8-120は一番後期に属する大型高性能車で最も美しいモデル


全長x全幅x全高 5256x1995x1560 (mm)
車両重量 1805kg

水冷直8OHV
4750cc 115馬力


フロントタイヤまで覆われた流線型ボディーはフランスらしくてオシャレ






パッカード トェルヴ 〈ルーズヴェルト専用車〉 (1939年 アメリカ)


第32代アメリカ合衆国大統領フランクリン・ルーズヴェルトは
優雅なスタイルと信頼性の高い豪快なエンジンのパッカードを大統領専用車に選び
装甲車並みのボディと防弾ガラスを装備


全長x全幅x全高 5795x1903x1820 (mm)
車両重量 3457kg

水冷V12サイドバルブ
7756cc 175馬力


ケネディー暗殺により今では見ることの出来ない大統領専用オープンカー
華やかでいいんですけどね






フォード  モデルGPW〈 ジープ〉 (1943年 アメリカ)


軍用偵察や連絡を目的に開発された小型4輪駆動車いわゆる「ジープ」
4輪駆動を使うことで得られる不整地走破能力は生活や行動の範囲を広げる等
新たな可能性を持つ自動車として人類に貢献した

合理的で経済的な車体構造は実用車本来の姿であり
戦後の自動車づくりの基本となった


全長x全幅x全高 3359x1575x1772 (mm)
車両重量 1070kg

水冷直4サイドバルブ
2199cc 54馬力


余計なものの無い無骨な機能美が漢らしい






ポルシェ 356クーペ (1951年 ドイツ)


ポルシェ社を創業したフェルディナント・ポルシェ博士の息子
フェリー・ポルシェが設計した高性能・実用的な小型スポーツカー

フォルクスワーゲンと同じRR駆動方式
コストダウンの観点や部品調達の容易さからエンジン サスペンションなどの部品もフォルクスワーゲンの物をベースにしている

後継車種ポルシェ911にもRR駆動方式は受け継がれてます


全長x全幅x全高 3895x1690x1315 (mm)
車両重量 763kg

空冷水平対向4気筒OHV
1286cc 44馬力







メルセデスベンツ 300SLクーペ (1955年 ドイツ)


世界初のガソリン直噴エンジン搭載車
車名の「SL」は軽量スポーツカーを意味するドイツ語「Sport Leicht」から 300は排気量3リッターの意味




レーシングカーをベースとした鋼管スペースフレーム構造
通常の車のドア下半分にフレームが来てしまい
開口部の敷居が高くなってしまったこと 
さらに車高が低かったことから乗降性確保のために
ルーフにヒンジを持つ跳ね上げ式のドアを採用
カモメが翼を広げたような形から「ガルウィングドア」と呼ばれました


全長x全幅x全高 4520x1790x1300 (mm)
車両重量 1236kg

水冷直6OHC
2996cc 215馬力


俳優の石原裕次郎も所有してました
西部警察のスーパーZのガルウィングドアはこの車からのアイデアだったんでしょうか?






モーリス ミニ マイナー (1959年 イギリス)


現在の小型車の定番である横置きエンジン 前輪駆動 
2ボックススタイル ラバーコーンサスペンションなど
当時としては画期的な成り立ちで登場

ジョン・クーパーとの共同開発による
「ミニクーパー」は優れたハンドリングなどにより
モンテカルロラリーで総合優勝するなど大活躍

生産 販売会社の名前は幾度も変わったが
1959年から2000年まで40年以上に渡り生産販売が継続されました


全長x全幅x全高 3050x1410x1350 (mm)
車両重量 600kg

水冷直4OHV
848cc 34馬力


「ミスター・ビーン」でドアに南京錠掛けてたのには笑った






フェラーリ 512BB (1979年 イタリア)


フェラーリ初の12気筒DOHCミッドシップ
512BBの名称は
排気量5リットル12気筒エンジン
BBはベルリネッタ・ボクサーの略
ベルリネッタとはクーペの意味 ボクサーは水平対向エンジンを意味します
(ただ正確には180度V型エンジン搭載)

ボディはフェラーリで多数のデザインを手がけたピニンファリーナ



全長x全幅x全高 4400x1830x1120 (mm)
車両重量 1515kg

水冷V12DOHC
4942cc 360馬力


カウンタックとともに人気でしたね
スーパーカー消しゴムであったな





ロータス エリート (1961年 イギリス)


世界初のFRP(繊維強化プラスチック)製モノコックボディ
空力的で美しいスタイリング
軽量なボディによる高い動力性能 ロータスならではの卓越した操縦性により
ル・マン24時間レースで6回のクラス優勝をしました


全長x全幅x全高 3660x1470x1170 (mm)
車両重量 585kg

水冷直4SOHC
1216cc 76馬力






キャデラック エルドラド ビアリッツ (1959年 アメリカ)


世界を代表する高級車ブランドとして知られるキャデラックの中でも
この車は1950年代のアメリカを象徴する車として有名




クロームメッキを多用したバンパー一体グリル 巨大なテールフィン
ジェット機の噴射口をモチーフとしたテールライトなど大胆なデザイン

またエアサスペンション パワーステアリング
パワーシート パワーウィンドウ パワートップなど
当時の最新技術を数多く取り入れていた



全長x全幅x全高 5703x2038x1435 (mm)
車両重量 2348kg

水冷V8OHV
6396cc 345馬力


とにかくデカい いかにもアメ車と一目でわかるデザイン
この時代にエアサスやパワステなど豪華ですね




長いのでpart2へ続く・・・
Posted at 2014/11/16 16:08:55 | コメント(5) | トラックバック(0) | クルマ バイク | クルマ
2014年07月05日 イイね!

鈴菌感染 スズキ歴史館 其之参(終)

鈴菌感染 スズキ歴史館 其之参(終)其之弐からの続き

3階  「ものづくりの歴史 ~お客さまと歩んだ歴史~」 として
創業~近年まで生産してきたスズキの製品が展示されてます


初代社長「鈴木道雄」が1909年 織機メーカー「鈴木式織機製作所」として創業
最初に開発した「杼箱上下器搭載の足踏み式織機」(復元)





パワーフリーE2 1952年

補助エンジン付き自転車
のちに第二代社長になる鈴木俊三が
「好きな釣りに行くのに 自転車にエンジンが付いていたら楽だな」
という発想のもと研究開発が開始されました

それまでの織機事業から新規事業への参入という不透明感があり
社内外から反対意見が強かったが俊三はその反対意見を押しきり事業化
社名も鈴木自動車工業へ変更しました


空冷 単気筒2ストローク
36cc 1馬力






スズライトSS 1955年


日本初の軽四輪乗用車
国産初のフロントエンジン・フロントドライブ方式(FF)
車名はススキの「スズ」と軽さを意味する「ライト」 ”光明”の意味も込めたとか

試作車の走行テスト
当時の国道1号線はまだ悪路が多かったものの大きなトラブルもなく走り続けたが
途中最大の難所 箱根の山越えでアクシデント発生
オーバーヒートで焼き付きを起こし やむなくマフラーを外し
爆音を立てながら、途中幾度も休みを入れつつ ようやく峠を登り切り
東京まで走り切りました


空冷 直2 2ストローク
359cc 15.1馬力
3MT FF






フロンテ360(LC10) 1967年


以前までの「スズライト・フロンテ」から「スズライト」の名称が外れる

これまでのスズライトシリーズと異なるコンセプト
フロントエンジン・フロントドライブ(FF)から一転
リアエンジン・リアドライブ(RR)を採用

「レーシングカー譲りの2ストローク3気筒」と銘打った直列3気筒
この形式は理論上 4ストロークの直列6気筒に匹敵する優れた回転バランスを持つ


スタイルも「コークボトルライン」と呼ばれる
丸みを帯びた複雑なデザインを採用

このブースは当時の生活様式を再現
我が家にマイカーがやってきた という想定の動画も上映されてます


空冷 直3 2ストローク
356cc 25馬力
4MT RR






GT750 1971年


これまで 小型二輪が多かったスズキが作った初の「ナナハン」

国産市販二輪車初の水冷2ストローク3気筒エンジンを搭載
当時のカタログには 「4ストローク6気筒エンジンに匹敵する優れたバランス」と謳われていました
水冷で静か スムーズなエンジン特性と大柄な車体からアメリカでは「ウォーターバッファロー」と呼んでたそうです


水冷 直3 2ストローク
738cc 67馬力





RE-5 1974年


水・油冷のシングルロータリーエンジン搭載

ロータリーエンジンの排気量換算法を行うと
当時の排気量自主規制値750ccを超えてしまうため
輸出仕様車として日本国外でのみの販売になりました

車体は いすゞ ・117クーペやトヨタ・アリスト(初代)などのデザインを手がけた
イタリア人デザイナー ジウジアーロ

ヘッドライトの上に横置きされた「茶筒」と称された円筒形のメーターハウジング
回転式で開閉するプラスチック製のカバーが付いていて
メインキーをオンにすると電動で開く仕組みが特徴的

斬新なデザインが話題を呼びましたが
ロータリーエンジン特有の燃費の悪さ
オイルショックが重なりわずか1年で生産終了になってしまいました


水油冷 シングルローター ペリフェラルポート
497cc 62馬力






左 ジムニー 初代(LJ10) 1970年

軽自動車初の本格四輪駆動車

ラダーフレーム リーフスプリング リジットアクスル 大径ラグタイヤを採用し
大型の四輪駆動車以上の機動力を発揮

当時のカタログに掲載されたキャッチコピーは
「自然に挑戦する男のくるま」 「男の相棒☆ジムニー」 「最前線志願」と
漢らしさ全開


空冷 直2 2ストローク
359cc 25馬力
4MT 4WD



右 ジムニー  初代第2期(LJ20) 1972年

水冷エンジンを新開発
温水ヒーターを採用し走破性も高いため雪国や寒冷地で販売台数を伸ばしました
フロントグリル穴の形状がLJ10系の横長から縦長に変更され判別が容易


水冷 直2 2ストローク
359cc 28馬力
4MT 4WD






アルト 初代 (SS30V) 1979年

当時は50万円以下中古車がよく売れてたため
45万円程度の低価格な新車を販売することを目標に
安全性を確保しつつ徹底的なコストダウンを最優先にして開発されました
その結果45万円の目標よりは高くなりましたが
「さわやかアルト47万円」という衝撃的な低価格でデビュー

発売直後はその低価格で大人気 大量のバックオーダーを抱える人気車種になりました


水冷 直3 2ストローク
539cc 28馬力
4MT FF




初代アルトの販売されていた1980年前後 当時の物価との比較


ヨーロッパ9日間旅行とアルトの価格がほぼ同一

裸足の季節 (1980年)/松田聖子 
窓 (1979年)/松山千春
レコード・シングル盤が 600円

肩に巻いたトレーナー(プロデューサー巻きというらしい)がシャレオツ(←業界用語風)



ブラウン管カラーテレビ18インチが14万円
VHSビデオデッキが29万円 など


ルービックキューブはつい最近流行ってましたね
リバイバルブームでしょうか






XN85 1982年

開発コードXN85がそのまま車名になったバイク 数字は出力85馬力から



4000回転付近から作動するターボはリッターバイク並のパワーでした
しかし二輪の場合コーナリング時に急激に立ち上がる出力は好まれず
ターボラグによるスロットルレスポンスも良くない為少量が生産されただけで終わりました


空冷 直4DOHCターボ
673cc 85馬力


TURBOの文字が鏡文字
ミラーに写ったら道を開けろ という事でしょうか?






GSX1100Sカタナ  


2000年に発売された1100台限定のファイナルエディション
チューブレスタイヤ化 ブレーキディスクローターを大径化 キャリパーの対向4ポット化など






アッパーブラケットにシリアルナンバープレートが付いてます
1100台目 最終生産車が歴史館に展示されてます


現在でも人気が高く かなりの高値で取引される車体もあるそうです


「デカ尻女」と渾名をつけ シフトチェンジすると「ヌヌカッ」と音がする
ポルシェ911を追い掛け回すマンガの主役マシン


エンブレムやステッカーの「刃」
ホントは(やいば)と読むんだけど黙っておこう・・・


空冷 直4DOHC
1074cc 111馬力






ビターラ 1988年

エスクードの欧州輸出用の車名がビターラです

エスクードは発売当時 SUVの空白地帯だった1600ccクラスに登場した
「ライトクロカン」と呼ばれるクロスオーバーSUVの草分け的存在


このクラスのSUVはモノコックボディを採用し乗用車感覚で使われることが多いが
エスクードはラダーフレームを採用
FRベースの副変速機付本格四輪駆動システムを採用しているため 悪路走破性も高い

(歴史館スペック表より)
水冷 4気筒 4ストローク
2000cc 82馬力



ドイツで販売されたエルトン・ジョン特別限定車に本人の直筆サインが書かれた貴重な車両






ワゴンR 初代(CT21S) 1993年

誕生当時 軽自動車の弱点であった室内の狭さを背を高く取ることで克服した
軽の革命的モデル キャッチコピーは 「クルマより楽しいクルマ、ワゴンR」

力強いスタイルと大きな居住性 乗り降りのしやすさと運転のしやすさを実現
他の車との70%もの部品共通化でコストダウンを徹底
1994年 軽自動車で初のRJCカー・オブ・ザ・イヤー受賞


水冷 直3SOHC
657㏄ 55馬力
5MT/3AT FF






カプチーノ EA11R 1991年

コーヒーのカプチーノ
「小さなカップに入ったちょっとクセのあるお洒落な飲み物」というイメージを
小さなオープンカーに重ねての命名


同時期に市販されていた軽自動車スポーツカーの中で唯一の
フロントエンジン・リアドライブ

フロントアクスルより後部にエンジンの重心を位置させる
「フロントミッドシップ」を目指しフロント51対リア49という重量配分を実現

またエンジン縦置きで生まれた左右スペースを活かし
軽自動車初の四輪ダブルウィッシュボーン式サスペンションを採用

ボディーやルーフにはアルミを使用し軽量化
四輪ディスクブレーキも採用しスポーツ性能が高かった


ルーフは3ピ-ス構成 ハードトップ フルオープン タルガトップ Tバールーフの4通りのスタイルが楽しめました


水冷 直3DOHCターボ
657cc 64馬力
5MT FR






スズキ車オーナーたちの「聖地」としてオフ会などでのハイライトとして訪れる場合も多く

エブリイのオーナーたちが見学されてたようです



推奨時間は1時間30分となってましたが
倍の3時間ほど見て回りました

見ごたえ充分
館内に喫茶店があればいいと思えるぐらいの充実度
無料でコレだけ楽しめる施設はなかなかありません
有料でも人気施設になってると思える太っ腹なスズキ歴史館


オススメ度 大です

当日の予約受付も可能な場合があるので
電話でお問い合わせください


スズキ歴史館 / SUZUKI PLAZA

静岡県浜松市南区増楽町1301 
開館時間:9:00〜16:30(予約制) 
休館日:月曜日、年末年始、夏季休暇等 
入館料:無料



Posted at 2014/08/13 18:48:47 | コメント(3) | トラックバック(0) | クルマ バイク | クルマ
2014年07月05日 イイね!

鈴菌感染 スズキ歴史館 其之弐

鈴菌感染 スズキ歴史館 其之弐
其之壱からの続き

階段の壁面には「歴史館」らしくスズキのヒストリーが描かれてます




2階は「現在のクルマづくり  ~世界のお客さまへ~」 として
主に 自動車が出来るまでの工程を紹介されてます



開発ゾーン

自動車のデザインをしてるブースの再現

ホイールキャップやヘッドライトの形状など
一つ一つのパーツをデザインしていきます




デジタルペンなどを使い デザイナーがスケッチを書いていきます


各コーナーには動画を使って判り易く解説するために
側に英語か日本語の解説スイッチがあり モニターに1~2分程度の動画が上映されます




実際に形にしてみないと細部まではわからない
ということで 粘土を盛り付け 1/1実物大のクレイモデルを製作
車種は「スプラッシュ」

粘土を削るのは最初 CNCマシニングセンタなどで機械切削で荒削りし
クレイモデラーが細かく削って調整 地道な作業です


車両左半分は色が付いてますが
クレイモデルにアルミを貼り付け塗装をして
光の反射具合を見るためのもの

ココまで来ると実車と変わりませんね






スイフトのカットモデル

エンジン トランスミッション サスペンションなどのレイアウトが
どのようになってるかがわかります




運転席からハンドル・シフト操作をして

ステアリングタイロッドやシフトリンケージを実際に動かして確認できます





CVT(無段変速機)のカットモデル

2つのプーリーとそれをつなぐ金属ベルトで構成され
プーリーの直径を変化させることで連続的に変速することができ
無段階に変速できるので変速ショックのないスムーズな走行が可能です
常に最適な変速比を保つことができるため燃費の良い走りを可能にします




船外機 DF250のカットモデル



55度のVバンク V型6気筒 DOHC24バルブ

以前までの船外機は軽量コンパクト ハイパワーの
2ストロークガソリンエンジンが主流だったんですが
水質汚染の影響を抑えるため
4ストロークガソリンエンジンが主流になってきてます


船外機の場合はエンジンを垂直方向に搭載
奥にピストンが見えますね
潤滑はドライサンプです




海水を取り込みエンジンの冷却に使い
スクリューの中心にある排気菅より排気ガスとともに排出されます

チタンやアルミなど錆びに強い素材を多用してますが
使用後は冷却系を真水で洗浄し塩分を洗い流さないと錆びます






D13Aディーゼルエンジンのカットモデル

インドのスズキでフィアットからのライセンス生産
コモンレール式燃料噴射装置
DPF(ディーゼル微粒子フィルター)もカットモデル


水冷 直4直噴ディーゼルターボ
1248cc 75ps






クラッシュテスト

オフセット衝突実験で使用された SX4

このブース 
瞬間調光ガラスになってて
解説動画スイッチを押すとスクリーン状態になり
内部のプロジェクターからクラッシュテスト映像を投影する凝った作りになってます





生産ゾーン

3Dシアター

生産工場で自動車が出来るまでの様子を立体映像で紹介する
「ファクトリーアドベンチャー」を上映します



3D映像だけではなく 
サウンドに合わせて振動するボディーソニックシートや
ミスト演出まであり 映画館よりスゴい
そこまでするか 変態施設・・・






工場で稼動する産業ロボット

このブースではドアパネルをロボットが上下左右に運搬するんですが
画像がブレるほどの速さ


黄色ではなく赤く塗れば「通常の3倍」の速度が出るのに・・・





樹脂成形の展示

プラスチック素材の「ペレット」という粒子状の樹脂チップを
熱で溶かし金型に入れて成形する解説動画が上映された後




カプセルに入ったスイフトのプルバックカーが出てくる おみやげ付き


調子に乗って何度もやると・・・ 


恐いオヂサンに別室に連れて行かれてシバかれます(嘘)

おみやげは1人1個です




生産ラインを再現した展示

エンジン+トランスミッションの組み付けや



ライン移動する際 クルマとクルマの間を
組み付けるシートを空気シリンダーで動かして
移動距離を短縮する技術などが実際の動きや映像を交えて解説されてます




さらにつづく・・・
其之参(終)


Posted at 2014/08/11 23:01:24 | コメント(0) | トラックバック(0) | クルマ バイク | クルマ

プロフィール

「海上自衛隊 阪神基地隊
輸送艦 にほんばれ

陸自隊員が多数乗艦で不思議な船」
何シテル?   07/13 10:00
オフアクシスと申します HNの由来はオートビレッジに登録の際 日産ルネッサのグレードで オーテックジャパンのコンプリートカー 「アクシス」に乗ってた...
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