part1からの続き
本館3Fは日本車展示
1930年代から1990年代までの車両が展示されてます
3F上がってスグの展示は

トヨペット クラウン RS型 (1955年 日本)
クラウンの初代モデル
海外との技術提携に頼らずに開発されました
観音開きドア 優れた乗り心地と耐久性など
バランスのとれた純国産車として話題を集めました
全長x全幅x全高 4285x1680x1525 (mm)
車両重量 1210kg
水冷直4OHV
1453cc 48馬力

スバル 360 K111型 (1958年 日本)
航空機メーカーだった中島飛行機の技術が生かされたスバル360
空冷エンジンを横置きし後輪を駆動するRR方式を採用
サスペンションは日本初のトーションバースプリングを用い
当時としては異例の10インチサイズのタイヤを新規開発させて
車内の客室容積確保を図った
フォルクスワーゲン・ビートルの「かぶと虫」と対比して「てんとう虫」のあだ名で親しまれました
全長x全幅x全高 2990x1300x1380 (mm)
車両重量 385kg
空冷直2 2ストローク
356cc 16馬力
NHKで放送されてた「プロジェクトX」でも題材になってましたね
今でも稀に当時のナンバープレートのままで
走行してる姿をみることがあります

ダイハツ ミゼット DKA型 (1959年 日本)
当時の軽免許で乗れることから爆発的なブームを巻き起こし
3輪車の代名詞にまでなりました
初代のDKA型はキック式スターターやバーハンドルなどオートバイに近く
いたるところにコストダウンや合理化の努力がみられる
全長x全幅x全高 2540x1200x1500 (mm)
車両重量 305kg
空冷単気筒 2ストローク
249cc 10馬力

初代 トヨペット クラウン RS型のデラックス版
「クラウン デラックス」 RSD型のインストルパネル(インパネ)

ワイパーやランプなど いまではレバーに集約されてますが
独立スイッチだったんですね
ラジオの選局ボタンが懐かしい・・・

ホンダ S500 AS280型 (1964年 日本)
当時 すでに2輪メーカーとして名を馳せていたホンダが4輪分野へ進出
本格的なライトウェイトスポーツであるS500を送り込んだ
2輪メーカーから出発したホンダらしくファイナルドライブにはチェーンが用いられた
当時の量産車では世界的に見ても希有なDOHCエンジンを採用
4気筒の各気筒に1個のCVキャブレターを奢り
等長エキゾーストマニホールド アルミ製エンジンブロックなどを採用し
ホンダらしい超高回転型エンジン 出力は44PS/8000rpm
「まるでグランプリエンジンのミニチュアのようだ」と言われました
全長x全幅x全高 3300x1430x1200 (mm)
車両重量 725kg
水冷直4DOHC
531cc 44馬力
エンジン屋のホンダ この時代に8000rpmも回るエンジンは凄い

トヨタ スポーツ800 UP15型 (1965年 日本)
当時トヨタが生産していた最小のモデルである大衆車「パブリカ」のエンジンと
シャシを流用しコストダウンを考えた大衆のためのスポーツカーであった
非力なパブリカ用エンジンで高性能を確保するため
航空機さながらに徹底した軽量化と空気抵抗の抑制が図られた
全長x全幅x全高 3585x1465x1175 (mm)
車両重量 580kg
空冷水平対向2気筒OHV
790cc 45馬力
超軽量空力ボディーで非力なエンジンをカバー
ホンダS600の好敵手だったそうです

マツダ コスモスポーツ L10B型 (1969年 日本)
日本初のロータリーエンジン搭載車 強烈なインパクトを与える未来的なスタイル
レシプロエンジンの2リッタークラスをもしのぐ高性能で注目を浴びました
全長x全幅x全高 4130x1590x1165 (mm)
車両重量 960kg
水冷ロータリー 2ローター
491cc x2 128馬力

トヨタ センチュリー VG20型 (1967年 日本)
従来アメリカ製高級車によって占められていた
日本国内のVIP向けショーファー・ドリブン用途への本格的参入を狙い
まったく新しい設計から誕生
日本的なスタイリングからは想像できないほどのパフォーマンスを発揮しました
「センチュリー(世紀)」の名称は初代モデルが発表された1967年
創業者 豊田佐吉の生誕100年や
明治100年(明治元年は1868年1月25日 旧暦1月1日)に因んだものです
全長x全幅x全高 4980x1890x1450 (mm)
車両重量 1800kg
水冷V8OHV
2981cc 150馬力
運転手付けて後席でふんぞり返って乗ってみたい・・・

トヨタ 3V型エンジン
初代センチュリー専用エンジン
OHV・3000ccエンジンから始まり
その後 排出ガス対策等で3400cc(4V-U型、4V-EU型)
4000cc(5V-EU型)まで排気量拡大がなされました

1-8-4-3-6-5-7-2と点火順序が刻印されてました
丸いエアクリーナーボックスが懐かしい・・・

ホンダ シビック CVCC (1975年 日本)
当時 世界一厳しくパスすることは不可能とまで言われた
アメリカの排出ガス規制「マスキー法」の規制値を最初にクリアしたエンジン
CVCCとは
Compound
Vortex
Controlled
Combustion
「複合渦流調整燃焼」の略
全長x全幅x全高 3545x1505x1325 (mm)
車両重量 680kg
水冷直4OHC
1238cc 63馬力

トヨタ ソアラ MZ10型 (1981年 日本)
医師 弁護士 実業家など知的な職業に携わる
裕福な青年層に向けて開発された高級・高性能なパーソナルカー
デジタル表示のスピードメーターにLEDのタコメーターを組み合わせるなど
インテリアにも先進技術を積極的に取り入れ
自動車技術のエレクトロニクス化到来を告げるモデルとなった
全長x全幅x全高 4655x1695x1360 (mm)
車両重量 1305kg
水冷直6DOHC
2759cc 175馬力
ソアラはみんなの憧れだったなぁ・・・

トヨタ カリーナED ST160型 (1985年 日本)
クーペ並みの低い全高と強く傾斜した前後ピラー
センターピラーをなくした富士山型の小さなキャビンが特徴
後席居住性には難があったが若々しく流麗なスタイルと
4ドアセダンの実用性を持つモデルとして
幅広い層に絶大な人気を博し4ドアハードトップクーペブームを巻き起こした
車名の「カリーナ」(Carina)は英語で「竜骨座」
EDはExciting Dressyを略したものである
全長x全幅x全高 4475x1690x1310 (mm)
車両重量 1170kg
水冷直4OHC
1832cc 115馬力
リアの緑に光る「ED」の文字が印象的だったな
しかし現代は「ED」というと・・・

トヨタ カローラレビン AE86型 (1983年・日本)
カローラクーペ系で最後のFR(フロントエンジン・リアドライブ)
次代のAE92型へのモデルチェンジで前輪駆動に変更されたことで
日本車として希少となった軽量後輪駆動車として存在が再認識され
新車による販売当時以上にモータースポーツ関係者や
ドリフト走行愛好者の間で注目されるようになった
全長x全幅x全高 4180x1625x1335 (mm)
車両重量 925kg
水冷直4DOHC
1580cc 130馬力
免許取ったら乗ろうと思ったけど中古車価格が高すぎで諦めました
今でも「藤原とうふ店(自家用)」ステッカー貼った
白黒の「頭文字D」レプリカを見かけます

トヨタ MR2 AW11型 (1984年 日本)
MR-2とは「
Midship
Runabout
2seater」の頭文字を取ったもの
日本の自動車メーカーで初の市販ミッドシップ車である
安価で量産性を高めるため足回りとエンジン トランスミッションは
既存の前輪駆動車(E80型カローラ)を流用し生産された
84~85年 日本カー・オブ・ザ・イヤー受賞
全長x全幅x全高 3925x1665x1250 (mm)
車両重量 980kg
水冷直4DOHC
1587cc 130馬力

トヨタ セルシオ UCF11型 (1991年 日本)
トヨタがアメリカ合衆国を主要マーケットとして新たに立ち上げた
高級車ブランド「LEXUS(レクサス)」の最上級車種「LS」の日本向けモデル
圧倒的な静粛性と快適性 卓越した走行性能
徹底したエアロダイナミクスや高度の製造品質は
世界の高級車メーカーを驚愕させその後の車造りに大きな影響を与えた
全長x全幅x全高 4995x1820x1400 (mm)
車両重量 1730kg
水冷V8DOHC
3968cc 280馬力

トヨタの新旧高性能スポーツカーが華々しく並んでます

トヨタ 2000GT MF10型 (1968年 日本)
当時の技術の粋を集めヤマハ発動機との共同開発した高性能スポーツカー
ロングノーズの均整がとれたスタイリングやバックボーンフレーム構造
6気筒ツインカムなどデザイナーやエンジニアが思う存分に腕をふるった結果
連続高速耐久テストで3つの世界記録と13の国際新記録を樹立
世界水準の高性能車をつくり上げました
生産台数はわずか337台
全長x全幅x全高 4175x1600x1160 (mm)
車両重量 1120kg
水冷直6DOHC
1988cc 150馬力

レクサス LFA〈プロトタイプ〉 LFA10型 (2009年 日本)
炭素繊維強化樹脂(カーボン)製モノコックシャシーに
ヤマハ発動機と共同開発したV型10気筒4.8リッターエンジンを搭載する

最適な前後重量配分を得るためにエンジンのフロントミドシップ搭載
トランスアクスル方式の採用に加え
ラジエーターを後輪の後方左右に配置している

エンジン音のチューニングには楽器メーカーのヤマハが参画
世界56カ国で500台が限定販売されました
全長x全幅x全高 4505x1895x1220 (mm)
車両重量 1480kg
水冷V10DOHC
4805cc 560馬力
一般道で走ってるところを見てみたい いいエンジン音するんだろうなぁ・・・

トヨタ プリウス NHW10型 (1997年 日本)
動力源としてガソリンエンジンと電気モーターを備え
それぞれの駆動力を状況に応じて最適に組み合わせる
ハイブリットシステムを採用した世界初の量産車
キャッチフレーズは「21世紀に間に合いました。」
足回りでは専用の超軽量鍛造アルミホイールを装着し
さらにその上に空気抵抗低減のための
樹脂製のホイールカバーを装着するという珍しい手法を採用
既存のガソリン車と同等の走行性能を保ち
約2倍の低燃費とCO2半減などを実現しました
全長x全幅x全高 4275x1695x1490 (mm)
車両重量 1240kg
水冷直4DOHC
1496cc 58馬力
エンジン出力58馬力 モーター出力30kw(41馬力)
合計最高出力99馬力
初めて見たとき 低速だと音がしない車は衝撃的でした

新館
トヨタ博物館開館10周年記念の1999年にオープンしました
日本のモータリゼーションの歴史を人の暮らしと生活文化との関連で捕らえ
暮らしと自動車の関わりあいについて展示してます

本館から新館に続く廊下にはトヨタ歴代車の1/5模型が展示されてました
左上 MR-2 (W11型) 左下 MR-S (W30型)
初代と3代目ですね
右上 セリカXX (A60型) 右下 スープラ (A70型)
2代目と3代目ですね
廊下は2階に繋がってます

1945~1950年ゾーン
鍬や臼などがあり自給自足の生活だったんでしょうか?
ウィリス ジープ (1941年 アメリカ)
進駐軍が大量に持ち込んだ4輪駆動車
日本が第二次世界大戦に参戦する直前の1941年に
軍用偵察や連絡を目的としてフォード社
およびウィリス社の両社によって生産された
展示車は最初に日本本土に上陸し情報収集
撮影などを行った車両のロゴマークを付している
全長x全幅x全高 3359x1575x1772 (mm)
車両重量 1050kg
水冷直4サイドバルブ
2199cc 54馬力

1950~1960年ゾーン
テレビ(白黒) 洗濯機 冷蔵庫 の「3種の神器」が見れます
等々・・・

1階はミュージアムショップやカフェテリアがあります
お土産やチョット休憩にいいですね
自動車誕生初期の貴重なクルマから少し前に街で走ってたクルマまで
見ごたえのある博物館です
じっくりみてると3時間ぐらい掛かりますが
館内には多くの椅子が用意されててゆったりできます
近くには愛・地球博記念公園(モリコロパーク)もあるので
一緒に訪れてみてはどうでしょうか?
トヨタ博物館
愛知県長久手市横道41-100
開館時間 9:30~17:00 (入館受付は16:30まで)
休館日 月曜日(祝日の場合は翌日)および年末年始