
前日スキージャム勝山(福井県勝山市)で滑ってて
この日もスキーしようと思ってたんですが
高確率で1日中雨予報・・・
と 言うわけで以前から行ってみたかった
日本自動車博物館(石川県小松市)へ

赤レンガ風 3階建ての本館
延床面積11,550m²
約500台の自動車が常時展示されています
世界中のクラシックカーや高級車だけではなく
旧共産圏で日本ではなじみの無い一般車や
少し前に走ってた懐かしい国産車なんかも展示されてます
今でも走行できるのでは?というようなキレイな状態で保存されてて
実際に実働可能車両も多いそうです

「世界のトイレ」として15ケ国40個の便器が展示されてます
展示されてる便器は実際に使用も出来ます

各国のアサガオ
左より
イタリア
アメリカ
フランス
残念ながら全種類制覇は出来ませんでした
水をガブ飲みしないとダメかも・・・

順路はエスカレーター登って3Fから
NEWクラシックカー・コーナー
1970~1990年代の 近所でよく見かけた国産車
昭52
日19-77
と表示されたナンバープレート部分は
生産国
生産年を表してます
昭和52年=1977年
日=日本

右から
イタリアの特装車(カロッツェリア)メーカー「ザガート」
日産・レパード(F31型)をベースに改造をした
ザガート・ガビア
VG30DET改 3L V6 DOHCターボ 280馬力
駆動方式FR
4速AT
1550kg
限定30台 当時880万円したそうです
オーテック・ザガート・ステルビオ(後述)
日産・レパードF30型(初代)
「世界初」や「業界初」の装備が満載
オートクルーズやフェンダーミラーワイパー
オートレベライザー
室内騒音によってカーオーディオの音量が変わるオートボリューム など
VG30ET型 3L V6 SOHCターボ 230馬力
駆動方式FR
4速AT
1300kg
日産・セドリック/グロリア・シーマ FPY31型(初代)

高級セダン「セドリック」「グロリア」の上級仕様として発売
当時のセドリックの3ナンバー車などは
ボディー幅は5ナンバーサイズのままで前後バンパーを延長して
大きく見せてたけど
シーマの場合は異なり
完全なワイドボディーで差別化
3リッターV6DOHCターボを積み
アクセルを踏み込むとリアを下げて豪快に加速しました
高額車にも関わらずバブル経済により爆発的に売れて
4年で13万台を売り「シーマ現象」という言葉まで出来てしまうほどでした
エアサスが壊れやすいのか右や左に傾いて走ってるシーマをよく見かけました
VG30DET型 3L V6DOHCターボ 255馬力
駆動方式FR
4速AT
1640kg

オーテック・ザガート・ステルビオ
前出の「ザガート・ガビア」より前に発足した日産の特装車を手がける「オーテック・ジャパン」と
「ザガート」の共同開発車プロジェクトの第一弾が「ステルビオ」でした
レパード(F31型)をベースに職人の手作業で加工したアルミ合金製ボディ
フェンダーミラー内蔵のカーボンファイバー製ボンネットフード
内装は本革張り
生産台数は限定200台 当時1870万円だったそうです
ポルシェが買えただろうな・・・
VG30DET改 3L V6 DOHCターボ 280馬力
駆動方式FR
4速AT
1550kg

ジオット・キャスピタ(試作1号車)
服飾メーカーのワコールが「ジオット」社を設立
レーシングカー製造・設計メーカー「童夢」が開発・製作
富士重工・スバルがイタリアのモトーリ・モデルニと共同開発した
F-1用 180度V型12気筒エンジンを供給
「公道を走るF1マシン」を目指し市販化を目指したが
バブル景気崩壊で計画中止
シャーシはカーボンモノコック
サスペンションは最低地上高をレース時70㎜
一般路速行時130㎜に切り替えが可能
フロントとリアのスポイラーは可変式
車両下面はベンチュリー形状にして車体全体でダウンフォースを発生させる
ガルウィングドア内部に格納される昇降式ドアミラー
スバル-モトーリ・モデルニ1235
3.5L V12DOHC 60バルブ 450馬力以上
駆動方式MR
6速MT
1240kg
普段は滋賀県米原市の童夢で保管されてる2号車は
2月の大阪オートメッセで見たな

左 スバル・アルシオーネ
「4WDアヴァンギャルド」のキャッチフレーズで登場
前後の駆動力を自動的に変化させる
電子制御アクティブトルクスプリット4WD(ACT-4)を搭載
リトラクタブルヘッドライト採用のウェッジシェイプ(くさび形)のボディー
格納式シングルワイパー
ボディ表面との段差をなくすため手を差し込むところを
可動式フラップでカバーしたドアハンドル
アンダーフロアのフラット化
などにより徹底的に空気抵抗を減らし
CD(空気抵抗係数)値=0.29を達成
EA82型 1.8L水平対向4気筒SOHCターボ 135馬力
駆動方式 FF/4WD
3速AT/4速AT/5速MT
1300kg
右 スバル・アルシオーネSVX
イタリアの工業デザイナー ジウジアーロがデザインを担当し
ドアガラスがルーフにまで回り込むキャノピー形状を採用
サイドウィンドウ全体が開かないため一部だけ開閉できるようになってます
90%が車種専用部品で他スバル車との互換性が少ない
オーディオのコネクターまでが専用設計
ショックアブソーバーの径が一般的な国産車より太かったため
アフターパーツが存在せず
組み付け精度が高く ガラスとボディーのピンとの穴は0.2mmの誤差しかない
EG33型 3.3L 水平対向6気筒DOHC 240馬力
駆動方式 4WD
4速AT
1590kg

左 マツダ・サバンナRX-7 FC3S型(2代目)
ポルシェ・944と似てたため「プアマンズ・ポルシェ」と呼ばれてたことも・・・
フロントブレーキには国産車初の対向4ピストンのアルミキャリパーを採用
トーコントロール機構付きのマルチリンク式リアサスペンション
ドリフト走行には向かないらしく
トーコンキャンセラーという商品が売られてましたね
13B-T型 654cc×2ローター ターボ 185馬力
駆動方式 FR
4速AT / 5速MT
1280kg
右 マツダ・ユーノスコスモ
量産車初の3ローターのロータリーエンジンを搭載
シーケンシャルツインターボ搭載は日本車初
V12エンジン並の滑らかさ と言われる3ローターエンジン
でも燃費が街乗りで 3km/L前後と極悪だったそうです
2ローター 13B-REW搭載車もありました
20B-REW型 654cc×3ローター ツインターボ 280馬力
駆動方式 FR
4速AT
1640kg

左 三菱・スタリオン A183A型
キャッチコピーは「ヘラクレスの愛馬、アリオンが今、星になって帰ってきた」
無骨な角ばったボディーにリトラクタブルライトが
ガンダムチックな三菱車っぽい
ドラマ 「ゴリラ・警視庁捜査第8班」(石原プロモーション制作)でガルウィングドアに改造されたスタリオンが使われてました
4G63B(G63B)型 2.0L 直4SOHC ターボ 170馬力
駆動方式 FR
5速MT/4速AT
1260kg
右 日産・180SX RS13型
S13型 シルビアとは姉妹車
シルビアは2ドアクーペ
180SXは3ドアクーペ
排気量2.4L SOHCのKA24E型エンジンを積んだ
北米輸出車の240SXがベース
日本仕様は1.8L DOHCターボのCA18DET型
アメリカでは S13型シルビアのヘッドランプの高さだと法規上認証出来ないため
240SX(180SX)では リトラクタブルヘッドライトを採用した
リトラクタブルヘッドライトは修理するのに部品代が高くつくので共通型番の
姉妹車 シルビアのフロント部分を使ったらいいだろうということで
シルビア+ワンエイティで
「シルエイティ」が生まれたそうな
逆バージョンでシルビアの車体に180SXのフロント部分を移植した
「ワンビア」もあります
軽量なFRでチューニングパーツも豊富
走り屋に人気 今でもよく見かけます
CA18DET型 1.8L 直4DOHCターボ 175馬力
駆動方式 FR
5速MT/4速AT
1220kg

左 トヨタ・MR2 AW11型(初代)
エンジン トランスミッション サスペンションはFFのカローラから流用して生産性を向上しコストを抑えた 日本車初のリアミッドシップのスポーツカー
車名の由来はMR(ミッドシップ・ラナバウト=小型ミッドシップカー)の2シーター
1984年-1985年日本カー・オブ・ザ・イヤー受賞
4A-GELU型 1.6L 直4DOHC 130馬力
駆動方式 MR
5速MT/4速AT
960kg
右 トヨタ・スープラ A70型
ソアラ(Z20型)と共通のプラットフォームを使用し
4輪ダブルウィッシュボーンの足回り
1G-GTE型 2.0L 直6DOHC ツインターボ 210馬力
駆動方式 FR
5速MT/4速AT
1500kg

ホンダ・プレリュード BA5型(3代目)
世界初の機械式4WSを搭載
前輪舵角が小さいときに後輪は同位相に動作
一定以上舵角が大きくなると後輪が逆位相方向に変化
車庫入れや縦列駐車が難しかったそうです
エンジンを後傾して搭載することで
低いボンネット
リトラクタブルヘッドライトを採用して
更に低いフロントノーズ
運転席側から助手席をリクライニングさせるレバーがあって
通称「スケベレバー」と言われてたことも・・・
B20A型:2.0L 直4 DOHC 145馬力
駆動方式 FF
5速MT/4速AT
1180kg

左 いすゞ・ジェミニ JT191S型(3代目)
キャッチフレーズは「才なクルマ」
4WSの一種でゴムブッシュのたわみで後輪を操舵する
「ニシボリック・サスペンション」が採用されている
1992年にいすゞ自動車が乗用車の自社開発・生産から撤退を表明し
生産打ち切りが決定
いすゞ自社生産 最後のジェミニとなり生産終了発表直後は即売状態だったとか
イルムシャーR
4XE1型 1.6L 直4 DOHC ターボ 180馬力
駆動方式 4WD
5速MT
1030kg
右 いすゞ・ジェミニ JT190型(2代目)
キャッチフレーズは「街の遊撃手」
映画「007」などのカースタントも手がけたレミー・ジュリアンが監修を担当
フランス・パリの街を
飛んだり ドリフトしたり 片輪走行したりのCMが大反響
CGや合成を一切使わなかったが
ツインドリフトなどはジョイントで連結してたそうで
連結部分が見えないようにカメラ位置に細心の注意を払ったとか
世界初 乾式クラッチ式電子制御オートマチックトランスミッション
「NAVi5」の設定もありました
通常のAT車のようにトルクコンバーターを使わず
MT車と同じクラッチと変速機を使いコンピューターが自動制御
クラッチと変速操作は油圧
スロットル操作はドライブ・バイ・ワイヤの電子制御
4XE1型 1.6L 直4 DOHC 140馬力
駆動方式 FF
5速MT / NAVi5 / 3速AT
980kg

日産・マーチ K10型(初代)
CMでは近藤真彦(マッチ)が キャッチコピーで
「マッチのマーチはあなたの街にマッチする!」と言ってましたね
画像はスーパーチャージャーとターボチャージャーの2種の過給機を搭載した
ツインチャージャーの「マーチ・スーパーターボ」モデル
低回転域ではスーパーチャージャーによる瞬発力を
高回転域では余裕のある最高出力を得ることに成功した
2つの過給機を詰め込んだためフロントヘビーになり
パワーステアリングのポンプを搭載することが出来なかった
MA9ERT型 930cc 直4 SOHC スーパーチャージャー+ターボ 110馬力
駆動方式 FF
5速MT / 3速AT
770kg
スポーツの広場2
日本車・外車を問わず名車と呼ばれたスポーツカーが並んでます

左 マツダ・コスモスポーツ L10B(後期型)
世界初の実用・量産ロータリーエンジン搭載車
開口部のリッド類は高速時代を見越して前ヒンジ式(エンジンフードは逆アリゲーター)
ロータリーエンジンのコンパクトさを生かした低いボンネット高
前車軸より後方に配置するフロントミッドシップ
1964年 第11回東京モーターショーに初めて実車(プロトタイプ)が出展された
当時の松田恒次社長が自らコスモスポーツのハンドルを握って広島から到着
帰路には各販売会社や当時の首相 池田勇人などを訪問したというエピソードも
10A型 491 cc ×2ローター 128馬力
駆動方式 FR
4速MT
940kg
右 ロータス・ヨーロッパ
ロータス初のミッドシップにエンジンを搭載したロードカー
それまで生産して来たロータス・セブンの後継車種
マンガ「サーキットの狼」で大人気でした
フォード 1.6L 直4 DOHC 105馬力
駆動方式 MR
5速MT
720kg

ポルシェ・928
ポルシェ911に代わる新たな主力にしようと開発
V8エンジンをフロントミッドに搭載したFRで
トランスアクスル レイアウト採用で前後重量配分を最適化
ポップアップ式ヘッドランプを採用しライトを上げるとカエルのような顔になりました
タイトーのアーケードゲーム「チェイスH.Q.」の主役車で
犯人逮捕時よくブツけまくったなぁ・・・
4.5L V8 SOHC 230馬力
駆動方式 FR
5速MT / 3速AT
1600kg

日産・フェアレディーZ S30型(初代)
ヨーロッパ製の高級GTに匹敵するスペックと魅力あるスタイルを兼ね備えながら
格段に廉価であったことで北米市場を中心に大ヒットし
「ダッツン・ズィー(DATSUN Z)」と呼ばれることも
画像のはレーシングカーR380に積まれていたエンジンをベースに開発され
初代スカイライン2000GT-R(PGC10型)と同じ
S20型 直6DOHCを搭載した「432」モデル(PS30型)
名称由来は「4バルブ・3キャブレター・2カムシャフト」の意味
S20型 2.0L 直6 DOHC 160馬力
駆動方式 FR
5速MT
1040kg
その2へ続く