
小松基地航空祭
2013年・2014年ともに土曜日開催
前日に行われるブルーインパルス予行は平日に行われ
観に行くのは難しかったのですが
2015年はシルバーウィークのど真ん中9月21日(月・祝)に行われるので
予行(20日)から行くことにしました
小松空港(石川県小松市)
正式名称は小松飛行場
航空自衛隊小松基地と民間航空が滑走路を共有し
航空管制は自衛隊が行っています

空港ターミナルビル3階は展望デッキになってて
旅客機や小松基地を見ることが出来ます
早朝からたくさんの見学者が来てました

金網ではなくワイヤーが張られているので
若干見学しやすくなってます

展望デッキから小松基地のハンガーやエプロンまでは結構な距離があります
航空祭当日もデッキは開放されていて
基地からの案内放送も流れるのですが
本番を見るのはやはり視界も開けていて近くで見れる
基地内からのほうがいい思います

しばらくすると格納庫の扉を開け
F-15が登場トーイングカーで牽引 エプロンに並べます

全日空のボーイング737-800型機が東京国際空港(羽田)へ向けて
出発の準備をしてました
ボーイング737シリーズは
アメリカのボーイング社が生産する短・中距離路線用小型ジェット旅客機で
生産機数8000機以上のベストセラー旅客機
-800型機は737シリーズの第3世代機
「737ネクストジェネレーション(737NG)」の通称があります
第3世代機は主翼端が上に持ち上がったウィングレットの装着が選択できます

800型機は主翼やエンジンは新設計のものを使用しているけど
胴体の直径は以前のままなのでコンテナを使用できず
乗客の荷物は扉までコンベアで上げた後 作業員の手積みです

乗客を乗せ
トーイングトラクターでプッシュバック
ターミナルのスポットから後退

プッシュバック中はトラクターが操舵するので
パイロットは操作する必要はありません
ターミナルビルの見送り客や展望デッキに向かってパイロットが手を振ってました

整備や誘導を行うグランドスタッフが手を振って見送り
誘導路へと向かいます

ほぼ同時刻の日本航空のボーイング737-800型機
こちらも羽田へ向けて飛び立ちます
2011年から新塗装に順次塗り替えていた日本航空
全ての機体の塗り替えには7~8年掛かるそうです
やっぱりJALといえば
片平なぎさ鶴丸ですね
日本航空はプッシュバック中にパイロットが手を振ることはしません
チョット残念・・・

アイベックス(IBEX)エアラインズ
地方都市を結ぶ路線を運航し地方経済の維持・活性化を目的として設立された
仙台空港・大阪国際空港を拠点に
50人乗りもしくは70人乗りのリージョナルジェットを運航
アイベックスとはヨーロッパに生息する野生動物で
親会社の日本デジタル研究所(JDL)のキャラクターにも採用されています
ボンバルディアCRJ700NG型機
カナダのボンバルディア・エアロスペース社が製造・販売している
小需要・短距離の地域航空路線向けに開発されたリージョナルジェットです
70席の小型機なのでトラクターによるプッシュバック無しで
スポットから旋回して誘導路へ向かいます

小松からは成田 仙台 福岡の便があり
航空券の予約・販売・発券業務を全日空に委託
アイベックスが運行してますが全日空便でもある共同運航便となってます

民間機見てる間にブルーインパルスが着陸
宮城県の松島基地を午前8時ごろ離陸
小松基地には8時40分ごろに着陸しました
やっぱり速いですね
まずは第1陣の1番機~4番機が到着

スグ後に第2陣 5番機と6番機 予備機の3機も到着
7機のT-4がビシッと揃い予行に備えます
小松基地では追悼式が行われ
殉職隊員の冥福を祈る慰霊飛行がありました

小松基地所属の第303飛行隊 第306飛行隊のF-15J 4機による
「ミッシングマン・フォーメーション」
フィンガーチップ隊形から1機が上空へ離脱
天へと昇り行く故人を表すそうです

2時間ほど後になって慰霊飛行に参加してたF-15が帰還
全然帰ってこないなと思ったら 増槽3本も付けてたんですね

外来機 C-130輸送機 ハーキュリーズ 小牧基地から到着

陸上自衛隊 AH-64D戦闘ヘリコプター アパッチ・ロングボウ
明野航空学校から飛来

日本トランスオーシャン航空
日本航空・沖縄県などが株主の第3セクター航空会社
日本航空グループに属してます
那覇空港を拠点に主に沖縄県内路線の便を運行してますが
東京や福岡 小松等にも便があります

「さくらジンベエ」塗装のボーイング737-400型機
-400型は第2世代機 737クラシックと呼ばれます
第1世代機からエンジンを換装

脚を短くし機体の地上高を低く抑えた737シリーズ
直径の大きなエンジンを搭載するため
下方が直線状になったおむすび型のエンジンカウルが導入されています

全日空 エアバスA320型機
ヨーロッパの航空機メーカー エアバスが製造した
短・中距離向け旅客機
操縦系統にコンピュータが介在してパイロットの負担を減少させる
デジタル式フライ・バイ・ワイヤを民間機で初めて導入
操縦桿の代わりに座席横にあるサイドスティックで操縦します
約160席でボーイング737シリーズのライバルになります

A320はコンテナを積むことができ貨物取扱い作業の迅速化が出来ますが
機体までコンテナを持上げるハイリフトローダーが必要になります

翼端にはシャークレットと呼ばれる小さな翼が付いていて
燃費改善 航続距離を増やすことが出来ます

地上高があり機体と地上の間隔が充分にあるので
直径の大きなエンジンを搭載することが出来ます
737に比べるとエンジン音は大きいです

小松空港は国際線もあり
大韓航空 ボーイング737-800
小松-ソウル線

中国東方航空 エアバスA319
小松-上海線
等があります

14:50頃からブルーインパルスの予行練習が行われました
アクロバット飛行は滑走路上で行うため
その間は離着陸は出来ません
民間航空機はダイヤを変更しての運行になります
招待者でしょうか?
基地内に見物人が大勢いました
いいなぁ・・・

ダイヤモンドテイクオフ&ダーティーターン
1~4番機がダイヤモンド編隊を組み
脚とフラップを下ろしたまま着陸灯もつけたままのダーティー形態で
270度旋回した後 会場正面からローパスを行います

バーティカル・クライム・ロール
5番機が単独で会場の左から進入
滑走路中央で垂直に急上昇しながら右ロールで4と1/4回転
400ノット(740km/h)で進入し最大高度の9000フィート(2743m)まで上昇した時には
失速寸前の100ノット(185km/h)まで低下しています

チェンジ・オーバー・ループ
会場後方から1番機から4番機がトレール隊形で進入
滑走路を通過した後にループを行ないながらダイヤモンド隊形に移行
ループの後半で90度ロールしながら会場右側へ離脱する
素早い隊形変化と迫力あるスモークの航跡が際立つ飛行課目です

キューピッド
5番機と6番機がアブレスト隊形で会場正面から進入し急上昇
ピッチ角が85度になった時点で左右に分かれ
ループしながらハートを描いて左右に離脱
会場左側から4番機が30度ピッチでスモークを描きながら進入
ハートを矢が貫いているように見せるために一度スモークを切っています
やはり展望デッキからだと障害物が多く
また会場となる基地からの見栄えがいいようにと演技課目が組まれているため
建物に隠れる演技もありました
というわけで ブルーインパルスの予行が終了し
翌日の航空祭本番へ
つづく・・・