
阪神基地隊サマーフェスタ2016
第2節からの続き

ライブ会場では神戸市出身メンバーからなるご当地アイドル
神戸市地域活性化アイドルユニット
KOBerrieS♪(コウベリーズ)が歌ってました
メンバーは左から
大出 姫花 ニックネーム:ひめ
藤本 あきな ニックネーム:あっきーな
岡野 春香 ニックネーム:はるる

コラボで呉音楽隊の演奏で歌うコウベリーズ
正午前と午後の2回のステージだったのですが
1回目は機材トラブルで曲が途中で途切れてアカペラで歌ってました
音響バッチリの2回目の様子
明るくノリのいいロック調の楽曲が多く
特に15:30~の「思い出エール」は結構好きかも

青い迷彩服は2012年に配備が開始されて徐々に支給されてるようです
それまでは災害派遣などで紺色の作業服で活動してたのですが
どこの組織の所属なのか全く分からなく海上自衛隊のアピールができない
とのことで海上自衛隊独自の迷彩服が作られたそうです
中央の白い制服は第3種夏服 肩の階級章からすると二等海尉ですね
幹部(尉官以上)は白靴を履きます
上から下まで白は汚れが目立ちそうだけど非常にカッコいいです

海上自衛隊 あさぎり型護衛艦
DD-158 うみぎり
基準排水量 3550トン
全長 137m
全幅 14.6m
速力 30ノット(約56km/h)
乗員 約220名

乗艦時には結構しっかりしてるツルツルした紙に概要がプリントされた
パンフレットが配布されます

スライディングパッドアイに掛けられたネームプレート
洋上補給の際 上下に動くスライディングパッドアイにワイヤーを掛けて物資・人員の輸送を行います

主砲は62口径76ミリ速射砲
イタリア オットー・メララ社製のコンパクト砲を日本製鋼所でライセンス生産したものが搭載されています
砲塔外殻はFRP(繊維強化プラスチック)です
重量 約7トン
発射速度 80発/分
最大射程 16300m
砲口初速 約900m/s

前方から排莢されます
空薬莢が当たるところケースディフレクターでしょうか?
「海上自衛官募集!」の文字が見えます
「きみ いい体してるな 自衛官にならないか?」

薬莢が飛び出して甲板に傷が付かないように周りにはマットが敷かれます
砲弾は甲板下に回転式弾倉が設置されていて約80発が収納できるそうです

62口径76mm速射砲 教練弾薬包
およそ12kgあるそうで "おさわり"可能でした
ずっしりと重かったです

世界的空調メーカー ダイキン工業製
各種砲弾や弾頭 信管 航空機部品などの防衛関連製品も作っています
ダイキン試製の戦車砲135mm徹甲弾(APFSDS)は初速2000m/s(7200km/h)オーバーの驚異的初速
(現在主力の120mm徹甲弾は1700m/s)

対潜ロケット RUR-5 アスロック(ASROC)
目標潜水艦近くまでを高速移動できるロケットで飛翔し目標上空で弾頭部の魚雷を切り離し
パラシュートを開いて着水の衝撃を抑え その後は魚雷が目標潜水艦を探知します
74式アスロック8連装発射機
艦橋の下が弾薬庫になっていて再装填が可能になってます

ランチャーに仰角が付いてますね 放物線を描くようにロケットが飛翔します
無誘導なのでロケットの分類ですが
新しい艦やイージス艦では垂直発射型で誘導装置付きになり
RUM-139 VL-ASROCとなりミサイルとなりました
ミサイル全長 約5.2m
ミサイル重量 約450kg
射程 約9km
飛翔速度 マッハ1.0(約1200km/h)
弾頭 73式魚雷

68式3連装短魚雷発射管 HOS-301C
アスロックが遠距離の目標に対して
この魚雷発射管は近距離の目標に対して使用されます
画像で見えている側から空気圧により魚雷が発射されます
発射管は軽量化のためFRP製です
73式魚雷
全長 2.5m
直径 324mm
重量 230kg
射程 6000m
魚雷は人力で装填すると
明るく元気に説明してくださいました
ナイスガイ‼

艦対艦ミサイル RGM-84ハープーン
円筒形の発射筒の中に翼を畳んだ状態で格納され
発射後ロケットブースターで加速しその後ターボジェットエンジンで飛行します
相手のレーダーに探知されづらい超低空を飛行
ミサイルに搭載されたレーダーで目標の捜索・探知を行い目標に突入します
全長 約4.6m
直径 約0.34m
重量 約690kg
射程 約150km
速度 マッハ0.85(約1040km/h)

サマーフェスタ 第1週目に横付けされていたのは
海上自衛隊 あぶくま型護衛艦
DE-234 とね
基準排水量 2000トン
第12護衛隊
定係港 呉基地
「うみぎり」と同じ 62口径76ミリ速射砲が搭載されています
乙型護衛艦(DE)
護衛駆逐艦(Destroyer Escort=DE)の意味です

全長 109m
全幅 13.4m
速力 27ノット以上
乗員 約120名
低速・巡行時にはディーゼルエンジン
高速航行時にはガスタービンに切り替える
CODOG(コンバインド・ディーゼル・オア・ガスタービン)方式
ディーゼルエンジン2基 ガスタービン2基を搭載し
2軸のプロペラを駆動します
最大出力 27000馬力

対潜ロケット アスロックランチャーは艦中央に搭載されています
タラップが掛けられてましたが 私が訪れた7月10日は見学できませんでした

後部甲板には 艦対艦ミサイル ハープーン
艦艇用近接防御火器システム(CIWS) 高性能20mm機関砲 ファランクス
「魁!!クロマティ高校」のメカ沢に似てる・・・

うみぎりの甲板後部へ
個艦防空艦対空ミサイル RIM-7シースパロー
あさぎり型の対空戦システムは艦首に76mm単装速射砲
艦尾にシースパローを振り分けて装備することにより
対空戦闘のスキを少なくしています
ミサイルを発射するときは画像のようにキャニスターのカバーを破って発射されます
それを再現するように訓練弾が装備されています
シースパロー RIM-7F/M
全長 3.66m
直径 0.203m
重量 231kg
有効射程 18km
飛翔速度 最大850 m/s(マッハ2.5)

ヘリコプター甲板へは1層上がったところにあります

海上自衛隊 SH-60Jシーホーク (24-8303)
第24航空隊(小松島航空基地/徳島県)
任務は
対潜水艦戦 対水上戦 捜索救難 通信中継 人員・物資輸送などです

AN/ASQ-81 磁気探知装置(MAD)
潜航してると見つけることが困難な潜水艦
しかし金属の塊なので地表の磁場が乱れたり変化したりします
そのわずかな磁気変化を探知する装置がマッド(MAD)です
機体の金属や電子機器との干渉を減らすため
飛行中はワイヤーを伸ばして曳航します

前方監視型赤外線装置(FLIR)
夜間や悪視程時の捜索救難
赤外線を探知して温度や赤外線放射率を画面上のピクセル輝度で表し
温度分布を表示するサーモグラフィーにもなります

テールブームには四角い箱が2個と円筒形のものが付いてます
上の四角い箱がチャフ
レーダー探知をしづらくさせるため
アルミを蒸着したワイヤーを散布してレーダー誘導ミサイルをそちらに引き寄せます
下の箱がフレア
マグネシウムなど酸化しやすい金属粉末を
エンジン排気と同じ赤外線を出しながら燃焼するように散布し
赤外線誘導ミサイルをフレアに引き寄せて回避します
円筒形のものはフライトレコーダーです

救助用ホイスト
600LBS MAXと表示がありました
最大272kgですね

機内の様子
手前の大きな円筒形のものは HQS-103ディッピングソナー
海中に吊り下げて潜水艦の音を探る装置
奥の座席で操作するものと思われますが
防衛機密なんでしょうか カバーがかかってますね

機首にはESM逆探装置
射撃管制レーダー照射を受けた時にパイロットに通知します
機体下面にはJ/HPS-105B逆合成開口レーダー
水面から突き出している潜望鏡などを発見できます
SH-60J
全長 19.76m
胴体幅 4.36m
全高 5.18m
重量 10.7t
速度 約260km/h
乗員 3名
武装 Mk.46魚雷 74式7.62mm機関銃

離着艦の管制官(LSO)が入るステーション
ヘリ甲板に半埋め込み式で設置されています

ヘリコプター格納庫
常用はヘリ1機ですが緊急用にもう1機格納することができるようです
格納庫上の十字矢印は着艦誘導灯 ヘリコプターに姿勢の指示を出します

消火器 海水だと機体が錆びるので炭酸ガスで消火するようです

救難に使うものでしょうか?
ウェットスーツや空気呼吸器などの
潜水用具の展示がありました
奥には消防服が見えますね

溺れてる人を救助する訓練に使われる
溺者人形
書かれた顔を見ていると・・・

超一流狙撃手の顔に似てますね
デューク更家=x
後ろに立つとぶん殴られるのでしょうか?

風になびく旭日旗が勇ましい
対岸は六甲アイランドフェリーターミナル
2隻が停泊中
神戸港と門司港(福岡県北九州市)を結ぶ 阪九フェリー
神戸港と大分港を結ぶ フェリーさんふらわあ 旭日旗と似てますね
正午に汽笛の吹鳴がありました

それと一般公開終了時刻30分ぐらい前から
トランペット吹奏で「蛍の光」を演奏してました
2人交代で吹いてたのですが 疲れが出ていて音程が乱れることも・・・
暑い中お疲れさまでした
私が訪れた18日は見学者が非常い多くて
15:00まで受け付けの予定だったのですが
それより早く14:30分で打ち切られていました
自衛隊イベントの人気が凄いですね