カタログ '76Chevrolet(2)
投稿日 : 2006年09月03日
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カマロ以外のページ。サブコンパクト Hスペシャルボディのシボレー版・モンザ、「シボレーのスポーツごころがこのしなやかなボディいっぱいに脈うっている」らしい(笑)。他3つの部門の兄弟はV-6 3.8Lですが、これのみV-8 4.3L。登場時はちょうどマスタングが'74に縮小したのと同様に「Fボディのカマロ/ファイアーバードが消滅してこれにバトンタッチする」との噂が流れましたが、GMはFボディを従来のまま残しました。標準は2+2のハッチバッククーペですが、これに'75 1/2モデルとしてノッチッバックが登場。ハッチより$368安いこのクーペに、上級車っぽいビニールルーフ+オペラウィンドゥ(+$256)をつけたモデルが日本仕様(右ページ上)。昔の国産車カタログにも良くありましたが、これらは写真ではなく精巧に描かれた絵です。
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コンパクトのノーバ、Xボディですからカタログ '75キャデラック/ビュイック (3)のスカイラークと兄弟車であると同時にオールズやポンテにも兄弟がいました。セダンはフードオーナメントやクロームのグリルが米車っぽいですが、シルエットは質素でRドアあたりは何かBMWのような雰囲気です。コンパクトとは言っても北米での話、LxWxWB=4995x1835x2820もあります。V-8 5.7L
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インターミディエイト(中型=Aボディ)のシボレー版、シェベル。輸入されるのはその豪華版マリブ クラシックの2/4ドア。クロームのグリルに角目4灯を縦目にしてまるで高級車みたい。ルーチェ レガートがパクってましたね、こんな顔。GMの乗用車各部門は大から小まで基本シャーシーを共有し、それぞれにエンジンやミッション、ボディ外板、F/Rエンド、内装をアレンジして独自の名前で売り出します。ちょうどトヨタの販売系列すべてでセンチュリーからパッソまで別名で取り揃えているみたいな感じでしょうか。「出会った瞬間からもう何年もつきあっているようなやすらぎがある」らしいです(爆)。こんなコピーって誰が作ったんでしょう?
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2ドアパーソナルカーのモンテカルロ。上のシェベル2ドアと同じみたいですが、側面のプレスはより派手に、Rエンドも縦テール、Rガラスは中央で折れたランドースタイル等、差別化されています。そう、まさにビュイック リーガルクーペと同じ高級タイプのルーフなのですが(フォーマル ルーフと呼ばれます)、ビュイックにはパ-ソナルのEボディ/リヴィエラがいますのでリーガル(セダンもあり=パーソナルカーのカテには入らない)は単にセンチュリーの豪華版・アッパーミドルクラスにしか過ぎません。こんなところにも大衆車シボレーと上級車(高級車ではない)ビュイックとの差が出てます。ココで米車カタログを見て来た貴方、頭の中が混乱してきたでしょ?(爆)
「すべての配慮があなたに向っている つきあうほどに魅せられる=モンテカルロ」なのだ!
以前L.Aに旅行した時、紹介された日系人に「何に乗ってるんですか?」と尋ねたら「モンテカーロ」と発音してました。
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レギュラーサイズ/Bボディのカプリス、一般的にはフルサイズでも通用します。本国には廉価版のベルエア/インパラ等にセンターピラー付のセダンがあり、ライバルのフォードLTDと同じくパトカーやタクシーの定番車です。輸入される豪華版カプリスはLxWxWB=5655x2020x3085とやはり巨大で、翌'77には縮小されピラー&サッシュ付になってしまいますから、これが最後の巨竜・フルサイズ・フルオープン4ドアHTです。「シボレーはキャデラックの顔を追う」とは良く言われる事です、すなわち数年前のキャデラックのFエンドのイメージを生かす=大衆車を高級車風に見せる戦法です。エンジンは日本バージョンはV-8 5.7Lのみですが本国では5.7L/6.6L/7.4Lが選択可能だったそうです。
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