初めての大型車です。
そして初としてありがちなVTR1000Fです。
多分一生ここで購入することは無いだろう思っていたレッドバロンでRVFを査定したら、なんと購入価格よりも高い査定額が提示され、即下取りと同時に希望のフルパワー逆車のVTRを探してもらうことにしました。
そして出て来たのが、あまり見掛けないレオビンチのアップマフラーが付いた欧州仕様というものでして、これが購入の決め手になりました。
比較的手頃な値段から入門車としてとっつき易さがありますが、入門でしたらむしろ4発の方がフレキシビリティの点では上なので、あまり初心者に適した車種ではないと思います。
それは大排気量2気筒(単気筒も)特有のがさつな低回転の特性でしょう。
いくら低回転のトルクがスカスカだったRVFでも、低いギアでエンストする様なギクシャクはありませんでしたが、これはルーズに乗ると2速でも平気で「バスン!」とエンストします。この様なエンジン特性なので、6速で60km/hではギクシャクして走れません。
そしてこのVTRはデザインからしてホンダらしさは殆ど感じられず、ドカティの影響をモロに受けていると思います。
ただ出来の良いVツインを作ってくれたのはホンダならではですし、パーシャルスロットル時の「タタタ・・・」という鼓動は、昔乗っていたCB250RS-Zを思い出させてくれましたし、ローギアの「ギュィ〜ン」という音は戦前の乗用車みたいで大好きです。
よく周りから「V型が好きなんですね」と言われますがそんな訳でもなく、買える範囲で興味のあるホンダ車がたまたまV型エンジンだったからとしか言えません。
お金があれば憧れのCBX1000に乗りたいですが。。。
でもこのVTRはとにかく加速の出方が楽しいバイクでして、これまでホンダDNAの高回転至上主義のエンジンを積んだバイクばかり乗って来ましたが、ビッグツインのトルク命みたいな特性も非常に面白くネガティブな印象など全くありませんでした。
タイトコーナーでも400ccクラスと変らない軽快な動きで面白い様に倒れてくれますし、これまでは買う前にワクワクしたバイクばかりでしたが、これは走るとワクワクするバイクです。音ははっきり言ってうるさいでしょうが、大排気量らしいハリのある重低音はたまりません。
燃費が悪いと言われてますが、私の運転で平均16km/Lですので、排気量からすれば妥当と思います。ただ燃料ランプが当てにならず、下りでは10L弱減った所で点灯してしまいちょっと焦ります。
追記ですが、前シリンダー側のカムチェーンテンショナーが壊れても、後ろのシリンダーが頑張って60km以上の道のりを走ってくれました。V型エンジンならではのサバイバル性能に関心しました。
とにかく全体的には大満足で、大型免許取って良かったを実感できるバイクだと思います。
サーキット走行時の度重なる転倒のダメージが大きく、2019年6月に苦渋の決断でお別れすることになりました。
この写真はエスパルスドリームプラザの駐車場で撮影しました。