昭和の走り屋のブログ一覧

あんなに流行っていたナントカっていう芸人は、一体どこに行ってしまったのだろうか。
世の中の動きは30年前と比べて恐ろしく早くなっている。

というよりも、あっと言う間に消費される時代だっていう方が当たっているかもしれない。

でも、最後に生き残るのは、やっぱりホンモノなんだと思う。
ノートははたしてホンモノといえるのだろうか。。。

ところで、昭和の走り屋は、クルマを弄るときは必ずコイツとカタログを読み潰す。
業界ではコイツを「すべて本（ぼん）」というらしい。
新車が出る度にいくつかの出版社から発売される解説本（ぼん）だ。

中でもモーターファン別冊の「すべてシリーズ」は老舗らしい。

昭和の走り屋が何でこの「すべて本（ぼん）」を読み潰すかというと、開発者の考え方っていうか、そのクルマを作った時の熱気が伝わってくるからだ。

けっして吉田由美マニアではないのだ!!

ダメダメちゃんなクルマは、クルマを見てもオーラが無いし、「すべて本」を読んでも開発者がナニを言っているのかわからない。

でもいいクルマってぇのは、たたずまいにもオーラがあるし、コイツを読めば開発者の考えにも共感が持てる。だからどんどん妄想が膨らむわけだ。

で、「ノートのすべて」は2005年の3月に発行されている。
普通の本屋さんには、もうとっくに置いてないから、あっちゃこっちゃ探しまわってようやくゲットしたっていうわけ。

中身を読んでみれば、ナルホド！と納得するのだ。

ノートの開発の親分は加藤さんっていう、若いけどコワモテのアンちゃんだった。
普通は定年間際のオッサンばっかりなんだけど、この加藤さんって異例の出世なんだろうねぇ。いいことだと思う。

中でも気に入ったクダリは、「ほんとうに大切なものだけが存在し続けるのではないでしょうか」っていう加藤さんの言葉。

開発過程で彼が重視したのが、「大切なものに共通するのはウソがないということだ」というんだけど、これってまさにホンモノってことだと思うのだ。

最後に、健康的雰囲気の開発チームでまとめられたから「ノートは肉体的だけでなく、精神的にも気持ちの良いクルマです」って結んでいるけど、実際に乗ってみるとホントそう思うんだよね。すばらしい。

ついでにもうひとつ気に入ったのが現代版サニーを目指したのだそうだ。かつてのサニーは「本質は大衆車でありながら軽快でよく走る」ってくだり。

うーん、まったくその通りでございます。

今夜も昭和の走り屋の妄想は暴走しそうな雰囲気なのだ！