
このシリーズの間隔が開いてしまいましたが、久しぶりに再開します。
前回は、設置をよく見る路側式でしたが、今回はそれより大きい、オーバーハング式を取り上げます。
オーバーハングと言えば、俗に言う車の前後バンパー付近を示す場合もありますが、標識用語でもオーバーハングという言葉が使われます。
では、オーバーハングとはどんなものか…
オーバーハング式は別名、方持式とも言います。
道路の路側に大きなポールを立て、高く道路に張り出して、上から表示するものです。
よく見かけるものとして…


オーバーハング式規制標識があります。
道路の至るところに設置してあり、制限速度、駐車禁止、はみ出し禁止などがあります。
また、

信号機のない横断歩道や交差点の止まれなど、多く用いられています。
このオーバーハング式で花形と言われるものが、

案内標識と呼ばれるものです。
交差点の手前に設置され、交差点の方向の行き先を示す大事なもの。
また、

距離標識もありますね。
道路で一番目立ちますし、重要なものですからね…
さて、このオーバーハング式標識。
いろんな種類があります。
今回は、その形の違いについてです。
オーバーハング式標識で古い部類はこちらになります。

テーパーポールと呼ばれるものです。
これは、ご覧の通りポールが上の部分でカーブして道路に張り出しもの。
一本のポールになっているのが特徴です。
古いと言えども、現役も多数ありますし、近畿地方では現在でも使用しています。
このテーパーポールですが、規制標識はポールにくくり着けていますが、案内標識は違い、吊り下げをしています。具体的には…

テーパーポール・吊り下げ式。
テーパーポール標識の一番の特徴です。
昔はあらゆるところにこれが設置されていました。
しかし、吊り下げ式は、重い看板を僅か2、3本のボルトで支えるだけなので、老朽化で錆びたり、金属疲労で脱落の危険もあります。
また、

このように、風が強いときは、ブラブラしていますし、ブラブラすることにより支柱のポールまでもがグラグラして、危なっかしい。
そこで、固定する

このようなものが登場してきました。
しかし、固定しているものもたくさんありますので、紹介。

逆L型。
見た目がアルファベットのLを逆さまにした形からです。
特徴は、看板を1本で支えているところ。
比較的小さい看板や規制標識などによく使われています。

F型。
見た目がアルファベットのFに見えるからです。
大きな看板を支えるには、1本では強度も弱いし支えきれないので、上下2本で支えています。
ちなみに、先程の逆L型とこのF型には別名もあります。
逆L型がF1型。
F型F2型。
F1が1本で支えているから。
F2が2本で支えているからというとこれからの由来だと思います。
オーバーハングには、このようなものもあります。

T型。
これも見た目で、アルファベットのTに見えるからです。
道路の分岐点などによく設置されています。
写真のものは、レアなもので、T型吊り下げ式です。
ちなみに、

こちらもT型と言うらしいです。
まぁ、文字にこんな形がないですし、T型は高速の分岐点など、ある特定場所しか使われないですから、意味がわかればいいということなのでしょう(爆)
最後に、またまた特殊な例

逆L型吊り下げ式。
吊り下げ式は、テーパーポールが主流ですが、何故か逆L型で吊り下げ式も存在します。
あまり見かけないですが、何故か大阪や兵庫などでは多数見かけます。
こちらも吊り下げ式なので、数は少なくなっているようです。
ということで、オーバーハング式を取り上げました。数が多数あるので、おさらい…
テーパーポール
テーパーポール吊り下げ式
逆L型
逆L型吊り下げ式
F型
T型
T型吊り下げ式
一応、分類としては7種類あります。
標識の中では、一番種類があるものです。
ちなみに、オーバーハング式には、この種類から細分化されます。
それは、また次のブログにて…
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Posted at
2015/03/20 11:05:21