BMW X5（E53）に乗った

BMW　X5　3.0iに150ｋｍほど、運転させていただく機会がありましたので、勝手にレポートします。

＜良い点＞

・ボディ剛性
流石、ドイツ車！しっかり設計してます。
（しかし、米国道路安全保険協会(IIHS)が実施した2006年度調査では、後方からの追突時の安全性が「POOR」（危険））

・シート
柔らかいんだけど、疲れにくい。
どうなってるの？このシート？？

・直６エンジン
エンジンがデカかろうが、重かろうが、そんなの関係ねぇ！
俺は直6の音が好きだ！フィーリングが好きだ！ただそれだけ。

・ラゲッジ
荷物、たくさん載ります。


＜悪い点＞

・エンジン特性
2000rpm以下のトルクが細すぎ。2000rpm以上で唐突にパワーがでる。2000ｒｐｍ以上は、SUVとは思えぬ軽やかさで回る絶品エンジン（素晴らしい！）。しかし、2000からのトルクの唐突な出方が変！

・ブレーキタッチ
ある踏みしろを越えると唐突に効くブレーキ。コントロール性に欠ける。制動力は流石！

・燃費
中央のメーターに燃費計がついてて、ちょくちょく注視しながら運転したんだけど、燃費は悪そうだよ。


＜その他＞

・サスペンション
グネングネンしない。車高高いのに、さほどロールしない。よって段差は多少、突き上げ感がある。サスペンションは非常に素直な動きで粘る。

・ハンドリング
結構、クイックに反応する。SUVとは思えぬほどのクイックさ。

・各種スイッチ
ハザード、ワイパー、左右に曲がるときの表示灯は、よくある車と同じ位置にあるが、そのほかは、どこに何があるか。さっぱり分かりにくい。とりあえず、この３つが分かれば運転できるので、あとのスイッチはスルーした。

・トランスミッション
ゆっくりアクセルコントロールすれば、非常に滑らかなAT。しかし、ちょっとラフなアクセルワークなら、キックバック多発でATショック多し。


＜総括＞
BMW初のSUVであり、BMW自身は、自社が商標登録した「SAV（Sports Activity Vehicle）」との造語を用いることで「BMWが発案した、まったく新しいカテゴリーの自動車である」と主張している（Wiki参照）。とのことですが、かなりスポーツに振っております。SUVの土台で、スポーツカーを作ってみましたみたいな感じです。エンジン、サスペンション、ATのキックバック特性、ハンドリングから随所にそれは感じられる。
総評は、個人的にはオススメできない。そう思うのは、アーバン使用でいくならば、あの2000以下の低速トルクが、どうしても使いにくい。一方、本来のSUVの悪路走破性を考えるならば、あの低速トルクは逆に好転するが、SUVとしてはクイックなステアリング特性や硬いサスペンション特性は、使いにくいだろう。どっちつかずなんだよね。でも、ワインディングは非常に気持ちよく走れる！そして、高速道路走行は、しっかりしてて良いです。その2つをよく走る人は非常にオススメな一台だが、そんな人は、そう多くは無いと思うんだよね。
とにかく、あの2000以下のトルクをもう少し、盛り上がるようにしたら、街乗り最高SUVだったのになぁ。エンジン特性って、重要だなっと思った一台でした。