<MPISの予想された特徴とその結果>
だいたい、MPISがどんなものか分かったところで、予想される特徴を挙げる
・予想された特徴
○未燃焼ガスが減るために排気ガスのクリーン化
○燃焼ガスが少なくなることで単位体積当の排ガスの分子量が減る
→触媒、ターボの負担軽減
→排気抜けが良くなる
→レスポンスの向上、中低速トルクの向上(ターボ車は顕著)
→トルクが上がってアクセルあまり踏み込まなくてもいいので燃費向上
○シリンダー内の未燃焼ガスが減るから、対ノック性も向上
△高回転ではパワートルクともに変化は少ないだろう。最大出力も変化はない。
×プラグの寿命
×コイルの仕事量が増える
・原理的に理解不明だが、改善が報告されていること
#1 音の変化
#2 震動の軽減、アイドリングの安定化
で、比較。
あらかじめMPIS非装着時にレスポンスと排気音を記録したのでMPIS装着時と比べてみて欲しい。
レスポンステスト:3~4秒、12~13秒、20~21秒、の各1秒間アクセル全開にした。1秒間でより高い回転数を示したら、効果があったと考えた。タイマーをリセットして3秒後に約7000回転まで全開後、アイドリングの約700回転に落ち込んだら、さらに約7000回転まで全開にするを3回繰り返して、タイムを計測する。タイムが短いほどレスポンスが良いと判断した。
MPISなし
MPISあり
排気音テスト:約7000回転まで全開にする行為を3回、行った。
MPISなし
MPISあり
VIDEO
※動画は予告無く、削除することがあります。
<結果考察と装着後感想ともろもろ>
レスポンステストの結果、若干の改善が認められる。テストした側の感想として、始めの1秒テストは「なし」の方が若干、長くアクセルを踏んでしまった感じ。次のレブ直前テストでは、「なし」が8000まで上げてしまったものもあるので、その分、時間が短縮(約0.2秒)されるだろう。ちなみに、動画を見ていただけたら分かるが、同じような気温のときにやった。そして、2つとも一発勝負。何回も停止した状態で、回転数は上げたくないからね。あと、数回やって、一番いいのを抽出すると、そりゃ、自分が求める結果になりますわな。やった感じとして、7000まで上げるテストをもっと回数を上げると、もっと差が出てくるだろう。ということで、僕の車では若干のレスポンス改善だ。
排気音テストは差は無い。MPIS以外の変更点はFujitsubo super ti(サイレンサー一個外し), tomei メタキャタ、リザルトECU。これはパーツインプレでも書いてるように、
リザルトECU が大きく関わってる。もうリザルトECUで出来上がってるということか・・・。ちなみに、ノーマルのsuper ti の排気音は「
こちら 」。この動画見て、super tiを買っても、こんなにならないから、注意されたし。ちなみに、メタキャタやサイレンサー一個外しで、いい音になることは無い。
実走インプレッションは、確かに中低速のトルクは少し上がっている。そして、アクセルの付がやや良くなった。すごい上昇したとはいえないが、実感できるぐらいは変わった。高回転は変わらず。
震動は変わらないんだけど、なんか震動の質が変わるんだよね。これは、言葉に表現できないのだか、質が変わるんだよ。アイドリングの安定は変化なし。アイドリングの安定化には
NNL690 の方が効くと思う。
排ガスのクリーン化は、劇的に変わる。完全には無臭にはならない。若干のガソリン臭がする。完全燃焼とまでは、いかないようだ。これはバルブの開閉が理解できてれば、無臭になることは難しいと容易に予想はつく。しかし、冷えた状態でのエンジン掛け始めの排気臭は明白に変わる。目が痛かったり、つんざく様な匂いは全く無くなった。これはすごい改善で、はっきりいって音量の問題さえクリアーできれば、触媒レスでも車検は通るレベル。触媒レスにはしないけど(^^;)
燃費は只今、調査中。悪くなることはなさそうよ。
で、もろもろ。
疑問に思った点。
①オーバーラップがあるから下死点にいくまで吸入過程の新しいガスも燃焼させやしないか。
→ガソリンのエネルギーで回転エネルギーに使われるのは20~25%。排気損失33~38%。冷却損失が32~35%。ということで、排気損失分を考えると、少々新しい混合気を燃やそうが、問題ない。
②2回爆発するから、水温はより上がるのではないか?
→コレは未だ謎。水温が上がってもいいはずだが、メーカーの方でも水温の急上は認められなかったとのこと。まあ、この手の点火系チューンは出力は変化なく(中低速トルクUpは抜けがよくなったから)、レスポンスを向上させる目的が多いからか・・・?水温が上がるなら出力があがってもいいはず??分からないね~。追加爆破分のエネルギーはどこいった!詳しい方、詳細もとむ!!
③燃焼しすぎることで、O2センサーからのフィードバックで燃料増になりはしないか。
→これも不明。なぜなら、O2センサーがどれだけ補正をしているか分からないからだ。100%以上の補正をしているのか?また、通常で容量何%が使用されているのか分からない為。普通に考えると、容量の70%ぐらい使っていて、O2で数パーセントほどの補正ではないか(予想、詳しい方、詳細頼む)。だって、ありえないだろ。インジェクターの使用率が10%ぐらいでO2センサーで200%増減を決めてますなんて・・・。
<総括>
分からないところが、まだあるが導入したのは、やはりデメリットに対して実入りが多いと思うからだ。あと、オリエントワークスいいね。社長さんとお話したが、チューニングに対する考え方が、僕が考えてることに合致しているし、車に対する造詣は、半端ないです。このユニットは、排ガスをなんとかしたい人、ターボ車(特に直噴車)にはピッタリだろう。そして、純正ECUかリザルトECUしか対応してないので注意。それは、着火タイミングをへんなタイミングで遅角化させたROMなんかだと、一発で壊れる危険性大だからだろう。この点も、もうリザルト入れてたから、入れなちゃ損かなと思った点です。
とにかく、オリエントワークスにいって、色々話を聞いて自分の世界の狭さをつくづくと感じました。
世界は広い!小さなことにくよくよするな!
<完> クソ長くて分かりにくい文章にお付き合い、ありがとうございました<(_ _)>
Posted at 2010/08/25 19:17:09 | |
トラックバック(0) |
アホな実験 | 日記