
少し点火系について詳しくなったので、買った当時は読んでもあまり分からなかった本を掘り出して、読むことにした。
「Auto Works 一番わかるC/Pチューニング」
H.13年初版で、今は絶版で、中古でしか入手不能です。
表紙には、「これでエンジンC/Pのすべてが分かる」と書いてますが、分かりません(笑)
書いてる内容は、
・ECUの基本的取り扱いの際の注意点。
・マップの大まかな読み方、読まれ方
・マップ書き換えの際の注意点
・TECHTOM製品のご案内(監修がTECHTOM代表の方なので)
だいたい、こんな感じ。
で、面白い(興味深い)内容のダイジェストと感想を書くことにする。
①純正ECU最強
とにかくメーカーはドエル角とかバッテリー電圧補正とか燃料噴射時間の補正とか、相互の補正が絶妙の領域なので、あまりいじくらない方がいい。意図している書き換え以外、すべきではない。適当に書き換えたり、一からマップを組み立てようとしないほうがいい。
感想:その通りだと思う。
②フルコン、サブコン、ブーコンは不要
純正ECU書き換えがベスト。なぜなら、純正ECUの制御系が使えるから。フルコン、サブコンで制御できるほとんどは、純正ECUで対応可能。それでもあえて、フルコン、サブコンを勧めるショップは純正ECUの解析能力が無いということを示している。ちなみに、タービン交換でも、インジェクター交換でも純正ECUで対応可能。なぜなら、所詮は空燃比の問題だから。タービン交換して、フルコンしか対応できないというショップは、技術がないといってるようなものなので注意。また、粗悪なショップのフルコンはノックコントロールをしてないようなところもあるので、注意(すぐぶっ壊れるよ)。ブーコンも、ECUはブースト制御に加えて、それに対して補正を行っているから、ブーストのみ制御して意味あんの?って話。
感想:エアフロレスにする場合もあるし、ロガーとして使用している場合もあるし、まあ一概にはフルコン不要とは言えないだろう。しかし、基本的には不要だろう。少し疑問だが、フルコンって、一からプログラム組み上げてんのかな?それを個人のショップでやろうとすると1年ぐらいは掛かりはしないか?一部、純正マップを拝借してんのかな?そうであるならば、フルコンの定義とはなんだろう。。。
③エアフロレスはレース車以外は勧められない
制御がエアフロより細かくないから。詳しくはDジェトロでは吸入空気流量を正確に測れないから。高回転高負荷領域のようにバンバン空気が入っている辺りはいいが、低回転綴負荷領域ではきっちり測れない。そういう理由で、昔はトヨタもDジェトロだったが今は、Lジェトロ。ホンダがDジェトロなのは、元々ホンダは燃費に気を使っている会社だから、サンクション抵抗は無い方がいいという考え方ではないかと予想している。
感想:ホンダって、エアフロレスだったの!?
④リミッターカットと称して、やたらFF(最大値)にしないほうがいいよ。
FFで最大まで上昇することで、逆に補正が掛かってしまい。不具合がおきるのでしないほうがいい。
感想:適当はダメだなぁ~。
<総評>
最初に読んだ時より、理解できました。なぜ某ECUのDUTYが異常に高いか、なんとなく分かった。あと、これを読んで思ったのだが現車セッティングって何なんだろう(特にダイナパックを使用しない実走合わせというヤツ)?素人目ですまんのだが、結局は空燃比の問題なので、カム角、バルブ系、シリンダー体積、A/R比等でPC上でシュミレートできると思うんだが・・・。よく「車の個体差が・・・」とかよく聞くけど、カム角5度単位で誤差があんのかね?バルブも1mm単位で誤差があるのかね??逆に、μm、nm単位の誤差が車体誤差に繋がるのかな??全くもって理解不能。ダイナはパワー出る&ぶっ壊れないギリギリの線を探ってるのだろうか??と予想はつくが、実走は??です。意味無いというか、実際走ってみないと壊れるか分からないというシュミレートできない時点で、技術力が無いよって言ってるようなもんだと思うんだが・・・。まあ、ダイナの方も、こんだけパワーでましたよって言っても、フューエル薄くしたり、ブースト圧上げたり、なんでもパワー上げる手段はあるわけで・・・。まあ、一番はユーザーがマップ読める能力を得ることだろうな。それこそが自己責任であり、自己防衛だろう。
Posted at 2010/09/08 23:00:24 | |
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