
期せずして、アラゴスタ乗り比べを行う事に。
ナゼニI-SPUOさんに行ったのかは、
こちらでアップされてるのでご覧あれ。
さて、早速乗り比べです。
まずはE87 120i
GLAD JAPANさんのデモカーに試乗です。
足は「GLAD EURO SPEC Ver.GT」E87用がインストール
第一印象 へ? って思うくらい落ち着いた挙動にビックリ。
適度に下げられた車高と上げられたバネレートから、もっとビュンビュンフロントが入っちゃう様なシビアな挙動を想像していたら、思いのほかしっとりしており、更には、短いホイールベースから、ピョコピョコした感じかと想像していたら、否否、家族を乗せた時に文句が出る事は無くむしろ喜ばれる乗り味だと思いました。
ただ、固めを好む私としてはもう一二段減衰力を上げた設定がベストかなと、思うのと、好みの問題もあるかと思いますが、1シリーズよりやっぱり3シリーズにこそドンピシャってのが正直な印象でした。それより、デモカーに装着されていた
「GLAD imp BRAKE SYSTEM」がすこぶる気に入りました。
引き続き、「GLAD EURO SPEC Ver.GT」がインストールされた
いー90さんのE90 335iに早速試乗です。
第一印象は、
20インチをこうも簡単に許しちゃう車高調キットって他にある?って位の懐の深さに脱帽。バネレートはしっかり上がっているのに(F:約10kgf/mm R:約11kgf/m)ゴツゴツ感は皆無と言っていい感じ。それと、これは前回乗った時に思い知らされたが、HYPERCOの力による所が大きいと、今日もGLAD代表と話をして再々確認。
(GLAD代表またまた色々ノウハウ頂きまして、ありがとうございます。恐縮です(^^;)
誤解の無い様に書き加えておきますが、乗り心地が良いと言っても、バネレートが上がっているので、決して柔らかいサスではありません、その証拠に大きな入力に対してはそれなりの衝撃を感じます。
--ちょっと一休み
ストレートをリラックス出来る速度で走行している時、バネが1G付近をを中心に伸びたり縮んだりしますが、その付近の挙動は乗り心地にとてもシビアに影響を及ぼす領域なのであります。
詳しい事は端折りますが、バネが伸びきった状態の時は、テンションが掛かっておらず期待したレート(力)が出ていないため、ゆらゆら(フワフワとかポヨポヨとか)すると感じる場面が多くなります。このゆらゆら(フワフワとかポヨポヨとか)感は高速コーナー等で、加重が掛かっていると出ない挙動である為、あらかじめバネを少し縮めた状態でセットする事で、しっかり感を出す事が可能となります。(その少し縮めた状態を、プリロードを掛けると言います)
しかし、プリロードを掛けていくと、今度はあらかじめ縮めたバネが伸びようと反発しているので、ダンパーが伸びきった所から再度縮む時に、ゴツゴツ感が増えてしまいます。その為、ゴツゴツ感を出さない為には、あまりプリロードを掛けられないという事になります。
掛けたいけど掛けられない、さー、どうするよ。
ところがHYPERCOは実質プリロードゼロ付近から直ぐにレートが立ち上がり、プリロードを掛けずにゴツゴツ感を出さないまま、ゆらゆら(フワフワとかポヨポヨとか)消す事が出来る様になります。
サーキットを走る上でレート変化が少ないため、加重分だけ縮むHYPERCOはセッティングがしやすいと言われますが、一般公道を走る上でも、上記の様な特性から乗り心地を良くするセッティングが出しやすいと言えます。
以上GLAD代表からの仕入れた知識のほぼ横流し。(^^;
--閑話休題
お次は本人はお仕事中ですが、何故か車が有った
マース号に試乗です。
苦し過ぎないかい、この言い訳は?(笑)
こちらは同じアラゴスタでもスポーツベースのF)倒立 FR)全長調整式 R)2wayサブタンクという豪華絢爛な
ユーロSPLモデル。
(A.H.Sは前後3wayだぞ。と、プチ自慢(^^;)
「GLAD EURO SPEC Ver.GT」との一番の違いは、ステアリングを切ったときの挙動がビシッっとしており、キビキビ感が遥かに上の次元である事が、レーンチェンジをする度それを実感。
久々にマース号に試乗させてもらったのですが、インストール初期のセッティングに比べて遥かに煮詰まっており、この違いはビックリしました。ステアリングを切った初期のしっかりした剛性感なんかは、ストリートをただ走る私には正直関係無い事と思っていたのですが、あまりの違いに少々凹んだのは、後の精神衛生上の事を考え、忘れる事として処理します。(笑)
(ただ、この挙動の違いは、サスペンションの仕様だけでの事では無く、タイヤやアライメント等の他のセッティングによるところも大きいと思われる事を付け加えておきます。)
その反面、倒立式の為剛性が上がったフロントは、ギャップを越えたときの入力(音)が「GLAD EURO SPEC Ver.GT」と比べて車内に伝わる傾向にあると感じました。
また、使われているバネがスイフトの為か、初期の挙動がフワッとした所がありその点は固めを好む私としては唯一惜しい所と感じました。この挙動を押さえるのには減衰を上げれば簡単に納まりますが、そうするとギャップのいなし初期にガツンと衝撃を伴う様になるので、乗り心地が悪い方向に変化したと感じると思います。
なら、バネをHYPERCOにすれば納まるか?
と、問われれば、おそらくyesかと思えるのですが、スイフトからHYPERCOだと同じレートでもバネが固くなったと感じる場合があり、助手席からクレームが出るやも知れません。(^^;
じゃぁ、レート下げてHYPERCOは? って考えもありますが、そうするとロール量が増えるから、場合によっては心もとない感じになる事もあると思います。
でも、コレばっかりはやってみないと何とも、ねぇ。。。(^^;;;
メルベに戻るってのが一番無難と言う気もするし、難しいです。はい。
ちなみに私なら、HYPERCOに変更して乗ってみて、場合によっては減衰特性を変更すると思います。
私って、行く時はとことん行く性格なので。(^^;
こうして、複数台のアラゴスタをインストールしたE90系に一気に乗りましたが、バネありきで脚を作り込んでいけるアラゴスタの良さを実感しました。
「GLAD EURO SPEC Ver.GT」含めアラゴスタベースの場合、減衰特性をフルカスタマイズ出来るので、バネの銘柄&レートを決めたら、減衰特性もそれに合わせて変更する事で、如何様の乗り味も作る事が出来ます。
ただ、それには膨大な時間と手間が掛かります。そう考えると、「GLAD EURO SPEC Ver.GT」の様なプロダクトチューニングの吊るしってのは、アリだと言う事を、勉強した一日でした。
試乗させて頂いた皆さん、ありがとうございました。
え?
で「
A.H.Sはどうなのよ?」ですか?
そりゃぁ、全てを「我が家好み」に作っているので、もちろん最高の脚に決まっているじゃないですか。その「我が家好み」ってのは、一般道においての乗り味、特に高速道路での走行を追求しているので、皆さんにもかなり良いと思いますよ。(^^)
あっ、そうそう「GLAD imp EURO SPEC」に「Ver.GT plus package」ってのを追加するってGLAD JAPANの代表が言ってたっけ。
フロントピロアッパーに、リア1wayサブタンクを追加する仕様だとか。
価格は126000円upだそうな。サスキット本体と合わせて50万弱。
なんかこの調子で最高級バージョンとして、前後3Wayサブタンク付きの「GLAD imp EURO SPEC Highway Special」とか出たりして。
「G.H.S」なんてね。
そしたら、開発のバックマージン下さいまし。(笑)