車のトルクを上げようと思えば、
1:爆発力を上げる
2:効率を上げる
3:パワーウエイトレシオを上げる
4:空力を上げる
の4パターンで全てでしょうか?
1はボアアップ、タービン、スーパーチャージャーですよね。
自分が興味のあるのはほぼ2~4ですが
これらは燃料の消費効率、力の伝達効率が良くなるはずなので
基本的には燃費が良くならないとパワーダウンになってしまいます。
よく、「パワーを上げるとその分回すので燃費が悪くなる」
と言う人がいますが、マシンの性能の話をしているところに
人間の性格の話を持ってくるとんでも論ですね。
1に関しても重量増による燃費の悪化以外は、ボアアップに関しては
アイドリング時の燃料消費増があるだけで、バイクに関してはそれほど燃費は落ちないはず。
もしあからさまに悪化するのであれば、人間性を見直すか(笑)
セッティングが出ていないかを疑うべき。
ターボに関しては、そもそも燃費をよくするための技術っていう側面もありますよね。
前置きがスーパー長くなりましたが・・・
KLXの冷却系統を見直しました。
ラジエーターホースの途中から分岐→キャブ→エンジン
のこの冷却水ライン。
最初見た時全く理解ができてませんでしたが
これ、キャブレーターウォーマーってやつなんです。
KAWASAKIのバイクには結構付いているモデルがあったようです。
最初に乗ったZZR250にも付いていたそうです。最近知った(笑)
ここまで知っても、自分は目的がよくわからなかったのですが
氷点下の環境で混合気が凍結してスロットルバルブの張り付きや
燃料噴射に不調をきたさないように冷却水でキャブを暖めているんです。
冷却水で暖めるって皮肉ですね(笑)
でも、これって要するに車で言うところの寒冷地仕様ですよね???
これが必要な人とそうで無い人は、車でスタッドレスが必要かどうか?
くらい単純明確で、自分も当然のように不要です。
俺は、新聞配達員でもなければ軍人でも無いぞ(笑)
ですのでついに撤去となりました。
撤去している人のブログはずーっと調べていたんで、
KLX250SRと同じ車体の排気量違いのコンペティションモデルKLX300Rは
シリンダーの外観がほぼいっしょでキャブウォーマーが付いていないので
ラジエーターホースが流用できます。
シリンダーに空いている穴はボルトでふさぐのですが
300Rはシリンダーブロックの下側は250と共通品番なんで
元々300Rは目クラ蓋がした状態で標準。ですのでこのボルトも流用。
キャブの穴はどうしようかという感じですが交換予定ですので保留。
ではサービスマニュアルを見ながら作業開始。
劣化したキャップを恐る恐る開けます。内側のパッキン等はきれいでした。
当たり前ですが、この段階で漏れはありません。
事前に用意しておいた2Lペットボトル。
プレデターの血を採取。
このホースを1本、
に交換。
このホースを裏側から見るとこのように分岐されてます。
交換終了。続いてエンジン側。
キャブ側。
外しました。
ホースの真ん中らへんにあるのはフィルターのようです。
かなりすっきりしました。
この後、冷却水を戻して試走しましたが、トルクアップしてました(笑)
ここで冒頭の話に戻るのですが、理論的には
ウォーターポンプの仕事量は減っており、その分エンジンのパワーの
損失がほんの少し減っているのでトルクは上がるはずです。
ただそれは絶対体感できるレベルは無いと思いますが(汗)
それに元々はごちゃごちゃしていて整備性が悪いのが撤去の理由です。
トルクアップしたと感じたのは、今日のエンジンの調子なんでしょう!
Posted at 2016/03/19 21:40:48 | |
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