預けていたシリンダーヘッドが帰ってきました。
左が新品('13)。右が今までのもの('12)。
納期半年近くかかりましたんで、一千万円くらい取られるかとヒヤヒヤしました。
新品ヘッドASSY+新品バルブの組み合わせなんで
擦り合わせも何もしていないんで普通のプロなら30分くらいですかねえ。
早速タペットクリアランス調整に突入ですが
カムシャフトは片側は交換になるので仮の測定です。
最近シックネスゲージを使ってなかったんで感覚が鈍ってるのか
元々入り組んだところにゲージを突っ込むのが無理があるのかで
厚みが「???」です。結局大事をとって広めに調整してしまうパターン(笑)
ゲージは新潟精機とKTCのものを2つ使用してますが
角度が付いたものと、結局ピストンリングも交換するべきと思ったんで
ピストンリングの向きを今回はきっちり測ろうと全方位分度器を急遽取り寄せ。
タペット調整は最後はプロの方に確認してもらおうかと(笑)
年式違いの組み合わせになるんでパーツリストとサービスマニュアルの比較を入念に行いましたが、
シリンダーヘッドを固定する4本のボルトの品番が違うのを見過ごしてました。
自分の年式はボルトとワッシャーの組み合わせでワッシャーは都度交換指定。
今回の年式はボルトの品番が変更になり、ワッシャーが無くなりました。
そのため、ボルト自体(1本600円超)が都度交換指定に。
シリンダーヘッドブロックのボルト穴の高さや位置、表面処理(マスキングされず塗装されてる!まあ大丈夫か)を比べても違いがわからず、
ここはおそらく軽量化?簡略化?という判断をしました。
そもそもすでにワッシャーを買ってますし。
燃料噴射というか吸気というか一連のシステムはほんの少しダウンドラフト化されており
ヘッドの吸気側の口の向きが変わっております。
エアダクトの形状も変わっていてそちらは購入済み。
それに伴ってエアセンサーの位置も変わっていてコネクターが届くかどうかが心配。
それ以前にECUが機能するのか?というのも疑問ですけど
さすがにそれだけでエンジンかからないってことはないでしょう。
もっと言うとエキゾーストパイプもツチノコみたいなサブチャンバー形状に変わってます。
シリンダーはすでに年式変更は済ませてますがひょっとしてアフターファイヤーが多くなってるのはエキパイのせい???
他の謎はスロットルボディの品番も違う。
アップストリームインジェクターとインジェクターと燃料パイプをつなぐジョイントの品番(口の向き)がちがいます。よって燃料パイプの口の向きも違うのでそこが無理矢理いけるかどうかが...
こうやって考えると色々違う(汗)
というわけでさっさとシリンダーを外してピストンリング交換。
シリンダー内壁のクロスハッチは前も確認しましたがありました。
どれくらいありましたか?って言われてもわかりませんが「ありました」のでOK。
ピストン上部のカーボン除去。あっさり取れたのでひょっとしたら
これは最後にエンジンをかけようともがいてた時にできたのかも。
全方位分度器。リングの切り欠きを合わせるのは目視ですけど
一応国産(笑)密林で数百円。サイズがちょうど良かったです。
ところで前回はリングの向きは分度器を使わなかったんですが
トップリングの向きが180°逆になっておりました(汗)
ただし、シリンダーを外してちょっとピストンを触った後でしたので
ひょっとしたらその時に向きが変わったかもしれません。
いや...そんな簡単に変わるか???
またまたひょっとしたらこれがエンジンがかからなかった原因???
アフターファイヤーが多いと言いましたが
シリンダーを変えてからアクセルを煽らないとエンジンがかからなかったんです。
全ての現象がつながるかどうかは不明ですけど頭に入れておきます。
どのみちもう修理のタイミングではあったので、これで
「こんなことやったらヘッドを交換するんじゃなかった!」
とはならないです。しばらく走れないのは痛いですが...
吸気側カムシャフトも届きまして・・・
仮組み中。
圧巻のブラックエンジン。
フラッシュ炊くとジェネレーターカバーが傷だらけ。
ちょっとずれてますがバルタイも合わせたんでもう一度クリアランス測定。