オフロードの世界では色んな部品を破損から守るものが存在します。
クラッチ&ブレーキレバーは、人間の保護も含めて
破損から守るためにナックルガード(=ハンドルガード=ハンドガード)。
シフト&ブレーキペダルでは、純正は鉄板を曲げただけのようなもので
これだと一度の転倒で曲がって操作ができなくなるので、
剛性を上げたサードパーティ製に交換、というのが
林道やエンデューロ系の人では交換して当たり前、みたいな。
それからエンジン下部を守るアンダーガードも、より大きいものに交換。
これによりクラッチカバーとジェネレーターカバーも守れます。
前のオーナーはジェネレーターカバーを割ってました。
この3つはよくあるパターンですが、
それから前後ブレーキディスクを守るディスクガード。
さらにラジエーターも転倒により潰れる位置にあり
ラジエーターガードなるものがあります。
ちょっとコアな林道ユーザーになるとこれも結構メジャーです。
まあ、ラジエーターの破損はまさに自分が経験したことなんですが...
で、自分はかなり色んなところを保護してたんですが
ラジエーターだけはまだやってませんでした。
理由はラジエーターが潰れることでフレームを保護する役割がある
のではないかということで今まで躊躇してました。
が、例の情報流出騒ぎのショップが半額で売ってたので買いました。
それが原因でカード凍結になったのですが(根拠は無いがタイミングばっちし)。
こんな枠組みになってて左右が樹脂のブロックで連結されます。
説明書がFAXばりに読めない上に、英語表記で
しかもそれ以前に説明そのものが中途半端なんで
組み立てるのに苦労しました。これだけ見ると簡単そうに見えますが。
これをラジエーターに組んでいきます。
ただ、画像の赤丸の部分...
全然寸法が合わないんですけど...これが最初全くわからなく時間がかかりました。
もうちょっとで穴加工して板も曲げて・・・をやってしまうところでした(汗)
このアルミの板のようなガードはラジエーターには直接組まずにフレームとシュラウド(外装)と連結してラジエーター自体はフリーになってます。
免震構造のような、ヘルメットの帽体と頭の関係のような。
ラジエーターはフレームに対してボルト二点留めで、ゴムダンパーが付いているのでこのようにぐらぐらします。
通常はシュラウドと固定することによってある程度の取り付け剛性が保たれるのですが、
それくらいフリーにしないとフレーム破損につながるということなんですかね。
転倒時には、このガードが当たってもラジエーターには直接衝撃が行かないようになってるんですね。
ラジエーター側の使用しない穴は元々シュラウドを固定するための穴だったのですが
これを使わずにアルミ板のほうの穴とシュラウドを固定します。
でさらに左右のガードに衝撃を分散する仕組みということでしょうか。
これがいいのか悪いのかきわどいところですが、
エンデューロをやる場合は走りきることが大前提ですんでしょうがないんでしょうか。
こんな感じになります。
寸法精度がイマイチでかなり無理やりな力をシュラウド側にかけてしまいます。
さあ、これでもうどこでも走れます(笑)
人間の保護は体を鍛えるしかないですな!