2009年08月06日
Internet Explorer(IE)6を撲滅せよ――Web企業が反IE6キャンペーン「IE6 No More」を立ち上げた。
このキャンペーンを立ち上げたのは、WebサイトホスティングサービスのWeebly。同社は撲滅運動に乗り出した理由について、同ブラウザへの対応がWeb企業にとって負担になっているためと説明している。
IE6は2001年にリリースされ、Microsoftから後継バージョンのIE7、IE8がリリースされているにもかかわらず、今なおかなりのシェアを占めている。NetApplicationsの調査によると、7月のIE6のシェアは27%に上った。
このためWeb企業はIE6に対応せざるを得ないが、「IE6対応は難しく、いら立たしい作業で、過度に時間を取られる。さらにIE6は最近のWeb標準をサポートしていないため、開発者ができることに制約がある」状況に苦労しているという。
IE6 No Moreは、IE6ユーザーにブラウザのアップグレードを呼び掛けることで、できるだけ早急にIE6ユーザーをなくすことを目指している。そのための手段として、Webサイトに埋め込むHTMLコードを配布している。このコードをサイトに埋め込むと、IE6ユーザーがサイトにアクセスしたときに、ブラウザのアップグレードを促すメッセージが表示される。
Weeblyのほか、Justin.tv、redditなど数十のサイトがこの運動に参加している。
また一部の大手サイトは既に、IE6対応をやめる方向に向かっている。YouTubeはIE6ユーザーに、ブラウザのアップグレードを促すメッセージを表示している。ソーシャルニュースサイトDiggも7月に、IE6サポートを終了したい意向を示した。
ほかにも、Twitterで「IE6 Must Die」という反IE6草の根運動が展開されており、9000人以上が賛同している。
≡≡≡≡≡≡≡≡≡≡≡ 8月11日17時16分配信 ≡≡≡≡≡≡≡≡≡≡≡
Microsoft、「反IE6」の声にコメント
Internet Explorer(IE)6に反対する声が高まる中、Microsoftが同ブラウザのサポートをやめないとコメントした。
ソーシャルニュースサイトDiggがIE6サポートを終了したい意向を示し、Web企業がIE6撲滅運動を展開するなど、このところIE6に対する逆風が強まっている。リリースから8年もたつ同ブラウザへの対応が、Web企業にとって負担になっているからだ。
MicrosoftのIEチームはネットでこの話題が盛り上がっていることを受けて、「ブラウザサプライヤーとしては、セキュリティ、パフォーマンス、互換性などの理由から、最新のIEに乗り替えてもらいたい」とコメント。ただし、企業ユーザーの場合は、社内アプリケーションとの互換性の問題などから、乗り替えが容易でない場合があると指摘している。
OSサプライヤーとして、Microsoftに「IE6のサポートをやめるという選択肢はない」とIEチームは明言している。「Windowsのライフサイクルが終わるまで、同梱されたIEもサポートすると約束しているからだ。われわれは約束を守る。多くの人は、システムの特定の部分がどんなペースでアップグレードされようと、OSに最初にインストールされていたものが動き続けると思っている」
「エンジニアとしては、最新版にアップグレードしてもらいたい」としつつも、「アップグレードするかどうかは、PCを管理している人が決めること」だと述べている。
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Posted at 2009/08/07 04:42:44 | |
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