映画「象の背中」

あなたは余命が後、半年告げられたらどうしますか？

私だったら…どうしましょうか…。

まずは泣き叫ぶでしょうね。怖くて怖くて…。当たり前のように朝を迎え、仕事に行き、夜は家族で川の字で寝る。そしてまた朝を迎える…。休みの日には家族で出かけ、時折バイクに乗る…。こんな当たり前のような普通の生活が後、半年でできなくなる…。

嫁さんと会えなくなる。息子と会えなくなる。親父に会えなくなる。お袋に会えなくなる。姉に会えなくなる。姪に会えなくなる。義兄に会えなくなる。

それを考えると怖くて泣き叫ぶでしょうね…。私は弱い男ですから…。

でもその後は…「自分史」を作ります。

1967年(昭和42年)、この世に生を受けた時から、死ぬその時まで…。私が歩んできた道を…嫁さんと出会った時のことを…そして息子が生まれた時の私の嬉しかったことを…ずっと書き綴ります。私の字で…私の気持ちを綴ります。そしてそれを家族のもとに残します。

私が生きてきた証として…家族に対する私の愛の形として…。



亡くなったら会えなくなる人達のことを打ち込んでいたら…自然と涙が頬を流れました。