やまはくんのブログ一覧

それは若きキリンの回想シーンでした。

友人が事故で亡くなり皆がバイクから気持ちが離れて行き、唯一バイクに乗り続けるキリンに対して「まだバイクなんか乗っているのかよ!!」「お前バイク好きだな～」と呆れた口調で言い放つシーン…。

一番最初にＤＶＤでその台詞を聞いたとき、もの凄く「イラッ」ときた…。映画なのに…。


'93年にどうしても纏まったお金が必要で当時乗っていたバイクを手放した…。初めて自宅ガレージにバイクが無くなった瞬間だ…。'86年に免許を取得し、必ずガレージには原付であれ中型であれ、あっしの側にはバイクがあった…。

バイクのないガラ空きのガレージで、側にいた親父に「そろそろバイク辞めるわ。二輪は引退するよ」とつぶやきながらシャッターを閉めた…。

でも親父はこう言った…。

「お前がバイクを降りられるわけがない…」と笑っていた…。

「そうかもしれないけど、でも、もう降りる」と無理して笑った…。そして、バイクのない夏を過ごした。


国道を車で走り、バイクの集団達とすれ違うと、心の底から抑えきれない感情が湧いてくる…。
そしてやっぱり秋には新しいバイクを手に入れた…。

親父は息子がバイクを降りれないことをわかっていた。その台詞と表情が無理していることを…。

バイクを引退する気持ちは嘘じゃなかった。でもあの風の心地よさが忘れられなかった…。
やっぱりバイクを降りれない…。だから「バイクなんか…」という台詞にイラッとした…。

思わず「悪かったな『バイクなんか』に乗り続けていて…」と画面に向かって
言い放っていた…。映画なのに…。

只今、暖気運転中。雪で前が見えません…(-_-;)