KUBO-CHINのブログ一覧

　今日、一台のジープを見せてもらいました・・・

　一見、綺麗なエンジンルーム・・・

　新しいマスターバック。

　ブレーキマスターもＯＨされたらしくブレーキ、クラッチのフルードともに綺麗です。

　バキュームのワンウェイバルブも光っているし燃料やバキュームのホースも新しい。

　オルタネーターも新しいものに交換されています・・・




　だが、・・・エンジンからは異音がしています・・・（＞＜）



　これは、以前から整備しないといけないと再三指摘しておいたタイミングチェーンの伸びが悪化し、いよいよ緩々になってしまいガイドを激しく叩いてしまっている異音です・・・（－－；）

　これでは、点火時期を調整しても直ぐ狂うし・・・バルブタイミングも・・・（＝＝；））

　おそらく燃焼状態が悪く、大量のブローバイガスが発生させたか！？、ブローバイも詰まっているようで腰下から出ているブローバイのホース出口に激しく振動が出てしまっています。ヘッドガスケットも吹き抜けているようでヘッドからオイルが漏れ出しています。それどころかオイルレベルゲージの差込口からもクランクケースの内圧が上がっているからでしょう、オイルが吹きだしています。「250ｋｍ走行で１リットルのオイルを消費する」というので排気を点検すると排気にオイルの粒子が夥しく混じって排出されているのが確認できました。



　ココまで悪化する前にエンジンのヘッドと前面（まえつら）のＯＨをすべきでしたが、もはや手遅れです。

　おそらくヘッドは逝ってしまっていますから交換。腰下もバラしてシリンダー壁をボーリングしないと・・・エンジンを「生きているもの」に積み替えるか・・・降ろして完全なオーバーホール以外修復の方法はありません。

　エンジンは機械ですから調子を落としたものは整備するしかありません。トラブルが小さいうちに対処すれば今も元気に動いていたハズのエンジンが終ってしまっています・・・。

　機械はけして自然治癒しません。さらに放置すれば確実に破滅に向かって突き進んでゆきます。

　人間の病気と違い様子見の経過観察で事態が好転する等という事はありえません。

　エンジンの分解をともなう整備はマトマッタお金がかかりますが、かける時はかけないと、もっと大きな代償を支払うことになります。


　トラブルは小さいうちに対処しましょう。そして・・・やらねばならぬことはゼッタイ遣らねばならないのです。

　おわり