2014年04月29日
現在、三菱ジープ(後期ワイド)についてはガソリン車用のソフトタイプのサスペンションは販売されていません。もっとも柔らかいのは調べた限りでは2インチアップならモトレージ。3インチアップならジールか、やはりモトレージ…
ガソリンジープの貧乏チューンによく使われていたJ53・J55用の純正リーフはフロント4.85リア3.61です…このくらいのバネレートでキャンバー量が2インチくらいというのがガソリンジープには具合がイイのですが…。
ちなみにジール3インチはフロント5.4、モトレージは2インチも3インチも5.54…リアは各車とも3.7位です。同じバネレートならキャンバー量が大きい(リフト量が大きい)ほうが柔らかく体感するのでジールの3インチが比較的柔らかく体感できるかもしれません。
かつてクロカンジープ御用達といわれたJJCから出ていたスーパーアクションサスの前期モノは柔らかかったのですが…後期はディーゼルターボ車用セッティングでバネレートが上がってしまっています。中古で入手するなら注意が必要です。
オンロード用に振ったハードタイプではリフト量2インチでフロント7.36リア4.12というものがあります。ガチガチかというと、そうでもなく案外しっかりしたハンドリングでオンロードのコーナリングでよれる事が無く、飛ばす人には案外具合がいいです。勿論ディーゼルターボ車でオンロードメインという人にはグッドフィーリングかもしれません。
参考までに、よくリアのリーフを一枚抜く・・・といったセッティングを見受けます、オンロードでの突き上げが減り、オフロードでは路面追従性が上がりイイ事ずくめに見えますが…セッティングとしてはそ・れ・だ・けです。
柔らかすぎるリアサスペンションというのはリアのサス剛性が下がることで車体のスクワット(駆動力をかけるとリアが沈み込みフロントサスが伸び上がる現象)が大きく現れるようになります。
オフロードでの段差乗り上げ時などでアクセルオンするとリアが大きく沈み込みフロントサスが伸び上がるのですが、このとき前後サスペンションの動きに時差が生じてリアが沈みすぎてフロントの荷重が抜け車体ががくがくするばかりでトラクションが上手く伝えられない…といった現象が起こります。
乗り心地は良いに越したことはありませんが、乗り心地ばかりに気をとられるとリーフサスペンションの基本的セッティングを誤ります。リーフはある程度リアが突き上げるのは仕方が無い。サスペンションの性格上ある程度のリアの硬さはやむを得ない事もアルと知るべきです。
つづく
Posted at 2014/04/29 03:23:50 | |
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ジープ | 日記
2014年04月23日
三菱ジープ後期型を例にとってのオフロード向けにイジルというお話の続き。
三菱ジープは、まんまでオフロードに持ち込める数少ないオフロードカー。ナンバープレート位置を何とかしてクラッチレリーズをガードすれば…ひとまずでしょう。
後はタイヤをお好みで…ノーマルサスではけるのは30-9.5-15までかな。
それでもう十分に走れる。
もう20年近く前になりますが、冨士山に自由に登れた頃、全くの初心者をハードで名高い精進口林道につれていったことがあります。どノーマルのJ54にタイヤだけ家のうらに転がっていた31-11.5-15のノーズマンⅡかなにかを履かせて…それで十分でした。初めて走るハードな廃道ですからクリアランスだけは確保してあげようと大きなタイヤを履かせたのですがディーゼルエンジンのJ54は必要十分なパフォーマンスをしめして大過なくこの名高い悪路を走破してしまいました。
オフロードを走るにはサスペンションの改造やノンスリやらデフロックなんかのトラクションデバイスが無いと駄目と思っている人が居ますが、決してそんな事はありません。
ジープはほとんど手をくわえなくてもオフロードを十分に走ることが出来ます。
ところで…かくいうオイラのJ58はサスペンションやら、いたるところに手が入っています・・・矛盾してると思うでしょ。
でもオイラのジープには走りに不要な装備は何もありません。ドレスアップパーツの類には全く興味は無く、ボディに取り付ける機能があるのかないのか不明な、防衛省のジープに装備されているライト類のガード?も一切取り付けていません。車体に余計なものをくっつける事自体が大嫌いなのです。
ジープという車は何かを付け足すほど走りの機能から離れていくように思えます。スタイルなんてどうでもよい。ただ機能的であればそれでいい…その結果がジープ独特のスタイル、かっこよさになっていると思っています。
だから…どうしても改造して走りの機能を高めたいというのなら、できるだけシンプルに虚飾を廃したものにしていきたいものです。
つづく
Posted at 2014/04/23 23:21:02 | |
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ジープ | 日記
2014年04月23日
オフロード用に車を改造する・・・というお話。
※これはジープねたを書くブログですので、ジープの場合はということに鳴ります。
ジープはもともとオフロード走行を前提に作られています。
ただし…
勘違いして欲しくないのはオフロードのみを考えて作られているわけでは無いということです。基本はあくまでオンロードにあって、オフロードも走れるというものです。…そしてそのオフロードでのパフォーマンスは限りなく高いほうが良い…と、まあその程度です。
したがって、オフロード走行に限定すると不満な部分が出てくるのはやむを得ません。
具体的に三菱ジープの後期型を例にとってみましょう。
まず最悪なのはリアのナンバープレートの取り付け位置でしょう。これはオフロードでのパフォーマンスに寄っているジープという車では考えられないような酷い位置です。そのままオフロードを走ったらナンバープレートは千切れるかぐしゃぐしゃに変形してしまいます。
次に、お腹のしたに目をやってみると…クラッチレリーズがむき出しで地上高の最も低い位置付近に出っ張っています。ほんの小さなそり状のガードが気休め程度についているのみです…そしてミッション&トランスファーが乗っているクロスメンバーがぶつけてくださいとばかりに突出しています。さらに…同じ低さにセンターブレーキのドラムもむき出しで突出してるのです…
最終にちかいディーゼルターボでは改善されていますが排気管の取り回しもいただけません。
エキゾーストマニホールドから出た排気は集合されて運転席下部のフレームの「した」をくぐってサイドステップ(これもぶつけてください。という位置に突き出していますが・・・)のかげでプリマフラーで一度排気膨張&干渉され「再びフレームの下をくぐって」ボディしたのメインマフラーとつながりボディ右後部のコーナー付近下部につきだしたテールパイプから排気されます。テールパイプはカットすればどうにかできますが(排気ガスを巻き込むようになりますが・・・)ぶつけてくださいという位置をとりまわされていることは一目瞭然です。
これは後期型ジープには共通ですがタイヤのサイズ問題があります。元々ジープには29インチ相当の外径の6.00-16という下駄山が履かされていたのですが後期型になってから15インチホイールに7.60-15のリブラグや215R15のラジアル(いずれも28インチ外径)が掃かされている事です。リジッドアクスルの車の最低地上高はタイヤのサイズで決まってしまうのでこのインチダウンは納得いかないものですね。
このようにみていくと案外ボディワークの問題ばじかりで重要なエンジンやミッション、トランスファーのギア比など走りに直結した部分には不満がほとんど無いということに気付きます。
このあたりが実は「オフロードに寄っている」ジープという車の真骨頂なのです。
このあたりから基本的なオフロード向けの改造箇所と方法がみえてきますね。ナンバープレート位置はテールゲート部分にでも移動するのがいいでしょう。排気のエンドパイプは少し排気が巻き込むようになりますがカットすれば済むでしょう。
つづく
Posted at 2014/04/23 00:56:58 | |
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ジープ | 日記
2014年04月21日
ようやく・・・
大変長らくおまたせいたしました。あちらこちらと問題箇所がみつかり・・・思いがけず長逗留となったJ37コラム車・・・ようやく全ての修理と電動パワステの取り付けが完了。あとは修理中に切れてしまった車検を取って、納車という運びになりました。
色々、問題はあったものの安全にはかえられません。
これでひとまず心配は無いと思いますが、まだやったほうがいい要整備箇所も若干あるので頭の隅において置いてください。
長い期間にいろいろなオーナーの手を渡ってきたジープには、隠れた問題点が山積している場合が多いものです。日頃いろいろなジープを見慣れている私達でも、ばらして見ないとわからない問題点や、何日も眺めていて・・・おや?と気付くような事もあり、購入時にどれだけ慎重に検分しても実際に手元においてリフトで持ち上げ、じっくりと調べてみないと正体は、なかなか判るものではありません。
これは、前のオーナーの善意悪意とはまた別の問題で、長いあいだにどのような使われ方をしたのか?休眠期間や放置期間は?事故や故障にたいして修理がどのように行われたか?それら全てを、まとめて引き受けるというのが中古のジープを購入するということでもあるのです。
電動パワステを組んで取り付けるだけで、何事も無く出庫できたジープは残念ながら一台もありませんでした。旧い車にはそれだけの歴史があるということです。
乗りっぱなしで済むクルマなんてありません。機械にはメンテナンスが必要です。
手入れしながら使い続けていくというのが当然の姿です。それがいやなら国産の新車を買って車検が来るたびに新車を代替していくしかないでしょう。ジープは非常に丈夫に作られてはいますが、適切な手入れや整備はかかせません。乗りっぱなしに出来るクルマではないことは忘れないでください。
とりあえずは快適ドライブでGWを楽しんでくださいませ。
※つぎに電動パワステ装着の順番をお待ちの方、たいへんお待たせいたしました。入庫受入可能です。ご準備よろしくお願いいたします。
Posted at 2014/04/21 22:20:56 | |
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ジープ | 日記
2014年04月20日
オフロードの運転技術10ではオフロードの運転技術のうちもっとも重要な「リカバリー」について触れてみました。
で、今回はオフロードの走らせ方についてです。
さて・・・
※四輪駆動では常に「三輪の接地」を心がける事が大切です。別名「三点接地」とも言います。
これは前二輪と後輪のうち一輪もしくは、後二輪と前輪のうち一輪で作る三角形を走らせながらイメージしていくということです。
前回お話したようにパートタイム式四輪駆動は三輪が接地していれば簡単にスタックしたりはしません。
深い穴や凸凹した地形で対角線スタックに陥らないために、この「三点接地から三点接地に車体をひらひらとさせながら走らせていく」のです。
前後どれか一輪がどれほど大きく浮き上がったとしても、そこから前進して次の三点接地にいたる車体の姿勢変化が前転やバック転、横転の危険がないのであれば恐れずアクセルオンしていれば車は前進を続ける事ができます。
とはいうものの初心者にはこれが危険なのか大丈夫なのか全く判断できないかもしれません。したがって「最初のうちは経験者に見守って誘導してもらう」のが良いでしょう。
「少し慣れてきたら、事前にこれから走る路面を検分して、そこを走らせたら車がどういう姿勢変化を起こすか予測して試してみましょう。」
最初は簡単な路面からしだいに凹凸の大きな困難な地形にトライしていきましょう。
誘導はできるだけ危険の無いように早め早めに支持を出しましょう。危険の無い場所では誘導をしないで、ドライバーに判断をさせることも大切です。
このようにトレーニングしていくと「ライン取り」というもので車体の姿勢変化の予測と慣性をつかって勢いで走り抜けるところ、グリップでじっくりと走らせたほうがいいところの区別がつけられるようになります。漫然と走らせていてはなかなか技術は身につきませんが、意識して仲間に手助けしてもらえば安全にきちんとした技術が身につけられます。
つづく
Posted at 2014/04/20 23:51:02 | |
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ジープ | 日記