絶景登山レポの途中でしたが、またしても
ショッキングな訃報が入ったので
哀悼の意を込めつつ、ちょっとだけ想い出を振り返ろうと思います。
日本ではクリスマスが明けたばかりの今朝、その訃報は入って来ました。
ジョージ・マイケルが急逝?だって、自分と大して歳も変わらないんじゃ?
というか、今年は何でこうも偉大なアーティストが次々に死んでいくわけ?
本当に2016年って、どこまでも呪われた年だなぁと言わざるを得ません。
2016年は1月から
デヴィッド・ボウイが癌で他界したのを皮切りに、
同月の直後には元イーグルスの
グレン・フライまでも急逝してしまいました。
さらに2月に入るとアース・ウィンド&ファイアの
モーリス・ホワイトも。
3月には偉大というか偉人、
ジョージ・マーティン氏も亡くなられました。
2日後にはEL&Pの
キース・エマーソンも追うように逝去しちゃいました。
4月に入ったら今度は
プリンスまでも急逝し、いよいよ呪われてるのか!?
と思うほど、もう次々とメインストリームの人たちが旅立って行きました。
6月にはファンク音楽を語るには欠かせない
バーニー・ウォーレルも逝去、
そして、10月に入ると今度は邦楽界でも相次いで訃報が入って来ます。
BOOM BOOM SATELLITESの川島さんも私にはショックでした。
ライブ、めっちゃカッコ良かったです。もう二度と見れないのは切ない…。
つい先日には嫁さんとも何度かライブに足を運んだ
黒沢健一さんも逝去。
去年の名古屋公演に行かなかったことを本当に悔やんでも悔やみきれません。
本人はリンゴ・スターの来日公演を死ぬまで楽しみにしてたそうですね…。
少し戻って10月はデッド・オア・アライブの
ピート・バーンズも急逝し、
翌月11月にはこれまた偉大なアーティスト、
レオン・ラッセルも逝去。
さらに、3月急逝したキースに続いて
グレッグ・レイクまでも逝去…。
もう訃報はウンザリ!しかしもうすぐ2017年だ…と思っていた矢先に
元ワム!の
ジョージ・マイケルの訃報…というワケです。
今ちょっと思いついただけでも、これだけの訃報…呪われてるとしか思えません。
いや、そんなのは偶然でしょうけどね。でもそう思えてならないのです。
特に自分自身が死ぬほど聴いて育って来たアーティストばかりですからね…。
ジョージの死因は結局、心不全だったようですが、確かにこのところ彼は
あまり音楽活動も積極的でなかった感じだし、特に昨今は悪いニュースが
目立ってたりしたので、…ドラッグかな?とかすぐに思ってしまいましたが。
まさかクリスマスの日に人生の最期を迎えてしまうなんて…哀しすぎます。
昨晩もあちこちで流れてましたよね、ワム!の名曲「ラスト・クリスマス」。
Wham! - Last Christmas (1986)
そういやこの曲を発表した頃にワム!の解散も発表していましたよね…。
しかし、気が付けばこの曲も
30年前!そりゃ歳もとりますよねぇ(汗
40代以下の若い人たちには想い出深くも何とも無いかもしれませんが、
私のようなジジイ世代にとっては物凄~く思い入れが深いんですよ。
ワム!と言えば、当時こちらCMが日本ではガンガン流れていましたね。
多分、流れてたのは…昭和59年とか60年頃だったような記憶ですが。
Wham! - マクセルTVCF (1985)
はい、日立マクセルのカセットテープ「UD2」ですね。通はハイポジって。
昭和59年頃の私は、必死でアルバイトをして小遣いを稼ぎまくってました。
そして、このUD2だけでも恐らく3~400本は買ってます、はい(爆
常時100本くらいは生テープをストックしていましたからね、録音用に。
きっと私が使ったカセット代だけで、軽く
クルマが1台買えそう(汗
今でも処分しきれない数千本のカセットテープが自宅に眠ってるんですが、
30年前にストックしたままの新品のカセットもまだいくつか眠ってそう。
勿論、ワム!がデビューした時のラジオ放送を録音したテープだったり、
レコードからダビングしたテープも健在…だと思います。
ほとんどは幾度となく繰り返した引越で処分しちゃってるんですが…。
本当にド貧乏になったらヤフオクで売り払ってしまおうかしら(爆
Wham! - Club Tropicana (1983)
最初にジョージの声を聴いたのは、確かこの「クラブ・トロピカーナ」でした。
今から
約35年前の話です。今50歳のオヤジなら多感な中学生ですね。
ジョージの声も素晴らしいですが、演奏もまためちゃくちゃ音が良くて。
最初に買ったLPレコードは流しすぎて擦り切れて買い直したほどです(汗
当時既に私はピアノやギターを演奏してましたが、当然この曲も演りました。
ギターのカッティングといい、ベースのスラップといい、カッコイイです。
この時、ワム!の2人はまだ高校3年生ですよ。なんだか笑っちゃいます。
因みにワム!の片割れであるギターの
アンドリューについてですが…
彼は実はギターは大して弾けないし、ほとんど作曲も出来なかった人なので
3年足らずでワム!が解散した後は、何故かレーサーに転向することとなり、
一時的に話題になり、ソロデビューもしましたが…それっきりでした(大汗
10年ほど前に一瞬だけ再結成の噂も流れましたが…お流れになった様子。
Queen & George Michael - Somebody to Love (1992)
ジョージがシンガーとしても如何に優れているかは説明するまでもないです。
クイーンの故フレディ・マーキュリーの追悼コンサートを見れば尚更です。
実際、一時は本気でフレディの後任になるのでは?という噂が飛び交いました。
もうね、ぶっちゃけちゃいますが…
エク○イルとかJソールなんちゃらとか聴いて「歌が上手い!」とか言ってる
耳が腐りかけてる気の毒なリスナーには、本当の音楽を知ってもらいたいものです。
ま、こんな毒をガンガン吐いてると正直者は干されちゃいますけどね(爆
George Michael - Outside (1998)
ジョージと言えば、ワム!を解散後すぐにソロ活動を始めていきましたが
個人的に好きだったのは大ブレイクした「フェイス」よりもこちらでした。
やっぱりこの人のバックボーンはあくまでR&Bであり、ソウルなんだ、と。
イギリスっていう国は本当に面白いですね、音楽背景を覗いてみると。
ビフォー・ビートルズ、アフター・ビートルズっていう歴史も見られますが、
さらにそこからアンチ・ビートルズ、シンパ・ビートルズといったようにも
二分していくところがあるから尚更面白いんですよね。わかりますかね(汗
最後に、ワム!時代にジョージのソロ曲として発表されたこの曲を…。
George Michael - Careless Whisper (1984)
今聴いてもトリハダものですね、ジョージは当時まだ20歳ですよ!(爆
正直、小便臭いクソガキでもおかしくないのにね。何なんでしょうこの色気。
さらにこのイントロのサックスのフレーズは至るところで乱用されましたね。
因みにこのイントロのサックス演奏を私は自宅でよく演奏したもんですが…
私が吹くと色気どころか死にぞこないのジジイの断末魔にしかなりません(爆
おまけに…
ジョージと言えば、随分経ってからゲイであることをカミングアウトしてます。
ま、音楽業界ではワム!の頃から散々噂されてたので誰も驚きやしませんが、
イギリスのミュージシャンって、フレディもそうだし、エルトンもそうだし、
偉大なアーティストってゲイ文化の中で培われるものなんでしょうかね?
先述した
10月に急逝したピート・バーンズもそんな1人だと思うんですが、
彼もまた非凡で優れたアーティストで当時から大好きだったんですが、
いまいち日本ではデビュー直後のみで殆ど取り上げてもらえませんでした。
80年代当時に日本でも一世風靡した
カルチャー・クラブのボーイ・ジョージも
ピートに対して尋常でないくらいその才能と美貌に嫉妬していたのは有名な話。
夜ヒットの映像が残っていたので紹介しておきます。
Dead Or Alive - 夜のヒットスタジオ (1987)
この時、ピートは27~8歳でしたでしょうか。名古屋にも来てました。
この頃の夜ヒットは…古館さんが大嫌いでしたね、音楽を知らなさすぎで。
しかし、哀しいかな彼のこの演出が後の日本の音楽番組を根底から変えた、
というのは紛れもない事実ですけどね、バラエティ色の強い音楽番組を…。
そんな古館さんも、まさかこの20年後に自身の息子がロックバンド結成して
さらにはデビューするなんて…思いもよらなかったでしょうねぇ(汗
それにしても相変わらずこの頃のピートは妖艶な雰囲気でいっぱいです。
それが…
20年経って、こんなバケモノみたいになるとは思いもよらず…(涙
Pete Burns - You Spin Me Round (Like a Record) (2006)
整形手術って怖いですね。何十億と稼いだお金は全て治療費で使い果たし、
亡くなった時には葬儀代すら支払えないほど遺産も何も無かったそうで…
それを昔から嫉妬していたボーイ・ジョージが肩代わりするという不思議。
この映像は10年前の映像で、再起をかけて活動再開した頃だと思いますが
50歳近くなったこの当時でもこれだけの歌唱力と声質を誇っていたのなら、
精神的に病んで整形手術なんて繰り返さなければ今ではさぞかし…(遠い目
ピート・バーンズ、享年57。
そして、ジョージ・マイケル、享年53。
年下の私が言うのもアレですが…どちらもまだまだお若い。
同世代の人たちの訃報もきっと多く耳に入って来ることになるでしょう。
しかし、自分にもいずれ近い将来、死期は必ずやって来るもんです。
彼らのように功績は残せなくとも1日1日大切に生きねば、と思います。
何はともあれ、レスト・イン・ピースってことで。
…久々に元音楽ライターらしく、それっぽい感じで書いてみました(汗