念願の?富士山初登頂記録ですが、前回の
出発編に続いて今回は登頂編です。
冒頭の画像にあるのは、標高約2400mとなる富士宮5合目登山口です。
富士宮ルートへ訪れた登山客は、皆さんここからテクテクと登って行きます。
これだけ快晴で山頂まで見渡せると、何となくモチベーションはウナギのぼり(笑
気温は14℃程度なので、Tシャツ1枚でも十分でしたが極力日焼けしたくないので
化繊の長袖を1枚上から着ておきました。ストックは今のところ使いません。
因みに、写真の大半は登山中ではスマホのみで、山小屋や山頂の一部では
超広角レンズか望遠レンズによる一眼レフの撮影画像…となっております。
先日購入したばかりのスントのアウトドアウォッチ、
トラヴァースには
予め富士山の山行ルートが入れてあるので、ナビゲーションも開始します。
時間は朝7時ちょうど。今後の参考の為に、今回は特にスケジュールなども
常にチェックしながら登ります。勿論、この日の為に?時計と共に購入した
ニコンの超広角レンズも初めてなので、色んな意味でドキドキと不安でいっぱい。
登り始めるとすぐに背後に富士山麓と駿河湾が広がる大絶景が待ってます。
高いところへ登ってきたんだ、という実感が得られるのもポイントですね。
そういや…
4~5年前に訪れた際は、やはり生粋の雨男。せっかくの紅葉狩りだと言うのに
見事な悪天候となりました…ま、雨自体はほとんど降ってはいませんでしたけどね。
この時はまだ、登頂しようなんてコレぽちも思っちゃいなかったので…
6合目近くまで軽く散策して、「ふぅ~ん…」って感じで帰りました(笑
こんな濃霧の中、何時間も登り続けるなんて正気の沙汰じゃないね!って
当時は思っていたんですが…まさか登頂する日が来るとは思いませんでした(汗
いつかは登頂したいとは漠然と思っていたけど、結局思ってるだけでしたしね。
さて。ここで、改めて今回の登山ルートを。
今回は、登頂には富士宮ルート1本なんですが、下山時には御殿場ルート、
プリンスルート、そして、富士宮ルートと3つのルートを渡り歩く計画です。
富士宮ルートというのは、主な4つのルートで唯一登山も下山も同じルートで、
登頂する人と下山する人との交差が多く、混雑時には渋滞しやすいとのこと。
そこで、最近はプリンスルート経由で下山するのが流行ってるようなのです。
…というワケで、私もそんな流行りに乗っかって…というワケでは全くなく、
迫力の宝永火山をどうしても間近で見たかった、というのが一番の理由でした。
さて、5合目を7:00に出発して、6合目まではとても穏やかな坂道。
しかも、特別ゴツゴツしているワケでもないので、全く疲れもありません。
そして、この日は一般世間では夏休み直前、3連休があったばかりの週、
ど平日でど真ん中、前日は落雷もある激しい悪天候…などといった条件が
見事なまでに揃い踏み。しかし、その前日に梅雨明け宣言が発令されて、
毎年30万人もの登山客でごった返す富士山も、この日は見ての通り…。
そして、アッちゅー間に6合目に到着です。15分程度しか経ってません(笑
標準コースタイムとしては、5合目→6合目は35分とされていましたが(汗
この6合目には、何故か隣り合わせで山小屋が2件あるんですよね。
ぶっちゃけ、登り始めて早々に泊まる人はいるように思えませんが…(汗
ただ、5合目の最終バスに乗り遅れた人には…良いかもしれませんね(笑
私より先に出発した人たちを何人か追い抜いたこともあって、山小屋には
登山客が誰1人としていません…まさに貸切状態です(笑
そして、自販機もチェック。
5合目では200円だったドリンクも、6合目では早くも300円…(汗
今回は全ての飲料と食料を持参してきているので、基本…一切買いません。
そんなワケで、5合目から極端に近い場所なので、高度感は5合目よりも
ほんのわずかに感じるだけで、そこまで大きな違いは無いんですが…
それでもこれだけ絶景だと見とれてしまいますね、地球はデカい…(笑
麓の方には、愛車を駐車してきた水ヶ塚公園が結構ハッキリ見えてます。
ニコンD5500+10-20mm広角レンズの画像もいくつか…。
やっぱり、これだけ超広角だと…当たり前ですが、全然違うもんですね。
特に富士山の山小屋なんかは、登山道の縁のところに建てられているので、
それをフツーに撮ろうと思っても、なかなかうまい具合に収まりませんが、
これだけ超広角だと、狭い登山道と麓の景色、建物の景観、全てが収まります。
…やっぱり貧乏をよそに無理してでも買っておいて良かったです、超広角。
そんなことを思いつつ、こんな所で長居はしていられないので、暫くして出発。
眼下にはまだまだ広大な絶景が広がっています。既に雲の上の世界です。
次は新7合目へと向かいます。標準コースタイムだと60分となっています。
先を登っていた他の登山客もガンガン追い抜いて行っちゃいます…(汗
何せ、高度3000m以上になってくると、酸欠による高山病が気になるので
比較的ラクな今の段階は、ちょっと飛ばしていこうと思っていたんですよね。
ま、そうでなくても…これだけ眺めも天気も良いと、足取りも軽くなりますよね(笑
こうした案内板がマメにあるところが、さすが日本百名山…世界遺産ですね。
しかし、300mといってもこうした山だととてつもなく時間はかかるものです。
先ほどまでいた6合目が…随分小さくなってきました。結構登ってますね。
右手には、後の下山ルート上にある宝永山がチラっと見えてきました。
それにしても、富士山の稜線は本当に美しいですね。定規で線引きしたみたい。
30分ほど登ったところで、新7合目に到着しました。ほぼ倍の速さです(爆
登るスピードでかなり時間が稼げたので、ここでも勿論、休憩を入れます。
7合目まで来ると、5合目も6合目も、両方ともハッキリ確認出来ますね。
5合目から6合目には約15分、6合目から新7合目までは約30分。
ジジイな私にしてはなかなか幸先の良いペースなんじゃないでしょうか(笑
ザックを下して、デジイチを取り出して、レンズ交換なんぞもしながら
休憩しながらもあちこち撮影したり、ツイートしてみたり…と忙しい(汗
今回の富士山登山にあたって私が持参している荷物はザッと以下の通り。
・ザック(40リットル、1泊2日分)
・ストック(トレッキングポール)
・登山靴(ワリとガチ登山向けのタイプ)
・スパッツ/ゲイター(これがないと下山が大変)
・飲料(500mlペットボトル×3本)
・食料(菓子パン×4、おにぎり×1、非常食+行動食)
・常備薬(胃薬や鎮痛剤、絆創膏など各種)
・日焼け止め(出発前だけでなく頻繁に塗布します)
・デジイチ(D5500に超広角レンズと望遠レンズのキット一式)
・スマホ&モバイルバッテリー、各種ケーブル(10000mAh)
・レインジャケット上下(防寒としても着用します)
・高吸汗性タオル(下山時の土埃避けにも使えます)
・保険証&免許証、登山計画書のコピー
・防水ハット、UVサングラス、軍手
・ウェットティッシュ、ボディシート(手洗いが無いので絶対必須)
・膝サポーター(下山時に足の負担を軽減)
・現金(緊急時の宿泊を想定して1万円ちょい持参)
・防水ポーチ、防水ザックカバー、登山用腕時計、などなど。
あとは…何だろう?だいたいこんな具合ですかね。
他にもポケットティッシュだの、ビニル袋だの、イヤホンなんかも持ってたかな?
ワリと多くの人が持参するであろう防寒具のダウンジャケットは持参せず。
先月氷点下だった御嶽山でも平気だったのと、天候悪化の恐れが無い為。
また、夜間移動の予定も無かったのでヘッドライトもパスしました。
それと、大半の人が手にしていたお約束の「酸素缶」といった類なのですが…
実は…高山病にはほとんど関係ないので、そんな邪魔なモノは持参しません(爆
気圧の急降下で起こる病気なので、気圧が上がらなければ無意味ですからね(汗
因みに、今回初めて携帯することとなった
SUUNTOのTRAVERSEですが…
GPSなんかの精度はそこそこ高いんですが、気圧計や気温に関しては、
こうやって腕に巻いてる状態だと…結構、いや、かなり誤差が生じてます。
特に気温についてはどのアウトドア系ウォッチもそうですが、大抵の場合
体熱の影響をモロに受けるので、実際の気温よりはるかに高く出てしまいます。
この時も、別に持ち合わせてた気温計と比べても15℃以上ズレてました(爆
なので、気温や気圧をより正確に知るには、外さないといけない…というのが
これらアウトドア系ウォッチの最大の問題点だと思います、はい。
さて、十分に休憩をした後、御来光山荘のある新7合目を出発します。
看板にもある通り、標準コースタイムだと630m、50分となります。
しかし、次に向かう元祖7合目…って、なんじゃそりゃ!?って感じですよね。
ま、元祖!っていうくらいだから、きっと本来の7合目はそちらなのでしょう。
新7合目を過ぎた頃から、周囲の雲の動きがやたら激しくなってきました。
気が付くと真っ白な雲で覆われているのに、数分もすれば真っ青だったり。
とにかく、雲の流れは早いですね。ガスったりするといきなり視界不良です。
"ブル道"と呼ばれるブルドーザー専用の登山道を何度も横切ります。
このルートだと、当然ですが…ゴツゴツした岩肌を歩くこともないですし、
突然急登になったりすることもないので、距離はかなり増えちゃいますが、
こちらを使いたいって人もいるんじゃないでしょうかね。
…って、思いましたが、ブル道は完全に立ち入り禁止区域になってますね(汗
さて、新7合目からはストックを使うことにしました。
ストック無しで登頂&下山してる人も沢山見かけるんですが…
正直、足への負担を考えたら、ストック(ポール)は絶対使うべき!ですね。
それに、こうした決してよろしくない足場でのバランス維持に発揮します。
そろそろ元祖7合目かな?っていうところで、疲れ果ててる人が増えてきました。
ぼちぼち標高も3000mの大台に乗るかな?っていうポイントです。
そして、ふと麓の方を振り返ると…いつの間にかガスまみれ、視界不良(爆
ほんと、山の天気というか…とんでもなく環境が変わりやすいですね。
そして、元祖7合目の山小屋を目前にしたところで、3000mの看板が。
先日登った御嶽山や、今度登る予定の乗鞍岳の最高峰に近い高さですね!
やっぱりこの3000mという高さはいろんな意味でワクワクしちゃいます。
この時点で、時間は?というと…
まさかの8時半前でした…(爆
標準タイムコースだと、5合目から約2時間45分かかることになっているので、
どうやら
1時間以上も早く到達してしまったことになります(大汗
さすがにこのハイペースでは、体力以前に酸欠で高山病必至!!ってことで、
今後は意識してペースを落として、極力小屋でのんびりと休憩することに。
間もなくして、元祖7合目に到着しました。
3010m…なんだか感慨深いです。それでもまだ700m以上もあるのか(爆
しばらくガスってましたが、山頂方面には青空が覗いていました。
とりあえず、ベンチにザックを置いて、しっかりと休憩をとります…。
辿ってきた登山道では登山客が列を成してこちらに向かって登ってます。
時間にかなり余裕が出たっぽいので、ここでようやく?朝食タイムです。
とは言っても…腹持ち良さそうなチョコクッキーバーですけどね、ええ(笑
そして、今回の飲料のお供は…
この毒々しい色がアレなんですが…BCAA、アミノ酸ドリンクです。
普段から毎日1ℓ、ジムでさらに1ℓ飲んでいる"魔法のお水"なんですが、
特に私が愛飲しているこの
エクステンドは、必須アミノ酸は勿論のこと、
血行促進等の働きもあるシトルリンも入っているので、登山では無敵です。
圧倒的に疲労回復と、血中酸素濃度の低下を防ぐ意味でも、超オススメです。
だいたい私…アミノ酸無しだったら、ここまで体力は絶対に続きません(汗
というワケで、私は自宅で不要なペットボトルにアミノ酸のドリンクを作って
持参するようにしてるんですよね。温くなるのでガチガチに凍らせて…ね(笑
20分以上休憩したところで、元祖7合目を出発。次は8合目へと向かいます。
8合目までは標準コースタイムでは60分とありましたが、45分とも…(汗
ま、45分以内に到着すれば、標準よりも速いってことで良しとします(笑
距離的には570mしか無いようですが、それもそのハズ…悪路になります(汗
そうそう、大抵私が登りに行く山って、こんな足元が標準です、ええ(笑
これでようやく登山してるな、って実感。それまではただの"散歩"って感じ。
そうは言っても、やはり富士山って非常に整備された観光登山スポットですね。
ただ、そうは言っても数日前には
こんな許されない事件があったばかり…。
私みたいな超方向音痴だと、こんな矢印のイタズラがあったら騙されちゃいます。
そうでなくても普段から方向を間違えまくっているっていうのに…(遠い目
ものの数分でガスって目の前が真っ白になったかと思えば、すぐに晴れ渡り
真っ青な空が見えたりと、高度を上げるに連れ目まぐるしい変化が増え…
ようやく8合目らしき山小屋が見えてきました。ハリウッドサインの如く、
「八合目」と白い看板が目立ってますが…5合目からも見えてましたよね。
もうあとすぐ!って所で結構岩がゴツゴツ、斜面もちょっと急になりました。
8合目の池田館の手前には、開山中だけ看護スタッフが常駐する衛生センターが。
高山病になったり、怪我をした人なんかはここで受診してもらえます。
そして、ここからは奥宮境内地となり、いよいよ霊山っぽくなってきます。
この8合目付近は、ちょうど富士山頂の火口底の高さと同じになる為に、
(浅間神社の)奥宮境内という扱いとなってるんですね。なるほど~。
要するに、富士山頂の火口(大内院)の深さは約200m、ってことです。
さて、と。
かなり高山病を意識してペースを落としていたつもりでしたが…
結局この間も、コースタイムの倍近い30分弱で到着してしまいました(汗
登山開始、5合目を出発して約2時間で8合目…ちょうど登頂半分って感じです。
"八合目"と看板が掲げられていたベンチの真下はこうして覗ける仕様です(汗
ここでも勿論、十分な休憩をとります。撮影、ツイート、充電、水分補給などなど。
標高3250mとなると、日本で2番目に高い北岳も超えてしまうので、
これよりも高い場所が国内に富士山頂しか存在しないと思うとまた感慨深いです。
しばらくすると再び青空が見えて来たので、それを機に8合目を出発します。
8合目から9合目までの標準タイムコースは45分となっています。
富士宮ルートは落石が多いルートなので、このようなガードが設けられてます。
ガードを潜るとすぐに鳥居が見えてきました。
近すぎるせいなのか、角度が悪いのか、山頂が少し隠れています。
しばらくすると、富士山の広大な万年雪が見えてきました。
近くまで行くと、鳥居とはまた違う「門」が見えてきました。
何故かこの柱には硬貨がいっぱい突き刺してありましたが…ハテ…!?
万年雪を横目にテクテクと登って行くと…ようやく9合目が見えてきました。
見えているのに…あとたったの200mだと言うのに…何故か遠い(汗
そうこうしてると、麓から登って来たブルドーザーが通過していきました。
他の登山客からも、「アレで運んでくれたらラクなのに…」と愚痴がこぼれます(笑
そういや約2年前、
「ブラタモリ」のロケで、タモリさんがコレに乗ってましたね(汗
確か9合5勺目から自分の足で剣ヶ峰まで登っていたと思います。
というワケで、何とか9合目に到着です。8合目から約25分かかりました。
さすがにこれだけ登って来ると、地上の3分の2しか酸素が無いというだけあって
明らかに空気の薄さを感じますね。呼吸は一応今のところ平静を保ててますが。
山小屋の名前は萬年雪山荘というだけあって、裏手には万年雪が広がってます。
先ほどすれ違ったブルドーザーも到着しました。
…登山者より遅いのか(爆
そしてココでも自販機チェック。
9合目まで来ると缶コーヒーも400円と、6合目の倍額になるんですね。
しかし、少しでも荷物を減らしたい人にとってはありがたい存在ですよね。
よく考えたら、私が登山する際って、こうした自販機も山小屋もまともに
営業しているケースが少ないので…なんだか安心しちゃいますね。
9合目まで来ましたが、登山客の数は…せいぜい5~6人といったところ。
おかげでベンチで寝っ転がって空を見ながら休憩出来る至福の瞬間が味わえます(笑
…と、つい爆睡しそうになってしまったので、ここでも食事タイムとします(笑
前日の帰宅途中で買った…消費期限ギリギリなランチパックです(汗
名古屋人魂を忘れない名古屋人は、みそかつ精神も忘れていません(笑
そして、飲料は…8合目までに500mlを1本飲み干してしまったので、
2本目のBCAAを飲むことにします。まだ随分凍ったままでしたが(汗
萬年雪山荘はなかなかキレイな山小屋でした。最近改装でもしたんでしょうか。
7~8合目あたりでは度々ガスに覆われてましたが、9合目ではずっと快晴。
というか、気が付けばもう完全に雲の上…って感じでした。そりゃそうか。
ここまでやってくるとさすがに気温も下がってそうですが、思いの外暖かい。
気温はおおそよ10℃ほど。強風で有名な富士山も、今日は比較的穏やか。
例えるなら、登山中常に隣に扇風機を携えたシェルパが風を当ててくれる感じ?
ま、要するに天然クーラーが程良く効いてくれていて超快適ってことです(笑
さて、30分以上の休憩を取って、高山病対策をした後、9合目を出発します。
9合目の次は山頂ではなく、9合5勺…要するに9.5合目に向かいます。
9合5勺目までの標準コースタイムは40分となっています。
9合目を出るとすぐに再び鳥居があるので、そこを潜って先へ進みます。
…といったところで、中途半端ですが…みんカラのシステム上、これ以上
膨大になると投稿出来ないので、続きは次回へ…!ということでひとつ(爆