さて、前回の…山頂編の続きです。剣ヶ峰から御殿場ルートで下山します。
その後、最近人気の富士宮と御殿場の連絡道となるプリンスルートを通り、
最終的には富士宮ルートへと合流し、最初に登った富士宮5合目でゴールです。
ヤマレコのマップではプリンスルートはまだ完全に確立されていないので
ヤマプラのマップを参考にして、下山ルートのコースタイムを確認します。
剣ヶ峰を出発したのは12:45。休憩を一切入れずにノンストップだと
およそ3時間半で富士宮5合目に到着出来ることになっています。
距離はおよそ7キロ弱と、登りの時よりも2キロ近く長くはなってますが、
それでもやはり下山は急げるし、少なくとも登りよりはラクそうです(笑
但し、私の場合…見ての通り、鬼のように各所で撮影しまくっているので、
休憩時間なども含めてプラス約1時間、ってところでしょうか。
さらに、下山時に昼食もとるのでプラス30分、計約5時間が目標時間です。
SUUNTOのGPSロガーは、予め入力しておいた下山ルートを選択して、
この剣ヶ峰から早速ナビゲーションをスタートさせ、いざ出発します!
富士山頂の測候所…中が見てみたかったなぁ…タモリさんが羨ましい(謎
この剣ヶ峰の馬の背って…登りよりも寧ろ、下る方が緊張しちゃいますね(汗
ただ、これよりはるかに傾斜した雪山を何度もキックステップで下りてるので、
よっぽど大丈夫でしたが、砂地に足をとられる人は結構いたので要注意です。
剣ヶ峰の馬の背を麓に下りて来て、ふと左手を見たら…
往きの時にはイマイチわからなかった虎岩が、しっかり虎っぽく見えました(笑
多分、こちらのこの角度からの光景が、トラっぽいんじゃないですかね??
そして富士宮山頂まで下りて来ると…剣ヶ峰はガスに包まれて行きました…。
さらば、日本一高いとこ…(笑
富士宮山頂に戻ったところで、改めて参拝をします。安全下山祈願です(笑
そして、せっかくなのでおみくじも引いてみました。初めてお金を使った…(照
一応…大吉が出ました。少なくとも事故とかは無さそうなので安心です(笑
また、ガン闘病中である義父と、余命宣告も受けて入院中の実母のために、
健康祈願のお守りなんぞも購入しました。今回唯一のお買い物…でしたね。
そして、当初宿泊することも考えていた頂上富士館へ立ち寄りランチタイム。
屋内に30人くらいが座れるテーブル&イスがあり、休憩所となってます。
山小屋によっては有料の場合もありますが、ここは無料で休憩出来ました。
また、軽食屋とお土産屋もありましたが…ご覧の通り、極めて高額です(汗
因みに、2年前にはタモリさんがここでカップ麺を買って食べてましたが(爆
こういう食料も水も大変貴重な場所で食べるカップ麺は格別なんですよね。
しかし、今回は閉山時を想定していたので、トイレも飲食購入も我慢です。
というか…今回は食料も豊富です。富士山ではテントの設営も一切禁止ですが、
火気の使用も一切禁止されているので、持参するか買うしかないんですよね。
というワケで、またもや…ランチパックです(爆
…さっきから味が濃いのばっかりだなぁ(汗
そういや登頂前にコンビニで買ったおにぎりもありました、カルビ味…(笑
他にもまだ行動食&非常食として、チョコバー類もいくつかありましたが、
普段の登山と比べて今回は食べまくっているので、既にお腹いっぱいです(汗
飲料については、この時点でまだ500mlペットボトルの2本目を半分、
って感じだったので、750mlくらいしか水分補給はしてませんでした。
なので、持参した500mlボトル3本中…ちょうど半分残してますね。
ま、飲み過ぎるとトイレが近くなるという心配も若干あったんですが、
正直、とてつもなく汗を流すので、意外と山行では頻尿にならないのです(笑
山頂編の最後に…
これまでのスケジュールを備忘録として振り返ります。
7月19日(水)
23:00 名古屋の自宅を出発
7月20日(木)
01:30 新富士インターを下車
02:00 水ヶ塚公園駐車場に到着
04:00 寝れないので荷物の整理と登山の予習(笑)
05:45 券売窓口営業開始、チケット購入後バスに乗車
06:00 富士観光バスにて水ヶ塚公園を出発
06:25 富士宮5合目到着
06:30 登山準備と周辺撮影など
07:00 5合目出発、登山スタート
07:20 6合目到着、約10分休憩&撮影など
08:00 新7合目到着、約10分休憩&撮影など
08:30 元祖7合目到着、約10分休憩&撮影など
09:10 8合目到着、約15分休憩&撮影など
09:50 9合目到着、約30分休憩、朝食&撮影など
10:45 9合5仢到着、約20分休憩&撮影など
11:30 富士宮山頂到着、約20分休憩&撮影など
12:00 富士山頂浅間大社奥宮参拝、駒ヶ岳登頂など
12:15 剣ヶ峰到着、約30分休憩&撮影など
12:45 剣ヶ峰出発、下山開始
13:00 富士宮頂上にて昼食、参拝など
13:45 御殿場頂上より御殿場ルートにて下山
…とまぁザッとこんな具合です。
今はまだ筋トレ中で体力の無いジジイなのと、膨大な数の撮影もあるので
山行に時間がかかってますが、もうちょっと鍛えれば…頂上まで登るのに
3時間もかからないかもしれません。あとは、天候と体調次第って感じですね。
お腹いっぱいになったら、駒ヶ岳の麓を通ってお隣の御殿場頂上へ向かいます。
近くには銀名水という、雪解け水による湧き水が出る場所があるんですが、
近年どうやら干からびてしまってるようで…残念。飲んでみたかったような(汗
御殿場頂上は…哀しいくらい閑散としています。ってか誰もいません…(大汗
御殿場頂上にもそこそこ立派な山小屋があるんですが、休業中だそうです。
御殿場ルートは、この下山ルートこそ富士山の醍醐味が味わえるんですよね。
それが、こちらの標石にもある「砂走り」という下山道です。
参考までに、こちらにその様子がよくわかる動画を載せておきます。
御殿場の下山ルートは、軽石を含んだスコリアや火山灰で覆われているので、
動画にあるように、まるで雪の中をラッセルするかの如く進んでいくんです。
適度に傾斜もあるので、勢いと自重で…気が付けば走ってしまうという(爆
なので、"1歩で3メートル"と言われてますが、実際それくらいありますね。
登る時は1歩で30センチでしたから、その10倍!そりゃ早いワケです。
とりあえず、しばらくの間はゴツゴツしたガレ場のような道が続くので
さすがに走り出すようなことはないですが、速度は上がりがちです。
あと、足元の砂利も、富士宮ルートと違って褐色系がとても多いです。
また、しばらく斜面が急なので、登山道はつづら折りになっています。
9合目あたりには、富士宮ルートの9合目からも見えていた万年雪があります。
まだこのあたりは富士宮ルートとかなり平行してるんですが、暫く行くと
宝永火口があるので、次第に離れて御殿場ルートは南東に向かって行きます。
8合目付近には長田尾根登山路建設記念碑という標石がポツンとあります。
これは、かつて富士山測候所のスタッフがここで殉職したことをキッカケに
冬季登頂ルートとして、鉄柵やシェルターを設けたのですが、数年前に完全撤去。
以来、この標石だけポツンと残っている状態になっているようです。
厳冬期に登る際、鉄柵や防風シェルターがあれば登山にはありがたいんですが、
特に関係者ではない一般登山者がそれを頼りに次々に入山してしまうので、
敢えて撤去したんじゃないでしょうか。測候所も随分撤去されましたしね。
しかし、今でもこの長田尾根ルートは健在?で、冬場の定番ルートになってます。
位置的には、富士宮ルートと御殿場ルートの中間で、大弛沢とも呼ばれてます。
そして、さらに下って行くと…道中に何やら残骸らしきものが。
どうやらこれは以前存在した8合目の山小屋「見晴館」のようですね。
見晴館と言えば、先日の矢印のイタズラで話題になってましたが…
そちらは同じ名前でも、須走ルートの7合目の見晴館で、全く別物です。
ここを過ぎると真下に立派な山小屋が見えてきました。下りて行きます。
山頂まで1時間半、との看板が…。上りと下りじゃどエラい違いですねぇ(汗
御殿場頂上から下山し始めてまだ30分も経ってないんですが、
登りともなると…やはり相当時間を要しますね、特に御殿場ルートは…(汗
…というワケで、最初の赤岩八号館に到着しました。
ここは宿泊時の食事…カレーお替り自由なんですね!太っ腹じゃないですか(笑
小屋の名前に8合とありますが…正式にはココは、7号9勺となります。
これは、本来の8合目にあった見晴館が閉鎖、取り壊しになって、その直下に
こちらの山小屋をオープンさせたから…立地的に中途半端になったっぽい(汗
ちょうどこの時は雲が多くて下界の景色はイマイチでしたが…
雲が無ければ麓の御殿場市内は勿論、東京都内も見渡せるんですよね。
恐らく私の視力を以ってすれば、肉眼でスカイツリーは十分見えそうです(笑
しかし…しばらく粘ったんですが…さすがに厳しいですね、残念っ。
赤岩八合館から下を眺めると、真下に白い建物が見えてるんですが…
これは、何年か前に閉鎖された富士測候所みたいですね。
測候所のスタッフはこの御殿場ルートを通じて山頂まで通ってたそうです。
なので、このルート上には職員用の避難小屋もいくつかあるそうですが…
今回は途中でプリンスルートへ抜けていくので残念ながら確認ならず、です。
また、その先には7合5勺の砂走館や、わらじ館なんかも見えてますね。
そして再び下山をはじめると…一切看板も無い場所でロープを越えて行く人が。
これ、一般的なルートではないようですが、ヤマプラには掲載されているルートでした。
赤岩八合館と砂走館のちょうど真ん中くらいのところにわずかに踏み痕があり、
そこを西へトラバースしていくと、すぐ先に富士宮ルートの8合目に出るようです。
7合目へ向かう途中で雲間に宝永山が見えてきました。ワクワクしますネ!
足場はまだゴツゴツしているのであまり快調に走ることは出来ません。
山頂方面を見上げると…御殿場側の富士の裾野の雄大さを改めて実感します。
山頂からおにぎりを転がしたら5合目までノンストップで転がりそうです(笑
…いや、実際に冬場は雪崩は起こるし、落石も多少あるようですけどね(汗
御殿場ルート、8合目付近の足場はこんな感じ。
まだガッツリ走れる感じではないですが、砂走の意味が何となく解って来ました。
御殿場山頂を13:45に出て、あちこち撮影しまくりながらでしたが…
7合5勺の砂走館まで45分ほどで下りて来ました。なかなか順調です。
しかし…ここから山頂まで登るとなると、標準コースタイムで約2時間半です(爆
ただひたすら下るだけだと、何てラクなのでしょう…(笑
普段訪れる山だと、こんなに整備された歩きやすい登山道なんて無いので、
いくら下るだけとは言え、岩だらけだったり崖だらけだったり散々ですからね。
御殿場ルートは富士宮ルートよりもさらに登山客が…見当たりません…(汗
今日、この日だけ見てると、本当に開山される2ヶ月間に30万人もの登山客が
訪れてるのか!?って、思わず疑いたくなるくらい…ガッラガラ~です(汗
登頂時と違って体力的に余裕があるので、撮るだけ撮ったらすぐに出ます(笑
ここでもまだ標高は3000m以上…御嶽山や乗鞍岳よりも高所です。
でもって、この場所はちょうどあの宝永火口の最上部になるんですよね。
白いロープを越えた10m先はその崖っぷちです…ちょっと覗きたい気もする(汗
700m以上も下りて来たので、山頂を見上げると随分遠くに感じます。
お、ようやくここから砂走りが始まるんですかね?
この看板のすぐ先に富士山にある山小屋の中では異彩を放つ?わらじ館が。
ここは他の山小屋とは違ったメニューも多く、マッサージまでやってます(笑
とてもこじんまりした山小屋ですが、これでも4~50人泊まれるそうです。
わらじ館を出ると、すぐにまた目と鼻の先に山小屋が見えて来ます…。
ここでちょうど7合目のようです。しかし、山小屋は閉鎖されてます。
こちらの日の出館は、数年前に雪崩の発生で被害に遭って閉鎖したそうです。
営業再開するような話も出てたようですが、現時点では休業中です。
頂上付近に笠雲っぽいのが出来そうでした。本当に雲の動きが早いですね。
宝永火口の縁を通る下山道をテクテク歩いて行くと、大砂走りの看板が。
この辺は周囲の見通しがとても良いからまだ良かったんですが…
正直、ここは御殿場登りルート、下山ルート、さらにプリンスルート、
そしてブル道まで交差しているので、初見では看板があっても迷います(汗
他に登山客が大勢いればついて行けるんですが…ほとんど人がいないので(爆
ま、宝永山が見えてるんだし、そこに向かって行けばいいやろ…と思い。
ここから先にも映像で紹介した名物の"砂走り"の下山道となっているので、
勢いに任せて下りて行きます。見ての通り、先程までと地面の質が違います。
まるで砂丘の中を歩いているような感じ。これが上りだとちっとも進めない(爆
だからこそ下山専用のルートになっているんですけどね。
しかし、恐ろしいほど加速しすぎて…案内板をうっかり通り越しまして…(爆
「あっれ~、止まらな~い」って言いながら宝永山と違う方へ数百メートル(汗
おかげで何とか止まれたものの、砂まみれの道を再び登って戻るハメに(泣
っていうか、看板ボロボロすぎでしょ。ま、読めないことはないんですが。
こんな足元に看板出されても、気付けないでしょ…勢いよく走ってたら(汗
因みに…これらの看板は、開山期間である7~9月初旬までしか存在しません。
富士山は表向きには開山期間以外は登山禁止で、こうした案内板からロープから
閉山になると、全て撤去しちゃうんだそうです…なんとまぁイジワルな!
しかし、もっとイジワルなのは…みんカラのシステム上、これ以上書けないという現実(爆
ってなワケで、中途半端なこの続きは…下山編の中編にて!
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