前回に引き続き、
富士山を全方位から眺めてみよう!ツアーの続編です(笑
富士山は純粋に登るのも面白いんですが、やはり周囲から眺めるのが一番です。
子供の頃から、どこから見たら凄いんだろう?とかしょっちゅう考えてました(汗
おかげで、今では富士山の地層を見ただけで、どこから撮影した写真だとか、
地元の人たちにたびたび訊ねられては教えてあげたりしているという…
もはや完全にカルティックな域に入ろうとしてますが…気にせず参ります(笑
前回は韮崎方面から、絶景マニアには有名な右左口峠を通って富士五湖へ南下。
精進湖畔までの絶景ドライブを堪能しましたが、今回はそこからプチ登山へ。
宿泊施設の山田屋付近にある登山口から登り始めて、ノンストップで約1時間。
目的地は精進湖パノラマ台という、その名の通り展望の開けた山の一角です。
パノラマ台と言えば、
山中湖のパノラマ台の方が断然アクセスも良いし、
カメラ愛好家にも有名だと思いますが、今回は精進湖の方へと訪れます。
基本的に富士山周辺は、初心者向きで、いわゆる「登山」って言うよりかは
ハイキングに近いレベルが多いので、誰でも手軽に絶景トレイルが楽しめます。
パノラマ台の標高は1325mなので、おおよそ450mくらい登ります。
パノラマ台の登山口は地味ですが非常に判りやすくて良いですね(笑
11時前に登り始めましたが、今思えば山頂でランチタイムにすべきでした(涙
ハイキングコースなので、急登だったり、岩場とか、鎖場などはありませんが、
お気軽とは言っても一部崖崩れ個所があり、足場の丸太橋も崩壊しかけていて、
見事な紅葉に目を奪われていると、足を踏み外す危険はあるので要注意です。
精進湖の標高は800~900mくらいなので、この時点では紅葉の進行は
それほどでもなかったのですが、おおよそ1000~1200mくらいまで
紅葉は下りてきているので、少し登っていくと…御覧の通り、見事な色づき!
とてつもなくカラフルな世界です。登山道はずーっとこんな雰囲気です。
個人的には真っ赤とか真っ黄色より、このグラデーションがかっているのが好みです。
そして、自身に於いてオレンジ色=ラッキーカラーというのがあるので、尚更です(笑
登山道の中でも実は樹林帯が一番苦手なのですが、これは目の保養になりますね。
逆に、これで崖だらけの登山道だったら簡単に足を踏み外して滑落するかも(汗
登り始めて15~20分ほどで、最初の富士展望スポットへ到着します。
もう、額縁に飾られている富士山のまんま!って感じがステキですね(笑
山頂まで開けた場所はなく、樹林帯の中では唯一ここだけ富士山が望めます。
え?写真だけだとイマイチわかりませんか…であれば、スマホ動画で…。
はい、まさに写真の通りでした…よね(笑
3~4合目付近に靄がかかっているのは、恐らく急激な気温上昇によるもの。
私の10月時点の長期予測では、11月1日にはうっすらと7合目まで冠雪して
あのいわゆる富士山!って感じの富士山を紅葉とコラボ出来ると思ってましたが、
先の台風22号の影響で雪は飛散、さらに雨で流れて、さらにこの気温上昇。
ちょっと予想ハズレで残念ではありましたが、これはこれで晩秋っぽい風景だし、
いろんな姿を見せてくれて飽きない富士山だから、まぁいいかな、…っと(笑
そして、そこからさらに3~40分ほど登っていくと…いよいよ到着です!
うおぉーー!!
その名の通り、見事な
パ・ノ・ラ・マっぷりです~!!
しかも、こんなぶっちぎりの紅葉シーズンにも関わらず、またしても独占貸切!
なんともプライスレスな贅沢です。ま、その分"労力"を払ってますが…(笑
ってなワケで、まずはその名の通り…お約束のパノラマ写真をiPhoneで。
※画像クリックでFlickrのパノラマ専用フォトサイトの画像へジャンプします。
さすがに360度ってワケにはいきませんが、270度くらいは開けてます。
グーグルストリートで見てみるとどんなところかよくわかると思います。
これまで、何十か所と富士山を眺望できる絶景スポットを訪ねていますが、
このパノラマ台はかなり上位にランクインする絶景スポットかもしれません。
さて、せっかくなので周囲の風景をちょっとズームしてみましょうかね。
因みに私、こんな場所からでも富士山を登る人が見えてしまう野生な人です(爆
まずは…パノラマ台の右手…なので方角は西になります。
眼下に本栖湖が見えてます。正面に見えるのは竜ヶ岳と雨ヶ岳ですかね。
雨ヶ岳のあたりは終始雲がへばりついていて結局晴れることがありませんでした。
さらにやや北よりに目を配ると…樹林帯でかなり遮られてはいますが…
南アルプス…赤石山脈が見えます。左奥に見えるのが恐らく聖岳ですね。
ひょっとしたら真夏だと樹々が生い茂ってもっと遮られてるかも、しれませんね。
やや右手の大きな丘陵の山塊は赤石岳ですね。標高3120mなんですが、
積雪は全くというほど見られません。富士山同様に吹き飛んだようです(汗
ここから直線にして40キロほどしか離れていないのでクッキリ見えます。
続いては反対側…東の方角を見てみましょう。
私が思うに、長野県や山梨県側から東の眺望って、今ひとつなんですよね。
時間帯にかかわらず、よっぽど晴れ渡っていないと遠景が望めません…。
この日は想定外の気温上昇があったので、まだ午前中にもかかわらず、
丹沢方面はモヤモヤで山座同定には厳しかったです。雲も出てきましたしね。
しかし、富士五湖周辺の眺望は見事なものでした。眼下の精進湖は勿論、
西湖やさらに奥の河口湖もハッキリと見ることが出来ました。
そして、この河口湖の北東部に見える小高い山こそ、
前日に登頂した三ツ峠山。
この写真だけだと、何となくしか判りませんが、目印を辿るとすぐ判ります。
…無理くりズームです(笑
因みに、左手に鉄塔が立っているのが御巣鷹山、中央の一番高いところが開運山、
そして少し手前の小高い山が木無山で、3つ合わせて三ツ峠山と呼ばれてます。
太宰治ファンならご存じですよね、きっと(笑
あ、そういえば。ダイジェストということで、写真を全然載せてませんでしたが…
こちらがその三ツ峠山の最高峰、開運山の山頂付近にあるNHKの施設です。
これがかすかにパノラマ台から目視出来ていたワケですね。是非、要チェック。
そして、今度はさらにそこから北よりに目を配ってやると…
大菩薩嶺が見えてます。大菩薩嶺は東京都の県境に近い山梨県にあります。
距離にして40キロほどしか離れてないですが、この日はこれが遠景の限界。
因みに、親不知ノ頭と呼ばれる広大な草原が目印なので、すぐに判ります(笑
また、この手前に見えている山は、去年の富士山探訪で訪れた黒岳付近で、
ここから三方分山、節刀ケ岳ときれいに東西1本で稜線が続いています。
で、その黒岳の山頂付近から撮影した富士山というのが、こちら。
ここからだと眼下に河口湖やその市街地が見えて、なかなか美しいです。
方角的にはほぼ富士山の真北からの撮影になるんですけどね。
っていうか、この時の旅も…
ボツネタにしてましたね、そういえば(大汗
なんかもうあちこちお出かけして撮りまくってるのですっかり記憶が…(爆
この辺もまた機会があれば…って、みんカラじゃ需要はないかな~(涙
そして、同じく北側でギリギリ見えるのは、前回も少し触れた百名山、金峰山。
稜線上はボコボコと岩肌がむき出しになっているので、すぐに判ります。
登るんだったら私はこの岩ボコボコの方がいいなぁ、アトラクション的に(笑
さて、周囲の遠景も堪能したところで…メインの富士山を改めて眺望しますか。
いや~、何度見ても雄大ですね。さすが、日本一高い孤高の山だけあります。
うーん…やっぱりランチでも持参すれば良かったかな~。
因みに、すぐ手前に見える小高い山は、同じ稜線沿いにある烏帽子岳です。
こちらからも富士山は望めますが、ここほどパノラマじゃないので割愛(汗
そして、左下に見えるのが昔ネットでも話題になっていた
精進移住地です。
青木ヶ原樹海の中にポツンと住宅密集地があり、世にグーグルマップが
登場した頃にネットやバラエティ番組なんかでも話題になってましたね。
確かに、住んでる人にはアレですが…ちょっと不気味さを感じますよね。
ましてやここはつい何年か前まであの
上九一色村でしたからね…ええ(汗
実際のところは、西湖の増水で居住地を失った人たちの集団移住先で、
ひと昔前まではこの一帯は頻繁に洪水が起きてたんですよね。
若い世代には知られてませんが、私も何度もこのせいで足止め食らいました(汗
駐車場が完全に水没していて宿にたどり着けなかったりとかしょっちゅうで(涙
…以上、蛇足でした(笑
続いては…またまた無理くりズームをしてみましょう。
まずは、肉眼でも見えている富士山の富士吉田五合目。観光名所ですね。
東西に走る
富士スバルラインも見えていて、その先の施設もいくつか見えてます。
山梨県側から登頂をする人たちは、ここから斜面を登っていくワケですね~。
この日はあいにく完全な快晴とはいかず、靄が出始めていたのですが…
ちょっと頑張ってズームして、何とか駿河湾は見渡すことが出来ました(爆
山梨県側からわざわざ静岡県側の、それも太平洋を望むという…(笑
ギリギリですが、伊豆半島がちょっと見え隠れしてました。
不思議なもので…精進湖あたりから富士山を望むとしたら、伊豆半島なんて
どう考えても富士山に隠れて見えそうにないんですけどね…地理あるある(笑
この方角からの展望で目印となるのが、この日最後に訪れる予定の岩本山、
そして、同じく富士山の展望でも有名な雨乞山あたりでしょうかね。
こちらの写真ではその手前に赤い屋根…富士バイオテックの倉庫ですかね、
恐らくこの辺は朝霧高原付近です。近くの田貫湖はさすがに見切れてますね。
もっと天気が良い真冬なら沼津市街や土肥温泉あたりまで見渡せるかも。
そして、いよいよ
富士山頂にズーーーーーゥムイン(笑
山梨県側、ほぼ北側からだと、赤い
○に囲まれた剣が峰がよく見えますね。
この部分が標高3776m、本当の山頂です。富士観測所跡が見えてます。
この約50mほどの"出っ張り"が富士山頂の特徴で、山座同定しやすいです。
因みに…今年の7月に登頂した際の剣が峰の写真を参考までに(汗
この5~60mくらいの出っ張りが剣が峰です。なかなかデカいですよね(笑
ってなワケで、気が付いたら30分以上も富士山を眺めていたのでした…(笑
名残惜しいですが、まだこれから3つくらい山に登るので…後にします(爆
現地での情報によれば、富士吉田五合目付近は紅葉のピークだそうで。
標高は明らかに高いので、とっくに紅葉は終わってるかと思いきや…。
そうなると、尚更…冠雪富士とのコラボが見えなかったのが悔やまれます(汗
さて、最後に下山時のスマホ動画も少しだけ、紹介しておきます。
標準タイムコースだと、ノンストップで往復ちょうど2時間って感じです。
健脚な方なら90分くらい、小走りで頑張れば往復1時間強ってところです。
まぁ写真撮影しながらなので、さすがに私も往復2時間近く要しましたが、
こういう素晴らしい情景は、じっくり堪能しながら歩いた方が良いですね。
よっぽど登山靴でなくてもアクセスは可能だと思うので、絶景好きは是非。
但し、登山者専用の駐車場というのは存在しないので、要注意です。
精進湖観光協会の前であれば大丈夫だと思いますが、念のため協会に確認を。
…ということで、次は本栖湖へ。
あの
千円札の裏に描かれた富士山を拝みに、れっつらごーです。
…また暇を見つけて、いずれ近いうちにアップしようかな、と…多分(汗