2023年2月に入ってからもガンガン遠征に出かけました。厳冬期もいよいよ終盤ですね。
何せ真冬でも積雪どころか雪すら滅多に降らない愛知県民にとって雪国はまさに異次元(笑
2月の名古屋は相変わらずポカポカ陽気続き。おかげでオープンドライブに最適な時期です。
しかし、今回自分が味わいたいのは雪国の「極寒」です。そう、避暑地への誘いなのです(爆
今年はようやく厳冬期の雪国へ行けることになったのでもうずっとワクワクしてました…が!
2月の日本海側の東北地方の晴天率は3%程度とか言われていて、1日晴れる日がまず無い。
そんな時期に果たして実際行けるのか?という疑問もありましたが、天気が悪いなら悪いで
雪国の日常が楽しめるし、雪見風呂とか最高そうだし!と、どっちに転んでも楽しそうです(^^;
というワケで、2月の遠征は東北&北関東で決定です。本命はスノーモンスターのいる蔵王山。
おまけとして日光白根山、武尊山、と日本百名山。そして草津温泉、蔵王温泉での雪見風呂、
福島の名物ソースカツ、信州の大王さわび農園、白鳥飛来地、その他オプションも盛り込みます。
とりあえず随分前から慎重に?現地の情報を仕入れて準備をしておりました。
1月には厳冬期登山に向けて初めてアウター(防寒着)やスノーシューなども購入しましたが、
さらに極寒を耐え抜くべく、厳冬期用のグローブも新たに購入しました…2万円近くします(汗
一応マイナス31℃まで対応してるということで、それなら真冬の蔵王でも大丈夫かな、と。
…この時はそう思ってましたが、こんなゴツい極寒用のグローブでも凍傷寸前でした…(怖
さて、やってきた当日。実は予報はかなり微妙な状況で、予定していた約5日間全て曇天傾向(汗
出発直前では雨まで降ってましたが…出発の朝は奇跡的に?晴れ上がってました(^^;
これから東北まで向かうというのに、まさかの一般道です。ノンストップで片道16時間(爆
自分でもさすがに頭おかしいだろ、と思いましたが…今回も超低予算遠征ですからね。
それでも見える景色は超贅沢です。真っ青な空に中央アルプスが見えて来て早くも最高!
松本市内で人気のパン屋、アガタベーカリーで翌朝用のパンをゲットしておきます。
昔ながらのシンプルなパンです。
とりあえず松本市内で買物を済ませた後、安曇野へ移動して久々に大王わさび農場でランチ。
ほんと、安曇野は数えきれないほど訪れてますが…どこを見ても良いですな~。
そして、いつもの白鳥の遊水地をチェックして…って日中なのであまりいませんでしたが、
河川の南の方へ様子を見に行ったら…めちゃいました、こっちがエサ場だったのか(笑
安曇野を後にして今度は草津温泉へと向かいます。さすがに山形まで一気には行けないので
まずは群馬県まで行って車中泊をして、翌朝日光白根山へ登山しようというプランでした…が!
なんという事でしょう…長野県はあんなに晴れてたのに、草津方面はまさかの大雪です(怖
天気予報でも想定外だったらしく、現地では3箇所で事故が発生していて大混乱でした…
運良く交通規制を掻い潜って目的の草津温泉に着いたものの、-10℃近くなって極寒だし、
大雪警報出るし、暴風だしで…もはや温泉どころか翌朝の登山も諦めかけていました(汗
そこで温泉へ連絡すると…一応何とか営業は出来てるとのこと。え?こんな暴風雪で?!
とりあえず半信半疑で現地の駐車場まで行き、そこから吹雪の中をひたすら歩いて行きました。
さすがに寒いし、早く温泉でぬくぬくしたい…片道600mとは言え雪深くて大変です。
そしてやってきたのがこちら!
そう、草津最大…西の河原露天風呂。草津の源泉は非常に熱くて真冬しか入れません。
なので、こんな吹雪の中なら露天風呂はさぞかしお湯も温くなって入りやすそうです!
というワケで、吹雪でほとんど誰もいない広大な露天風呂でのんびり温まる事が出来ました。
気温は-9℃で、湯温は41℃くらいまで下がってたので自分にとっては最高でしたね、ええ。
これが晴れた昼間だと43℃くらいにはなっていて、熱すぎてのんびり入ってられませんからね。
草津温泉で癒やされたところで再び吹雪の中をてくてくと歩いてようやく駐車場へ戻りました。
しかし、そこは草津温泉…-10℃近い極寒でも湯冷めすることなくポカポカなままでした!
因みに常夏仕様の自分はこの時も半袖半ズボンでした。ハタから見たら完全にキ○ガイ(笑
草津温泉を出たら多発してる事故を横目に群馬県北部を東へひたすら移動します。
雪は相変わらずガンガン降ってます。もう天気予報なんて全然わかんないですね(汗
そしてお腹も空いてきたところで群馬県内のラーメンチェーン店、おおぎやで遅い夕食を。
頂いたのは…迷わず、バターコーン塩ラーメン。若い頃、めっちゃハマってたバタコン系(笑
全然止む気配の無い雪を見つめながら…もう日付変わってるんだけど、山は無理よね??
この時点で、翌日はさすがに山へ登るのは危険だし無理だろう…と、判断してました。
今回、非常に難しい気象条件下での遠征なので、あらゆる想定をしておりました。
プランAからプランEまで、各種パターンを(笑
当初は無謀にも1日で休憩しつつ山形まで一気に移動しようと思ってました。
何せ何年か前には夫婦で仕事終わりに名古屋から秋田までノンストップで行けましたしね。
しかし、それは嫁さんがいて、途中疲れたら運転交代してもらえるというのがあったから。
今回は当然1人なので不可能です。ただ、2人の時と違っていつでも寝ることは出来ます(笑
なので、疲労蓄積してるな、眠気があるな、という時点で素直に休む事にしました。
で、初日の移動はこんな具合でした。距離としては大したことはないんですけどね、約400キロ。
しかし、今回は交通量の多い日中でしかも一般道のみなので…なかなか時間かかりましたね。
おまけにそこらじゅう寄り道しまくってますからね、当たり前か(汗
で、車中泊としたのは、尾瀬の入り口ともなっている群馬県片品村の道の駅でした。
もうすっかり深夜になってます。さすがに長距離運転の疲れもあって、比較的すぐに撃沈(笑
天気をあまり期待していなかった翌朝。車内の温度計は1℃でしたが身体は意外とポカポカ(笑
人間、寒い方が間違いなく安眠出来ますね。雪山で遭難した人が「寝るなー!」ってやりますが、
そりゃまぁ眠くなりますよ、寒いとね。とりあえずこれで寝袋と電気毛布もあるから無敵です。
で、おそるおそる車内のカーテンをガバーッと開けてみると…
雪はすっかり止んでました。なんだかとても静まり返ってます。時間は朝7時を迎えたところ。
道の駅から見える景色は…ん??日光方面、ちょっと青空になってきてるんじゃね??
こうなってくると、また頭の中でグルグルとB案、C案、D案…と、プランが並べられます(汗
元々ここで寝る事にしたのは、登山口まで車で約30分の日光白根山へ行けるから。
で、起きて晴れてたら登ろう!と思っていたんですが…うーん、晴れてるけど微妙だなぁ??
とりあえず昨日仕入れておいた朝ごはんを食べながら必死で考えます(^^;
ここで、C案を考えます。C案はこのまま山形まで移動して、蔵王へ登るというプランです。
この片品村から最短でも約350キロ、日中の移動となるので時間にして最短でも7時間(爆
途中でご飯食べたり休憩したりを考えても蔵王へ到着するのは早くて15時以降となる計算。
当然、その時間から登山なんか出来るワケがないので、さらにD案を検証していきます。
D案はもはや登山どころでないのでいっそ蔵王よりさらに北上して銀山温泉へ行く計画です(笑
しかし、そこまで天気悪いワケでもなさそうだし、そうとなれば蔵王のライトアップ狙いしかない!
ってことで、E案発動。というか、D案かE案かは山形県へ入ったあたりで決めるとしました。
というワケで、片品村を出発。しかし、さすが早朝…雪?上がりで-5℃以下の寒さです。
まるで画に描いたような路面凍結…ブラックアイスバーン!そして早速目の前の車がクラッシュ。
おかげで大渋滞になって危うく初っ端から出鼻をくじかれそうになりましたが何とか回避(^^;
本来なら奥日光から栃木県、そして南会津へと抜けられるんですが、冬期通行止めもあるので
一旦赤城山麓を南下して桐生市から北上するしか無く大回り。しかも大雪直後の峠道…怖すぎ。
因みに赤城山は以前、早春の遠征で車中泊をしたんですが…この時もなかなか大変で(汗
本当は通りたくなかったんですが、これ以上大回りすると蔵王に到着が日没になりかねないので
頑張ってショートカットしつつスタックしないよう、スリップしないよう、急ぎました(涙
因みに…前日、安曇野を出てから気温はずーーーーーっと朝昼晩と氷点下でございます(笑
こんな寒くても、車内には電気ポットもあるのでいつでも温かい飲み物が飲める幸せ…
今住んでるところからしたらとんでもない田舎を行くので自販機もコンビニも無いですもんね(汗
というワケで、中途半端ですが…2月のおさらい、東北遠征出発編はおしまい。
次はいよいよ人生最大の極寒体験となった、蔵王ナイトハイク編へと続きます!!