前回の霧ヶ峰に続いて、今回もニッコウキスゲと富士山を愛でるプチ旅です(^^;
明け方から自宅を出て午前中に霧ヶ峰のキスゲを十分に堪能し終えてしまったので
いつもの日本料理店でランチをした後、以前から友人にオススメされていた山へ行くことに。
というワケで、7月8日(月)の午後からはこんな具合の旅程となりました。
諏訪市街のお店を出た後、
平沢峠へ向かいます。そういや最近あまり訪れてませんでした(汗
そして1時間弱で到着。平沢峠は
八ヶ岳連峰のほぼ東に位置する
野辺山高原にあります。
野辺山と言えば、鉄道駅の中で日本一高い場所にある
JR野辺山駅でも有名ですよね。
野辺山駅の標高は1346mです。そしてこの平沢峠はさらに100m高い場所にあります。
また近くには
国立天文台もあり、そうした施設があるところは大抵夜空もキレイだったりします。
実際、そこそこ街明かりがあるにも関わらず信じられないくらいキレイな夜空が堪能出来ます。
そしてこの平沢峠ですが、この日は雲が多くて全貌を見ることが出来ませんでしたが、
目の前にドォーン!と
八ヶ岳連峰が何1つ遮るものがない状態で眺めることが出来るので
清里方面へ観光に訪れることがあれば、是非立ち寄りましょう…周辺には何もありませんが(汗
さて、ここからプチ登山に出かけます。お馴染みの
YAMAPで登山ルートを確認すると…
今回登ろうとしている
飯盛山までの登りはCT(標準コースタイム)で
69分となっています。
一番高い
平沢山でも1653mなので、たった200mしか登らないので非常にラクです(笑
3つの山に登って散策して撮影して下山するのであれば、2~3時間も見れば十分でしょう。
というワケで、時刻は既に15時半を回っていましたが…レッツ、クライムオン!
天気予報では降水確率は30%未満でしたが、空模様は晴れ間はあるものの雲は多めです。
なので遠望は期待出来ないんですが、おかげで本来なら暑くて耐え難いこんな午後でも
特に汗ダクにならずに山登り出来るという…今回の一番の目当ては
ニッコウキスゲですしね(^^;
謎の巨大モウモウが設置してあるのが気になりましたが…構わずレッツゴー。
駐車場の脇に野鹿防止策があるのでここから先に「
しし岩」に少し立ち寄っていきます。
そこらじゅうゴツゴツした岩があるのでどれが「しし岩」なのかよくわかりませんでしたが(爆
あちこちウロウロして見ていたら…あの赤い◯のところがどことなく獅子っぽい気が…?
再び駐車場に戻ってきて、こちらの登山口から入っていきます。看板もしっかりしてますね。
登山口から登り始めてすぐに後ろを振り返ったら…めっちゃライオンさんがいました(笑
やっぱアレだったかぁ…確かにこの角度から見たら云われなくても獅子に見えますもんね(笑
…と、しし岩にガッテンしたところで先へ進みます(^^;
雨上がりとか早朝だと下半身べちゃべちゃになるパターンの登山道ですね(^^;
北アルプスも南アルプスも登山道がこんなだったらラクチンなのになぁ…(汗
登山道は藪のせいで狭いんですが、めっちゃ整備されまくっております(^^;
普段山に登っていてもこんなに沢山親切な看板なんて無いもんだから新鮮です(笑
真っ直ぐ進むと
平沢山で、右へ進むと
飯盛山。平沢山は帰りに登るので右へ進みます。
すると、登り始めて25分…目の前が開けて富士山が見えました!お、まだ晴れてるじゃん!
そして正面にはおにぎり形の山も見えてきました。アレが…飯盛山になるのかな?
本来だと右手には
南アルプスがドォーン!って見えるんですが…雲が多いし逆光で…(汗
パッと見では
甲斐駒ヶ岳や
鳳凰三山はハッキリ見えてますけどね。北岳は無理だなぁ…。
3つの山へそれぞれ向かう分岐点に来ました。ここにも一部、野鹿防止柵がありますね。
こんなハイキングマップまでありました。あ、ここだと「
めしもりやま」と読むんですね~。
飯盛山って、恐らく数えたら全国に30座くらいは絶対にあると思うんですよね(爆
よくある駒ヶ岳なんかも…どことなく馬のカタチが見えるとかって理由で名付けてますもんね。
で、飯盛山も読んで字の如く「メシを盛ったカタチに似てる」ってことでそうなったようです(笑
そして、そんなどんぶり飯のてっぺんに到着です。目の前には富士山がドォーン!!
こりゃ素晴らしい!だから人気なんですねぇ…超納得です(^^;
ここで、富士山をズームしてみましょう。そしていつものように超絶詳しく山座同定も(^^;
飯盛山から富士山までの距離は66キロ。その途中、手前に
鬼ヶ岳や
王岳などが見えますが、
これが富士山を囲む外輪山で、
鍵掛峠を越えるとすぐに
富士五湖の1つ、
西湖があります。
飯盛山を中心とした地図を見てみると地理関係がよくわかりますね(^^;
南方の富士山以外に、反対の北の方角には
浅間山や
四阿山、雲が無ければ西の方角には
南アルプスは勿論のこと、その奥に
中央アルプスの
木曽駒ヶ岳や
御嶽山までも見えます。
さらに天気が良ければ100キロ以上離れた新潟県の
妙高山や
苗場山あたりも見えそう(爆
まさに360度パノラマ展望の山、っていうのがわかりますよね。
そして、残された東の方角は手前に標高のある
奥秩父山塊があるので遠方は見えませんが
その奥秩父の主脈が間近に見られてこれもまた素晴らしいです。そしてこちらも山座同定を(^^;
左手にはここから11キロ先に
瑞牆山、右手には14キロ先の
金峰山などが見えています。
因みにどちらも
日本百名山であり、この山域も数年前に何度か登っているので懐かしいです。
この山域は花崗岩の独特な山容が面白いんですよね。そして…これだけ岩だらけなので、
言わずもがな…ロッククライミングの聖地にもなっていたりします。
金峰山は山頂のすぐ近くにある
五丈岩は肉眼でも凸の部分がチラっと見えてるんですが…
実際には高さ20m近くにもなる花崗岩の1枚岩なんですよね。間近で見るとこんな感じです。
そういや少し前に
金櫻神社の御神体であることから五丈岩への登攀は禁止になりました(^^;
そして
瑞牆山もまた山頂のすぐ手前に細長い
大ヤスリ岩というのがハッキリ見えてますが、
これまた実際に間近で見るととてつもなくデカいのでビックリです。高さ約100mですしね(爆
それを山頂の断崖絶壁から眺めるとまた迫力があります。落ちたら木っ端微塵ですが(大汗
瑞牆山の山頂からは、天気が良ければこれまた超絶素晴らしい展望が出来ます(^^;
飯盛山からこれだけハッキリ見えるワケですから…反対に瑞牆山から飯盛山もよく見えます。
勿論、これだけ開けた岩山のてっぺんなので…瑞牆山から富士山もハッキリと見えます(^^;
この瑞牆山も見た目が見た目なのでものすごく険しそうですが…比較的初心者向きなので
山頂の断崖絶壁は怖くないと言えばウソになりますが、それ以外は特に危険箇所も無いし、
よっぽどのんびり登っても3時間もあれば登頂出来るので、絶景にオススメな山の1つです。
…閑話休題(^^;
西の方角…
南アルプスは青空も結構見えてたんですが、やはり雲が多すぎましたねぇ(^^;
ただ、夕暮れが近づいてきて雲間から天使の梯子が現れていてキレイでした。
すっかり飯盛山の山頂で寛ぎまくってしまったので…本命の?
大盛山に向かいます。
飯盛山から見ると、こんな感じです。大盛りっていうか…普通盛りじゃね?(笑
そうそう、今回の山登りの本題はニッコウキスゲだったんですよね…忘れるところだった(爆
そしてもう1つのピーク、最後に登る
平沢山は直線距離にして約700m北に見えてます。
大盛山の向こうには先述した54キロ先の
浅間山と、その左手に70キロ先の
四阿山。
勿論、どちらの山も少し前に登頂してます、見るとフラっと登りたくなっちゃうんで(^^;
大盛山に向かってたらカラスがついてきました…エサでも欲しかったのかしらん(爆
大盛山へ近づくと…霧ヶ峰に負けないくらい咲き乱れてるニッコウキスゲが…(笑
相変わらず風も強いし、山の斜面にしか咲いてないのでなかなか上手に撮れません…(涙
ただ、めっちゃくちゃ咲いてることだけはきっと伝わるんじゃないか、と…(笑
そして大盛山の山頂に到着。実はこちらの方が飯盛山より10m標高が高いんですね(汗
…だから大盛なんでしょうかね?(汗
こちらの山頂へ登ってくると、ちょうどこの真北となる野辺山高原~天文台も見えますね。
そして
浅間山をズーム。よく見ると雲ではなく噴煙が上がってるのが確認出来ますね。
因みに浅間山は写真の右手で、左手の△は外輪山になる
黒斑山、中央の△は
剣ヶ峰です。
何とか個体でも撮ろうとしますが…風が強すぎてまともに撮れませんでした(涙
何としても富士山とニッコウキスゲを一緒に撮りたいヤツ(笑
なんだかこうやって撮るとニッコウキスゲ感があまり無いんですよねぇ…咲きすぎて(汗
で、結局…富士山と撮るよりも、先に登った飯盛山をバックに撮るのが一番かな?って(汗
なんかもう気づいたら夕暮れ時になってきちゃいましたよ…西日が…(^^;
往生際が悪いので、それでも富士山をちょっと入れて撮ってみちゃう(笑
それにしても飯盛山って人口の山みたいにキレイな三角錐ですよね…
で、立派なアプローチ(階段)まで設けてあるので、造成された山のようにしか見えない(爆
そしてもう一度、奥秩父山塊の瑞牆山と金峰山。さっきよりも視界がクリアになったっぽい。
というワケで、ぼちぼち大盛山から最後の、3つ目のピーク…平沢山へ向かいます。
ニッコウキスゲ群生地帯から外へ出るのでこちらの野鹿防止策を通ります…。
そしてアッという間に
平沢山の山頂。標高1653mってことは…3座の中で一番高いのか。
だからでしょうか、こちらの山頂に三角点が設置されておりました。
この三角点というか基準点も、いつも見てる
国土地理院の地図で閲覧出来るんですよね。
確かに…飯盛山には設置されてないことがわかりますが…
八岳屋って何だろうか…(悩
そういや最近、近所の公園に三角点があることに気づいて…ちょっと嬉しかったです(^^;
平沢山から南の方角…左手に大盛山、中央やや右手に飯盛山、そして右端に富士山。
飯盛山と富士山をちょいズーム。富士山は相変わらず変な笠雲が消えませんね(^^;
さて、さすがにこれ以上遅くなるとマズいので…下山しますかね(^^;
平沢山からは北西の方角も開けてましたが…うーん、特にめぼしい山も見えなかったな(汗
ここを下っていくと、登りの際に見た分岐点に出ますね。
登山道の脇にはヤマアジサイがまだ頑張って咲いてました(^^
麓の方に初っ端に見てたしし岩が見えてきました。アッちゅー間ですね(^^;
平沢峠の駐車場が見えてきました、ワリとのんびり歩いても20分足らずで下山です(笑
デリカミニが1台だけポッツーーーンって(笑
さて、下山をしたら国道141号線をひたすら南下すること約1時間…
韮崎旭温泉へ到着。
時間はちょうど19時を回ったところでした…ギリギリ間に合ったかな?
ぶっちゃけ、当初は
甲斐市にある
山口温泉か
玉川温泉に入るつもりでいたんですが…
月曜定休なのをすっかり忘れてまして…急遽、こちらの
旭の湯に変更しました。
勿論、ここも全然嫌いじゃないんですが…営業時間が短かすぎるんですよねぇ(汗
夜は20時完全閉館なので、19時半くらいまでしか入ってられないんです…まだ明るいし(爆
泉質は炭酸泉でわずかなにごり湯。温度は40~41℃で源泉掛け流しで好きなんですけどね。
屋内は撮影出来ないので公式サイトからの写真となりますが…お風呂はこんな感じです。
これ1つしか無いんですが、20人以上は余裕で入れる広さだし、洗い場も広くて良いです。
そして一番の売りは加水も加温も循環も全て無しの完全なる掛け流しってところでしょう。
入湯料は以前値上げされたので600円ですが、それほど高くはないですよね。
そして閉館ギリギリまで入浴した後、今度は
中央市にある
ふじみ食堂でモツ煮定食を(^^;
こちらもまた完全に住宅街の中だし、店構えはなく全くフツーの住宅なので初めての人だと
絶対にお店ってわかんないと思うんですが…いつも地元民?で賑わってますね(^^;
実は次に山梨へ訪れたら一部のディープなファンで人気の
ゴリ食堂へ行こうと思ったんですが
どう考えてもそんなに食べられる状態ではないと思ったのでまたしても行きそびれました(爆
ゴリ食堂…腹が減って死にそうな状態じゃないと絶対完食出来ないボリュームなんですよね(涙
回転寿司に行って7皿で満腹になるようでは一生無理かも…30皿くらい食べる人でないと(汗
そして、食後は山梨県内でも特に安いと言われる甲府南のGSで給油を済ませたら…
本日の車中泊スポットへと向かいます。何年か前まで存在した…
旧上九一色村役場近くへ(汗
山梨県で車中泊する場合…特に夏場だと甲府盆地だけは避けねばなりません…暑すぎて(爆
とは言え、日中35℃近くあるような猛暑日の夜に窓を締め切っても暑くない場所なんてある?
って思っちゃいますが…あるんですよねぇ、それが(^^;
そして、今夏から導入した水冷マットも積極的に使っていきたいので今回も勿論使います。
冷凍冷蔵庫があるので、そこでキンキンに冷やしておいた水冷マット用の水を追加注入すると
劇的にマットがひんやりして気持ち良いです。正直、ここまで使えるシロモノだと思って無くて(汗
気化熱を利用して温くなった水を冷やして循環させる仕組みですが、それだと多少冷やせても
代わりに湿度は上昇してしまうので、室温が変わらなくても絶対に寝苦しくなるだけやん!って
ずっと思ってたんですよね。なのでいわゆる空冷ファンも今まで全く導入しようと思っておらず。
しかし、実際のところ別にそれでジメジメすることもなくて。
だいたい自分の場合、1日中冷凍冷蔵庫が稼働していて、その排熱は車外に放出してないんで
冷蔵庫の中はキンキンでもその排熱で車内が確実に気温が上がるリスクがあるんですが…
これが、思っていたよりも大したことがなくて…排熱とか動作音で気になって起きたことないし(爆
なので、やっぱり根本的に車中泊をする場所を最優先して決める事が大事だなぁ、と。
車中泊でワリと多いのが高速道路のSAやPAだったりするんですけど…一番アウトですよね(汗
圧倒的に騒がしいし、煩いし、明るいし、何より地熱も高いし、そもそも平野部だと異常に暑い。
そんな場所で快適に車中泊なんて出来るワケがないですもんね。やっぱり山や海ですよ(笑
自分が車中泊するような場所って、大抵は静かであまり人気の無い場所が多いんですが、
標高の高いところか、低いなら海辺とか川岸とかを選ぶんですよね。
それだけでも気温が3~4℃は違ってくるので、扇風機使うか否かくらいの差にはなりますしね。
あと、それだけ過疎ってる場所だと、もはやシェードとかしなくても大丈夫じゃね?って(爆
そういう場所であれば窓を開けて眠れますしね、勿論網戸はセットしないとマズいと思いますが。
こういう時期に車中泊する場合は車中泊がしたい場所を優先するのではなく、
快適に過ごせる場所を優先した方が夏場の寝苦しさからは開放されると思います。
冬の寒さであれば暖房の手段がいくらでもあるのでどうでもいいんですけどね、
夏はもうエンジンを消したら命に関わる可能性だってありますからね…絶対消しますけどね(^^;
まださらに猛暑の日とかまだまだ検証も増やしていかないと何とも言えないんですが…
とりあえず今のところはこんな環境でも安眠は出来てるのでこのまま継続しようと思います(^^;
…というワケで、ニッコウキスゲも絶景も十分に堪能出来たところでおしまいです~。
次回は…曇天でも楽しめる富士山を愛でる旅の備忘録をアップしようと思います(^^;