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2024年11月30日

撮り鉄のいない、愛岐トンネル群の紅葉。

撮り鉄のいない、愛岐トンネル群の紅葉。









11月も今日で終わってしまいますね。結局のところ今年は秋はずれ込んだというよりも、
残暑がずれ込みすぎて冬が近くなったおかげで秋は短くなっただけでした、っていう(大汗

灼熱の名古屋もさすがに冬の訪れを感じ始めましたよ、19時でもう6℃とかですもんね。

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さて、今回は久々にこちらのイベントへ出向きました。あまりに地味な地元の紅葉なので
特にネタにもしていませんでしたが、せっかくだし明日で終わってしまいますのでね(^^;

今日は時間がないのでスマホ写真のみ紹介していきます。ミラーレス画像はまたいずれ(^^;

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愛岐トンネル群というのは、碓氷峠旧北陸線と並んで日本三大廃線トンネル群の1つ。
その名の通り、愛知県と岐阜県の県境を跨ぐ旧国鉄中央線の隧道群になります。

ある意味鉄道のイベントなんですが、いわゆる撮り鉄を見かけないイベントです(笑





今から120年以上前に多治見駅から定光寺駅の区間に作られた14本の隧道があり、
そのうち愛知県側の一部が春と秋の短い期間だけ一般公開されています。

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この隧道群が発見されたのは実はごく最近で…たった十数年前の話なんですよね(爆
JR中央本線勝川駅の工事の際に明治時代の煉瓦が出てきたことがキッカケとなり、
地元の長老が明治時代のSL列車の廃線の記憶を元に有志を集めて廃線を発掘。
すると、廃線後完全に森に還っていた廃線や隧道が出現した、という…凄い話ですね!




この路線が廃線になったのは昭和41年で、今から58年前ってことなので、
自分がもう少し早く生まれてたら子どもの頃にこの列車に乗っていたかもしれませんね。
そんな頃までこうしてSL列車が実家の近くを走っていた、って聞くと何だか胸熱です(^^;

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さて、そんな愛岐トンネル群ですが、公開されているのは愛知県側のほんの一部です。

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とは言え、実際この廃線を辿って散策していくと、5~6キロくらい歩くことになります(^^;
そもそも庄内川(土岐川)を流れる渓谷に沿った山の中なので、ちょっとしたハイキング。




地図上で見ると、こんな感じ。

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現在のJR中央本線定光寺駅より北へ、約2キロほど…赤く囲ったエリアになります。
実はこの愛岐トンネル群は緑色に囲った岐阜県側のエリアも含まれているんですが、
岐阜県側は隧道発掘には消極的で、今も尚廃線以降深い森に埋もれた状態です(涙





というワケで、名古屋市内から車だと約30分にある定光寺駅の手前までやって来ました。
目の前に見える城嶺橋は戦前に架けられた古い橋で、昔は尾張の嵐山と言われてました。

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この橋の向こう側は春日井市で、右手の小高い場所にJR定光寺駅が見えています。
そして今いる手前側は瀬戸市で、この道は昭和62年まで有料だった愛岐道路になります。




城嶺橋を渡ると左手に見えてくるのが、今ではすっかり心霊スポットとして有名になった
千歳楼という巨大な旅館で、昭和3年開業、倒産して廃業となったのは2003年のこと。

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バブル崩壊以降すっかり寂れていき、廃業後も撤去されず愛知万博が開催された頃から
廃墟として全国的に知られるようになり、その後相次いで不法侵入や放火事件も発生。
さらには白骨死体まで発見され、今では監視カメラも設置されるまでになりました。
多分、自分も含めて地元民は仕事の接待なんかでも利用したことがある人は多いハズ(^^;




城嶺橋に設置されている灯籠も、おそらく昭和3年、戦前から現役です。激渋ですね(笑

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そんな廃墟をよそに、反対側へ向かうと長い階段を昇った先に定光寺駅のホームがあり、
その下の細い路地を真っ直ぐ北へ進んでいきます。一応この道、県道205号線です(笑

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愛知高原っていうのは地元民にも関わらず未だに聞き慣れません(爆
この定光寺もそうだし、紅葉で有名な香嵐渓から実家も愛知高原国定公園内なのよね(汗





路地の壁にはかつて走っていたSL列車のレリーフが。

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路地を進むと行き止まりとなり、そこにJR勝川駅の工事で移設された煉瓦塊モニュメント

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この脇にある急な階段を昇っていくと入口です。手前で入場料100円を支払います。
基本的にこの隧道の発掘から保存、運営まで地元のボランティアによるものです。感謝!

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最初に3号隧道を通り抜け、ゴツゴツした薄暗い廃線跡を散策していきます。

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整備されてはいるものの足元は線路に敷かれていた小石も多いので要注意ですね。
また、隧道内は一部にしか照明が設置されていないので、懐中電灯が必要になります。





しばらく歩くと竹林広場に出ます。右手に見える庄内川岸に紅葉が…。

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知ってはいましたが…やはり、紅葉はそれほど多くは見られませんね、もう12月なのに(汗





対岸には川沿いに通っている愛岐道路(県道15号)が茂みの中に見えています。

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すぐに4号隧道が現れます。煉瓦作りの隧道は結構しっかりとしていますね。

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4号隧道を進むとその先は大モミジ広場に出ます。紅葉も少しは見られそうですね。

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この日の天気は不安定だったので先を急いで大モミジ広場は後ほどゆっくり散策します(^^;






この4号隧道の出口あたりにSL列車が脱線事故を起こした際の亀裂がありました。

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この隧道はSL列車がギリギリ通過出来るサイズだったそうで、少しでも脱線すると
トンネルの壁にぶつかってしまうらしく、客席から手を伸ばせば壁に触れたそうです(汗





4号隧道の出口を振り返ります。

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大モミジ広場を過ぎると水車と小さな滝のあるモミジ谷水車広場に出ます。
その先の山の斜面にトンガリ岩と呼ばれる山の神が鎮座しているので少し寄り道を。

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再び先へ進みます。散策路は狭いので基本的に左側通行となっています。

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常々ブログでも書いてますが、ここは名古屋の郊外にあたるスポットになるんですが、
ここに掲示されているように、地元民以外には殆ど知られていない自然の様子が伺えます。

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こんな場所でもこれだけの野生動物が生息するので、名古屋市街に出没するのも納得。
アライグマやハクビシンなどはフツーに軒先にも稀に出没します、信じられないことに(汗

しかも、今年はついにイノシシが出没して指を食いちぎられる事件まで発生しましたしね。
ニホンカモシカも数年に1回くらい住宅街に出没して地元ではニュースになっています。
自分は以前乗っていたVWゴルフで自宅付近でニホンカモシカと衝突しそうになりました。

ごく最近では名古屋城でキツネの生息まで確認されてましたしね。不思議な土地です(汗






さて、ようやくこの愛岐トンネル群のメイン会場となるマルシェ広場に出ました。

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このエリアでは地元のスイーツやご飯ものなんかも販売しているので訪れた人たちは
こぞって買い物したり、用意されたテーブルでランチなどしています。




そしてさらに先へ進んでいきます。こちらは約100mの長さになる隧道5号

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この隧道はお子様?向けのトロッコ体験用に短いレールが敷かれてます。





トンネルを抜けるとレンガ広場に出ます。SL列車の車輪が飾られてますね。

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さらにこの日は何やら演奏会が行われていました。

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さらにこの奥へ向かうと6号隧道があるんですが、この散策路とはまた別の登山道が
川岸の方にあるので、先にそちらへ向かって庄内川渓谷(玉川渓谷)へ出てみます。




こちらは隧道のある散策路から離れるので見物客もほとんどいませんね(汗

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健脚向きとはなってますが、ぶっちゃけ足場の悪いトンネル群よりも歩きやすいです(笑
それにしても…本当に紅葉は全然ですね。今年は紅葉が遅れているワケではなく、
遅すぎて先に冬が来てしまい、紅葉の存在自体がなくなってしまった!って感じです(爆

また、この左手にモミジ山というスポットがあり少し散策出来るんですが、見ての通りで、
紅葉らしき紅葉も無かったのでほぼスルーすることにしました(汗






右手には庄内川渓谷が見えています。上流は岐阜県となるので土岐川と呼ばれてますが
愛知県に入ると庄内川と呼ばれ、伊勢湾に流れ出ますが、この定光寺付近については
地元では玉野川と昔から呼んでいるので、実家の近い自分も玉野川と認識してます(^^;

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しばらく歩いていくと庄内川に出ました。ピクニック広場というスポットになっています。
この少し裏手に行くと県境広場があり、文字通り岐阜県との県境になるんですが、
ここから直接入れないようにされているので一旦マルシェ広場まで戻らないといけません。

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南の方を振り返ると…うーん、やはり紅葉は微妙ですね、ギリ黃葉といったところ(^^;

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再びマルシェ広場の方へ戻ります。一応?部分的には紅葉は見受けられます(^^;
散策路や登山道は一部非常に狭くて足場が悪いので一方通行になっています。

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マルシェ広場から再び5号隧道を通ってレンガ広場まで戻ってきました。
そして、その先にあるのがこちらの6号隧道で、妖怪隧道と名付けられています。

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入口付近にこの隧道に使われている煉瓦各種が展示されています。

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6号隧道は他と違い333mと少し長く、さらに真っ直ぐではないので難工事だったそうです。

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隧道の中央付近に最近よく見かける照明のシルエット。妖怪隧道の所以でしょうか(汗

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他にもいくつかライトアップされています。

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一部はそうした照明もありますが、基本的に真っ暗なので、何かしら照明は必要です。

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6号隧道を進んだ先に、このイベント会場の最終地点となる県境広場に出ます。

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入口を少し塞ぐカタチで樹木が植えられてます。ソメイヨシノですよね、きっと。





要所要所にこうした駅標があるんですが、こちらは何やらメッセージが入っていますよね。

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冒頭にも書きましたが、この発掘された隧道群でも公開しているのは愛知県側のみで、
岐阜県側は依然と発掘作業も何も進まぬまま…なので、このようなメッセージが入ってます。

岐阜県側の隧道や廃線も発掘したら面白そうですが…相当長いのでかなり大変そうです。





県境広場の先には名古屋市愛岐処分場に通じる真っ赤な諏訪大橋が見えてます。

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トンネル入り口には何やら魔改造されたような放置車両が…。

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少し休憩したところで再び隧道を通って帰ります。

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マルシェ広場まで戻り、今度はまた別の散策路にある暗渠へと向かいます。

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この暗渠は上から覗き込むことも出来ますが…なかなか深いですね、何mあるんだろ?





メインの散策路から脇道へ出て暗渠の入口まで来ました。なかなか狭いです(汗

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薄暗い暗渠の先へ進むと先ほど覗き込んでいた暗渠から空を見上げることが出来ます。

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特別公開とか無かったらコウモリの棲家になってそうなところですね(笑

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暗渠から大モミジ広場までは川岸の一方通行の散策路を歩いていきます。

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途中河原に出て大モミジ広場を見てみると…まぁ多少は紅葉してるかな?という感じ。

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モミジ谷から流れる小川と水車広場の下に出ました。ここの紅葉もまずまず…かな。

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山側を見上げると、水車広場の散策路が見えてます。

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そして、再びメインの散策路がある大モミジ広場まで戻ってきました。なかなか疲れます。

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この一帯が一番秋っぽいせいか、テレビ局のクルーもこちらで撮影しておりました(^^;

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大モミジ広場にある大モミジがこちらです。

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明治時代に線路を築くに当たって邪魔だった樹を切って移植したら育ったようです(笑






大モミジ広場からは帰り道専用となっている川岸の散策路へ。

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対岸の愛岐道路側にもわずかに紅葉は見られますが…微妙ですねぇ。






竹林広場の下にあるちょっとした公園のようなスポットは紅葉と黃葉と緑葉のミックス。

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さらに帰り道にはこんなのも用意されてました。ほんと、最近ボルダリング人気ですよね。

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自分もあちこちで岩稜によじ登ったりしているのでボルダリングは興味あるんですが…
いかんせん、体重が60キロを超えるおデブさんになってしまったのでもう無理っぽい(涙




そして、すぐ先に玉野堰提が見える河原に出ました。本来だと目の前はオレンジ色で
鮮やかな景色が広がってるハズなんですが…天気と同様にどんよりしてますね(汗

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そしてようやく出口のところまで戻ってきました。奥には発掘はされてるようですが
茂みに覆われたままになっている橋梁っぽいものが見えてます。

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定光寺駅の方へ戻っていく途中、ナナカマドを発見。というか…ナンテン??

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秋に登山するとどこでも見かける植物なので、さすがにこれは記憶に刻まれてます(笑





そして最初にも通った県道205号、定光寺駅前通?ってところ(爆

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現在唯一のお店となっている鉱物展示喫茶の玉川屋。因みにコーヒー300円です(^^;






…というワケで、城嶺橋まで戻ってきました。ここまで歩いた距離はちょうど6キロでした。
時間があったら千歳楼の方へも久々に散策してみようかな、とか一瞬思ったんですが…

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見ての通り、何度も放火されたり不法侵入されたり死体が転がってたような場所なので
立ち寄らずに対岸にある駐車場まで戻りました。


定光寺駅には駐車場が一切無いので、この愛岐トンネル群へ訪れる際はJR中央本線を
利用するに限るんですが、自分はいつも対岸にある休憩スポットに駐めてます(^^;
橋の袂にある駐車場は應夢亭の駐車場なので駐めると切符来られるので要注意です(汗





…というワケで、明日でイベントは終わってしまいますが、あまり紅葉が遅くなるようなら、
今後は開催時期も少しズラした方が良いかもしれませんね。気になる方は是非~!!
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Posted at 2024/12/01 01:00:46

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この記事へのコメント

2024年12月2日 10:25
Alanさん
こんにちは。
こちらのほうでいうと
群馬~長野(横川~軽井沢)の碓氷峠
信越本線みたいなところですかね
それでも紅葉が奇麗でしたね。
廃墟の温泉街
時代の流れでしょうかね。
コメントへの返答
2024年12月2日 14:33
こんにちは。

そうですね、愛岐トンネル群も碓氷峠トンネル群も日本三大廃線トンネル群の1つですしね。碓氷峠も随分前に同じようにこの時期に散策しました。
廃墟の温泉街…はちょっと違うんですよね、何故なら温泉出ないし宿もここ1軒しかないんで(汗
立地が良いんですよね、都会に近いワリに自然豊かな山奥で、JR中央本線の駅の隣だし車でのアクセスもまずまずで美濃地方や名古屋周辺の企業どちらからも近いという。でもそういうところで支えられてたこともあって当然バブル崩壊後は衰退する一方でした。

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「そういや今日は猫の日だったっけ。我が家のニャンズは、、、、」
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