そして、この日の車中泊の地は、愛知県では唯一の?にごり湯で高級温泉街、
湯谷温泉。

トイレもある無料の観光駐車場では朝目覚めたら紅葉が見事でした。天気も秋晴れです。
車中泊で就寝時は13~4℃くらいでしたが、起床時はだいぶ冷え込んでいたので
ここぞとばかりに
電気ストーブを稼働。ものの数分で24℃近くまで暖かくなりました(笑

やはり車中泊では電気ストーブが圧倒的に効率良いし、消費電力も少なくて最高ですね。
手が悴んでいても瞬時に暖められるし、ファンヒーターのように空気も汚れないですもんね。
因みに自分は熱すぎるのでいつも300wでしか使いません。あと、電気ストーブが良いのは、
雨や雪で濡れた衣類などを短時間で乾かせるし、車内に発生する結露も飛ばせる点ですね。
ここから本日の目的地となる山の玄関先となる愛知県民の森まではおよそ5キロ。
北の方角を眺めると綺麗な三角錐をした
湯谷富士が朝日に照らされていました(^^;
そして
愛知県民の森までやって来ました。6~7時間は眠れたので調子はまずまず(^^;
香嵐渓は紅葉はほぼピークでしたが、奥三河でもこちらは結構暖かい南方ってこともあり
紅葉の進み具合は8~9割って感じで、まだ1週間以上紅葉が楽しめそうな雰囲気です。
本日の予定はこんな感じ。午前中は県民の森から
鳳来湖の西側にある
上臈岩へ目指し、
早めのお昼ご飯を済ませたら別ルートで下山して、午後からは今度は鳳来湖の東側にある
乳岩峡の方へ向かうという、超久々な山歩きにも関わらずWヘッダーです(汗
これまでワリとメジャーな山ばかり訪れてましたが、こちらは愛知県民には知られてますが
県外の人にはあまり知られてない知る人ぞ知るスポットなので、ある意味難易度高め(汗
どメジャーな山と違ってそこまでガッツリ整備されていたりってワケでもなさそうですしね。
というわけで、序盤はひたすら平坦な林道を森の奥に向かって歩いていきます。

既にこの周辺の紅葉が見事ですね…これは凄い。
しばらく進むと足元に
不動滝。そしての滝壺はエメラルドグリーンに輝く
大津谷川。
キャンプ場を越えて、今回はあまり人気のない
不動沢ルートをチョイス。
上臈岩へ向かうルートは他に中尾根ルートやシュートン沢ルート、シャクナゲルート等あり
もうそれだけでも迷子になりそうなほど数多くの山道が開拓されてる山域です(^^;
不動沢ルートは序盤が平坦なので運動不足な自分にとって準備運動には最適です。
他の中尾根ルートとシャクナゲルートは逆に序盤に急登が待ってます(汗
しばらく進むと
風穴が見えてきました。大昔火山だったことがわかる痕跡の1つでしょうか。
そもそも現在の気温が約5~6℃と低いので、風穴の冷気はあまり感じませんでした(^^;
さらに進むと今度は右手に
おしどり池が見えてきました。うっすらリフレクションしてます。
まだ紅葉がそこまで進んでないですが、12月中旬頃にはもっと綺麗になってるかも…。
さらに進んでいくと登山してるな、って感じの山道になりました(笑
そしてほぼGPSだけを頼りにひたすら登っていったらジャングルのような樹林帯に…(汗
晩秋の時期にこれだと真夏は生い茂ってて全く先がわかんなさそうです(爆
因みにここまでで既に数か所分岐点があり、さらにこの手前は土砂崩れで迂回路…(汗
そしてちょっとした急登を終えると開けた場所へ出ました。
東尾根展望所のようです。
とりあえずここで小休憩出来そうですね。そよ風が心地よい感じです。
登ってきたところを振り返ると…愛知県民の森の周辺で見えていた紅葉が見えてますね。
そして西の方角は完全に開けていて紅葉の始まっている
宇連山がよく見えてます。
あそこの山頂だと…今日みたいに天気が良ければ富士山が見えるんですけどねぇ(^^;
登ってきた南の方角をiPhoneの広角で。展望所は岩峰でスペースは狭いです(^^;
展望所を後にして北上。この時、途中で立ち寄ろうとした巨岩スポットを1つ飛ばしました(汗
百畳岩という登山道に記載のない岩峰があったんですが…こちらはまた次回ですかね~。
で、国土地理院の地図上でも一切記載されていない分岐点らしき場所までやって来ました。
何故判るかと言うと、左に大きく山道が折れていたから…というだけです(大汗
地図上では現在赤い
◯のあたりにいますが、上臈岩までの道は記載されてません。
先述の百畳岩も破線が記載されてないし、看板や目印も無いので見過ごしてしまいました。
ただ、地理院の地図だと左に折れてるし、その先の山道はワリとしっかりしてそうなので、
上臈岩へはこの反対へ進めば良いのだな、というのはド方向音痴な自分でも解ります(^^;
しかし、この山域はほぼ樹林帯で、あまり景色が変わらなかったりするので迷いやすい上に
そこらじゅうに分岐点があるんですが、見ての通り…これで道なのか!?といった感じで
GPSなどでマメに確認をしておかないと結構ヤバめな遭難事例が発生しそうな山です(汗
入山云々の警告看板も良いけど…せめて分岐点の看板は立てて欲しいところです(汗
というワケで、それらしきところを奥に進んでいくと、再び開けた場所へ出てきました。
地図上にもアプリ上にも当然記載は無いんですが、
第一展望所とあります(^^;
右手に開けてますが、奥に見えてるのは
鳳来湖と
宇連ダムっぽいですね。
しばらく森の中を進んでいくと今度は左手が開けている
第二展望所に出ました。
こちらは
鳳来湖の北部になりますね。この写真には収まってませんが、もう少し前に出れば
左前方に平山明神山、右前方には三ツ瀬明神山が見えてます。鳳来系の明神2座ですね。
少し場所を変えると三ツ瀬明神山が正面奥に見えます。鳳来湖の左手奥の方には
鳳来湖キャンプ場がチラっと見えてますね。しかし、鳳来湖は複雑な地形をしてますね(汗
三ツ瀬明神山をズームしてみました。カラフルな鉄塔が見えてるのは実は
第二峰で、
山頂は右奥に見えているピークなんですが、パッと見だと低く見えちゃいますよね(汗
こちらもところどころ山肌が紅葉していたのでもう少し経てばもっと綺麗かもしれませんね。
そしてさらに鳳来湖の方へ向かって森の中を進んでいくと、
馬の背ポイントに出ました。
いわゆるナイフリッジと呼ばれる切れ立った細い岩稜なんですが…特に怖くはないです(^^;
この上臈岩周辺は地図上に山道の記載が無いせいか、こんな地図が設置されてましたが…
もはや細かすぎて逆によくわかりませんでした、ごめんなさい(爆
ただ、現在地が記されてるので、あとは等高線を頼りに何となーくルートファインディング。
本当は先に
外の上臈の方へ寄りたかったんですが、不明瞭で自信がなかったのでパス(汗
まずは
中の上臈の方へとやって来ました。YAMAPでは右回りでモデルコースを出してたので
今回は中の上臈を経て上臈岩としましたが、現地マップだと反時計周りで案内されてました。
まぁどの道、迷子になりそうだったので全てのスポットは巡れなかったと思いますが(笑
中の上臈と表示板は出てますが、断崖絶壁の本当の岩場はこの先を進みます…(怖
中の上臈の先端付近まで来ると、北の方角に
ペンギン岩らしき奇岩が見えてます。
うーん、これは見る角度とかちょっと違うとペンギンには見えませんね(大汗
そして反対の、南の方角を見ると…今回の目的地でもある
上臈岩が見えてます!
ここから絶壁沿いの樹林帯を進んで1つ谷間を越えた後、鎖場を下りると上臈岩です。
違う角度からもパシャリ。手前が間の上臈、奥が上臈岩。見事な断崖絶壁ですね!
後で向かうその先がどんなだか、ちょっとズームしてみましょう。
赤い
◯のところに鎖場があってロープも見えてます。ここを降りると矢印の場所が崖っぷち。
誰か他に登山者がいるとスケール感がわかりやすそうですが…誰もいませんでした(涙
そして本日の昼食はあの断崖絶壁で涼みながら、と決めてました…高所恐怖症ですが(^^;
上臈岩もタマヒュンスポットで有名ですが、今いる中の上臈もまぁまぁタマヒュンスポット(笑
クライマーが残置していったハーケンにザイルがあったので崖っぷちまで来てみましたが、
ずっと脳裏に火曜サスペンス劇場のサントラが流れてました。いや、流すべきだったのか(^^;
因みになかなかの強風だったので転落する前に安全な場所まで戻りました(^^;
そして、今回の最初のハイライト…それが、こちら!!ニャンコ…
ニャン湖です!
眼下に見える鳳来湖の湖岸のカタチをよく見ると…にゃんこに見えてきませんか?(^^;
というワケで、愛知県民でも知る人ぞ知るという、
鳳来湖のニャン湖…でした(^^;
因みにこれ、春とか湖水の水位が下がって湖岸の岩肌が見える方がより輪郭が出て
猫のシルエットがよく見えるんだそうです。なるほど…って、さすがに夏は来たくないけど(汗
あと、対岸にも顔が浮かび上がってるとか言われてるスパっとスライスされた巨岩が…。
これも時期によってはそう見える感じなんでしょうかね?こじつけすぎる気もするけれど(爆
とは言え、古代の人たちはこうした景色や星空の全てを何かしらになぞらえたりイメージして
名付けたりしていたワケですもんね。山の名前もルーツを探るとなかなか面白いものです(^^;
しばしこの絶壁の周辺で休んで眺めていたんですが…
上臈岩は誰も現れなさそう(涙
風も収まったし、場所も広いのでここでご飯にするかな?とも思ったんですが…
誰もいないなら上臈岩の方がいいな、と思って先に進むことにしました(^^;
中の上臈は崖の手前にも風よけになる岩場とかあったりして休憩には最高でしたけどね。
一旦中の上臈の入口にある分岐点まで戻ってから今度は左手の方へ進みます…が、
マジでGPSと現地にある詳細看板などがなければ迷いそうな雰囲気です(汗
今回、ほとんど見かけることのなかった遭難防止にもなっている
ピンクリボンなんですが、
ここへ来てようやくちゃんとありました!と言うても、写真のような感じでヨレヨレでしたが(汗
いわゆる登山道とかって感じではないので、どこを歩くかは…まぁほぼテキトーです(笑
ただ、ピンクリボンと
上臈谷の看板があったので、そこを歩けばきっと間違いありません。
しかし、あの中の上臈から見えてた森の中に…まさかこんな谷があるとは驚きです。
迷いそうな場所にはこうして詳細看板が設置されているので、親切でありがたいんですが…
いかんせん、老眼鏡が無いと全く読めないくらいちっこい看板だし、線もいっぱいなもんだから
結局現在どこにいるか、ということくらいしかあまり把握出来ませんでした(涙
これって、今みたいに晩秋で木々が枯れてるからかえってわかりにくいのかもしれません。
山道ってホント、季節によってビックリするくらい景色だけでなく道そのものも変わりますしね。
そして
上臈谷を再び登って、道と言われなきゃ絶対に歩こうと思わない茂みの中を進んで…
おぉ~、急に断崖絶壁に出ましたね。ボサ~っと歩いてたらそのままズドン!と落ちるやつ(爆
ということは…この崖っぷちを東へ進んで行けば
上臈岩ですね!やるやん!(笑
そして…
中の上臈から微かに見えてた鎖場が、今まさに立ってるこの場所っぽいですね!
両側も絶妙に切れ落ちてるので、下ってる途中で滑ったらゲームオーバーになりますね(汗
アスレチック要素があることは良いことです、高い所は苦手なんですが。いや、マジで(大汗
なんだろうな…自分は運転下手だけど真っ直ぐな道は退屈になるから嫌い、っていう感じ??
ということで、鎖場&ロープのところを下ると上臈岩の看板が見えてきました!ゴールイン!?
しかし、中の上臈と同じで…本当の目的地はこの先の断崖絶壁なのよね(^^;
>いやーーー!!怖っ!!でも、調べたら…高さ200mも無いらしいので、ちょっと安心(笑
10年前までは脚立に上がるのも自宅のベランダに出るのも怖くて到底無理だったんですが…
人間、慣れとは恐ろしいものです。もはや200mくらいなら平気になりつつありますしね(嘘
因みに…過去一怖いかも?と思えたのはみんな大好き
戸隠山の
蟻の塔渡りでしたが…
そういや今年の春にその記録が更新されたんですよね、全然ブログに投稿出来てないけど(汗
命綱もしないし、パーティ組まないし、滑ったら即死ゲーなんで、それなりに気合入れてるから
どうにかなってるだけだと思いますけどね、絶景すぎてドーパミン出まくってるだろうし(^^;
でも自宅に帰ってくると…やっぱり脚立は怖いから車の屋根洗いたくないって思う人だし(爆
そんなところで、次回はいよいよ断崖絶壁ランチタイムです…なんだそりゃ(笑