午前中に
鳳来湖の西側にある
愛知県民の森にある
上臈岩の散策を楽しんだ後、
今度は鳳来湖の東にある
乳岩の方へと向かいます。まずは専用駐車場がある
小滝橋へ。
愛知県民の森から小滝橋の駐車場までは約7キロ、車で10分足らずの移動になります。
因みに乳岩は「ちいわ」と読みます。おっぱい岩じゃありません(^^;
で、こちらが小滝橋の無料駐車場です。特に看板や案内は無し、奥に小滝橋があります。
パッと見た感じだと30台くらいは駐車出来そうです。夏休みは満車になることもあるようです。
駐車場から東へ
約600m歩いて
宇連川を渡って東赤沢の
乳岩峡入口へ来ました。
数年前まで自家用車で奥へ入れたのですが、現在は観光客や登山者が増えたせいか、
歩行者と自転車以外は
全面通行禁止になっています。まぁそれが正解でしょうね(^^;
付近にも一切駐車出来るスペースは無いので
小滝橋駐車場の一択になります(^^;
ここから
乳岩川に沿って
乳岩峡登山口まで
約1200mの林道を歩きます。
少し歩いていると乳岩峡の
旧案内板があり駐車場とありますが、実際にはありません(汗
小滝橋駐車場もこの林道の通行止めにより設けられたばかりなので案内にはありません。
さらに進むと
豊鳳二十一弘法大師があります。お地蔵さんだらけです(^^;
そして、林道最終地点となる
乳岩峡登山口に来ました。ここにあるのも
旧案内板です。
数年前までは10台分ほどの駐車場でしたが、訪問客が増えたので無くしたんでしょうね。
そして、以前は小汚かった公衆トイレがリニューアルされてとても綺麗になっています(^^;
ここから登山道となります。乳岩峡は勿論、
三ツ瀬明神山への登山口としても人気です。
序盤は大きな岩盤の上を歩きます。濡れてるとすぐにコケそうです(汗
右手には乳岩峡の水場がいくつかあり、夏になるとここで泳いで遊んだり出来るようです。
少し進むと登山道らしくなってきます。整備されていて歩きやすいです。
そして、その先には地図上には無い二股の分岐点。左は鳳来渓谷に出て行き止まり。
乳岩と明神山へ向かうのは右手を進みます。
よく見ると、看板には「わくわくどきどき明神山コース」とありますが、その通りですね(謎
そして分岐から少し登っていくと巨岩が現れました。そして右巻きに階段が…って、んん!?
何だろう、この既視感…?と思ってたら、思い出しました。
以前、山梨にある
瑞牆山に登った時に登山道で見た
桃太郎岩と一緒やん!
なんとなくサイズ感とかいろいろとシチュエイションも似てる(笑
そしてさらに少し登っていくと、左手に
乳岩川に架かる
入仙橋が見えてきました。
橋を渡って先に進むと今度は地図にも記載されている
明神岳と
乳岩の分岐点に出ます。
乳岩の方へ登っていくとすぐに乳岩峡唯一の
東屋が。今にも崩壊しそうな雰囲気…(爆
この東屋を過ぎると
乳岩は目前…というか木々の隙間からそびえ立ってるのが見えます(爆
巨大過ぎて写真に収まりきらないですね(汗
そして周回ルートのスタート地点に来ました。
乳岩一巡20分とここには書かれてますが、
ぶっちゃけ、20分だとかなり駆け足になるので、最低でも30分は見た方が良さそうです。
というワケで、超巨大な乳岩をグルっと巡ります。常に見上げていると首が痛い(^^;
巨岩な上に樹林帯に囲まれているので、全体像がどうなってるのかサッパリ判りません(笑
これはまた凄い岩盤というか地層というか…
堆積岩の一種でしょうか。カッコイイですね。
柱状節理もそうですが、こういう長年掛けて形成されたものって、ロマンを感じます(^^;
乳岩の周りなのか隙間なのかわからないまま、さらに登っていきます。
乳岩峡には無数の階段やハシゴが設置されていますが…見ての通りの高度感です(汗
このハシゴも家庭用の脚立くらいのサイズ感だし、ほぼ垂直ですからね…
しかも、今にも崩れ落ちそうなほど朽ち果ててます…いや、これ早く修繕してー!(大汗
もうね、皮1枚でつながってるだけだし、ボルトも何箇所か外れかけてましたからね(怖<
思わず、少し前に見たばかりの
タマヒュン映画を思い出しちゃいましたよ、ええ(爆
マジでね、山とかでこういうオンボロのハシゴを昇ってると、こういう恐怖が過るんですよ(涙
先日もブログで少し触れましたが…これまでで恐らく一番腰を抜かしそうになった山行が
今年の春についに更新されたので、これもまた早めに投稿したいと思ってます、マジで(大汗
さて、ふと見上げると…写真では到底伝わらないスケール感の岩壁が迫ってたり(^^;
やっと登ってきたかな?と思いきや…まだまだです。折り重なった巨岩の隙間を潜ります。
絶妙なバランスで巨岩が折り重なってますが、地震が来たら怖いよね、きっと…(汗
登ったところを振り返ってます。ネイチャーなアスレチックランドですね(笑
巨岩の隙間は結構狭いところもあるので屈まないと進めません。腰痛持ちには辛い…(爆
ようやく巨岩を登って潜り抜けたと思ったら…倒木で行く手を阻まれてました(大汗
ここでもおもいっきりしゃがみ込んでなんとかパスします。デカい人だと通れないんじゃ?
そしてしばらく先へ進むと、目の前にこれまた巨大な岩で出来たアーチが見えてきます。
これまた巨大過ぎて全然写真に収まりそうにないですね…iPhoneの広角でギリかも(汗
さらに進んで近づいちゃいましたが…これが
通天門なんですね。いや、凄い迫力…(^^;
この通天門の中に覗いてる山が、
上臈岩からも見えていた
三ツ瀬明神岳なんですね。
このアーチの上ってもしかしてどこからかよじ登れるんかしらん?とか思いつつ…先へ(^^;
ここからまた一気に急勾配な階段を駆け下りていきます。
するとその先には
目薬岩洞窟と呼ばれるスポットへ出ます。
メインとなる乳岩鍾乳洞の小規模版って感じですね。とは言えこのスケール感。
そしてここを過ぎるとさらにデカい岩壁が見えてきます…いよいよ鍾乳洞でしょうか。
超巨大な岩壁を超えた先に再び登り返しの急勾配な階段があり、そこを上がっていきます。
天井がまた凄そうですね~。
天井をよく見ると矢印にある乳房のようなカタチをした
鍾乳石がいくつか見られますが、
それこそがここを
「乳岩」と呼ばれるようになった由縁になってるそうです。
また、先ほどあった
目薬岩洞窟というのも、この鍾乳石から時折垂れてくる水滴を以て目薬…と呼ばれるようになったとされています。
鍾乳洞の中にはいくつも石像が並べられています。この乳岩も立派な
御神体なんですね。
乳岩鍾乳洞の壁面はところどころ大きな亀裂が入っています…南海トラフは厳禁です(汗
昇ってきた急勾配の階段を振り返るとこんな景色になってます。見事な絶景…!
あ~、これがよく観光パンフなんかで見かける乳岩なんだなぁ、と。ミラーレスでもパシャリ。
そして、鍾乳洞の奥から巨岩の間をよく見てみると…何かに見えてきますよね??
iPhoneの超広角で撮ってみると鍾乳洞からはこんな景色が見えてます。
そう、これこそが…猫のシルエットが見事に浮かぶ、
にゃん岩!!にゃ~~ん(ΦωΦ)
というワケで、
鳳来湖の西側でも東側でも見ることが出来るニャンコでした…!!(笑
この後、再び階段をグイグイ駆け下りていき、ようやく乳岩一巡となりました。疲れた~。

しかし、振り返ってもこの絶景。圧巻ですね。こんな山奥の森の中に現れる超巨岩と奇岩。
近年奥三河の大自然が再認識されるようになってるのも納得。素晴らしい景勝地でした!
そして、気がつけば日没時間まであと1時間と迫ってきていたのでサクっと駐車場へ…。
こんな樹林帯ですし、初冬で日も短いですからね。16時にもなれば真っ暗です(汗
昨日の紅葉散策からナンやカンやで20キロくらい山の中を歩いてるので疲れが…(涙
何とか16時までに
小滝橋駐車場まで戻って来ることが出来ました…ふぅ。

この山行距離の6キロ中、4キロくらいは道路歩いてるだけなんですけどね、ええ(笑
でも、この道路やアスファルトを歩くのが一番足が痛くなるんですよねぇ…地味に(涙
下山後、この日も温泉に入りたかったんですが、この後も予定があったのでパスして
車内でササっと着替えてそのまま帰路につきました(^^;
帰りは国道473号で東栄町~設楽町を経由、その後は国道257号と153号を使い
みんな大好きどんぐりの稲武町を経て帰りました。若干距離はあるものの走りやすいし
何より平日の夕方でも交通量は全くというほど少ないのでストレスもなくラクチンですね。
途中で日没を迎えましたが、この日の夕方は見事な
マジックアワーでした(^^;
あまりにも綺麗だったので、車を駐めて少し場所を変えて暗くなるまで眺めてました(^^;
三日月の上の方に小さく輝いているのは宵の明星と間違えられそうな木星です。
よく見ると、三日月が
地球照によるものなのか、影の部分も見えていました。
この日は三脚もバズーカーも無かったので、手持ちカメラで何とか頑張って撮りました(汗

確かに…三日月だけど、ま~るくシルエットが見えていますね~。こういうのも好きです。
いわゆる地球照というのは春から初夏にかけて現れる三日月で見られるんだそうです。
となると今は全然時期外れですが…超望遠で三脚使って撮ったらもっと見えてたのかな?
過去にも何度か気まぐれに月を撮ってますが…こちらは以前の月食時に撮影した月です。
月明かりの部分は当然真っ白なんすが、影の部分に月面がしっかりと見えてますよね。
なんかこういうのが面白くて好きです。<なんだそりゃ(汗
因みにこの時は
天王星が月の裏側を通過していくところも捉えることが出来たんですよね。
よ~く見ると、月の右下あたりに、青く輝く天王星が映ってます。こんなに青いとは驚き(笑
つい先日も土星が月の裏側を通過する、土星食があったので家族が挑んでましたが…
やっぱりデジカメで撮影するには限界がありますね、かろうじて土星の輪が見えますが(笑
ということで、自宅から身近な奥三河へ日帰りでなく、敢えて車中泊して訪れてましたが、
この時期が一番ベストだな、と改めて思いましたね。寧ろ、それ以外はちょい厳しそう。
特に晩秋になると若干肌寒さはあるものの、こうして散策すれば全然暖かくなるし、
今回のように快晴だったりすれば日中はTシャツでも間に合うくらいポカポカです。
逆に夏だと近年は暑すぎて40℃近くにもなるので炎天下では危険すぎますしね。
車中泊するにしても相当標高の高い森の中へ行かないと車内で倒れかねません(汗
逆に冬になるとそこらじゅうで凍結したり通行不可能な状況に陥ったりで危険すぎます。
残る春先などは、比較的低地は良いんですが、奥三河の最深部だと落石が多くて怖いです。
とまぁ、いろいろありますが、近年奥三河も以前と比べて随分アクセスも良くなりました。
今回訪れてはいませんが、かつてあった鳳来湖の南西にあった作手村なんていうのは
子どもの頃は秘境として恐れられてました。電気が通ってない部落があったりとかね(爆
愛知県は全国的には観光するところがないとよく言われてますが、それを言う人の大半は
これまでまともな旅もしたことがなくて単純に無知過ぎるだけの話です、はい(爆
地元民ですら知らないようなスポットがいくらでもあるので、機会があれば是非訪れましょう!