北海道上陸から数えて
11日目となった4月16日、
前回の投稿の続き…後半となります。
相変わらず更新遅れまくってますが、時間もなくて現像もままならない状態なのでご勘弁(汗
というワケで、早速…日本一危険?!な太田山神社の参拝プチ登山の続きです(^^;
途中で休憩を入れつつ撮影をしながら、
約30分かけて
本堂の手前まで来ました。
登山とか全く経験が無い人でものんびり登ればここまで1時間かからないでしょう(^^;
ただ…この今にも崩落しそうな鉄網の橋が…とっても危険な香りしかしません(大汗
そもそもここから見ても既に何枚か鉄板が外れちゃってるし、錆びまくってるし、揺れまり(怖
ちょうどこの4月だと雪解け直後でシーズンではないから細かい修繕がされてないのかも?
とりあえず1歩1歩慎重に鉄網は信用ならないので、極力鉄骨の部分に体重をかけて…
ってか、下を覗くと約300mの崖下…というか海まで見えるので結構スリリングです(汗
そもそもこの橋、かなり勾配があるので網がまた滑るんですよね…トラップかしらん(爆
なんとか恐怖の鉄網の橋を渡り切って後を振り返ると…!!なかなか絶景じゃないですか!
海の彼方に見えてるのはここから約20キロ離れた
奥尻島ですね。随分近そうです。
そして手前に見える緑に輝く海岸には
太田神社の拝殿も見えてます。
あの神社のすぐ近くからテクテクここまで登ってきたワケなんですね~。結構遠そうです(^^;
それにしてもこの橋…尋常じゃないくらい落石もあって、鉄板がグニャってたり、
一部は崩落して谷底に落ちてるっぽい…いやいや、早く誰か修繕して下さい…(切願
登山口の近くにある
大田神社の拝殿と
奥尻島にズームイン。
奥尻島だけズームイン。うーん、いよいよ天気が悪くなってきてますね…雨が心配(涙
さて、オンボロな橋を無事渡ったらすぐに
本堂のある洞窟へ…この鎖場をよじ登ります(汗
高所恐怖症の自分にとってはなかなかエグいんですが、8m弱ってことなので…意外と?
3階建ての家の屋根にハシゴをかけて昇るだけや!って思えば何とか(^^;
この崖の鎖場自体は8m足らずだけど、落ちたらその下の崖は300m近くあるんで…(爆
垂直の鎖場と言えば、愛媛の
石鎚山よね。
高さ68m。20階建のビルと同じ高さって(爆
もうこのくらいの高さになると、完全に頭のネジが外れちゃうんですよ…たぶん(^^;
因みに石鎚山はこの他にも50m前後の断崖絶壁の鎖場が計4個所あります(大汗
ちょっとした命懸けのスリルを味わいたい高所恐怖症の方にはオススメです。
因みに、
68mというと名古屋市内では
ヴィー・クオレタワー白鳥庭園が同じ高さ(笑
でも屋上からロープ垂らしてもらって命綱無しで昇れるか?と言われたら悩みますよね(^^;
さて、何とか無事に鎖場を昇って本堂のある洞窟まで到達しました!た、高ぇ~!!
やはり眼下に海抜0mの海とか見えてると高度感がいっそう増しますよね。
洞窟はめちゃくちゃ狭いし、ちょっとでもフラっと倒れたら…あの世に逝ってヨシ!(爆
そしてこちらが本堂…と言うても非常に小さな祠って感じです。洞窟も大人3人分ほど。
でも、最初にこれを建立した人は命がけでよじ登ってきてるんですよね、ここまで…(汗
昔の神職の方とか修験者とかヤバいですね。何を考えてるんだろうか(爆
洞窟の中も撮ろうと思ったんですが、あまりに狭いし暗いので諦めました(^^;
さて、参拝が済んだらすぐに下山です…が!こういうのは降りるのが一番怖いです(汗
なかなか気合が入ります!…って、めっちゃスマホ片手に崖にへばりついてるけれど(笑
落石も絶えないようだから…一般の人はヘルメットした方が良いかもしれませんね(^^;
この日は平日だし、時期的に晩冬ってこともあってか誰もいなかったので良かったですけどね。
そして再び鉄網の橋…写真では判りづらいですが、結構な斜度があって怖いんです。
しかも、ところどころ鉄板が折れ曲がってて針金で落ちないようにされてるだけなんで(爆
実はこの直後、持ってたミラーレス一眼のレンズフィルターが外れて落ちてしまい、
間一髪でこの鉄網に救われたんですが、少しでも揺らすと橋から落ちる状況だったので
この不安定な橋の真ん中でしゃがみこんで拾う、というのが一番の恐怖でした…(涙
ぶっちゃけ、これまでにも山の中でフィルターを何度も落としてるんですよね…(遠い目
直近だと石川県の白山とか。青森県なんか大間岬と十和田湖でも落としてます(涙
鉄網の橋を渡ってしまえばあとはフツーの登山道って感じなので一安心ですね(^^;
登ってる時にはあまり写真撮ってる余裕が無かったんですが、
太田山には春を目前にして
かわいらしい花もいくつか咲いていたのでいくつか気にして観察してみました(^^;
特に多かったのはこちらの青くて細長いラッパ状の花が特徴の
エゾエンゴサク。
当然、壊滅的に無知なので後で調べましたよ。その名の通り、北海道ではよくある花で、
エンゴサクという花は北陸や東北地方など北国に分布しているようです。
そして一番ウケたのは、
太田漢方胃腸薬に配合されてるらしいです、太田山だけに?(笑
そして、こちらも何箇所かで見かけました。これは以前も山で見かけたニリンソウかな?と
思ったんですが、よくよく調べたら同じ仲間でしたが、
キクザキイチゲという花だそうです。
そして、こちらはさすがに植物音痴な自分も覚えてました、
カタクリですよね。
花弁が仰け反ってるのが特徴的ですが、これ、花が咲くまで10年近くかかるそうで…(爆
これで春が終わって枯れてしまったら、次に発芽してこうして咲くまで…気が遠くなりそう(汗
因みに去年暮れにも訪れた紅葉で有名な
香嵐渓は春になるとカタクリの群生が人気です。
一応整備されてはいますが、それでもこんな感じなのでコケたら落ちるので要注意で(汗
そしてようやく急勾配すぎる階段のところまで戻ってきました。改めて凄い急勾配ですね(笑
見ての通り、階段は砂利混じりで滑りやすい上に1段1段の奥行き?が超狭いもんだから
靴底全体がしっかりと段に設置しないので、特に降りる時は手ブラだと危険な気がします(汗
次の予定もあったし天気が心配だったので、少し急ぎ気味に
往復約1時間で戻ってきました。
ちょっと離れたところから見ても…改めてアホみたいな急勾配だなぁ(笑
急勾配でふと思い出しました。この階段のサイズ感と無理矢理な急勾配っぷりは…
そうです、我が地元・愛知県が誇る
犬山城!!まんまここと同じですよ、ええ(^^;
因みに太田神社については階段の袂にある案内板を参考までに(^^;
そして今度は
太田神社の
拝殿の方へ移動してきました。
拝殿だけあって、太田山の山頂から本堂のある断崖の洞窟、参道の階段まで見渡せます。
こちらの写真の右上が
標高485mの
太田山の山頂になります。
参道と本堂の位置関係を記してみました、勾配の具合がよくわかりますよね(^^;
参道の入口?となる最初の階段のところをズームイン。約45度の斜度もわかりますよね。
夏場だと茂みで隠れてしまう第二、第三の鳥居もこの時期だとよく見えてますね。
そして、本堂のある断崖絶壁の洞窟にズームイン。
こちらも判りやすいように記してみました。なんだか笑っちゃいますね~(笑
しかし、昔の人は何故こんなとんでもない所に祠を建立しようと思ったんでしょうかねぇ(汗
そして、ここからはさらに北の方角を見渡すと、約4キロ先に
北海道最西端の
尾花岬。
また右手前には綺麗な三角錐になっている
天狗岳と崩壊しまくってる断崖が見えてます。
約10年前まではこの険しい山を越えることが不可能だったんですよね、岸壁も険しすぎて(汗
そしてついに完成したのが前回通ってきた
北海道道の中で一番長い
太田トンネルでした。
因みに北海道で一番長いトンネルはこの1週間前にも訪れた
えりも黄金トンネルです(^^;
しかも、このトンネルも完成したのはたった13年前なんですよね…昔はどうしてたんだろう?
尾花岬をズームインしてみます。基本的にはカヤックでしかアクセス出来ない最西端(笑
北海道の沿岸部には地形や地図マニアにはロマンがいっぱい(^^;
というワケで、また機会があったら訪れてみたいですね、
太田神社と
太田山神社。
沿岸の道道を南下し、再び
追分ソーランラインへ合流してすぐ、
道の駅てっくいランド大成。
渡島半島に点在する道の駅はどこも規模が小さいめ。売店はトイレより小さかったりする(笑
そして再び南下。下山後の儀として入りたかった
貝取澗温泉は時間の都合で泣く泣く断念、
そこを過ぎると、
せたな町の最南端。
大成地区の海岸線は
奇岩群で有名なんですよね。
タヌキ岩、
マンモス岩、
人魚姫岩、と立て続けに愉快な奇岩が並ぶ中、やはり一番は…
こちらの
親子熊岩でしょう!実際に見たらそれほどでも無いんじゃ?って正直思ってましたが
いやいや、とんでもない。何も言われなくても熊の親子だよね?って瞬時にわかるほど(爆
結構どの角度から見てもソレっぽく見えるのが凄い。なんか表情まで熊に見えますもんね(笑
少し前に訪れた獅子岩は角度を変えたら完全にオウムにしか見えなかったんですが(爆
こちらの親子熊岩はどうなんでしょうか。ちょっと別の角度とか探ってみました(^^;
90度見る角度を変えても熊の親子っぽいシルエットですね~。
これまで日本全国各地でゴジラ岩だとか獅子岩とか何十箇所と見てきましたが…1番かも?!
…というワケで、さらに一番熊の親子に見えるポイントを見つけたので激写しました(笑
いや~、自然が生み出した奇跡の岩ですね!おもろい!
そしてさらに南下、
八雲町に入るとこれまた入りたかった
見市温泉を泣く泣くパスして…
そのまま
乙部町へ。まずは
道の駅ルート229元和台で一休み。ここもトイレの方が広い(笑
乙部町の沿岸部もまた地形が面白くて、いっそ沿岸部を時間かけて散策したいくらい。
この辺一帯は
檜山道立自然公園と呼ばれていて、この後訪れる
江差町や
上ノ国町まで
細かい景勝地がとにかく目白押しなんですよね。しかし、天気もいよいよ怪しくなってきてるし
温泉にも入りたいし、クリーニングもしなきゃだし、そもそも日没近いし、ってことで…
こうして車を停めてのんびりと散策するのもさすがに難しくなってきました(涙
渡島半島って、北海道の中でも実は特にアクセスされない、されにくい地域と言われていて、
交通の便が悪いとかってワケでもないんですが…要するに無名な景勝地が多いというか。
半島の東側は交通量も多く、南端には函館があるし、内浦湾沿いには高速道路も通ってるし
JRもあるので、観光客も多いとは思うんですが、日本海側はまるで別世界なんですよね(大汗
さて、道の駅から300mほど南へ歩くと
乙部漁港には
元和台海浜公園、
螺旋展望台もあって
道の駅とは別に広大な駐車場も設けられてることから、シーズン中はかなり賑わってそうです。
その中でも港の先端にある
窓岩と呼ばれる奇岩がやたらくびれてて気になりまくりでした(^^;
実際に間近に来てみるとめちゃくちゃデカいんで、これだけくびれていても折れないかな?
って感じはしたんですが…そもそもこれ、窓岩という名前は元々窓のようにくり抜かれた箇所が
あったからそう呼ばれてたらしく、現在は地震か何かで崩壊して今のカタチになったんだそう(汗
どこに窓っぽいところがあるんやろ?って思わずしばらく探しちゃったではないか!(爆
あ~、そうこうしてるうちにさらに天気も下り坂…雨も近いかも?日差しはごく一部のみ。
とは言え、名古屋を出てから既に12日目ですが、まだ1度も小雨すら無いんですよね(爆
ただ、上陸4日目に半日間だけ何でやねん!ってな雪には見舞われましたけどね、ええ(笑
この後、乙部町の中では特に有名な
館の岬や
滝瀬海岸の
シラフラをチラ見しつつ南下…。
天気が良いとぶっちぎりな絶景で、北海道の中では先に訪れた室蘭の
イタンキ浜に近いかも。
本州で例えると…規模は全然小さいけど、
山口県にある
須佐ホルンフェルスのような印象。
その
イタンキ浜の時と同じでシラフラを眺めるには
滝瀬海岸まで下りて結構歩くもんだから
遠目でチラ見するしか出来なかったんですよね…もう景勝地多すぎるから仕方がないです(涙
これだけ日程をめいっぱい確保したつもりでも、広大過ぎる北海道だと全然足りないですよね(汗
50年以上前に生まれて初めて訪れた北海道でしたが、それから40年以上経て再び訪れ、
そして直近では5年くらい前に初めてLCCを利用してレンタカーで巡ったんですよね。
トータルで見ると、1ヶ月近く北海道を巡ってることになるので、ある程度の観光スポットは
網羅してるとは思うんですが、それでも…うーん、まだまだ行きそびれたところが多いよなぁ。
ちゃんと周ろうと思ったらやっぱり2~3ヶ月くらいはかかっちゃうかもしれませんね。
出張とかで空いた時間にちょっと遊んだりとか、そういうことも皆無ですしね…
そもそも仕事も簡単に休みが取れないですし、あと季節が限られるスポットも多いですしね。
だからこそこういう長旅って定年退職した人や不労収入者だらけなんですよね、現実的に(汗
…と、書いてるうちに今回もまた投稿制限めいっぱいになってしまったのでここでおしまい(汗
地図で見ると、もうこの日の予定の3分の2くらい終わってるので、目的地まであとわずかです。
そんなワケで、ほぼこの日の旅程も終わったようなもんですが、ひとまず…後編へ、つづく!!