今回の北陸ぶらり旅、最初に紹介した主に訪れたスポットと巡った軌跡はこんな具合。
そして前回の続き…
福井市西部にある
五太子の滝から遅めのランチをすべく
越前市へと向かいます。

越前へ向かうということは…必然的に越前そばを食すことになるわけですね(笑
時間があれば再び日本海側へ戻って国道305号を越前海岸に向かって南下したんですが…
今回はパスして蕎麦を優先しました。天気が下り坂でなければさらにそのまま敦賀あたりまで
沿岸をドライブするのも最高ですね、日本海側なので夕日もバッチリ居届けられますもんね(^^;
日本海側から丹生山地を越えて福井平野へ下って来ると目の前に雪山が見えてきました。
おおよそ60キロほど先にそびえる2年ほど前に登頂した日本百名山の白山ですね。
結構離れてるし手前の山間部で見えないと思ってましたがこんなに間近に見えるんですね(^^;
そして到着しました、そば打ち体験なども出来る観光スポット、越前そばの里です。
さすがに天気も良い土曜日だし、メジャーな観光スポットだけあって結構賑わってますね~。
ここでは蕎麦関連のお土産なども充実してますが…とりあえずは越前そばで腹ごしらえ(^^;
迷うことなく、極上おろしそば…いわゆる二八蕎麦を頂きます。
特に並ぶこともなく囲炉裏のある席を案内されたので、こちらで食します。
お~、確かにニ八蕎麦ですね!このボソボソっとしたのがまさしく。
久々に越前そばを食べましたが…言うまでもなく、美味しいです。これぞ、蕎麦オブ蕎麦(笑
ここでは初めて食べましたが…想像以上に良かったです。しかもかなりコスパ高いですし。
因みに越前市で蕎麦と言えば、蕎麦好きで知らない人はいないであろうそば蔵谷川ですが、
今回は時間が遅かったのと色々買物したかったのでそばの里になりました(^^;
こちらは手臼挽きの十割そばですけどね。秋になったらまた食べに行きたいと思います。
蕎麦屋自体は結構あちこちにあるんですが、十割とか二八って実はあまりないんですよね。
そりゃそうですよね、どう考えても作るの大変ですし。麺はすぐボロボロしちゃうしで(汗
ところで、この蕎麦店の入口に面白い作品が展示されてたので…出しておきます(^^;
個人的には2枚目、二八そばのお父さんの表情がツボでした(笑
食後のデザートは勿論、蕎麦ソフトクリーム。ローストした蕎麦の実のアクセントが最高です。
そばの里を出た後は国道417号をひたすら東へ向かい岐阜県の方へと帰っていきます。
そして岐阜県境にあたる最近ニュースでちょいちょい話題になっている池田町を通っていくと
トトロと猫バスのオブジェが見えてきます(^^;
で、このトトロは実はどうでもよくて(笑)、この反対側に超絶美味しい古民家カフェがあります。
看板とか案内も何も無い上に田園にある農家の1つ、って感じで非常にわかりにくいですが、
越前方面へ訪れたら是非。今回はもう寄り道しすぎてるのでパスしましたが…うーん、残念(涙
なんかこういうとてつもなく田舎な地域って、若い夫婦なんかが移住してくるケースも多くて、
そこでパン屋だとか喫茶店とか開業していたりするんで、なかなか面白いんですよね(^^;
また、池田町と言えばこの417号沿いにかずら橋がありますが、周辺がかなり栄えてました。
かずら橋と言うとこちらの、徳島県の祖谷渓谷なんかが有名ですが、それと同じですね。
なにげに怖いんですよね、動く度にギシギシ言うて…しかも足元、谷底が丸見えだし…(汗
そんな池田町を山奥へと進んでいくと、去年11月に完成したばかりの冠山トンネルが!
冠山峠道路が全線開通したことにより、岐阜市~越前市のアクセスが随分ラクになりましたね。
これでもう酷道ともおさらば出来そうです(笑
とは言え、実は自分は以前からこのトンネルの真上にある冠山へ登頂したいと思ってたんで、
そこへ向かうには旧道である酷道…冠峠林道を走ることになってしまいそうなんですが(爆
因みに…まだ開通して間もないだけに、最新のカーナビでも道路は表示されてません(爆
これまではこの冠山を越える道路か、もはや酷道として全国区となった?157号を通らないと
名古屋方面からアクセス出来なかったんですよね。
一応さらに北部には国道158号もあるんですが…そこはもう岐阜県側が飛騨地方ですからね。
あ、因みに酷道157号ですが、一般的には荒れ道でヒドい!とワイワイ騒がれていますが、
実は…大して酷道ではないです。和歌山や奈良南部、奥三河と比べたら何てことない(汗
結構デカい車でも通れますからね。離合箇所も設けられてますし。落石はハンパないですが(爆
先月訪れた和歌山や奈良の奥地は、そもそも普通車が通れません。通ったらフツーに落ちます(爆
役所の方でも、3ナンバー車は絶対に通らないでください、落ちて死にます、って言われます(汗
本当に恐ろしい酷道は本気でヤバいです、写真のような幅員規制もありますしね(^^;
冠山トンネルを抜けると岐阜県に入ります。
揖斐川に建設された徳山ダムにより出来た徳山湖を右手に見ながら岐阜市方面へ南下します。
途中、ダム湖に沈んだ旧徳山村を展望出来る休憩所などがいくつか設けられてます。
こちらはその中の1つ、郷社白山神社址があります。
徳山村は1987年まで存在した岐阜県最西端の村で、4~50年前の東海地方に於いては、
秘境と言えば、西は徳山村、東は富山村というのが当たり前のように知られていました(^^;
…って、50代以下の若い人だと知らないと思いますので、60代以上の方なら多分知ってます(笑
自分も子どもの頃にも何度か徳山村へ遊びに行きました。星がめっちゃくちゃキレイな村でした。
そして学生時代、いよいよ徳山村が消滅するとあって、お別れに訪れたのが最後でした…(遠い目
他のダム建設と違って徳山村は全集落水没…でしたからね。日本一のダム湖ですもんね。
なので、住宅や学校は勿論、元々の国道417号から神社やお寺まで全てが湖底に沈みました。
それで、このような社址なんかが点在しているんじゃないですかね。
毎回この周辺を訪れると、ありしの徳山村を思い出します…
さて、徳山湖もダムの近くまで南下してくると、ダム湖を東西に架かる橋が見えてきます。
徳之山八徳橋ですね。この橋の上から徳山ダムも見えてるので歩いて渡ってみます。
吊り橋のこのワイヤーがパース線みたいでカッコいい!…と思うのはきっと自分だけ…(汗
交通量は圧倒的に少ないですが…立派な橋です。
なんかこうデザイン的に好きなので、ついこういうのを撮ってしまいます(^^;
橋からは湖に沈んでしまった立ち枯れの樹林がいくつも見えてます。
橋の上から眺める日本一の徳山ダム。遠くからでもその巨大さが見て取れますね。
というワケで、駐車場に戻って…徳山ダムへと向かいます。ブログで取り上げるのは初めてかも。
で、やって来ました…徳山ダムです。比較的新しいダムなので見学スポットもキレイですね。
何せ完成したのが2008年ですからね。徳山村が消失してから実に20年以上もかかりました(汗
高さでは日本一の黒部ダムより25m低い161mですが…それでも十分です、足がプルプル(汗
早い話、浜名湖の2倍の量の水を堰き止めてるんだからそりゃデカいよね、っていうデカさ(笑
堤体そのものも凄いですね、いつ見ても。よくこんなキレイに積み上げられたなぁ、って(^^;
そんなデカさなので、堤体の上を渡る通路というか道路も無駄に広い(笑
ダムからは先程いた徳之山八徳橋が2キロチョイ先に見えてます。
というワケで、久々に徳山ダムを散策した後は…もうおしまいですね。帰宅するのみ。
さすがにこの時間にもなってくると、空模様が随分怪しくなりましたね、風もかなり強いです。
とは言え、まだ青空も見えてたので、本当に天気が下り坂なのかイマイチよくわかりません。
しかし…この後、この強風の意味が知れます(汗
徳山ダムを過ぎると揖斐川の下流に、半世紀以上前からある横山ダムが見えてきます。
こちらも相当巨大なダムですが、このダムだけでは足りなかったから徳山ダムなんでしょうね。
この2つのダムのおかげで東海3県は滅多に水に困らず、水害からも免れてるんですよね。
そして、横山ダムを過ぎるとすぐにある旧藤橋村の道の駅 星のふる里ふじはしへ。
隣接するいび川温泉で休憩がてらに足湯を(^^;
で、この後このまま国道を南下して、岐阜市あたりを通り過ぎて名古屋へ帰るだけでしたが…
車窓からチラっと見えた空模様の異変に気づいて慌てて近くの開けた場所で停車しました。
多分、岐阜市に入る直前なので…本巣市かどこかだったと思うんですが…忘れました(爆
つい先までいた徳山方面を見渡すと…何やらとてつもない雨雲が発達しています(汗
これだけなら、ゲリラ豪雨が来るのかな?って思うだけだったんですが…
南西の空を見ると、波状雲らしき雲が発達しかけてます。
しかも、なかなか写真で捉えられませんでしたが、乳房雲も一部生まれかけてました。
というのも、ひょっとしたらアスペラトゥス波状雲に発展するんじゃ!?という期待もあり…
そして、しばらくすると目の前の畑に集中豪雨が始まりました。200m先にいたらズブ濡れ(爆
この時、徳山ダムにいた時の強風は寧ろ収まりかけてたのが少々残念ではありました。
何故なら…強風が発生しないとアスペラトゥス波状雲が生まれないですからね…。
しかし、おそろしいほどピンスポットで雨が降ってます。これだけ身近で発生するとは(汗
因みにそのアスペラトゥス波状雲というのは、こちらです。
以前、奇跡的に北アルプスで撮影に成功した写真で、当時自分は登山を初めて間もなかったし、
そもそもカメラどころか登山の知識も気象の知識もろくになかったので…ビビリまくりでした(涙
ついさっきまで青空だったのに、突然空がこんなになってたら…怖いです、怖すぎです。
UFOでも現れてキャトルミューティレーションされちゃうんじゃないか?ってくらい怖かったです(汗
因みに1時間前はこんな様子でした。とても1時間後に地獄絵図を垣間見るとは思えません(汗
そもそも予報でも晴天でしたしね。いくら山の天気が変わりやすいからって…限度ってものが…
こんな晴れててポカポカ陽気だったのがたったの1時間でドス黒い雲に覆われて暴風となり、
挙げ句に気温は氷点下にまで下がるなんて、誰が想像出来ますかいな!って話ですよ(爆
快晴の青空から一転、一瞬でこの恐ろしい空模様になるものの1時間後には消失してました。
これは専門家に意見を求めないと!ってことで、気象予報士などに問い合わせるなどして、
そこで初めてウン十年ぶりに北アルプス一帯でアスペラトゥス波状雲が発生したと知りました。
そして、このままこの写真は報道機関で報道され、さらに後にフォトコンで受賞することに(^^;
これ、フツーの人が見たら合成にしか思えないですよね、自分で今見てもそう思えてしまう(爆
動画だとわかりやすいですね、参考にご覧ください。空が突然こうなったら衝撃ですよ。
何せすぐ近くの山を見ても、めちゃくちゃ晴れてるし…何なら青空も見えてるにも関わらず、
自分がいる山(この時は南岳山頂、標高3000m付近)だけこんな光景なんですからね…(怖
さらにこの後、雲が消えてフツーの空模様になったものの、数時間後にはフツーに雨雲が出来て
2時間ほど豪雨になりました。当時まだ登山に不慣れなこともあってスマホの電源はなくなりかけ、
持参したモバイルバッテリーは低温で0%に、そもそもスマホも圏外だし、他に登山者もいなくて
こりゃもう遭難しちゃうのかな?っていう不安もあって大変でしたが、同時のこの経験がキッカケで
「ちゃんとカメラを買おう」とか「気象について勉強しよう」とか「電源確保は大事」などと悟りました(笑
因みにこの日は9月の下旬でしたが、この後豪雨が止み、雲一つ無い空模様になったと思ったら
この日の夜、北アルプスでは初雪を観測することとなりました…もうめちゃくちゃですよね(爆
逆に山って面白ぇー!!ってなったし、天気もすげぇー!ってハマっていくワケです(^^;
話は戻って、本巣市付近での空模様ですが…波状雲はそこそこ発達したものの、
あの時北アルプスで目撃したアスペラトゥス波状雲ほどの動きがなかったので
残念ではあったものの…このすさまじい天気の急変と気圧の谷間のおかげで
それとは別に、なかなか見られない夕焼けを拝むことが出来たので、これはこれで良いかな?
北西方面はどっちかというとまだ晴れてるくらい。
いよいよ日没時間となります…さらに空の色合いがエグいことになっていきます(汗
雲間から注がれる光芒とはまた違う光芒が出現しました…これは…水蒸気か雨なのか!?
そして日没となりました…徐々に赤みが薄れていきます。夕日の反射がエグすぎますね(汗
しかし…今思えばこんなことならもう少し開けた水田のある場所とか行けば良かったかも。
目の前の田んぼは稲がだいぶ育ってて水面がほとんど見えなかったですしね。
とは言うても、ここがどこだかもサッパリわからないくらい…あまりの天気の急変っぷりで
慌てて国道を外れて無我夢中で田園地帯へ入ってきちゃっただけでしたからね(汗
というワケで、ほんのわずかな時間でしたが、ドラマティックな光景を見ることが出来ました。
こういうドラマがあっても…ほとんどの人は特に見ることもなく時間は過ぎていくもんですからね。
こういった場面でも目が行き届けられるくらいのんびり生きたいものですね~(^^;
そして、無事帰宅。
我が家にはのんびり生きてるヤモたんファミリーが沢山います(笑