出口の見えない販売不振にあえぐ自動車業界。大手各社は工場操業日の削減や残業カットで急場をしのぐ。富士重工業は図らずも余った時間を使って、社員教育を始めた。講師役は同僚のボランティア。サークル感覚の勉強会は、沈滞ムードの払拭(ふっしょく)にも一役買っている。 金曜日の夕方。富士重本社(東京・新宿)で終業のチャイムが鳴ると、5階の会議室に25人の社員が集まった。 営業、商品企画、広報……。年齢も職場もバラバラだ。「参加者の皆さんで机を動かしてください」。仕切り役の長谷川謙一さん(42)が声をかけると、即席の教室が出来上がった。長谷川さんたちが2月から始めた(紙面では「初めた」となっていますが誤字だと思われるので当方が訂正)「勉強会」だ。 この日のテーマは「英文法レベルアップ講座」。TOEIC(国際コミュニケーション英語能力テスト)対策だ。講師を務めるのは商品企画部主査の安宅淳さん(41)。TOEICで満点を取ったことのある安宅さんは、自作のイラスト入りレジュメを配って熱弁をふるい、同僚にノウハウを伝授した。授業は1回2時間で全4回。授業後には宿題も出る。 参加は無料。講師の安宅さんもボランティアだ。勉強会を立ち上げた長谷川さんは人事部で人材育成グループ主査を務めるが、この集まりは会社の研修ではない。「同志が自己啓蒙(けいもう)のために集まる場」(長谷川さん)だ。 仕事を離れたサークル感覚が活気を生む。講師や会場の確保、出欠の確認も仕事の合間に自分たちで要領よくこなす。 勉強会がある金曜日は、全社一斉の定時退社日。人件費削減の一環として昨年5月に導入した。富士重は昨年末から減産を強化し、09年度も設備投資や経費を2割削減する方針。逆風下で会社全体が縮み思考に陥りがちだが、長谷川さんは「こういう時こそ余った時間を有効に活用して暗い雰囲気を打ち破ろう」と考えた。しかし外部から講師を招くおカネはない。 「よく後輩から、英語を教えてくれって、言われるねん」。社内からボランティア講師を募るアイデアは、同期入社の安宅さんのひと言がきっかけだった。それぞれの得意技を教え合えば、コストはかからない。 安宅さんは入社後に群馬製作所(群馬県太田市)の開発部門に所属。同製作所には若手社員向けにベテラン社員が材料工学などを教える「工学講座」の伝統がある。海外研修で2年間渡米した安宅さんが、この講座に英語を採り入れたところ、たちまち人気講座になった。2年前に本社に異動してからもたびたび、英語講座を頼まれていた。 1月、長谷川さんたちが勉強会の開催を知らせると、予想の二倍以上の応募が殺到。英文法講座は2クラス制でスタート。簿記やロジカルシンキングなどの講師役を買って出る社員も現れた。 邦銀や外資系企業を経てIR部長に就任した楠瀬玲子さん(43)もその一人。3月13日に開いた「IR(投資家向け広報)基礎講座」では、同業他社の財務データもふんだんに紹介。出席した51人は全員が続編を希望した。 「当社の一人当たり営業利益率は国内乗用車8社の中で最下位です」。楠瀬さんが富士重の財務状況を指摘すると「無駄なコストが見えなくなっているのでは」と考え込む受講者もいた。 自動車業界の逆風はしばらく続きそうだが、それを逆手に取り、富士重は手作りの勉強会で社員の結束を強めている。 |
顧客100人送検へ=福祉車両脱税、年内にも-愛知県警 愛知県長久手町の自動車販売会社「ベストライン」が、福祉車両を装い顧客に自動車税などを不正に減免させていた事件で、愛知県警交通指導課などは29日までに、地方税法違反と道路運送車両法違反の疑いで、既に送検した分も含め、同社の顧客100人前後を書類送検する方針を固めた。年内をめどに捜査を終結させる。(2008/10/30-03:07) |
【ワシントン=増満浩志】ブラジル中西部に広がるサバンナ林「セラード」で新種とみられる動物14種が見つかった。 米環境保護団体コンサベーションインターナショナル(CI)とサンパウロ大(ブラジル)などのグループが29日、発表した。 内訳は、魚類8、爬虫(はちゅう)類3、両生類と鳥類、哺乳類が各1種。29日間の調査で、一挙に見つかった。このうち、トカゲの一種は脚が退化して、まるでヘビのような形。脚がない方が砂地の上を移動しやすいらしい。 セラードは、世界でも有数の生物の宝庫だが、「隣接するアマゾンの熱帯林の2倍の速さで、農耕地や牧場に転換され、貴重な種を喪失している」(CI)という。 (2008年4月30日10時49分 読売新聞 |
新日本石油は2009年末から自動車燃料となるバイオガソリン原料を国内で初めて量産する。同社子会社の根岸製油所(横浜市)に20億円程度投じて年産10万キロリットルの設備を造る。規格外の国産小麦などから製造したバイオ燃料を北海道から調達する。現在はバイオガソリン原料の大半を輸入に頼っている。国内でも量産を始めることで普及に弾みをつける。 バイオガソリンは、植物などを発酵させて作るバイオエタノールに石油ガスを合成した「ETBE」を、ガソリンに混合して作る。現在、ETBEは石油元売りが共同でブラジルなどから全量を輸入している。一部を国内生産にすることで、遠方からの購入による輸送コストと二酸化炭素(CO2)排出を低減する効果がある。 (07:00) |
ホンダと独立行政法人の地球環境産業技術研究機構(RITE)はガソリン代替燃料のバイオエタノールを低コストで量産できる技術を開発した。稲わらなどの植物廃材を原料に、1リットル当たりの生産コストを国際競争力のある30円程度に抑えられる。原油価格の高騰でトウモロコシなどを使うバイオ燃料の需要が拡大し、食糧価格を押し上げている。省資源と温暖化ガス削減につながる技術として2010年をメドに実用化を目指す。 ホンダの全額出資子会社である本田技術研究所(埼玉県和光市)とRITEが開発した生産技術は、雑草や稲わらの繊維質をすべて1回の処理でエタノールに変えることができる。繊維質の種類ごとに処理する従来方式に比べ生産効率が上がり、稲わら1キログラムから約400ミリリットルのエタノールが作れる。 |
ダイハツの箕浦社長、「スバルへのOEM供給はお金を使わずに進める」 2008年4月25日 ダイハツ工業は24日、2008年3月期決算について記者会見を行った。その席上、富士重工業(スバル)に対する軽自動車のOEM供給について、箕浦輝幸社長は「供給車種、供給台数はまだ決まっていない」と述べ、こう付け加えた。 「生産についても、それが決まらないと何とも言えない。しかし、できるだけお金を使わずに、今の工場で、増産という形でやっていく。いろいろと知恵を出し、努力していきたい」 また、そのために新しい組織をつくらないことも明らかにした。とは言うものの、富士重工へのOEM供給は初めてになるので、「委員会で対応していく」(箕浦社長)という。すでにその委員会はスタートしており、各部門の部長級が15人、兼任という形で参加しているそうだ。 ダイハツは富士重工へのOEM供給をできるだけコストをかけず、片手間の仕事として進めていこうとしているのかもしれない。 《山田清志》 |
トヨタ・ダイハツ・富士重…提携拡大のメリットと温度差 2008年4月11日 トヨタ自動車、ダイハツ工業、富士重工業の3社は10日、開発・生産における新たな協力関係についての記者会見を行った。その席上、3社の社長は今回のメリットについて次のように述べた。 「富士重工は開発・生産の部分で、私どもの力強いパートナーと考えているので、そのメリットは非常に大きい。これからどうしていくかについては、いい関係の中でさらに見つけられたらいいと思っている」とトヨタの渡辺捷昭社長。 一方、富士重工の森郁夫社長は「いま中期経営計画で選択と集中を進めていきたいと思っている。そういう意味で、われわれのコアな部分に集中していくため、手薄である商品を補完してもらえるということは非常に大きなメリットである」と述べた。 また、ダイハツ工業の箕浦輝幸社長は「トヨタグループの力を強化していくことに貢献できるということでうれしく思う。責任を持って供給していく。それからもう一つは、シナジー効果をどうやって出していくか、生産・技術交流を通じてやっていきたい」と述べた。 このように3社の社長の話には多少温度差も感じられ、特に富士重工の切実さが際立っていた。 《山田清志》 |
したたかトヨタ"アメとムチ"の富士重「出資」 また1社、トヨタの「実質傘下」に入った。富士重への出資拡大に動くトヨタ。その脇では、子会社ダイハツが軽の"先兵"として走る。トヨタの拡大志向は止まらない。 「トヨタグループに一歩踏み込む。新しい関係を築きたい」 4月10日夜に行われたトヨタ自動車・ダイハツ工業・富士重工業3社の共同会見。富士重の森郁夫社長は、まるで隣にいるトヨタの渡辺捷昭社長に語りかけるように、質疑応答で答えた。 新たな提携の骨子は二つある。1つは、トヨタが富士重の株を、現在の8.7%から16.5%にまで高めること。トヨタは2005年10月、当時富士重株を20%所有していた米ゼネラル・モーターズ(GM)から一部取得し、筆頭株主になった。その際に生じた富士重保有の金庫株を、今回311億円で買い取る。 そしてもう一つは08~10年にかけ、富士重がトヨタやその子会社のダイハツから、小型車や軽自動車のOEM供給を受けること。一方で国内販売の約2/3を占める軽の生産からは最終的に撤退。トヨタ向けにFRスポーツ車を共同開発・生産するという。大手以外は生き残れない現実が浮き彫りになった。(富士重工公式サイトのpdfのプレスリリース) 「富士重さんの方から要請があった」(※1)トヨタの渡辺社長はそう明かす。国内最小メーカーの富士重は、かつては日産自動車やGMなど、大株主が頻繁に交代し、つねにM&Aのターゲットだった。乗用車シェアで8位、軽でも5位と競争力に劣り、08年3月期も、他社が増益の中、連続減益見込み。燃費規制などの膨らむ開発費を、今後も単独で補うには限界があった。 シビアな損得勘定 そうした状況下で、トヨタと富士重が再接近する素地は徐々に整っていった。05年の初出資後も、07年にトヨタが富士重の米工場へ「カムリ」を生産委託(※2)。すでに欧州ではダイハツが富士重に小型車をOEMしている。これらの提携で一定の効果は上がったが、それを帳消しにする富士重の業績低迷が、両社に更なる一歩を踏み出させた。 富士重はこれから厳しいハードルを課されることになる。確かにトヨタによる持ち分法適用は免れて、役員派遣も見送られた。「スバル」ブランドも残った。時価の1割増で自社株を売れる結果、300億円以上の現金を手にし、40年ぶりとなる国内工場の建設に充てられる。 しかしトヨタの損得勘定はシビアで、見合った効果は当然要求される。「スバル360」で知られる伝統の軽からの撤退は明かしたが、他にも全国46販社を半減、人員を1割減らすなど、相応の痛みを余儀なくされるのだ。 富士重は「水平対向エンジン」など独自技術に強みを持つ。00年にはスズキとの資本提携で互いに株を1%強ずつ持ち合ったが、これで実質的にトヨタグループ入りとなった。ただし「提携が成功しないと(単なるトヨタの)受託生産会社に転落する」(中西孝樹・JPモルガン証券アナリスト)と専門家は手厳しい。 一方、トヨタにすれば、世界中で不足する開発人員や生産設備のリソースを、外部活用で補えるメリットがある。米国に工場を造れば優に1000億円はかかり、富士重との提携でその膨大な投資が抑制できる。軽主体のダイハツにしても、宿敵スズキへの対抗上、新たな供給先を確保できることになる。 次なる焦点は、トヨタが富士重への出資をさらに引き上げるかどうか。「(子会社化など)今後のことは考えていない」とトヨタの渡辺社長は返すが、過去にはダイハツや日野自動車の子会社化に30年以上かけてきた。(※3)資本の論理を押し出さず機が熟すまで待つ"熟柿作戦"こそトヨタ流の真髄だ。 新興国市場拡大、環境規制強化など状況激変を前に枠組みを見直し始めたトヨタ。今回の提携でしたたかなグループ「囲い込み」が、一層加速することだけは間違いない。 |
富士重、ダイハツからの軽OEM調達で業販店めぐる争い激化 ダイハツ工業から富士重工業への軽自動車OEM(相手先ブランドによる生産)供給が2009年後半以降、順次実施されることが決まった。スバルディーラーでは「かなりショック。さびしい」(西日本の直営販社)と、スバル360以来の半世紀におよぶ軽の自社開発・生産からの撤退を惜しむ反応が聞かれる。 一方、「驚くことではない。近々にとは予想していなかったがいつかはと思っていた」(東日本の地場系販社)と冷静に受け止める声が聞かれた。富士重はダイハツからのOEM調達に切り替わったあとも直近の軽販売台数(07年度=13万5千台)を維持したい考え。しかし軽販売のポイントである業販は他社からの切り崩しが活発化するのは必至。業販店をめぐる争いは激しくなりそうだ。(2008.4.19) |
富士重社長、ダイハツから軽5車種程度調達 富士重工業の森郁夫社長は11日、インタビューに応じ、資本提携を拡大したトヨタ自動車の子会社、ダイハツ工業から調達する軽自動車について「現在の商品群維持のため5車種程度とする」考えを明らかにした。トヨタと共同開発する小型スポーツ車については海外販売や派生車の追加も検討する。 富士重は2009年にダイハツから軽自動車のOEM(相手先ブランドによる生産)調達を始め、将来は開発・生産から撤退する。スバルブランドの軽は現在「サンバー」「ステラ」など5車種あり、OEMに切り替えた後も同規模の車種をそろえ「軽の販売台数は現在の水準(年14万台前後)を維持したい」と強調した。 [4月12日/日本経済新聞 朝刊] |
ブレンボやアケボノではなくアドヴィックス採用なんだね カテゴリ:その他(カテゴリ未設定) 2022/11/03 20:31:31 |
![]() |
アフターパーツ(辛口ですが・・・) カテゴリ:その他(カテゴリ未設定) 2022/02/03 20:10:39 |
![]() |
電子制御システム カテゴリ:その他(カテゴリ未設定) 2021/01/29 19:49:57 |
![]() |
![]() |
スバル サンバー 早ければ今月末、遅くなっても来月には何とかなるかな…というコトで仮登録。東日本大震災の ... |
![]() |
スバル インプレッサ スポーツワゴン WRX コレが免許を取って最初の愛車です。 新しいスバル車のエッセンスを取り入れつつ、トー ... |
![]() |
その他 その他 ブログ追加用画像置き場 |
2021年 | |||||
01月 | 02月 | 03月 | 04月 | 05月 | 06月 |
07月 | 08月 | 09月 | 10月 | 11月 | 12月 |
2020年 | |||||
01月 | 02月 | 03月 | 04月 | 05月 | 06月 |
07月 | 08月 | 09月 | 10月 | 11月 | 12月 |
2019年 | |||||
01月 | 02月 | 03月 | 04月 | 05月 | 06月 |
07月 | 08月 | 09月 | 10月 | 11月 | 12月 |
2014年 | |||||
01月 | 02月 | 03月 | 04月 | 05月 | 06月 |
07月 | 08月 | 09月 | 10月 | 11月 | 12月 |
2012年 | |||||
01月 | 02月 | 03月 | 04月 | 05月 | 06月 |
07月 | 08月 | 09月 | 10月 | 11月 | 12月 |
2011年 | |||||
01月 | 02月 | 03月 | 04月 | 05月 | 06月 |
07月 | 08月 | 09月 | 10月 | 11月 | 12月 |
2010年 | |||||
01月 | 02月 | 03月 | 04月 | 05月 | 06月 |
07月 | 08月 | 09月 | 10月 | 11月 | 12月 |
2009年 | |||||
01月 | 02月 | 03月 | 04月 | 05月 | 06月 |
07月 | 08月 | 09月 | 10月 | 11月 | 12月 |
2008年 | |||||
01月 | 02月 | 03月 | 04月 | 05月 | 06月 |
07月 | 08月 | 09月 | 10月 | 11月 | 12月 |
2007年 | |||||
01月 | 02月 | 03月 | 04月 | 05月 | 06月 |
07月 | 08月 | 09月 | 10月 | 11月 | 12月 |
2006年 | |||||
01月 | 02月 | 03月 | 04月 | 05月 | 06月 |
07月 | 08月 | 09月 | 10月 | 11月 | 12月 |