右前サスペンション グリース・アップ
目的 |
修理・故障・メンテナンス |
作業 |
DIY |
難易度 |
初級 |
作業時間 |
1時間以内 |
1
先週ぐらいから、右前サスペンションあたりから、発進時や、上下に揺れる時に軽く「ギコギコ」という音が出始めた。
当然気分が悪い。
これはサスペンションの関節部のグリース切れかな?と思った。そして、その程度であって欲しいと願った。特に、ボールジョイントの破損ではない事を祈った。
尚、このクルマに乗り始めてから、こういう異音は初めてである。
さて、予め同じクルマに乗る人から自分の勘が正しいかどうかをお尋ねしたところ、やはりグリース切れではないかとの助言を頂いた。
そこで、まずは添付の図を見て予習し、そして翌日土曜日に現物のグリースアップ箇所を確認し、自分でやってみる事にした。
給油してみる部位としては、アッパーアームとローワーアームの軸であるファルクラムシャフトと、上下のボールジョイントである。
小生、グリース給油は今までやった事が無いので、これまた初体験である(^▽^;)
ところで添付の図の、8番の部位をご覧頂きたい。
上下のボールジョイント上に付いている樹脂キャップである。
これぞ、かの桜井眞一郎氏考案の、「無給脂シャシー」の謂わばミソ、グリースを溜めておくオイルレザーバーである。
その他、当時のカタログに曰く、オイルを含んだ焼結合金「オイロン」なるものの採用と、ゴミを遮断する方法の確立により、1年または3万キロはグリースアップ不要を謳ったわけである。(昭和42年から2年または6万キロに延長。)
2
さて、右前タイヤを外すのだが、まずは車載ジャッキでサイドメンバー(フレーム部)を上げ、そしてこのS5系の本来のジャッキアップ・ポイントであるバンパー・ステーの下に、ウマをかます。
車載ジャッキも、バンパー・ステーがウマに乗ったあたりの高さで、軽くかましたままにしておく。
但し、ウマの受け皿部分の広さにもよるが、バンパー本体に傷が付かないように、慎重にジャッキをゆっくりと降ろしながら、ウマの位置を上手にずらす事が肝心だ。
3
さて、ウマもかましたし、右前タイヤを外し、実際のグリースアップ・ポイントを見て行こう。
添付の写真は、上下のファルクラムシャフトの前方のグリースアップ・ポイントである。ここは、純正のままのニップル式である。
4
これはアッパーボールジョイントのグリースニップル。
これが、冒頭の図で説明した、樹脂のオイルレザーバーが本来上に付いている部位だが、このクルマは、ニップル式に交換されている。(聞くところによると、桜井氏渾身の無給脂タイプのオイルレザーバーは、そこに溜めたシャシー・グリースがなかなか下に落ちて行かず、また、樹脂キャップも劣化して外す時に割れてしまうとかで、この写真のようなニップル式に交換した方が結果的に良いのだとも。)
5
これはローワーボールジョイントのグリースニップル。こちらもアッパー側と同様、純正タイプからニップル式に交換されている。
6
さて、買って来た蛇腹式のシャシー・グリースをグリース・ガンに詰め、充填開始。(写真は下側のボールジョイント。)
ファルクラムシャフトの場合は裏側から、ボールジョイントの場合は下側からグリースがはみ出てくるぐらいで良かろうか。
7
おっと!
下のボールジョイントに、グリースを入れ過ぎたようだ(^▽^;)
ベロンチョ!
何だか懐かしい「スライム」のようだ(^▽^;)
8
グリース・ガンが、サイズゆえに入り辛い箇所は、このようにチューブを接続して充填する。
ただ、ニップルがカチャンと接合出来るタイプではないので、チューブの先端を手で押さえておかないといけないので、ちとやり難い。
ともあれ、完了。
初めてやってみたが、難易度的に然程難しい作業ではない。
その後試運転。
何と!
右前サスペンションのギコギコ音は消えた!!!
ひとまず大成功(^o^)ノ
めでたし、めでたし♪
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