ryonのブログ一覧

世間では正月だ新年だと浮かれているようだが、ハードボイルドな俺には関係ない。ただ2009年が2010年に変わるだけだ。除夜の鐘だの、年賀状だの、お年玉だの、初詣だのと感傷的になってる世間に背を向けて今日も一仕事。
え？仕事について教えろって。後に立たれることが大嫌いなハードボイルドな俺の仕事が人に話せるわけがないだろ。ほんと今日の仕事も疲れたぜ。緊張の連続だからな。それもこんな天候だと仕事に向かうだけでも命がけだ。
ほんとハードボイルドだぜ。
やっと帰ってきた部屋で舌が焼けるようなコーヒーを入れて、ハードボイルドな愛犬と愛猫に囲まれてやっとくつろいでいるハードボイルドな俺からちょっと一言。



今年もよろしくお願いしま〜す♡

長いあいだハードボイルドな生活を送っている俺はここ数年、定期的に病院に通っている。特に目は長年M16のスコープを覗いてきたからか、ハードボイルドなヤツが病む定番の網膜剥離になってから、半年に一回Follow Upに通院している。こいつを読んでいる俺のファンには悪いが、どこの病院かは検査中に後に立たれるのがイヤなので教えられないけどな。

今日はそんなわけで病院に行った。俺のようにハードボイルドな男は病院にいても周りに注意を払う必要がある。
だがピリピリした雰囲気が周りの一般人に分かるようじゃ駆け出しだ。
俺はそんな時の小道具に文庫本を使っている。コイツを読んでいれば周りに緊張が伝わらないだろ。
だがいつも必ず持っていく文庫本を今日は忘れちまった。しかたない病院の売店で買うか。
どの本にするかだが素速い判断を求められるハードボイルドな俺、後のカバーを見ると「2スト」「キャブレター」「分解」っていう単語が目に入った。コイツはハードボイルドな本だ。

病院の待合室で読み始める。なに「100回泣くこと」だ。コイツはセカチューみたいなお涙ちょうだいの恋愛小説じゃないのか。ハードボイルドな俺が読む本じゃないぜ。



視界が歪むのはなぜだ？　ウカツだ・・・俺としたことが・・・
敵の組織のトラップか・・・・・？？
誰かが俺の名を呼んでいる。
「あ、呼ばれました？・・いやーちょっと本を読んでて気がつかなくって・・・
どうしましたって？ああ、このハンカチ！実はさっきさした目薬が溢れてきまして・・・
え！涙！って？いやだなぁ・・・そんなワケ無いじゃないですか・・・ハハハッ（汗

この間送られてきたブツを取り付けた。
ハードボイルドな俺だが、さすがに自分の手を汚すのは久しぶりだ。
けっこうタフなミッションだった。
本当はガレージのシャッターを降ろして人目につかないようにしたかったのだが、長年M16のスコープを凝視していたせいか暗いところだと視力が弱くなった。しかたがないシャッターを開けて寒さに震えながら作業を進める。
しかし、このタイプのサスペンションはケースが上でも、シャフトが上でもどちらでも付くじゃないか。
本当はどっちなんだ？
作業を中断して、本やNETで調べるが、いろいろパターンがあるようだ。
仕方がない。ブツを送ってくれたトコロに電話をした。え？機能的にはどっちでも良いって？・・・
いつもは神なんて信じない俺だが、スーパーセヴン　オーナーズバイブルを読んで一般的なシャフトを上に取り付けることにした。
危機を脱した俺は、遅れた分の作業を進めた。
う～んプロの仕上がりだ。

手を見たら真っ黒、軍手をするのを忘れていた・・・・・・・orz

ハードボイルドな俺は官憲に目を付けられるのは、一番避けないといけない。
いつも飛ばしたい心を抑えて目立たないように運転している俺だが、ゆっくり走っていても回りへの注意は怠らない。
今日は日中出かける用事があった。
朝から晴天、春のような気候だ。
いつもはエンジン音に耳を澄ませてドライブしている俺だが、こんな天気のせいか少し油断があったようだ。
カーステレオに繋がっているiPodからボサノバなんかを聞きながら、まあちょっとボーッとして運転していた訳だ。
高速のガード下を通り過ぎた時、いきなり制服警官が走り出してくる。
手には・・・・・赤い・・・・・・旗が・・・・
周りの車とは同じ速度で走っているのに、なぜ俺の車だけ・・・・
しまった。手が回っていたか・・・・
警官の指示で車を停め身構えながらドアを開けた。
「シートベルトの取り締まりです」と警官が言う。
警官に言われるままにパトカーの後部座席に乗る。
後ろに人一倍注意深い俺を後のシートに乗せるとは、やっぱり素性がばれているのか。
免許証の情報や、指紋までとられてしまった。
点数は1点で反則金はいらないらしい。
告知書を渡された俺は、少し車を走らせてからハザードを出して車を停める。
M16ならぬM400のファインダーでパトカーを狙う。



俺の情報を消すため・・・・じゃなくて今日のブログネタの写真を撮るためにシャッターを押した。

ハードボイルドな俺は、読む本もハードボイルドだ。
最近は堂場俊一の鳴沢了シリーズに凝っている。
本物の修羅場をくぐってきた俺から見れば、まだまだだが、まあまあ面白く読める。

今日は風雨が凄かったが、ハードボイルドな俺から見るとちょっとした秋の雨だ。
部屋でTシャツで過ごしていたが、さすがにそのまま出かけるのは、セヴンに真冬に乗るようなもんだ。
ハードボイルドだけど変態じゃない俺はTシャツの上に、黒いバックスキンのコートを羽織って本屋に行った。

鳴沢了シリーズを1冊買って、つまらなそうな顔で店番をしている店員の、ありがとうございました。という声を背に書店をでる。

さすがに暖かい店の中から嵐のなかに出るとコートがひらめいて風が入る。
さすがの俺もちょっとばかし寒い。

ちょっと暖まるか・・・・・背中に立たれるのを警戒しながら自動販売機の前で足を止める。
「BOSSほっと珈琲」か。
“心がほっと温まる”、寒い季節にぴったりのボスが新登場　というキャッチコピーに釣られて硬貨を入れる。
俺もこんな宣伝文句に気持ちが動くとは、弱気になったもんだぜ。

ガコッ、無機質な音と共にコーヒー缶が落ちてくる。
熱さで手を火傷しないように、缶を握り締めた。


う・・・・冷たい・・・間違えて青いボタンを押したようだぜ　orz