
ここのところ、急に雨雲が発生する等、天気の移り変わりが読めない日々が続いていましたが、週末の天気はすこぶる良好のよう。金曜の夜のお付き合いもそこそこに帰宅し、デイドライブの準備を済ませます。
早朝の都心は薄暗い状況。夏の終わりを告げるかのように日の出の時刻も徐々に遅くなっており、一抹の寂しさを感じながら中央自動車道を進んでいきます。
南アルプスを迂回し、伊那ICで高速を下りた後は、県道26号線で境峠を越えていきます。乗鞍方面へとつながる全線2車線の林間路は、標高を上げ下げしながらの快適なアクセスルートです。
奈川までたどり着くと、その先は野麦街道となりますが、ここでルートを切替えカーナビ上のいわゆる「白い道」である上高地乗鞍林道へと向かいます。
アクセルを開けて進んでいくと、道は徐々に狭くなり路面も砂利道に。どうやらカーナビが1つ前の道を曲がるよう指示していたらしく、辿り着いた先は完全なオフロード。
4WDのSUVならまだしも、FRのツーリングカーでは到底進むことはできないので、音声案内をひたすら無視しながら元の道へとUターン。今さらですが、写真を見ると入口に堂々と白樺峠への案内看板が出ておりました。(哀)
カーナビに弄ばれ冷や汗をかいた後は正しいルートで上高地乗鞍林道へ。入口には元有料道路の名残りがありますが、だいぶ時の経過を感じさせます。それでも路面は舗装されており荒れておらず、加えて交通量も少ないとなれば、楽しいドライビングになることは言うまでもありません。気分よく走り抜けていき、白樺峠まで一気に標高を上げていきました。
白樺峠には「たか見の広場」という場所があり、鷹のバードウォッチングができる名所のよう。そちらには興味はありませんが、展望良好とのことですので、朝の軽い運動も兼ねて登っていくことに。予想以上の急勾配に若干後悔しながらも、頂上につけば残雪のある乗鞍岳を見通すことができます。あたりには巨大なレンズを装着した一眼レフで鷹を追う人達がおり、私も目で追ってみましたが、残念ながら見る事は叶いませんでした。
ふくらんだペットボトルのお茶を飲み干し休憩した後は、引き続き林道を北上していきます。乗鞍高原に近づくにつれて車が増えてきましたが、下った先は景色がひらけており、夏の彩りを残す山々を横目に見ながらのドライブは、林道とは思えぬ抜群の環境。走り切るのがもったいない位でしたが、終点の県道84号線との交差点を右折し、松本市の市街地方面へと向かいました。
当初はこのまま上信越の方へ抜けようかと思いましたが、せっかくなので安曇野方面へと足を延ばすことに。以前会社の同僚から教えてもらった池田町立美術館へ行ってみることにしました。ここは別名「北アルプス展望美術館」と呼ばれており、美術館のエントランスからは北アルプスに囲まれた安曇野の市街地がパノラマで広がっています。地形の起伏が少なく、実りの秋を待ちわびているようなのどかな田園風景を見ていると、時間の経過を忘れさせてくれます。ちひろ美術館といい、安曇野エリアはどことなくのんびりとした空気が流れていて、その心地よさが癖になりそうです。
小休止を挟んだ後は、国道254号線で上田市方面へと向かいます。地蔵峠を越える県道94号線は、7月のドライブで経験済の快走路。湯の丸スキー場までの上りはぐいぐいと標高を稼いでいくワインディング、峠を越えた後半は緩やかなカーブの続く気持ちの良いダウンヒルと、終始楽しませていただきました。
次なるドライブロードはつまごいパノラマラインと決めておりましたが、安曇野に寄ったこともあり予定より遅めの到着だったので、つまごいパノラマラインはそこそこに済ませ、県道54号線へとスイッチします。軽井沢の避暑地の雰囲気が広がっているかと思えば、山間に入れば多彩な曲率の林間路となる等、飽きのこないドライビングロードです。
二度上峠を越える辺りでは、時折浅間山が雲の合間から顔を覗かせており、イグニッションを切れば野鳥のさえずりが響き渡ります。連休中にこんな所までわざわざ走りに来る人もいないよな、と納得しつつ、再びスープラのドライバーズシートに乗り込み下りラインを走り抜けました。
国道406号線に合流した所でお腹が空いてきたので、国道沿いの蕎麦屋で昼食を取った後は、県道33号線で地蔵峠へ。一部狭い道もありますが、基本的には2車線レベルの妙義方面への抜け道です。交通量はそこそこありましたが、気持ちよく走り抜けるには十分で、荒れたアスファルトにタイヤを削られながら松井田妙義ICまでのダウンヒルを楽しみました。
午後をだいぶ回っていましたが、上信越自動車道・関越自動車道はそれほど混雑しておらず、大きな渋滞に巻き込まれることなく自宅へ帰還。
山道やら林道やら走ったことで汚れまくりのスープラを給油ついでに軽く洗車してもらい、道の駅で購入した野沢菜を肴に、ドライブ後の1杯に興じるのでありました。
Posted at 2014/09/19 23:48:06 | |
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スープラ | 日記