
午前6時頃、鴎の鳴き声に目を覚まし、いそいそとシュラフから抜け出します。フライシートを開けて外を見ると、晩成温泉の朝は霧雨に覆われておりました。
グランド・ツーリングは早くも3日目。肌寒さを感じる朝の気温は15℃となっており、前日にセイコーマートで購入したおにぎりを食べながら、ツーリングマップル片手に本日のルートを模索します。
小雨は一向に止む気配がないため、タープの下で撤収開始。次第に雨は止み、濡れたZ4のボディを一通り拭いてからツーリングスタートとなりました。
01 posted by
(C)per
02 posted by
(C)per
03 posted by
(C)per
04 posted by
(C)per
05 posted by
(C)per
モノトーン・カラー
国道336号線ナウマン国道で北上していき、ハードトップが乾いた所でルーフを開放。湿り気を帯びた冷涼な北の空気を存分に味わいながら、途轍も無いスケールの海岸線をトレースしていきます。
途中でダート道を経由し、昆布刈石展望台へ。荒れた砂利道を進んでいくと、荒涼とした佇まいの断崖が目に飛び込んできます。荒波が轟音を立てて打ちつける果てしなく広がる太平洋を見ているだけで、随分と遠くまで来たのだなと改めて実感。曇り空のため、鮮やかなエストリルブルーとはいきませんが、モノクロームで構成された情景は、かえって最果て感を醸し出してくれるのでありました。
06 posted by
(C)per
07 posted by
(C)per
08 posted by
(C)per
09 posted by
(C)per
10 posted by
(C)per
11 posted by
(C)per
夏を駆ける
ここで雨雲レーダーをチェックすると、道東は迫りくる台風の影響が出る予想となっており、GT前半で道東を回る予定でしたが、急遽進路を北へ向けることに。根室本線とクロスラインを描く国道38号線を暫く進み、台風接近を物語る白波が立つ海岸線に別れを告げ、白糠町から国道392号線へとスイッチします。本別町へと繋がる全線2車線のコースですが、ここは本当に一級国道なのか?と疑いたくなる程の走り放題。ストレート主体の超ツアラーロードを文字通り一人占め状態でした。
後半は波状段差が続き、ロードインフォメーションがダイレクトにお尻に響きますが(汗)、直射日光がないマイナスイオンたっぷりの林間路をオープンで走るのは唯一無二の快感です。本別町に着く頃には、頭上を覆っていた分厚い雲はどこへやら。陽光降り注ぐ青空が広がっており、日焼け止めを塗りたくって再スタートとなりました。
12 posted by
(C)per
13 posted by
(C)per
14 posted by
(C)per
ハイライン・クルーズ
足寄湖そばの道の駅で小休止を挟んだ後は、十勝連峰の東麓を貫く国道273号線を走る事に。これまで何度か足を運んでいますが、三国峠で晴れ間を見た事がありませんので、これ幸いとばかりに迷う事なくスロットルを開けていきます。
標高1,139mの三国峠は、北海道の中で最も高い場所に位置する国道のようで、白樺に囲まれた清涼感溢れる快走路でぐいぐいと標高を稼いでいくと、稜線に出た先は高低差のある眺望豊かなハイラインへと変貌。無限に続く樹海を跨ぐ松見大橋も非常にクリアに見えておりました。
僅かに弧を描く巨大な橋梁に別れを告げ、多くの観光車両と共にダウンヒル。クレバスのように鋭く削られた石畳や、冠雪の残る大雪山を眺めながら屋根を開けて走れば、トレイン走行でも気持ちの良いものです。
15 posted by
(C)per
16 posted by
(C)per
17 posted by
(C)per
上川町ラーメン
大雪湖から国道39号線に乗り換えると、丁度時刻はお昼過ぎ。上川町の市内にあるラーメン屋の暖簾をくぐりました。
上川町はラーメンの町として有名であり、ツーリングマップルに載っているあさひ食堂へ。
去年も訪れましたが、濃厚な味噌ラーメンと段取りの悪い店員さん達は相変わらず(笑)。ボリュームたっぷりの一杯に大満足ののち、今後のルートを検討します。
18 posted by
(C)per
19 posted by
(C)per
リスケ⇒道央縦走
台風の進路を確認すると、道央~オホーツク海側は難を逃れられそうな予測となっていたので、
道道101号線で岩尾内湖を目指すことに。じりじりと照りつける夏の日差しをかき分け、標高610mの於鬼頭峠を越え目的地に到着すると、岩尾内湖白樺キャンプ場の看板が見えてきます。天塩川に造られたダムにより形成された人造湖ですが、その湖畔にある無料のキャンプ場に幕を張ろうと入口のゲートをくぐると、林間部には溢れんばかりにテントが設営されており、客層も主にファミリーやグループの状況でした。前日に続き、これじゃ北海道じゃない!と幕営地を即変更。木陰にZ4を停めてツーリングマップル片手に1人作戦会議です(汗)。
近傍にもキャンプ場は幾つかあるものの、せっかくなので一気にオホーツク海側まで出てしまおうと決断。Z4のエンジンに再び火を点け、道道61号線にて滝上町方面へと向かいました。この道道61号線が意外にも走りやすいツアラーロードであり、緩やかな曲率で描かれたストレート主体の快走路はアンジュレーションも少なく、DDCをスポーツモードにセットし、乾いたエキゾーストノートを放ちながら駆け抜ければ、ドライビングプレジャーがもれなく炸裂。路肩で佇むキタキツネに注意しつつ、花朝月夕を思わせる程の心地良い風を全身で感じながら、道央縦断を謳歌しました。
20 posted by
(C)per
21 posted by
(C)per
22 posted by
(C)per
23 posted by
(C)per
コムケ湖の畔へ
国道273号線へと合流した後は、紋別方面へと北上。視界に飛び込んできたオホーツク海は、台風接近にも関わらず意外にも穏やかであり、先ほどまで頭上を覆っていた雲もどこかへと追いやられていました。あまりの快走に、iDriveナビゲーションが示していた到達時刻を1時間以上短縮したので、テントを張る前に紋別市内のスーパーマーケットで夕飯の食材を購入します。
国道238号線をトレースし、今晩の宿となるコムケ湖へと到着。北海道にはアイヌ語が語源となり当て字が付けられた地名が多く存在しますが、コムケ湖という名称もアイヌ語が起源のようです。この湖の傍に位置するのがコムケ国際キャンプ場であり、水回りはとても綺麗で洗濯機・乾燥機まで完備されたハイスペックなサイトにも関わらず、料金は1泊200円という破格設定。国道から奥まった位置のため、宿泊者はそれほど多くなく、車も寄り付け可能という事からソロキャンプにはうってつけの環境であり、迷わずここを幕営地とする事にしました。
テント設営を完了させた後は、上湧別にある道の駅の温泉で汗を流し綺麗サッパリした所でサイトに戻ると、丁度サンセットの時刻。雲は多いですが、オホーツク海に浮かぶ空は色鮮やかな色彩となっており、ゆっくりと時間が流れる北の大地に暫し身を任せるのでありました。東京に比べると北海道の空は高く、見ていて本当に気持ちの良いものです。
日も暮れたので、スーパーで仕入れたラム肉やホッケを肴にしながら、極上の1人時間を満喫。携帯ラジオから流れる明日の天気は芳しくないですが、そんな事は明日考えればいいやと楽観的になりながら、1日の終わりを楽しむのでありました。
Posted at 2016/09/04 15:56:32 | |
トラックバック(0) |
BMW Z4 | 日記