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2017年01月29日 イイね!

冬の西伊豆満喫ツーリング

冬の西伊豆満喫ツーリング
仕事始めの週は比較的穏やかなスタートとなり、金曜の帰りの電車に揺られながら週末の天気予報をチェック。3連休の初日が比較的良好な空模様のようなので、帰宅後のビールは控え早めに就寝します。
目覚ましのアラームが鳴る前に起き、外気温をチェック。かなり冷え込んでいますが、鼻を摘まれる程のものではなく、VFRの鍵を手に取り駐車場へと向かいます。イグニッションキーを捻り、暖機がてらGSに寄ってハイオクガソリンを補充。流れの良い環状8号線を抜けた後は、根こそぎ体温をもっていかれるハイウェイ走行は避け、国道246号線で南下する事にしました。


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雪化粧の箱根


厚木まで一般道を進んだのち、小田原・厚木道路&西湘バイパスでスピードアップ。西湘PAには既に多くのツーリングバイクが集結しており、陽光煌めく相模湾に目を細めながらモーニングコーヒーで小休止です。
箱根新道で標高を稼いでいくと、外輪山で陽射しが遮られる事もあり一気に気温が急降下。せっかくなので大観山に寄って行こうと思い、日影の路面コンディションに注力しながら慎重に登っていきました。
道路の路肩や表層に現れる残雪に慄きながらも、前走の2台のバイクに勇気づけられながら何とかヒルトップまで到着。わずか数週間前に2輪車に乗り始めたド素人ライダーには些かハード過ぎるミッションでしたが、その安堵感からか売店のホットコーヒー片手につい長居してしまいました。


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Such a nice DAY!


芳醇なエキゾーストノートと共に、大観山のパーキングスペースは徐々に車やバイクで埋まり始めたので、重い腰を上げてリスタート。MAZDAターンパイクを一部借りつつ、県道20号線での南下を試みます。こちらの路面はドライコンディションであり、スラローム形状の屈曲路を気分良く2速~3速でトレース。Z4の時も同様ですが、こういった中速ワインディングはリズム良く加減速を楽しめるタイプであり、スロットルワーキングやライディングポジションの修練には好都合です。
天気の神様は我々に寛容なのか、ついさっきまではバイザー越しに粉雪が舞っていましたが、雲は何処かへと追いやられ陽が差し込んでくるまでに回復。冬枯れの木々の間から差し込む光のシャワーを浴びながら、悠々自適に距離を稼いでいき、十国峠でトイレ休憩としました。


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ターンイン・ターンアウト


伊豆スカイラインは前回走ったので、県道11号線で函南方面へと向かいます。伊豆箱根鉄道駿豆線を跨ぎ、ここからは県道17号線一本勝負となりますが、その前に市内のENEOSに駆け込みVFRのタンクにガソリンを追加。Z4も燃料タンクは大きくない方ではありますが、バイクは車の時よりも更に給油に気をつかうようになりました。
伊豆半島のシルエットを構成する県道17号線は、駿河湾を眺めながらのアップダウンの激しいシーサイドランとなります。路面は荒れた箇所もあり注意が必要ですが、海沿いは比較的温暖であり路面もほぼドライ。真冬の寒気を物ともせず、一気呵成に駆け上がります。
ここでコーナーを曲がる際の重心移動を少し大袈裟にやってみた所、曲がり始めの角度がよりシャープになり驚き。今までは気持ちだけ内側に移動していたようなものと感じてしまう程の変わりっぷりであり、ある程度極端にやった方がバイクは曲がるのかもしれないなと新たな発見にご満悦で走るのでした。
小休止に立ち寄った煌めきの丘からは、標高3,776mの名峰富士と菜の花の開花前の井田が駿河湾とセットで見えます。ラフなワインディングを走った後のホッと一息は何とも言えぬ充足感に満たされるもので、暫しクールダウンの時間を過ごすのでありました。


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駿河湾越しの富士


ショートブレイクでリフレッシュした後は、先輩ライダーに道を譲りつつ、マイペースで戸田へのダウンヒルを敢行します。ボードコンピュータの示す外気温は二桁台まで復帰し、首に巻いていたマフラーを脱いで丁度良い位のポカポカ陽気。早朝の極寒が嘘のような気候に思わずニンマリしながら、スロットルを開けていきます。
市内に入った所で脇道へと入り、御浜岬公園でランチタイム。ここは駿河湾越しに富士山の全景を視界に収める事が出来るお気に入りの穴場スポットです。厳冬の澄み切った空気の先には冠雪の美しいシルエットがクッキリと浮かび上がっており、その様はまさに威風堂々。コンビニで仕入れたサンドイッチとお茶で腹ごしらえをして、野良猫とともに富士山を眺めながら日向ぼっこをするのでありました。


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温を求めて


県道17号線で土肥まで下りた後は、引き続き海岸線をなぞる国道136号線をトレースする事に。ハイペースで先行するMark Xのテールランプを追いかけながら、時間の流れがゆっくりに感じられるシーニックラインを堪能します。
ターコイズブルーに輝く海に誘われるように、堂ヶ島にちょっと寄り道。軽石の積層により形成された白色の断崖と深みのある群青色の海の組み合わせは中々の壮観な風景であり、伊豆の松島と呼ばれる所以でもあるのでしょう。
国道136号線から県道15号線に逸れ、道の駅花の三聖苑にオートバイを停めて、かじかの湯で冷えた体を温めます。いつもより長めに湯に浸かり、ポカポカ気分で外へ出たら陽が傾いた影響かグッと気温が下がっており、ホッカイロを1枚貼って再スタートとしました。


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西伊豆の稜線へ


ポカポカ気分で宇久須までトラバースし、県道410号線で西天城高原まで駆け上がります。交通量皆無の林間路であり、途中には強烈な勾配が付けられたヘアピンありと、そのロードレイアウトは多種多様。時折高回転域まで回してV-TECを発動させますが、4バルブに切り替わる時の炸裂音は快感という言葉だけでは片づけられません。
一気に西天城高原牧場の家まで駆け上がり、外気温は1桁台にも関わらずソフトクリームを食べて、遠くに見える南アルプスを眺めながらブレイクタイム。店員さんに路面情報を確認し、県道411号線・127号線で構成される西伊豆のハイラインを駆けていきます。Z4で何度も走っていますがVFRでの走行はまた別物であり、動物の活動時間に入っているのでコーナーの先に注意しながらFun to Rideを謳歌。体重をイン側に預け、引き締まった空気を切り裂くように、次々と現れるコーナーへと飛び込みます。
西日に照らされオレンジ色に染まった富士山は哀愁的であり、エンジンを切れば風で擦れる木々の音のみが響き渡ります。そこはまさにシャングリラ。贅沢な時間を独り占めしている事に得も言われぬエモーションに浸りつつ、日没が近づき路面凍結の恐れが出てくる頃合いで麓へと撤収するのでありました。


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寒さMAX


達磨山高原レストハウスでトイレ休憩を済ませ、薄暗くなった県道18号線で駆け下り、大仁南ICより伊豆縦貫自動車道へ。途中、悶絶のものの微低速渋滞に陥りましたが、何とか長泉沼津ICより新東名高速道路へと合流。五臓六腑に染み入るような凍てつく寒さを耐え、鮎沢PAでおしるこ缶で暖を取ります。
バイクで冬のハイウェイ走行は自殺行為だなと納得し、秦野中井ICであえなくギブアップ。国道246号線をのんびりと流し、何とか自宅まで辿り着いたのでありました。
Posted at 2017/01/29 22:51:27 | コメント(3) | トラックバック(0) | VFR800 | 日記
2017年01月18日 イイね!

VFR購入記

VFR購入記
今回グランド・ツーリングの新たな相棒となったHONDA VFR800。
そもそも縁もゆかりもなかった2輪車を購入する事になったきっかけから、数多の種類のうちVFR800を選択するに至った経緯までを、記憶が薄れないうちに備忘録的に記しておくことにします。


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私にとっての"グランド・ツーリング"


ブログのタイトルにもなっているグランド・ツーリング。言葉の起源はわかりませんが、私の場合は故・徳大寺有恒氏著の「ああ、人生グランド・ツーリング」をルーツとして使っております。内容については私が語るに及ばず、読んで頂ければと思いますが、ロマンやノスタルジーの観点から、人生≒旅という概念が植え付けられた印象的な書籍でした。(肝心の本は見つからず何処かへ・・・)

一方、私は元来からあまりセンチメンタルな脳みそではなく、どちらかと言うと数字とロジック思考に寄った性格であり、この本も当初は適当に読み流して済ませていました。しかし、人間というのは簡単に思考回路が変わるもので、「旅」というワードが持つ憧憬、孤高感、哀愁、高鳴り・・・そういったものへの憧れに近い感覚が、ロングツーリングに駆り立てるリソースとなっているのかもしれません。

そんなグランド・ツーリングをこれまで幾度となく敢行しておりますが、今まで自動車しか運転してこなかった事から、至極当然のように4輪車を操る楽しみを軸に走り回ってきました。ドライブ中にバイクと一緒に走るシーンも多々あり、4輪車とは異なる2輪車の美しいコーナリング姿や、獰猛で強烈なエキゾーストノートに好奇心を唆される事もありましたが、よし、バイクを買うぞ!というモチベーションまで考えが飛躍するには至らなかったのが実情です。


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バイクに魅了されるまで


前車のスープラ、そして現在のZ4に乗り込み、2013・2015・2016年と北海道に足を運んでいますが、言わずもがなですが北海道と言えば、リアキャリアに大量の荷物を括り付けてカントリーロードを走るバイクです。あの風貌はいかにも旅をしているなぁと思わせてくれますね。特にキャンプ泊を始めた2015年からは、幕営地で様々なライダーと会話する機会も生まれ、バイクで旅をする素晴らしさの片鱗を感じる事が出来ました。

私をキャンプの世界に引きずり込んだ張本人である会社の同僚Iさんは、長年スーパースポーツと呼ばれるカテゴリに区分されるバイクに乗っていたライダーであり、色々と雑談をする中で2輪車の醍醐味や旅話を耳にする事が多かったです。いかんせん乗った事がないので話半分しか理解しておりませんでしたが、ライディングの爽快感からバイク乗り同士の絆・連帯感まで、ビール片手に夜な夜な話し込んだりしました。また、大学時代の先輩であり会社の同僚であるYさんも、ドゥカティやMVアグスタ、モトグッツィといったマニアックな個体に乗っていたライダーであり、よくよく考えてみると私の周りには隠れライダーが多かったのかもしれません。今思い返してみれば、この辺りで既に私のオートバイというモービルに対する興味はかなり高まっていたのでしょう。

私にとってグランド・ツーリングは、非日常であり現実からの逃避であり、予期せぬ遭遇・巡り合いへの期待であり、時として予定を組まず気の向くままに放浪する事を意味しています。そう考えると、実はバイクってグランド・ツーリング向きなのでは?と思い始めたが最後、気づけば教習所に足を運んでいた次第であります(笑)。周りに影響されやすい人間の典型かもしれません。


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熱い、重い、寒い、難しい、でも楽しい


大学生だらけの雰囲気にジェネレーションギャップを感じつつも、教習所に通い始めたわけですが、いかんせんバイクという乗り物に対する経験が一切ありませんので、最初は生まれたての小鹿のようにビクつきながらの操縦でした。そもそも200kg以上の巨体を自立させる事に漠然とした不安を抱いており、当たり前ですがチャリンコや原付とは全くの別物。初日に感じた「本当にこれ乗れるようになるの?」という焦燥感は今でも覚えています。

そしてバイクというのは重いだけでなく、エンジンが股下にあるのでジェネレーターの熱が人間に直に伝わるもの。長時間乗っていたり止まっている時間が長いと、かなり熱いんですね。かと言って薄着だと今度は走行中に風で体温を奪われ寒く感じ、特にハンドルを握る両手は10月中旬の陽気でも悴むようになり、停車中はよくエンジンを触って暖めていました(笑)。

熱い、重い、寒い、そして操縦が難しい。こうして書き起こすと何で2輪車に乗ろうとしているんだろうと訝しげに思われるかもしれませんが、それでも楽しいという感覚が十二分に勝る体験でした。共に支え合いながら風を切って走る、私のボキャブラリーでは到底表現しきれませんが、徐々にバイクの魅力にどっぷり浸かっていくのであります。

加えて、大型二輪の教習で感じた荷重移動の楽しさは、私のバイクに対する視野を限りなく広げてくれました。中型の教習ではようやくバイクに乗る事に慣れた位で、漠然とシートに跨る乗り方でしたが、アクセル&クラッチワーク・ブレーキコントロール・ステップワーク・ライディングポジションを組み合わせてスラロームを駆け抜けた時に、これは楽しい!と感激したのがとても印象的です。


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VFR800を選んだ理由


幸い、中型免許・大型免許とスムーズに取得し、いよいよバイク購入のフェーズに入る事に。因みに、私はこれまで2輪車はほとんど乗った事がないので、バイクの知識など微塵も持ち合わせておりません。どの位知らないかと言うと、2輪メーカーのドゥカティと4輪メーカーのブガッティを同じメーカーだと認識していた程のド素人。ロゴマークが似ているように見えたのか?名前が似ているので同じと思ったのか?つい最近まで、8.0L W型16気筒エンジンを載せたモンスターマシンを作るような頭のネジが2、3本ぶっ飛んだ会社が扱うバイクは、さぞかしクレイジーなマシンなのだろうと思っていました(呆)。

教習所での相棒は、ホンダのCB400SFとNC750であり、一般向けに販売されている車両に対し乗りやすさ重視のモディファイが施されているとのこと。それゆえこの2台は非常に扱いやすく、特にNC750は極太のトルクとナナハンの排気量の組み合わせで、街乗りも高速もそつなくこなしてくれそうでした。
とは言え、自らのバイクを選ぶ上でまずは各メーカーのラインナップを把握しなければ、どれにするんだという道しるべさえままなりません。会社の同僚にバイクの種類や特徴、メーカー毎の特色を聞き、本屋に並ぶバイク雑誌に目を通したりする事で多少の知識は頭に詰め込み、旅向き&スポーツライクな車種に絞り込んでみました。


1. ホンダ CBR1100XX
ハイスピードツアラーの申し子。会社の同僚の兄弟が昔乗っていたモデルで、話を聞いているうちに興味が湧きました。見た目では諸元以上に大柄なフォルムであり、その存在感は圧倒的です。

2. スズキ GSX-S1000F
スズキのツアラーと言えば隼かもしれませんが、その巨漢なサイズに圧倒され、もう少しイージーライドな方が良いなと思っていた所で見つけた新型のリッタークラスモデル。装備重量214kgという大型にしては比較的軽量な点が特徴。

3. ヤマハ XJ6ディバージョンF
ヤマハと言えばエンジン屋というイメージ。並列4気筒エンジン+軽量ボディの組み合わせは興味が湧きます。着座位置が低めで比較的乗りやすく、ロングランにも向いてそうです。

4. ホンダ VFR800F
ホンダ・サンクスデーで、キャンプ泊をした際に見かけたVFR800F。外装デザインに関しては非常に洗練されており、ビジュアルは満点。V4エンジンが珍しく、フルパニアの統一感も素敵です。

5, BMW F800 GT
大陸移動を視野に入れた欧州ツアラーの中で、ミドルクラスのモデル。長距離ロングツアラーと言えばBMWという位、旅向きのバイクが幅広くラインナップされています。タンデムシートも広々としており、2人乗りも快適そうなスタイルが特徴。


絞り込んだは良いものの決定打がなく悶々と悩んでいたのですが、中古屋さんでぷらぷら眺めていた時に出会ったのがRC79型VFR800Fの先代にあたるRC46型VFR800。迫力あるセンターアップマフラーの後ろ姿にやられてしまいました。長々と書き連ねてきましたが、要は最後の決め手は見た目です(笑)。
タンデムシートも上記5車種において比較的大きめですので、積載量もまずまずであり、トップケース付きでの販売だったので、スタートアップのモデルとしてはベター。カウルには転倒と思われる傷がありましたが、どうせ私も通る道かと思われますので充分目をつぶる事が出来ました。

BMW Z4が直列6気筒自然吸気エンジンなのに対し、VFR800はその名の通りV型エンジンで4つのシリンダーを有しています。バイクの直4エンジンはモーターのように吹け上がる滑らかなサウンドを放つタイプであり、Z4に似ている感じがしたので、棲み分けを図る上でも鼓動感を持つV4エンジンは魅力的でした。

色については、Z4がミネラル・グレーのカラーなので、オートバイは鮮やかな彩色にしようと思い、真っ赤なイタリアンレッドをチョイス。普段は原色を選ぶような趣向ではないのですが、今振り返るとこれは赤色を選んで正解でした。因みに、ホワイトカラーのカウルで全身青色の服&白色ヘルメットだと、完全に白バイ仕様になります(笑)。


そして約1ヶ月の手続き・点検ののち、30,000km走行の中古のVFR800が、免許取り立てのど素人ライダーのもとに届くのでありました。

最終的にはビジュアル一発で決めてしまいましたが、お値段もお手頃だったのも大きな要因の1つでした。これはバイク装備の価格帯が大きく影響するのですが、その話はまた別の機会にでも。

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Posted at 2017/01/18 23:30:15 | コメント(5) | トラックバック(0) | VFR800 | 日記
2017年01月13日 イイね!

シーニックラインを求めて、湘南・東伊豆ツーリング

シーニックラインを求めて、湘南・東伊豆ツーリング
正月の慌ただしさからようやく解放された休日の朝。5時半にセットした目覚まし時計のアラームにたたき起こされ、眠い目を擦りながらベッドから抜け出します。荷造りを済ませライディングウェアを着込み、耳を刺すような張り詰めた朝方の空気の中、RC46型V4エンジンを始動。前日に初洗車を済ませておいたおかげでイタリアンレッドのカウルは輝きを帯びています。リアシートの荷物の固定をしっかりチェックし、ヘルメットのストラップを締め、パーキングスペースからゆっくりと滑り出し、活動前の環状8号線へと合流しました。
第三京浜に乗り込む時には空はうっすらと明るく東雲の様相となり、まだ交通量の少ないハイウェイを巡航速度で走ります。全身に打ちつけられる冷気を避けるように頭を屈め、MotoGPばりの前傾姿勢のもと、法定速度で3車線の左側を走行。大型トラックを風除けに利用させてもらいながら保土ヶ谷PAにピットインし、ホットコーヒー片手に今日のルートを確認です。


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湘南・茅ヶ崎・大磯


スマートフォンのナビに目的地をセットし、グローブをはめて本線へと合流。横浜新道をトレースした後は、交通量の多い国道1号線で繋いで、海岸線をなぞる国道134号線へと抜けます。湘南、茅ヶ崎、大磯を結ぶ幹線道路であり、そのトラフィックの多さゆえZ4の場合は避けて通るコースですが、バイクで海沿いを走るのは実に気持ちの良いもの。白波の上を自由自在にスライドするサーファーを横目にしながら、地元ナンバーのアメリカンバイクと共にミドルクルージングを満喫しました。
平塚市に入ったところで舵を切り、林間路で標高を稼いでいき、ヒルトップに聳えるテレビ塔を頼りに湘南平にちょっと寄り道。標高181mの頂上にある高麗山公園からは、弓形の相模湾を眼下に一望する事が出来ます。まだライディングに慣れていない故、早くも両手の付け根の筋肉に気怠さを感じ、公園内のベンチに座って手首のマッサージがてら小休止。陽光煌めく大海原を眺めていると、どこからともなく野良猫が寄ってきて、ポカポカ陽気に誘われて暫し一緒に日向ぼっこをするのでした。


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相模湾に続く水平線


国道1号線に復帰し、西湘バイパスを間借りした後は、伊豆半島のシルエットをなぞる国道135号線へとスイッチします。緊張感のないのんびりとしたシーサイドラインを進行し、県道739号線にルートチェンジした後は、真鶴半島の突端へと続くローカルロードを闊歩。下半身に響くV4エンジンの鼓動と聴覚を刺激するデュアル・センターアップマフラーからの咆哮に酔いしれながら、シャープな切り返しを嬉々として駆け抜けます。
終点の駐車場にVFRを停め、断崖にレイアウトされた遊歩道を少し歩くと、突端からポツポツと岩山が点在する三ツ石が見えてきました。真鶴岬の先は緩やかな曲線を描く水平線が広がっており、名勝と言うだけあって中々壮観。風は殆どなく、穏やかな表情を見せる水面と荒々しい風貌のリアス式海岸で構成された東伊豆のジオパークに心も洗われます。


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Like a Wind


県境を越えて静岡県に入ると、国道135号線は風光明媚な臨海線となります。交通量は多く進行速度は鈍りますが、頻繁にストップ&ゴーを繰り返すわけでもないので、信号待ちを休憩がてらにしながら、VFR800に跨りライディング。しかし、当初の目論見では伊豆半島南端部に位置する弓ヶ浜まで行こうと思っていましたが、意外とタイムロスが大きかったので、一碧湖での小休止を挟みつつ、伊豆高原駅辺りでノーズを内陸部へと向けます。県道112・111号線を繋いでいき、標高に比例するように徐々に下がっていく気温を全身で感じつつ、伊豆スカイライン天城高原料金所のゲートを潜りました。ギアをニュートラルに入れて、グローブを外し、タンクバッグから小銭を取り出し、領収書を受け取って、グローブをはめ直し、リスタート。バイクだと料金所での小銭の支払いにも手間がかかります(汗)。
ここからは、総延長40kmを誇る伊豆の背骨とも言える稜線上のライディングロードが始まります。前半は林野に囲まれた起伏に富んだハイスピードセクションであり、排気量800cc・80馬力のミドルクラスツアラーにとっておあつらえ向き。管理が行き届いた有料道路ゆえ路面のNVHは極めて低く、等高線をなぞる白いセンターラインを追いかけながらスロットルを開ければ、恍惚モノのドライビングプレジャーが炸裂するのでありました。


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心地良い遠心力


亀石峠のパーキングスペースにVFR800を停めてショートブレイクを挟みつつ、雪月風花の景色が広がる後半セクションへと向かいます。バイザー越しに見える駿河湾の先には、残念ながら名峰富士を望む事は叶いませんでしたが、標高720mの玄岳をヒルトップとして大きな弧を描くハイラインは、筆舌に尽くしがたい快感のオンパレードであり、思わずアクセルを緩めてしまうのも無理はありません。
重心をバイクに預け、ブレーキと共に荷重を内側に寄せ、右手のリリースを皮切りに姿勢を傾け、アクセルオンでコーナー出口へと駆け抜ける。まだまだぎこちない動きではありますが、240kgの赤馬と共に遠心力に身を任せる感覚は何とも心地良い体験であり、乾いたエキゾーストノートをBGMに心躍りながらワインディングを謳歌するのでありました。


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寒さ > アドレナリン


サイドミラーに映る長閑な風景に別れを告げ、終点の熱海ICの料金所を抜けた後は、県道20号線~箱根新道で家路へと向かうことに。徐々に色温度を失い暮色蒼然となった空を従えながら麓へと下りると外気温は少し暖かくなりましたが、小田原・厚木道路を走っているうちに、全身に打ちつける風は容赦なく乗り手の体温を奪っていきます。アドレナリン全開で走行しましたが、厚木JCTに着く頃にはあえなくギブアップ。コンビニの缶コーヒーで暖を取りつつ、GOLDWINのウィンターグローブをはめて、国道246号線でのんびりと都心方面へ。家に着くまで2回の休憩を挟みながら何とか自宅へ辿り着き、早々に熱いお風呂に飛び込むのでありました。
Posted at 2017/01/13 20:56:36 | コメント(1) | トラックバック(0) | VFR800 | 日記
2017年01月07日 イイね!

茨城縦断ドライブ

茨城縦断ドライブ
しらす雲が広がる師走の早朝の空。夜間のうちの放射冷却により締め付けられるような寒さですが、かと言って家でぬくぬく転がっているのは本望ではありません。
凍てつく空気の中手を擦りながらボディーカバーを取り外し、エンジンスタートボタンをON。キンキンに冷えたエンジンの暖機を十分に済ませ、本日のルートを模索します。
北関東の山間部や信州は既に冬季閉鎖の状況であり、ノーマルタイヤで走るエリアは限られていますが、そういった時は比較的温暖な南西方向が狙い目。スマートフォンを取り出し、ハイウェイの渋滞情報を確認すると、うわぁ・・・


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Traffic Jam


画面上では、これでもか!というばかりの真っ赤な渋滞が散乱しており、阿鼻叫喚の状況(震)。そんな中に突っ込んだら飛んで火に入る夏の虫です。年末の帰省ラッシュの時期、やはり人の移動が活発になるのは止むを得ません。取り敢えずは最も空いている外環道をぐるっと回り、渋滞が緩和されてきた常磐自動車道で北上することにしました。


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筑波スカイライン


土浦北ICより一般道へ下り、サイドウィンドウに田園風景を流した後は、県道236号線表筑波スカイラインをトレースすることに。幾つもの波状段差を乗り越えアクセルを開ければ、多彩な曲率のコーナーが小気味良く現れます。気温は低いものの路面はドライコンディションで凍結の心配は皆無であり、トラクションを維持しながらシャープな切り返しをなぞればドライビングプレジャーが炸裂。標高を稼いでいくと頬を撫でる空気はみるみる冷たくなっていきますが、頭上からは陽光が差し込み車内はナチュラルな心地良さに包まれます。休日ですが交通量はそれ程でもなく、N52B25A型直列6気筒エンジンの快音を轟かせながらスカイラインドライブを堪能。標高877mの筑波山の中腹に位置する朝日峠駐車場でブレイクタイムとしました。


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茨城縦走


フルーツラインに復帰した後は、アップダウンの激しい道祖神峠へと向かいます。部分的にハーフウェットな箇所が見受けられますが、凍結の心配はない事は筑波スカイラインで確認済。前走車がいないのを良い事に、アグレッシブなコーナーを謳歌します。
麓に下りた先は広域農道のビーフラインをトレース。交通量はそこそこありますが、緩やかなコーナリングが続く全線2車線のハイスピードワインディングはとても広域農道とは思えません。頬を撫でる引き締まった寒風と、シートヒーターで暖められたキャビン内の環境の組み合わせは、頭寒足熱の極みであり、屋根を開けて走る歓びを存分に味わいながらオープン・エアを堪能しました。


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春うらら


道の駅は師走の慌しさとは無縁な程閑散としており、先日まで外を歩くのもおっくうになる程の冷え込みだったとは思えないほどの小春日和が広がっていました。小休止の後は、ハラハラと舞い落ちる木の葉を蹴散らしながら、県道51号線をファストランで駆け抜け水戸北スマートICで常磐自動車道へ。交通量が少ない新宿に立ち寄りハンバーガーを貪り、身も心も大満足にした上で帰路へと着くのでありました。
Posted at 2017/01/07 23:01:23 | コメント(1) | トラックバック(0) | BMW Z4 | 日記

プロフィール

「チーズ工房でアツアツピザを頂きました。弟子屈ではヒョウが降ったそうです。」
何シテル?   05/03 20:17
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ホンダ VFR800 ホンダ VFR800
VFR800に乗る事になりました。旅が冒険になる、これから共に走っていきます。
BMW Z4 ロードスター BMW Z4 ロードスター
BMW Z4に乗ることになりました。 屋根が開く、それだけで幸せになれる車です。
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